通勤中や家事中など、画面を注視しない「ながら聴き」の時間が増えるなか、音声を中心にして訴求できるYouTubeオーディオ広告が注目を集めています。
しかし、オーディオ広告は動画広告と大きく異なるため、「どうやって広告を作れば良いのか」と悩む方は少なくありません。
そこで本記事では、YouTubeオーディオ広告の基本から、具体的な費用感、初心者でも迷わない出稿手順、そして成果を出すためのコツまでを網羅的に解説します。
社内での提案や予算策定にもすぐに役立つ実践的な内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
YouTubeオーディオ広告とは

YouTubeオーディオ広告は「音声」を主体とした広告フォーマットであり、音楽やポッドキャストを「ながら聴き」しているユーザーにメッセージを届けられます。
ここからは、YouTubeオーディオ広告の基本について解説します。
YouTubeオーディオ広告の基本概要
YouTubeオーディオ広告は、YouTubeおよびYouTube Musicの無料版を利用しているユーザーに配信される広告です。
音声を中心に訴求する「Audio Ads」というフォーマットで、主に認知拡大を目的に活用されています。
音声がメインですが、画面には静止画やシンプルなアニメーションも表示できます。そのため、音声だけでない視覚的な訴求と、広告効果のクリック計測も可能です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主な配信先 | YouTube・YouTube Music(無料版アカウント) |
| 広告の長さ | 最長 15 秒 |
| クリエイティブ要素 | 音声、静止画、シンプルなアニメーション |
| 課金方式 | 目標インプレッション単価(CPM)が主流 |
| 効果測定 | クリック率(CTR)などの計測が可能 |
| 対応デバイス | PC、モバイル、タブレット、スマートスピーカー |
なお、YouTube広告について詳しくは以下の記事もご覧ください。
YouTube動画広告との違い
オーディオ広告と一般的な動画広告では、目的やクリエイティブの作り方が大きく異なります。以下の表で、両者の違いを比較してみました。
| 比較項目 | YouTubeオーディオ広告 | 一般的なYouTube動画広告(例:インストリーム広告) |
|---|---|---|
| 主な目的 | ブランド認知度の向上、リーチの向上 | ブランド認知、比較検討、販売促進、見込み客獲得 |
| クリエイティブ | 音声が主体、静止画や簡易動画を併用 | 映像と音声で構成される動画が主体 |
| 制作コスト | 比較的低い | 撮影や編集が必要なため、比較的高くなりやすい |
| 最適なシーン | 「ながら聴き」などのスクリーンフリー時 | ユーザーが画面を注視している時 |
| ユーザー体験 | 生活シーンに溶け込みやすく、邪魔になりにくい | 視覚的なインパクトが強く、情報を詳細に伝えられる |
それぞれの特性を理解し、自社の目的に合ったフォーマットを選びましょう。
なぜ今オーディオ広告が注目されているのか
スマートフォンの普及により、私たちはいつでもどこでも音楽や音声コンテンツを楽しめるようになりました。
この「耳の可処分時間」の増加が、オーディオ広告市場の成長を後押ししています。
そのほか、オーディオ広告に注目が集まる理由は次のとおりです。
- 視覚を使えない移動中や作業中のユーザーにアプローチ可能
- パーソナルな環境で聴かれることが多く、広告が「自分ごと」として認識されやすい
- 音声情報は映像情報より記憶に残りやすい
こうした理由から、YouTubeオーディオ広告は「動画広告の補完」ではなく、独立した認知施策として位置づけられるようになりました。
【参考】音声広告は映像よりも記憶に残りやすいことをradikoが脳科学的に解明
YouTubeオーディオ広告の種類

YouTubeオーディオ広告のフォーマットは基本的に1種類ですが、配信面とクリエイティブの設計によって活用方法や成果の出方が異なります。
違いを理解し、より戦略的に広告を展開しましょう。
配信面による違い
広告が配信されるプラットフォームによって、ユーザー層や視聴環境は異なります。
| 配信面 | 特徴 |
|---|---|
| YouTube | 多様なジャンルの動画コンテンツの合間に配信される 幅広いユーザー層にリーチできる |
| YouTube Music | 音楽ストリーミングサービス内で配信される 音楽やポッドキャストを積極的に聴いているユーザーに集中してリーチできる |
まずはターゲット設定を細かく決めましょう。
クリエイティブ設計の違い
オーディオ広告で表示できる視覚要素は、主に2つのパターンに分けられます。
予算や目的に応じて最適な形式を選びましょう。
| クリエイティブ形式 | 特徴 |
|---|---|
| 静止画型 | 1枚の静止画像(ロゴや商品写真など)を表示するシンプルな形式 低コストかつ短期間で準備できる |
| シンプルなアニメーション型 | 複数の画像をスライドさせたり、簡単な動きをつけたりする形式 静止画よりも多くの情報を伝えることで、ユーザーの注意を引ける |
コスト重視であれば静止画型、伝えたい情報が多い場合にはアニメーション型がおすすめです。
YouTubeオーディオ広告のメリット4選

オーディオ広告には、他の広告フォーマットにはない独自の強みがあります。
本章では、特に注目すべきYouTubeオーディオ広告の4つのメリットを解説します。
ブランド想起を高めやすい
音声広告は、リスナーの記憶に残りやすいという大きなメリットがあります。
radikoの調査によれば、音声は脳内で情景を想像させるため、情報が「自分ごと」として処理されやすいとされています。
そのため音声広告で短いメッセージを反復して流せば、ブランド名やサービス名の想起率向上が期待できるでしょう。
【参考】音声広告は映像よりも記憶に残りやすいことをradikoが脳科学的に解明
高いブランディング効果が期待できる
Googleが行ったテストでは、YouTubeオーディオ広告キャンペーンの75%以上でブランド認知度が大幅に向上したという結果が出ています。
また、Nielsen Media Labの調査でも、音声広告はディスプレイ広告と比較してブランド想起を24%向上させることが示されました。
| 調査機関 | 比較対象 | 効果 |
|---|---|---|
| – | キャンペーンの75%以上でブランド認知度が大幅向上 | |
| Nielsen Media Lab | ディスプレイ広告 | – ブランド想起が24%向上 – 関心・購買意欲が2倍に向上 – 広告理解が28%向上 |
【参考】
Google|Audio ads on YouTube expand reach and grow brand awareness
Nielsen Media Lab|What Are Digital Audio Ad KPIs and Benchmarks?
音声のみでは情報が不十分と思われがちですが、特にブランド認知において音声広告は大きな強みを持っているといえるでしょう。
動画広告に比べて制作コストを削減できる
音声広告は動画広告に比べ、制作コストを抑えやすい点も大きなメリットです。
本格的な動画広告の制作には、企画、撮影、編集などで数十万円以上の費用がかかることも少なくありません。
一方、オーディオ広告はナレーションと静止画さえあれば制作できるため、コストを大幅に抑えることが可能です。予算が限られている場合でも、始めやすい広告フォーマットといえます。
スクリーンフリーの生活シーンにリーチできる
画面を見ていない時間に接触できる点は、他の広告フォーマットとの差別化要素です。
通勤中の電車内、家事をしている時、ジムでのトレーニング中など、人々が画面を見ていない「スクリーンフリー」の瞬間は意外と多く存在します。
こうした他の広告が届かない生活シーンに自然に溶け込み、メッセージを届けられる点は、YouTubeオーディオ広告の大きな強みです。
YouTubeオーディオ広告の費用相場

本章では、オーディオ広告の料金体系や具体的な費用相場について解説します。
YouTubeオーディオ広告の費用は、課金方式や入札設定、ターゲティング条件によって変動するため、注意しましょう。
YouTubeオーディオ広告の課金方式
YouTubeオーディオ広告では、主に「目標インプレッション単価(CPM)」という課金方式が採用されています。
CPM(Cost Per Mille)は、広告が1,000回表示されるごとに発生する費用を指します。
オーディオ広告は主に認知拡大を目的とするフォーマットのため、目標CPMを設定して入札する形式が一般的です。
例えば、目標CPMを500円に設定し、10万回表示を目指す場合、単純計算で約5万円の広告費が必要となります。
YouTube広告フォーマット別の費用比較
YouTubeには様々な広告フォーマットがあり、それぞれ費用相場が異なります。オーディオ広告の位置づけを理解するため、他の主要なフォーマットと比較してみましょう。
| 広告フォーマット | 主な課金方式 | 費用相場(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| オーディオ広告 | CPM | 300円〜700円 / 1,000回表示 | 音声でブランド認知を高める。制作コストが低い。 |
| スキップ可能なインストリーム広告 | CPV(視聴課金) | 3円〜20円 / 1視聴 | 5秒後にスキップ可能。視聴された場合のみ課金。 |
| バンパー広告 | CPM | 300円〜600円 / 1,000回表示 | 6秒間でスキップ不可。短いメッセージを繰り返し伝えるのに有効。 |
| インフィード広告 | CPC(クリック課金) | 3円〜20円 / 1クリック | 関連動画や検索結果に表示。能動的なユーザーにアプローチ。 |
YouTubeオーディオ広告の予算設定の考え方
予算はリーチ目標から逆算して設定しましょう。 オーディオ広告は認知拡大が主目的のため、「誰に何回接触させたいか」を明確にすることが大切です。
想定ターゲット規模と平均接触回数(フリークエンシー)を掛け合わせれば、必要インプレッション数が算出できます。
例えば、5万人に平均3回接触させる場合は15万インプレッションが必要です。数値から設計することで、費用対効果の可視化が可能になります。
YouTubeオーディオ広告を出稿する前のポイント

オーディオ広告は、Google広告の管理画面からキャンペーンを設定して配信します。
スムーズに設定を進めるため、事前に必要な準備を整えておきましょう。
まずはキャンペーン設定を始める前に、以下の3つが揃っているか確認してください。
あらかじめ準備しておくことで、設定作業を中断せず進められます。
- Googleアカウント
- YouTubeチャンネル
- 広告用の動画(音声に静止画や簡易アニメーションを付けた15秒以内の動画ファイル)
Google広告でのキャンペーン設定手順

準備が整ったら、実際にGoogle広告の管理画面でキャンペーンを作成しましょう。
本章では、出稿までの基本的な設定手順を7つのステップで整理します。
Step 1. キャンペーンの目標を選択する(認知・リーチ中心)
まず、キャンペーンの目的を明確に設定します。
YouTubeオーディオ広告は主に認知拡大を目的としたフォーマットであるため、「ブランド認知度とリーチ」などの上位ファネル目標を選択するのが一般的です。
コンバージョン獲得を主目的とする場合、評価指標との整合性が取りにくくなる可能性があります。
広告の目的とフォーマット特性を一致させ、成果の安定化につなげましょう。
Step 2. キャンペーンタイプ「動画」を選択する
次に、広告の種類を選択します。
オーディオ広告は動画キャンペーンの一種として扱われるため、「動画」を選択してください。
Step 3. サブタイプでオーディオ広告対応形式を選択する
次に、キャンペーンのサブタイプで「オーディオ広告」を選択します。これにより、キャンペーンが音声広告配信に最適化されます。
選択を間違えるとオーディオ広告が出稿できないため、注意が必要です。
Step 4. 予算・配信期間を設定する
配信前に、キャンペーンの基本的な情報を設定します。ここで入力する項目は以下の通りです。
| 設定項目 | 入力内容の例 |
|---|---|
| キャンペーン名 | 「2026年夏_オーディオ広告キャンペーン」など分かりやすい名前 |
| 地域 | 広告を配信したい地域(例:東京都) |
| 言語 | ターゲットユーザーが使用する言語(例:日本語) |
| 予算 | 1日あたりの平均予算(例:3,000円) |
| 期間 | 広告を配信する開始日と終了日 |
Step 5. ターゲットを設定する
次に、広告を届けたいユーザー層を具体的に設定します。
Google広告では、以下のような詳細なターゲティングが可能です。
- ユーザー属性:年齢、性別、子供の有無など
- ユーザーが関心を持つカテゴリ(アフィニティ)
- 最近検索したキーワード(カスタムオーディエンス)
- リマーケティング:過去に自社サイトを訪れたユーザー
ターゲットを適切に絞り込むことで、広告の費用対効果を高めましょう。
Step 6. 音声クリエイティブ・入札戦略(目標CPM)を設定する
事前にYouTubeチャンネルへアップロードした広告用動画のURLを、指定の欄に貼り付けます。
動画が正しく読み込まれると、プレビューが表示されます。
プレビューを確認したら、目標CPMを設定しましょう。オーディオ広告キャンペーンで選択できる入札戦略は「目標インプレッション単価(CPM)」のみです。
1,000回表示あたりに支払う平均額の目標値を設定してください。最初は相場より低めに設定し、配信状況を見ながら調整していくのが良いでしょう。
Step 7. 確認・審査後に公開する
すべての設定が完了したら、内容に間違いがないか最終確認を行います。問題がなければキャンペーンを保存し、広告の審査を開始しましょう。
Googleの広告ポリシーに準拠しているものであれば1日以内に審査が終わり、配信が始まります。
YouTubeオーディオ広告で成果を出すためのコツ4つ
本章では、オーディオ広告の効果を向上させるための4つのコツを紹介します。押さえておきたい実務上のポイントをひとつずつ整理しましょう。
冒頭でブランドとメッセージを明確に伝える
ユーザーは一瞬で広告を聴き流すかどうかを判断します。そのため、最初の3秒から5秒で「誰の(ブランド名)」「何の(商品・サービス)」広告なのか明確にしましょう。
メッセージは一つに絞り、最も伝えたいことを簡潔に述べることも大切です。
音質とナレーションにこだわる
音声広告において、音質は命です。ノイズが入っていたり、BGMが大きすぎたりすると、内容が伝わらずストレスを与えてしまいます。
プロのナレーターに依頼するなどして、クリアで聞き取りやすい音声を用意しましょう。
具体的なアクションを示す
広告の最後に、ユーザーに取ってほしい行動を具体的に伝えます。曖昧な表現は避け、具体的なアクションにつなげることがポイントです。
- 良いCTAの例:「詳しくは、〇〇で検索」「今すぐアプリをダウンロード」
- 避けるべきCTAの例:「ぜひチェックしてみてください」
ブランドイメージを統一する
音声が主役ですが、画面に表示される静止画や動画もブランドイメージを左右する重要な要素です。ビジュアルを統一することで、ブランド想起の効果はさらに高まります。
広告の音声と視覚要素のトーン&マナーを統一し、一貫したブランドメッセージを伝えましょう。
まとめ:YouTubeオーディオ広告でブランド認知を加速させよう

オーディオ広告は、従来の動画広告と比べて低コストで始められ、「ながら聴き」という新しい生活シーンにリーチできる強力なツールです。
まずは少額の予算から、ぜひYouTubeオーディオ広告を試してみてください。
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