サイネージ広告は、ポスターやチラシにかわり効果的に情報を提供できる仕組みとして、さまざまな場所で活用されています。
私たちが利用する病院やクリニックでも、サイネージ広告の導入が進んでいるのをご存じでしょうか。
この記事では、サイネージ広告が病院でどのように導入されているのか、どのようなメリットがあるのかを解説します。
また弊社では、Web広告の出稿をご検討の方に「通販に最適なWeb広告媒体」を紹介しています。
詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。
目次
病院のサイネージ広告とは
広告宣伝や看板として利用されることが多いサイネージ広告は、病院内でも利用が進んでいます。
ここでは、病院のサイネージ広告の概要や費用相場を解説します。
病院内で増えたサイネージ広告
大型病院を中心として、病院の入り口や待合室などにサイネージ広告が設置されるようになっています。
これまで壁に貼っていたポスターや、配布していたリーフレット・チラシ類が少なくなり、サイネージ広告に入れ替わってきている状況です。
病院としての取り組みや院内の案内など、病院として発信する情報は多岐にわたります。
サイネージ広告を活用することで、効率的に届けられるようになりました。
また病院は、地域の人々に健康情報を発信する基地としての役割や、啓もう活動の拠点としての役割も担っています。
サイネージ広告を使うことで、必要な情報を適切なタイミングで発信できるようになっています。
病院のサイネージ広告の費用相場
病院のサイネージ広告を掲載するには、機材とコンテンツを用意する必要があります。
近年では、サイネージ広告に必要な機材とコンテンツをパッケージにし、リース契約で提供する業者が増えています。
病院やクリニック向けに提供されるコンテンツも用意されており、毎月のリース料で機材の利用・メンテナンス・コンテンツ提供が受けられるサービスも利用可能です。
かつては機材も高額で、利用できる病院は限られていましたが、サイネージ広告の普及に伴い年々価格は低下しています。
購入した場合、ディスプレイと本体がセットになった専用機材が設置費込みで1台30万円~60万円程度、運用コストが2万円~50万円ほどです。
また、リース契約の場合は初期費用なし月々数万円程度の支払いで済むため、費用の負担額は大きく抑えられるでしょう。
病院のサイネージ広告の発信方法
サイネージ広告は、配信方法によって3つの型に分けられます。
- スタンドアロン型
- ネットワーク型
- インタラクティブ型
それぞれの特徴を確認しましょう。
スタンドアロン型
スタンドアロン型は、ネットワークに接続せず機器単体で発信するタイプのサイネージ広告です。
コンテンツデータの入れ替えは、USBメモリやSDカードを直接本体に差し込んで行うため、手間がかかります。
なお、ネットワークに接続していないため、メンテナンスにおける負担が少なくセキュリティの心配も不要です。
そのため、スタンドアロン型は費用を抑えて小規模で運営する場合に適しています。
ネットワーク型
ネットワーク型のサイネージ広告は、施設内のLAN回線を通じてサーバーから情報を送り込んだり、インターネット上のクラウドサービス経由でコンテンツを取り込んだりして表示します。
インターネットに接続していれば、1台のパソコンから遠隔操作が可能です。
離れた場所にある複数機器のコンテンツの差し替えも、サイネージ広告がある場所に行かずともパソコン上できるため、コストを抑えられるのもメリットです。
インタラクティブ型
インタラクティブ型は、ディスプレイにタッチパネルやセンサー機能を搭載し、双方向に情報を表示する仕組みを持ったタイプです。
ユーザーが知りたい情報を選んで表示させられるほか、地図や施設内の案内図との連動も可能です。
多くの利用方法が考えられるものの、その分費用は高くなります。
サイネージ広告活用による病院側のメリット4つ
サイネージ広告を病院に導入することで、情報発信がしやすくなります。
ここでは、サイネージ広告導入で得られる下記4つのメリットを解説します。
- 情報発信が効果的に行える
- タイムリーに情報発信できる
- 病院のPRで集客に役立つ
- スタッフ向けの情報発信にも利用できる
それぞれ詳しく確認しましょう。
情報発信が効果的にできる
サイネージ広告は、効果的な情報発信が可能になるのが大きなメリットです。
動画を使った情報発信が可能で、インパクトが大きい動画を配信することで多くの人の目をひきつけられます。
また、動画は短時間で大量の情報を送信できるため、限られた時間でも効率的にアプローチできます。
タイムリーに情報発信できる
サイネージ広告は、差し替えの手間がなくタイムリーに情報を発信できます。
これまでは、ポスターを貼り替える作業には手間がかかり、長期間同じものが掲載されていることが珍しくありませんでした。
サイネージ広告は、ネットワークに接続されているタイプであれば、手元のパソコンから遠隔操作で簡単にデータを差し替えられます。
また、管理ツールソフトを用いて、時間指定で情報を更新することも可能です。
手間がかからず即時に更新ができるので、タイムリーに情報発信でき利用者に役に立つ情報を届けやすくなります。
病院のPRで集客に役立つ
サイネージ広告は、院外の通行人などに向けた情報発信にも利用できるため、病院のPRに役立ちます。
病院の取り組みや実績を動画で表現すると、わかりやすく目をひくものができるでしょう。
病院のブランディングにも活用可能であり、さまざまな場面で利用できます。
スタッフ向けの情報発信にも利用できる
サイネージ広告は、病院内の掲示板代わりとしてスタッフ向けの情報発信に活用できます。
手元のパソコンで簡単に情報更新ができるため、伝えたいことをタイミングを逃さずに連絡できます。
スタッフが必ず目にする場所に設置しておくと、利用しやすいでしょう。
また、スタッフの全体ミーティングの際には、資料を表示するディスプレイとしての使い方も可能です。
サイネージ広告活用による患者側のメリット3つ
サイネージ広告を病院に導入することで、患者側にも下記のようなメリットがあります。
- 有効な情報がわかりやすく得られる
- 病院内で安心して過ごせる
- 待ち時間のわずらわしさが軽減する
病院側のメリットとあわせて確認しましょう。
なお「サイネージ広告のデザイン制作のポイントと注意点を解説」では、サイネージ広告のデザインのポイントを解説しているので、あわせて参考にしてください。
有効な情報がわかりやすく得られる
サイネージ広告により、患者は有効な情報をわかりやすく得られます。
サイネージ広告で、図・写真・音声・アニメーションなどを活用して説明している情報は、集中せずになんとなく見ている程度でも、頭に入りやすいでしょう。
病院のサイネージ広告では、健康に役立つ情報や病院側の取り組み、地域からのお知らせなど、さまざまな情報を発信しています。
これまでのような、文字や絵を使ってポスター・リーフレット・チラシなどの紙で伝えていた情報よりも、動画やアニメーションのほうが直感的に理解しやすいでしょう。
また、わかりやすいだけでなく興味をひきつけやすいという特徴を活かして、緊急時の最新情報を表示する媒体としても活用できます。
病院内で安心して過ごせる
病院でサイネージ広告を使うことで、患者が病院内で安心して過ごせるようになります。
病院の運営体制や方針、待ち時間や薬の受け取り方の案内など、さまざまな情報が表示されていることで知りたい情報を簡単に把握できます。
そのため、病院を出るまで安心して過ごせるようになるでしょう。
待ち時間のわずらわしさが軽減する
病院にサイネージ広告があることで、待ち時間のわずらわしさを軽減させられるでしょう。
例えば、クラウド型のサイネージ広告であれば、情報提供会社からの配信を受けて最新のニュースや天気予報・エンタメ情報などを閲覧できます。
サイネージで発信する情報によっては、退屈な待ち時間のストレスを軽減できる可能性があります。
病院でサイネージ広告を使う2つのデメリット
サイネージ広告には、下記のようなデメリットもあります。
- 故障のリスクがある
- 導入・運用のコストがかかる
メリットとあわせて確認しましょう。
故障のリスクがある
サイネージ広告の機材は電子機器のため、少なからず故障のリスクがあります。
特に、衝撃や水に弱いので、設置場所は慎重に選ぶ必要があるでしょう。
また、定期的なメンテナンスができるような体制を用意しておくのが大切です。
導入・運用のコストがかかる
サイネージ広告を導入する際には、次のようなコストがかかります。
コスト項目 | 費用目安 |
---|---|
機材購入費 | 30~60万円 |
機材設置費 | 2~5万円 |
ソフトウェア購入費 | 1~5万円 |
コンテンツ制作費 | 10~30万円 |
機材メンテナンス費 | 2~5万円 |
コンテンツ更新費 | 3~10万円 |
自前でやるには上記のようなコストや時間がかかるため、自社のリソースに合わせて導入すべきか判断する必要があります。
なお近年では、サイネージ広告にかかるコストをパッケージにしてリース契約で提供している業者も多いので、選択肢として考えてみるとよいでしょう。
リース契約であれば、設置費用はかかるものの、月々の支払いでメンテナンスまで対応してもらえます。
また、コンテンツの配信もあわせて行っている業者も多いので、活用しやすいでしょう。
病院でのサイネージ広告の活用事例
サイネージ広告を病院に導入すると、さまざまな活用方法が考えられます。
ここでは病院に導入したサイネージ広告がどのように活用されているのか、具体的に確認しましょう。
病院の案内
初めて来院する患者のために、下記のような病院に関する案内をサイネージで表示する方法があります。
- 診察時間
- 施設内の案内
- 病院の方針
- 薬の受け取り方
- 初診の受付方法
特に大きな病院の場合は、初診で来院する患者はどこで受付するのか、薬は病院内で処方してもらえるのかなど、わからないことが多く不安な気持ちになるものです。
病院の入り口付近に設置し患者向けの案内として利用すると、患者にとって便利なだけでなく、病院スタッフも説明する手間が少なくなります。
受付情報
近年ではプライバシー保護の観点から、受付で名前を呼ばない病院も増えてきています。
受付では発券機で番号札を渡し、番号で呼び出しをしている病院では、受付近くのディスプレイに発券機と連動して番号を表示しています。
自分の番号があるかどうか一目でわかるため、患者にとって安心でしょう。
また、受付で必要な書類や手続き、診察室への案内などもあわせて表示すると、受付から診察までスムーズに対応できます。
病院の宣伝
病院前の道路の通行人に向けて、病院の宣伝広告としての情報発信に活用しているケースがあります。
診療科目や診療時間といった基本的な情報のほか、次のような内容を動画を使ってわかりやすく発信できます。
- 病院のポリシー
- これまでの実績
- 治療に関する強みや得意な分野
サイネージ広告を病院の宣伝に活用することで、利用者数の増加が見込めるでしょう。
周知・連絡情報
院内の医師や看護師、事務スタッフなどに向けて、周知・連絡にサイネージ広告を利用している病院もあります。
1日のうち1回は必ず見るようするなどルールを設けることで、連絡漏れや手続き漏れが少なくなるでしょう。
また、紙を使うよりもコストを削減できるのもメリットです。
スタッフ向けだけでなく、入院患者向けの情報発信に活用しているケースもあります。
健康情報
待合室で待っている患者向けに、下記のような健康に役立つ情報を発信しているケースも多いです。
- 季節ごとの注意点
- 時季ごとに増える病気への対策
- 食事や運動などのヒント
- 薬の取り扱い
基本的に、サイネージ機材をリースしている企業では、こうしたコンテンツを制作して定期的に更新するサービスを用意しています。
機材のリースだけでなくコンテンツの提供をしてもらうと、スタッフの負担も少なくなるでしょう。
地域の情報
待合室の患者向けに、地域の情報を発信しているケースもあります。
地域のイベントや役所から情報、新しい制度の案内などをわかりやすく伝えると、情報提供者と患者の双方から喜ばれます。
情報提供先と提携し、地域住民の役に立つ情報を発信していくとよいでしょう。
なお、サイネージ広告の活用例については「サイネージ広告の効果とは?活用例や効果を高めるポイントも解説」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
病院でのサイネージ広告を活用するためのポイント3つ
サイネージ広告を病院に導入して活用するために、下記3つのポイントをチェックしましょう。
- 見やすさに配慮する
- 患者の不安を煽らないようにする
- コンテンツをタイミングよく差し替える
それぞれ詳しく解説します。
見やすさに配慮する
病院のサイネージ広告を制作する際には、見やすさに配慮する必要があります。
病院に来ている方の中には、からだの不自由な方や高齢者なども多くいます。
文字のサイズは大きめにして読みやすくし、色のコントラストがはっきりするように調整するのがポイントです。
また画面の切り替えも、あまりスピードが速いとついていけなくなるので、やや遅めに作るとよいでしょう。
誰にとっても見やすく、わかりやすいコンテンツになるよう配慮が必要です。
患者の不安を煽らないようにする
情報発信では余計な不安を煽らないように注意しましょう。
病院に来ている患者の中には、病気で苦しんでいる方もいます。
また、自分の病気から、将来に対して不安な気持ちで治療を受けている方もいます。
病気の予防を訴える場合にも必要以上に心配させず、どのような症状が出るかなど事実を端的に伝え、その対策を訴えるようにするとよいでしょう。
コンテンツをタイミングよく差し替える
サイネージ広告のコンテンツは、タイミングよく差し替えるようにしましょう。
ポスターの貼り換えは手間がかかるため、かなり前の情報がそのまま掲載されていることがよくありました。
いつも同じ情報が掲載されていると、次第に見る人がいなくなってきます。
事前にコンテンツを制作しておき、予約ツールで差し替えたりコンテンツ配信のサービスを活用したりして、なるべく最新の情報を発信できる体制を用意していきましょう。
特徴を理解して病院でサイネージ広告を活用しよう
この記事では、病院でサイネージ広告を導入するメリットと、活用するためのポイントを紹介しました。
病院では待合室で長く待つ場合もあり、その時間を有効に活用できるようになれば、患者にとっても喜ばれるでしょう。
また、病院側でも広告媒体として活用したり周知・連絡用に用いたりなど、さまざまな利用方法が考えられます。
それぞれの病院に合うよう活用しましょう。
また弊社では、Web広告の出稿をご検討の方に「通販に最適なWeb広告媒体」を紹介しています。
詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。