TVer広告を最大限に活用して効果を上げるためには、ターゲティング戦略が不可欠です。
最近テレビでもよく見かける「TVer」は、無料でテレビ番組を視聴できるアプリで、TVer内で流れる広告が「TVer広告」です。
本記事では、TVer広告の特徴や具体的なターゲティング手法、成功に向けた注意点まで、幅広く解説していきます。
効果的なターゲティング戦略のポイントを解説するので、ぜひ最後までお読みください。
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目次
TVer広告とは
ターゲティング戦略の前に、まずはTVer広告について解説します。
TVerとは
TVerは、近年ブームとなってきている、無料でテレビ番組を視聴できるアプリです。
ユーザー数は今も順調に増えており、総ダウンロード数は6,000万を超えています。
TVerは、民放テレビ局が共同出資して運営しており、出資しているのは在京民放局5社に加え、在阪民放局5社・広告代理店4社です。
在京民放局 | 日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビ |
在阪民放局 | 毎日放送・朝日放送テレビ・関西テレビ・読売テレビ・テレビ大阪 |
広告代理店 | 電通・博報堂DYMP・ADK・東急エージェンシー |
ドラマ・バラエティ・スポーツなど各局の番組が、放映後から約7日間無料で視聴できます。
スマートフォンはもちろん、タブレット・PC・インターネット接続されたCTV(コネクテッドテレビ)からも視聴可能です。
無料とはいえ、各局が公式に提供している動画サービスのため、どのデバイスで見ても高画質です。
しかし、全番組を配信しているわけではないので、見たい番組が決まっている場合は、事前に確認が必要でしょう。
なお、TVer広告の概要について詳しくは「TVer広告の特徴や仕組みとは?クリックされるためのポイントも解説!」を参考にしてください。
TVer広告の仕組み
TVerで流れるテレビ番組の冒頭・途中・最後に表示される広告が「TVer広告」です。
TVer広告には、出稿する際に2つの課金方式があります。
- CPM課金(固定単価形式)
- CPCV課金(オークション形式)
それぞれ解説していきます。
CPM課金
CPMは、広告が表示されるごとに課金される仕組みで、1,000回表示あたりの金額が決まっています。
課金のタイミングは広告表示が開始された時点で、広告を最後まで視聴せず途中で離脱した場合でも課金されてしまうので、注意が必要です。
しかし、単価が固定されているため、広告視聴数がわかりやすい点がメリットです。
CPCV課金
CPCVは、完全視聴で課金される仕組みで、広告を最後まで視聴したユーザーに課金されます。
オークション形式で、市況の変動に応じた単価で広告を出稿できます。
市況によっては、通常の費用よりも安く広告表示できる点がメリットでしょう。
ただし、CPM課金よりも優先度が低いため、広告が露出されないこともあります。
広告が再生されないと予算が消化しきれず、また効果が見込めないため、まずはCPM課金で出稿するのがおすすめです。
TVer広告の特徴
ここからは、TVer広告の特徴3つを解説します。
- 視聴完了率が高い
- 広告が受け入れられやすい
- 詳細なターゲティングができる
視聴完了率が高い
TVer広告の最大のメリットは、視聴完了率が非常に高いことでしょう。
TVer広告はスキップできず、最後まで見ないと動画の続きを視聴できない仕組みになっています。
公式発表では、スマートフォン・PC・コネクテッドテレビのいずれの媒体でも、視聴完了率は95%以上でした。(参考:TVer公式サイト)
広告の視聴完了率が高ければユーザーの商品やサービスへの理解が深まり、訴求がしやすくなります。
広告が受け入れられやすい
TVer広告は、視聴者に受け入れられやすい特徴があります。
その理由は2つです。
- 番組の内容や構成に沿った広告枠で広告が配信される
- 安心な広告のみが配信される
順に解説していきます。
番組の内容や構成に沿った広告枠で広告が配信される
テレビ番組の広告は視聴者に違和感を与えません。
綿密に構成されており、YouTubeのように動画再生中に突然広告が入ることがないためです。
TVer広告はテレビ広告と同じように、番組開始前・開始約10分後・エンドロール後など、自然なタイミングで広告が流れます。
そのため、視聴者にわずらわしさを与えずに訴求できます。
安心な広告のみが配信される
TVer広告には、法律に違反している広告や、過激な広告がありません。
広告配信の前に、厳しい審査があるからです。
そのため、ほかの動画広告に見られるような悪質な広告は配信されません。
また、視聴している番組と広告との相性なども考慮して配信されるため、続けて視聴しても違和感がないのです。
詳細なターゲティングができる
TVer広告は、独自の詳細なターゲティングが可能です。
TVerは、ユーザーがアプリをダウンロードして登録する際に、生年月日・郵便番号・好きなジャンルなどのアンケートの回答を求めます。
また、ユーザーの行動履歴や属性などを含むDMPデータという外部データを持っています。
得られた情報を組み合わせることにより、TVer広告は以下のようなターゲティングが可能です。
| 性別・年齢・エリアでターゲティングが可能 年齢は1歳刻み、エリアは都道府県と市区町村で選択可能 |
| ドラマ・アニメ・バラエティなどのカテゴリーが選択可能 36種類のサブカテゴリーがあるため細かいターゲティングが可能 |
| 興味関心は「TVアフィニティ」と呼ばれており「ビジネス・経済」「自動車」などのジャンル選択のほかOSやキャリアも指定可能 |
このようにTVer広告は緻密なターゲティングが可能なため、より効果的に訴求できるでしょう。
TVer広告におけるターゲティングの手法
それではいよいよ、TVer広告でのターゲティングについて解説します。
デモグラフィックターゲティング:人口統計を活用する方法
デモグラフィックターゲティングは、広告主が商品やサービスを販売する際に、ターゲットとなる層をユーザー属性で絞り込む広告戦略です。
ユーザー属性とは、視聴者の年齢・性別・居住エリア・収入などの情報を指し、これをデモグラフィックといいます。
デモグラフィックターゲティングのメリットは、広告の対象となるターゲット層の理解ができているため、広告が受け入れられやすくなることです。
しかし、ユーザーはそれぞれ異なる属性を持っているため、ひとつのデモグラフィックに基づいたターゲティングだけでは不十分。
複数のデモグラフィックを組み合わせて、ターゲティングを決めるのが必要です。
インタレストベースのターゲティング:視聴者の関心を取り込む方法
インタレストベースのターゲティングは、視聴者の興味や関心に基づいて広告を配信する手法です。
この手法では、ユーザーが過去に検索したり視聴したりしたコンテンツなどを元に、ユーザーの興味や関心を解析し、それに見合う広告を表示します。
ユーザー一人ひとりの関心や興味に合わせた広告を提供できるので、ユーザーが広告に対してより興味を持ちやすくなります。
また、ユーザーが特定の商品やサービスに興味を示した場合、同様の関心を持つユーザーにリターゲティング広告の配信が可能です。
リターゲティング広告により、興味を持ったユーザーに対して、さらなるアプローチができるでしょう。
ビヘイビアルターゲティング:視聴履歴からユーザーを理解する方法
ビヘイビアルターゲティングは、視聴者の過去の検索履歴や視聴履歴に基づいて広告を配信するターゲティング手法です。
インタレストベースのターゲティングと似ていますが、異なるアプローチをとっています。
インタレストベースのターゲティングでは、ユーザーの興味や関心に焦点を当て、「過去の検索や閲覧履歴から」パーソナライズされた広告を提供します。
一方で、ビヘイビアルターゲティングでは、検索履歴などユーザーの過去の行動データに基づいて「将来の行動を予測し」効果的なターゲティングを実現するのです。
例えば、ユーザーが過去に購入した商品やサービスに基づいて、同様の商品やサービスを新しく提案します。
また、購買履歴を考慮することで、リピート購入や新商品へ興味を促せるようになるでしょう。
TVer広告でターゲティングをするメリット
ここでは、TVer広告によるターゲティングのメリット3つを解説します。
- マーケティング戦略に一貫性ができる
- 販売効率が上がる
- 成約率が上がる
マーケティング戦略に一貫性ができる
ターゲティングのメリットは、マーケティング戦略に一貫性が生まれる点です。
マーケティング戦略の一貫性は非常に重要です。
例えば、アプローチするユーザーが明確でなければ、異なるターゲットに複数のマーケティングを発信してしまう可能性があります。
その結果、企業のブランドイメージが定まらず、市場での信頼性を失うような結果になるかもしれません。
ユーザーへの一貫性のあるメッセージやアプローチが、ユーザーに信頼感や安心感を与えます。
また、企業のマーケティング戦略に一貫性があると、組織全体が共通のビジョンや方針に基づいて行動しやすくなることもメリットのひとつです。
販売効率が上がる
TVer広告でターゲティングを行うことで、販売効率を向上させられます。
ターゲットを絞ることで、不要な広告やプロモーションの実施を避けられるからです。
不要な広告への予算投入を削減することで、コストを最適化できます。
また、ターゲットを特定することで、どの広告チャネルが最も効果的かを判断しやすくなります。
例えば、特定のターゲット層に効果的なソーシャルメディアプラットフォームや、オンライン広告などが選べるようになるでしょう。
ターゲティングによって、最小のリソースで最大の成果を実現する、効率的な販売戦略を立てられます。
成約率が上がる
ターゲティングによって、成約率を向上させられます。
ターゲットのニーズを把握しやすくなり、それを満たせるようなアプローチができるようになるため、マーケティング施策の精度が上がるからです。
ターゲティングを行うことで、ターゲット層を正確に絞り込めます。
そして、ターゲット層の関心や好みに合わせた広告を提供することで、商品やサービスにより興味を持ってもらえます。
さらに、商品やサービスもターゲット層のニーズに適した形で提供できれば、成約率の向上も見込めるでしょう。
TVer広告のターゲティングにおける注意点
ここからは、TVer広告のターゲティングにおける注意点を2つ解説します。
- ターゲットを絞り過ぎない
- 動画の質はなるべく高くする
ターゲットを絞り過ぎない
TVer広告は、かなり詳細にターゲットを絞れますが、絞り過ぎには注意が必要です。
ターゲットを狭くし過ぎると広告の表示回数自体が減ってしまい、十分な効果が得られない可能性があります。
労力と広告費用を無駄にしないように、最初は広い範囲のターゲティングで発信するのがよいでしょう。
そして結果を見ながら、より反応がよいユーザー層へターゲティングを狭めていく方法がおすすめです。
動画の質をなるべく高くする
TVer広告を配信するときには、広告動画はできるだけ質の高いものになるよう注意しましょう。
TVerは、スマートフォンやタブレット・PC・テレビなどさまざまな媒体で視聴できますが、ほとんどはスマートフォンからの視聴です。
動画のサイズを考えて広告を出稿しないと、画質が落ちたり、逆に動画自体が重くて再生が困難になったりします。
まずは、スマートフォン画面の大きさに配慮した動画を作成するとよいでしょう。
TVer広告を最大限に活用するにはターゲティングが不可欠
本記事では、TVer広告におけるターゲティングの重要性とメリット、成功に向けた注意点を解説しました。
TVer広告は、主だったターゲティング戦略のほとんどを網羅できます。
ビジネスで重要となるターゲティング戦略に、ぜひTVer広告を採り入れてみてはいかがでしょうか。
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