「書店に行くと入口や陳列棚に広告を見かけるけど、効果はあるのだろうか?」
「書店広告について知りたい」
書店に行くと、入口やレジ周りなどにある企業の広告に目がいくという企業のマーケティング担当の方もいるのではないでしょうか。
書店広告にはしおりやブックカバーなどさまざまな種類があり、それぞれに魅力があります。
今回は書店広告について、種類や魅力などを詳しく解説します。
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書店広告とは?
書店広告は、書店に来る人の中からターゲットを絞って訴求する広告です。
書店は全国にあるため、エリアによるセグメントができます。
来客層も学生・主婦・会社員などと多く、性別や年齢もさまざまなため幅広い層に訴求可能です。
また、書店を利用する人々は知的好奇心が強いです。
物事や興味に対して抱いた「もっと知りたい」「疑問を解決したい」といった思いを満たすために来ています。
情報に対して敏感で購買意欲も高い人と、さまざまな層に商材を訴求したいと考える企業とを結ぶものが「書店広告」なのです。
書店広告の種類は主に8つ
書店広告の種類は主に以下8つあります。
- 店頭展開
- しおり
- レジサンプリング
- ブックカバー
- ポスター
- レジレシート
- フロアシート
- 書店サイネージ
それぞれの特徴を詳しく確認しましょう。
店頭展開
書店での店舗展開とは、書店の入り口やレジ近くに展開するフェアコーナーなどのことを指します。
来店客がよく通る場所に、告知内容と関連する書籍やPOPなどを並べる手法です。
例えば特定の県の魅力や名産を訴求する広告を出す場合、るるぶトラブルなどの旅行情報誌を陳列させたり、県の魅力や名産をPRするTVモニターを設置したりなどがあります。
来店客が一度は通りかかる場所での展開になるため、ターゲット層以外の顧客にも訴求可能です。
訴求力の高さと、潜在顧客を獲得できることが大きな魅力といえます。
しおり
しおりに広告を掲載する手法です。
広告を掲載したしおりをレジカウンターに設置したり、書籍に挟み込んで配布したりして広告効果を得ます。
レジの近くに置けば、本を購入してもしなくても目を引くデザインであれば手に取ってもらいやすいでしょう。
書籍に挟み込んでの配布であれば、本を購入した顧客へのアプローチが期待できます。
さらに、読み終えるまで何度も目に入るため、刷り込み効果も得られるでしょう。
レジサンプリング
レジサンプリングとは、本を購入した人にレジでサンプルを渡す手法です。
例えば、美容やコスメ系の商材なら女性ファッション雑誌と一緒に化粧品のサンプルを渡してもらいます。
直接手渡しのため、確実に訴求できるのがメリットです。
また、書店や立地などを指定すればよりターゲット層に届けやすくなるでしょう。
ブックカバー
購入された本に、広告を載せたカバーを巻いて配布する手法です。
電車やカフェなど、公共の場で本を取り出してもらうことで書店の外での広告効果が期待できます。
しおりと同様、本を読み終えるまで何度も目に入るため、刷り込み効果も得られるでしょう。
ポスター
書店の中で貼るポスターに広告を出す手法です。
ポスターは、店舗入り口・レジ付近・天井などさまざまな位置に貼れるため、書店に来た人すべてに訴求できます。
また、大きさもあって目立つため、記憶に残りやすいのもメリットです。
レジレシート
レシートに広告を載せる手法です。
あらかじめ設定したジャンルの書籍が購入されたときに印刷します。
例をあげるなら、海外旅行の情報誌を購入した人にポケット型Wi-Fiのレンタル割引券を載せたり、面接対策の本を購入した人に企業説明会の案内を載せたりなどです。
キャンペーンやイベント情報・割引クーポンなどを効果的に発信できます。
フロアシート
書店の床に貼るシートに広告を載せる手法をいいます。
人は意外にも、歩いているときは前だけでなく下も視界に入っているものです。
歩きながら床も見て情報を収集しているため、効果は期待できます。
床の色や柄とは反対の背景・色を使ったり、記憶に残りやすいキャッチーなテキストやイラストなどを載せたりすると効果を得やすいでしょう。
また今の時代、人はおもしろいと感じたものをすぐSNSに載せる傾向にあります。
ひび割れた絵などだまし絵を取り入れてもおもしろいでしょう。
書店サイネージ
サイネージとは、LEDビジョンやディスプレイなどで表示される電子の看板です。
商業施設内・駅構内・タクシーの中などで見たことがある方も多いでしょう。
書店に置かれている以下のようなサイネージが、書店サイネージと呼ばれるものです。
引用:【法人のお客様へ】イベントサービスのご案内 | インフォメーション | 枚方T-SITE | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設
書店サイネージは、ポスター型・大型ディスプレイ・レジと一体になっているものなど種類はさまざまあります。
サイネージ広告については「サイネージ広告の効果とは?活用例や効果を高めるポイントも解説」で詳しく解説しているため、ぜひ一度ご覧ください。
書店広告のメリット3つ
書店広告のメリットは、以下3つです。
- ニーズを広く持てる
- ターゲットをセグメントできる
- 形に残り刷り込み効果が期待できる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
ニーズを広く持てる
書店に来るのは子どもからご高齢の方まで幅広いです。
性別・年齢・国籍もバラバラでさまざまな人が来店するため、ニーズを広く持てます。
また、書店に来る目的も十人十色です。
買いたい本が明確にあって来店する人もいれば、「料理のレシピが載っている本がほしい」などジャンルだけ決めて来店する人もいるため、どのようなニーズにも対応できます。
取り扱っている商材が幅広く、ターゲット層も広い場合は最適といえるでしょう。
ターゲットをセグメントできる
書店で陳列する棚によってターゲットをセグメントできるのも、書店広告のメリットです。
例えば広告内容がご高齢の方に向けたサプリメントの紹介の場合、シニア層向けの雑誌が置いてある棚に広告を出せば、ターゲット層に見てもらえます。
陳列棚と広告内容がうまくリンクしていれば、訴求効果は期待できるでしょう。
形に残り刷り込み効果が期待できる
刷り込み効果を得やすいのも、書店広告のメリットといえます。
しおりやブックカバー・レシートなど、書店広告は形に残るものが多いです。
形のあるものは人の記憶にも残りやすく、さらにしおりやブックカバーは読み終わるまで傍にあるため、刷り込み効果が期待できます。
また、店頭展開やフロアシートなども通るたびに目に入る広告です。
該当のジャンルに興味がない潜在層にもアプローチでき、刷り込み効果が得られるでしょう。
書店広告のデメリット2つ
書店広告はメリットも多くありますが、一方で以下のようなデメリットもあります。
- コストがかかる
- ターゲット層が制限される可能性がある
詳しく解説します。
コストがかかる
書店広告は、Web広告やSNS広告などのオンライン広告よりは広告費がかかる可能性があります。
設置場所・設置する人が必要だったりデザイン費がかかったりなど、Webであればあまりかからないであろう部分にコストがかかってしまうのです。
ただし、必要なコストは使う広告・配布する数・サイズなどによります。
書店広告を扱う本屋、または広告代理店に予算や目的などを伝えてよく相談をすれば費用は抑えられるでしょう。
ターゲット層が制限される可能性がある
書店広告は、ターゲット層が制限される可能性があります。
書店広告は、書店に来る人へのアプローチが中心です。
電子書籍をメインに利用している人には訴求しにくいでしょう。
とはいえ、電子ではなく紙で本を読みたいと思う人は一定数います。
ブックカバーをつけて電車やカフェなどの公共機関で本を読む人もいるため、幅広く訴求することも可能です。
書店広告を扱う主な本屋3選
書店広告を扱っている本屋さんは多くありますが、本章では以下3店を紹介します。
- 紀伊國屋書店
- 三省堂
- 蔦屋書店
それぞれの特徴を解説します。
紀伊國屋書店
紀伊国屋書店は、東京・新宿にある本店をはじめ全国の主要都市や海外に展開している書店です。
紀伊國屋書店に来店する人は、他の書店に比べて購買単価が1.2倍という特徴があります。
「知的好奇心と購買意欲を高く持っている来店客に広告を発信したい」と考えている企業と書店を結ぶため、以下のようなさまざまな広告媒体メニューを用意しています。
- KINOビジョンPlus(商品陳列あり) / Lite(商品陳列なし)
- ブックカバー広告
- しおり広告
- POSレジサンプリング広告
- レシート広告
- ポスター・フロアシート広告
- 店頭フェア商品展開
- フリーラック
- ショーウィンドウ・懸垂幕・横断幕
- 《ウェブストア》レクタングル・バナー広告
- 《ウェブストア》レクタングル・バナー広告+WEBページ広告
参考:広告媒体のご案内 | 紀伊國屋書店 – 本の「今」に会いに行こう
三省堂書店
引用:三省堂書店
三省堂書店は、1881年(明治14年)に神田神保町で創業しました。
池袋や有楽町、新横浜・大宮など一都三県の主要駅近だけでなく、大阪・名古屋・札幌など主要都市にも展開しています。
映画やドラマ、ニュースなどの撮影・取材映像などで使われる店舗もあることから認知度も高いため、広告を出せば多くの人の記憶に残りやすいでしょう。
広告媒体は以下の通りです。
- ブックカバー
- しおり
- レジサンプリング
- 店頭フェア展開
- Tシャツ広告
- デジタルサイネージ
- 屋外看板/ポスター
- イベントスペース
蔦屋書店
蔦屋書店とは、ブックカフェが併設されている大型複合店舗です。
書籍だけでなく音楽や映像ソフト、文具・雑貨なども揃えています。
『銀座蔦屋書店』『梅田蔦屋書店』など、地域名を店舗名の頭に持ってきているのが特徴で、各エリアの客層にあわせたラインナップや機能を備えています。
蔦屋書店で出稿可能な広告は以下の通りです。
- デジタルサイネージ
- 提案展示/販売
- イベント企画/スペース提供
- ブランドブック制作
- ギフトサンプリング
- その他プロモーションメニュー
参考:蔦屋書店 for Business | 「蔦屋書店」が提案する法人向け店頭プロモーション・リテールメディア
書店で広告を出して商材をPRしよう
書店広告は、書店に訪れる幅広い世代に訴求できる広告です。
性別も年齢も関係なく、ニーズを広く持てるのが大きな魅力といえます。
何度も目にしてもらい刷り込み効果を得たい場合は、ブックカバーやしおりなどが良いでしょう。
大きなインパクトを残したい、潜在層に訴求したいなどであればポスターや店頭展開、デジタルサイネージなどが効果的です。
種類によって効果はもちろんのこと、費用やサイズなども大きく異なるため、社内で入念に検討したうえで使う媒体を決めましょう。
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