Pangleとは、モバイルアプリ向けの動画広告プラットフォームです。ショート動画を活用した広告配信に役立つため、多くの企業が積極的に利用するようになりました。
Pangleの知名度はまだ高くないものの、昨今はTikTokの普及もあり、Pangleは有用なプラットフォームとして注目を集めています。
そこで本記事では、Pangle広告の特徴やメリットなどについて解説します。実際にPangle広告を利用する際の参考にしてください。
目次
Pangle広告の特徴

まずは、Pangle広告の基本的な特徴について解説します。
Pangleとは?
Pangle(パングル)はTikTok For Businessが運営するモバイルアプリ向けの動画広告プラットフォームであり、運営会社はTikTokと同じByteDance社です。
ゲームアプリ・漫画アプリ・ニュースアプリなど、多様なジャンルのアプリ内で動画広告が配信されているのが特徴です。
Pangleを活用してより広いユーザー層へリーチできれば、アプリのダウンロード数増加やエンゲージメント向上を目指せるでしょう。
また、Pangleでは多様な広告フォーマットやターゲティングオプションが用意されているため、広告キャンペーンの最適化もしやすくなります。
リーチできるユーザー層
Pangleがリーチできるユーザーは多く、日本国内における1日のアクティブユーザー数(DAU)は数千万人以上です。
年齢や性別を問わず多様なユーザーが利用するアプリに広告を配信できるため、潜在的な顧客層を大きく広げられます。
Pangleの強みは、特定の層に偏らず、幅広い興味関心を持つユーザーにリーチできる点です。ターゲット層を絞り込まずに、広範な認知度向上を図りたい場合におすすめです。
なお、PangleはTikTok広告と連携できるため、若年層の認知向上を目指す場合は連携を検討してみてください。
以下の記事では動画広告について解説しているので、こちらもあわせて参考にしてください。
Pangle広告の種類

Pangleで提供されている広告フォーマットは以下のとおりです。
- 動画リワード広告
- インタースティシャル広告
- ネイティブ広告
- バナー広告
- アプリ起動時広告
広告を配信するアプリの特性や目的に合わせて最適な形式を選びましょう。
動画リワード広告
動画リワード広告は、ユーザーが広告を最後まで視聴することで、ゲーム内アイテムなどの報酬を得られる広告形式です。
ユーザーは報酬を目的に広告を視聴するため広告内容への抵抗感が低く、メッセージを受け入れてもらいやすい点がメリットです。
動画リワード広告は従来の広告と比較して視聴完了率が非常に高く、商品やサービスの魅力をじっくりと伝えられます。
そのため、新規ユーザーの獲得や、既存ユーザーへのエンゲージメント向上策として活用できます。
インタースティシャル広告
インタースティシャル広告は、モバイルアプリやWebサイトにおける画面遷移の合間に全画面表示される広告形式です。
ユーザー体験を中断する形で現れるため高い視覚的インパクトがあり、ブランド認知や訴求効果は高いといえます。
しかし、ユーザーの操作フローを遮るため、頻繁に表示されるとユーザーのフラストレーションを招く恐れがあります。
広告の表示頻度やタイミングは慎重に検討し、ユーザー体験とのバランスを考慮しましょう。
ネイティブ広告
ネイティブ広告は、ニュースアプリの記事一覧やSNSのフィードなど、プラットフォームのデザインやコンテンツに溶け込むように表示される広告です。
従来のバナー広告と異なり、周囲のコンテンツと調和しているため、ユーザーに広告として認識されにくい点が特徴です。
広告特有の押し付けがましさを軽減し、ユーザー体験を損なわずに情報を提供できるため、ストレスを与えにくいとされています。
また、コンテンツとの関連性が高い広告を配信することで、ユーザーの関心を引きつけやすく、クリック率やコンバージョン率の向上といった高い広告効果が期待できます。
バナー広告
バナー広告は、ウェブサイトやアプリの画面上部や下部など、定められた場所に固定表示される広告形式です。
コンテンツの邪魔にならず、常に視界に入る位置に存在するため、ユーザーの意識の中に自然と入り込みます。
バナー広告の最大のメリットは、ブランドのロゴや商品名などを繰り返し表示することで、ユーザーへの認知度向上に貢献できる点です。キャンペーンや期間限定セールなどの情報を掲載すれば、タイムリーな訴求も可能です。
さらに、シンプルなデザインで表示されることが多いため、制作コストを抑えやすいといった利点もあります。
アプリ起動時広告
アプリ起動時広告は、ユーザーがアプリを立ち上げた際に最初に目にする広告です。
具体的にはアプリ起動時の数秒間を利用して、視覚的に訴求力の高い画像や動画、または魅力的なキャッチコピーを表示することで、ユーザーの注意を引きつけます。
アプリ起動時広告の最大の利点は、ユーザーがアプリを使い始める、もっとも集中力が高い瞬間にアプローチできる点にあります。
短時間で強い印象を残せるため、ブランド認知度の向上やキャンペーン情報の訴求におすすめです。
Pangle広告を導入するメリット

ここでは、Pangle広告で期待できるメリットについてそれぞれ解説します。
ユーザーのリーチ層を広げられる
Pangleの最大のメリットは、圧倒的なリーチ力です。
Pangleなら、日本国内だけで数千万人以上のDAUを誇る巨大なアプリネットワークに広告配信が可能です。
TikTokのユーザー層に加えて、より幅広い年齢層や多様な興味関心を持つユーザーにリーチできるでしょう。
ニュース・ゲーム・ライフスタイルなど、さまざまなカテゴリのアプリケーションに広告掲載することで、特定のプラットフォームに依存せず、多方面にユーザーとの接点を作れます。
以下の記事では大学生向けの広告について解説しているので、併せて参考にしてください。
eCPM向上で費用対効果の改善が期待できる
eCPM(effective Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに発生する収益を示す指標です。「ユーザーが広告を確認していること」を示す指標であり、数値が高いほど収益性の増加が期待できます。
Pangleは、リアルタイム入札のような高度なテクノロジーを活用し、収益性の高い広告を自動的に配信することで、アプリ開発者の広告収益を最大化できるプラットフォームです。
特に動画リワード広告のような種類であれば、eCPMのさらなる向上が期待できます。
競争力を高められる
より競争力の高い広告を実現するなら、Pangleは非常に有用です。
多様な種類の広告があるうえ、高度なターゲティング機能もあるため、特定のユーザー層にリーチすることも可能です。
ターゲットを絞り込むことで、自社の商材やサービスに合うコンテンツを作成しやすく、競争力を高められます。特定のユーザーが製品やサービスを深く理解し、価値を感じることで、長期的な顧客関係を構築できます。
TikTok広告と一元管理できる
PangleはTikTok For Businessの一部であり、TikTok広告マネージャー上での一元管理が可能です。
加えて、TikTokで効果があった広告を、ほかのチャネルに展開することが可能です。
連携も容易であるため、TikTok広告をすでに運用している場合、新たにPangleのアカウントを作成する必要はありません。既存の管理画面から配信設定を追加するだけで、アプリケーションに広告を掲載できます。
Pangleなら広告運用の手間を大幅に削減し、キャンペーン設定や効果測定を一箇所で行えるため、効率的に管理ができるでしょう。
静止画だけでも広告を配信できる
Pangleは動画広告が主流のプラットフォームですが、動画クリエイティブの準備が難しい場合でも、静止画を活用した広告配信が可能です。
静止画広告であれば、比較的簡単に準備できるため、広告キャンペーンを短期間で開始できます。
また、静止画広告は、動画広告に比べて制作コストを抑えられるため、予算が限られている場合にも有効です。
まずは静止画でテスト配信を行い、クリック率やコンバージョン率などの効果測定を行いながら、ターゲット層への訴求力や広告内容の改善点を見つけるのもおすすめです。
専任エキスパートからサポートを受けられる
Pangleでは広告運用に関する無料サポートを提供しており、専任のエキスパートが課題解決を支援してくれます。
広告運用で行き詰まった際や、さらなる成果向上を目指す際に、専門的な知見に基づいたアドバイスを受けられる点は、大きなメリットです。
サポートを最大限活用し、広告費用の削減や費用対効果の向上、効果の最大化を目指しましょう。
Pangle広告の出稿手順

Pangle広告の基本的な流れはTikTok広告と同じで、いくつかのステップで設定が完了します。
大まかな手順は、以下のとおりです。
- TikTok For Businessのアカウントを作成する
- TikTok広告マネージャーにログインし、新しいキャンペーンを作成する
- 広告セットの設定画面で、配信先(プレースメント)として「Pangle」を選択する
- ターゲット・配信スケジュールなどを設定する
- 広告クリエイティブ(動画または静止画)を入稿し、審査に提出する
- 審査が完了したら配信開始
配信開始後は、データを分析しながら改善を繰り返しましょう。
Pangle広告を利用する際のポイント

ここでは、Pangle広告の効果を最大限に引き出すためのポイントを解説します。ポイントを理解しておくことで、より効果的な広告配信が可能です。
冒頭の5秒に注意する
ショート動画広告において、冒頭5秒は勝負です。数秒後にはスキップボタンが表示されるため、ここでユーザーの興味を惹きつけなければ、広告はすぐにスキップされてしまいます。
そのため、最初の5秒に全力を注ぎ込みましょう。
間延びした印象を与えないよう、次々と場面を切り替えたり、視覚的な変化を加えたりすると展開のテンポが良くなります。
また、広告の内容に合った、記憶に残るメロディーを使用することで、視聴者の印象に強く残ります。
大きなテロップを使うといった、視覚的に訴える要素も不可欠です。重要なメッセージは、大胆なテロップで強調しましょう。
冒頭の5秒にこだわるだけでも、コンバージョン率が劇的に変わります。
ターゲットを絞りすぎないようにする
Pangle広告では、TikTok広告のような詳細な興味・行動ターゲティングは利用できません。
そのため、年齢や性別などのデモグラフィック情報でターゲットを過度に絞り込むと、かえって広告の配信機会を大きく失う可能性があります。
そのため、あえて幅広いユーザー層に向けて広告を配信し、PangleのAIによる自動最適化に任せることで、これまで想定していなかったユーザー層につながる可能性があります。
詳細なターゲティングに頼らず、AIの最適化能力を最大限に活用することが重要です。
配信先のアプリケーションを指定できない点に注意する
Pangle広告では、広告配信アプリの事前指定ができません。そのため、ブランドイメージにそぐわないアプリや、広告効果の低いアプリへ配信される可能性があります。
このリスクを軽減するため、広告配信後のレポートを定期的に確認し、不適切な配信先を特定することが重要です。特定された配信先は、速やかに「ブロックリスト」に追加し、除外しましょう。
レポート確認は必ず定期的に行い、ブロックリストを積極的に活用してみてください。
字幕などに配慮する
アプリ利用中のユーザーは、スマートフォンをサイレントモードにしていることが多いため、音声だけに頼った広告は効果が期待できません。
ナレーションやBGMは補助的な役割と考え、字幕を活用しましょう。広告のメッセージを字幕やテロップで明確に表示することが重要です。
重要なキーワードや訴求ポイントは特に強調し、ユーザーが視覚的に内容を理解できるように工夫しましょう。
また、動きのあるアニメーションや印象的なグラフィックを使用することで、より多くのユーザーの注意を引けます。
音声なしでも広告の意図が伝わる、視覚的に訴求力の高い広告を作りましょう。
計測ツールで効果を確認する
Pangle広告経由のアクセスは、GA4などの外部計測ツールで正確に計測されない可能性があります。
特にアプリからの流入では参照元情報が欠落し、GA4の数値が過小評価される傾向があります。
そのため、Pangle管理画面の数値とGA4の数値を比較し、乖離が生じることを前提に広告効果を判断することが重要です。複数の指標を活用すれば、より詳細に分析できます。
まとめ:Pangle広告はフォーマットが多様でリーチ層を広げやすい

Pangle広告は、TikTok For Businessが提供する強力なモバイル広告プラットフォームです。
多様な広告フォーマットと広範なリーチ力を持っているため、適切に運用することで、幅広いユーザー層へのアプローチが可能です。
一方で、配信先の指定ができない点やクリエイティブの工夫が必要な点など、運用には独自のポイントが存在します。
本記事で紹介した特徴や注意点を理解し、効果的な広告運用につなげてください。











