「インフォマーシャルが気になっているが、具体的にはどういうCMなのか?」
「インフォマーシャルのデメリットは?制作方法は?」
インフォマーシャルは宣伝効果が期待できるCMです。
インフォマーシャルは、最近商品やサービスを訴求する手法のひとつとして多用されており、気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回は、インフォマーシャルの意味やメリット・デメリット、制作する際のポイントについて解説します。
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目次
インフォマーシャルの意味・特徴とは?
インフォマーシャルとは、インフォメーション(Information)とコマーシャル(Commercial)をあわせた言葉で、テレビCMのひとつです。
商品やサービスの情報を詳しく伝えて購買意欲を高めるCMで、商品の情報を詳しく紹介するために、最長1時間以上のCMを流すこともあります。
インフォマーシャルで流す商品やサービスは主に以下の通りです。
- 健康食品
- サプリメント
- 化粧品
- 食品
- 車
- 家電
元々は、アメリカで放送されているテレビショッピングのジャンルのひとつで、日本でインフォマーシャルが始まったのは2000年前後からです。
化粧品や健康食品など単品の通販企業が多い九州エリアから広まっていきました。
現在では、ジャパネットたかたなど通販のテレビCMが特に広く知られています。
インフォマーシャルとコマーシャル(TVCM)の違い
インフォマーシャルとコマーシャル(TVCM)は、尺の長さと流す目的に違いがあります。
テレビでよく見るCMは、15~30秒が多いです。
商品やサービスの認知度アップ、ブランドイメージを向上させることを目的に制作されています。
15~30秒という短い間で、どのように商品やサービスをPRし、いかに興味を持ってもらうかという点を重視しているのが特徴です。
インフォマーシャルの尺は60秒や29分、もっと長いのだと1時間にも及びます。
60秒・120秒・180秒・5分が短尺、29分からが長尺と呼ばれており、さまざまな放送尺が多用されているのが特徴です。
CMを見ている人に購買意欲を持たせて注文や問い合わせなどにつなげるのが目的で、長く尺を取ってじっくり商品やサービスをPRしています。
テレビCMについては、「TVのスポットCMとは?タイムCMとの違いやメリット・デメリットを解説」で詳しく解説しています。
インフォマーシャルの事例
インフォマーシャルの具体例を5つ挙げ、特徴を解説します。
- ジャパネットたかた(株式会社ジャパネットたかた)
- 茜丸五色どらやき(株式会社茜丸)
- 虎ノ門市場
- クオール薬局×アンサング・シンデレラ
- 紅茶ラテ(ブルックス)
きっと見たことがあるCMもあるはずです。
ジャパネットたかた(株式会社ジャパネットたかた)
引用:ジャパネットたかた
印象的な商品紹介を社長自らがおこない、多くの人が知っているジャパネットたかたのCMです。
商品やサービスの特徴、効果などを細かく紹介しています。
また「本日●%値下げ!」「今なら●●もつけて●円!」といったように、具体的な数字を伝えて視聴者の購買意欲を高め、即日購入につなげるようにしているのも特徴です。
茜丸五色どらやき(株式会社茜丸)
引用:茜丸本舗
どら焼きを売っている大阪・四天王寺の茜丸本舗のCMです。
社長自らがCMに出ており、社長の見た目とCM内の歌が特に関西人にとっては馴染みが深く、幅広く認知されています。
茜丸について簡単に紹介した後、大阪の道頓堀で街頭インタビューをおこない、商品の知名度調査が始まります。
皆が口を揃えて「知っている」と答えているインタビューを流し「知名度が高い商品だ」と印象づけてから商品の説明に入る流れです。
商品説明後は街頭インタビューに戻って味の感想の紹介になっており、購買意欲を搔き立てるCMになっています。
虎ノ門市場
引用:虎ノ門市場
テレビ東京のお取り寄せグルメ通販番組です。
旅番組のようなつくりになっているインフォマーシャルで、地元の名産品やグルメ品を紹介しています。
単に名産品を紹介するだけでなく、有名なグルメリポーターに出演してもらい番組自体を楽しんでもらうような工夫をしているのが特徴です。
わくわくするような内容にして、視聴者に「売り込まれた」という印象を与えないように配慮しています。
クオール薬局×アンサング・シンデレラ
引用:クオール薬局
ドラマやバラエティー番組などとコラボレーションしたインフォマーシャルです。
紹介するのは、クオール薬局と2020年9月にフジテレビ系列で放送されたドラマ『アンサング・シンデレラ』とのコラボCMになります。
よくCMで「※これはCMです」というテロップが出ているのを見たことがありませんか?
ドラマ出演者が役柄のまま商品やサービスを紹介しているため、視聴者が作品の本編だと勘違いしないようにしているのです。
ドラマを好きで見ている人や出演者のファンに、商品やサービスに対して興味を持ってもらうことを目的に制作しています。
紅茶ラテ(ブルックス)
引用:ブルックス
コーヒーや紅茶などの通販をおこなっているブルックスの紅茶ラテのインフォマーシャルです。
「茜丸五色どらやき」と同じく街頭インタビューから動画が始まっており、ユーザーの声を紹介していますが、ブルックスの場合は紅茶ラテの値段も紹介しています。
尺は2分とコンパクトです。
しかし、リーズナブルな値段で手に入ることなど的確なアピールをしており、視聴者の購買意欲を刺激するつくりになっています。
インフォマーシャルのメリット
インフォマーシャルには、インフォマーシャルならではのメリットが3つあります。
- 視聴者の反応がリアルタイムでわかる
- 購入や問い合わせなどの行動につながりやすい
- 信頼性が高い
詳しく解説します。
視聴者の反応がリアルタイムでわかる
インフォマーシャルは、視聴者の反応がリアルタイムでわかる点がメリットです。
インフォマーシャルは、CM内で商品やサービスの問い合わせ先を伝えます。
必然的に放送中や放送直後の問い合わせが多くなるため、インフォマーシャルの効果や視聴者の反応がすぐわかるのが魅力です。
また、リアルタイムでTwitterなどSNSに拡散されやすいのもメリットといえます。
リアルタイムの発信力に加えてリツイートによる拡散力も高いため、放映後も問い合わせが続くことが期待できるでしょう。
視聴者の反応がすぐわかれば次の施策もすぐに考えられ、スピーディーに訴求できます。
購入や問い合わせなどの行動につながりやすい
インフォマーシャルは、商品やサービスの購入・利用・問い合わせなど具体的な行動につながりやすいです。
インフォマーシャルは、30分以上の番組を作成できます。
さまざまなコンテンツと演出、出演者のトーク力などでじっくりと視聴者へ商品やサービスを紹介できるため、視聴者が「一度買ってみようかな」「詳しく聞いてみようかな」と思いやすいです。
商品やサービスの魅力や特徴をじっくりと伝えるうえに、問い合わせ先も伝えるため、購入や問い合わせなどの行動につながりやすくなっています。
信頼性が高い
インフォマーシャルはテレビで全国放映されるため、信頼性が高いことも魅力です。
特に知名度の高い番組のコーナーだったり、出演者が人気タレントだったりすると、視聴者から信頼を得やすくなります。
CMに対する信頼性があがれば、商品やサービスへの好感度・信頼度アップにもつながり、結果的に購入や問い合わせにつながるのです。
ただし、信頼性が高いからこそ、視聴者に曖昧な情報は伝えてはなりません。
嘘偽りがないよう、正しい情報を発信する必要があります。
インフォマーシャルのデメリット
インフォマーシャルにはメリットも多いですが、以下2つのデメリットもあります。
- 制作費用が大きく掛かる
- 若い世代に見てもらえない
ひとつずつ詳しく解説します。
制作費用が大きく掛かる
インフォマーシャルは、制作費用が大きく掛かります。
一般的には、60秒で200万円〜300万円、120秒で350万円〜500万円、29分で1000万円前後です。
尺の長さやスタッフ・出演者の拘束時間、機材の多さなどで大きく変わってくるもので、出演料もタレントを起用する場合は、数百万~数千万円になることもあります。
インフォマーシャル制作にかかる主な費用
インフォマーシャル制作にかかる費用は、主に以下の通りです。
- スタジオ費
- 企画費
- 媒体費
- 撮影費
- タレント出演料
- 編集費
- MA費
- プリント費
MAとは、音入れと呼ばれる作業です。
撮り終わった後の番組を放映用として編集するときに、効果音やナレーションを入れるための人件費を指します。
媒体費とは、各局へ出稿するためのお金です。
例えばCS局では、ファッションや健康など特定のジャンルに特化したチャンネルが多くあります。
さらに、CS契約している人も限られていることから視聴者数も限られるため、枠によっては数万円から番組を流すことが可能です。
地上波(キー局)に流すとなると当然視聴者も増えるため、費用も大きく膨む傾向にあります。
多くの方に見てもらうために、中には1ヶ月に3〜5億円を投入する企業もあるほどです。
インフォマーシャルで企業の社長や従業員の出演が多いのは、経費削減が理由のひとつとしてあるといえるでしょう。
また他にも、放映費がかかります。
特に地上波のゴールデンタイムといわれる19:00~22:00の間に放映する場合は、視聴者の多さから高額になりやすいです。
どのような企画で、どのくらいの長さや規模なら十分に商品やサービスをPRできるのか、タレントに出演をお願いすべきなのかなど、しっかり考えたうえで制作を進めましょう。
若い世代に見てもらえない
インフォマーシャルは、10代・20代の若い世代に見てもらえない可能性があります。
若い世代はインターネット利用が活発なため、テレビを見ないことが多いです。
たとえ商品やサービスが若い世代向けであっても、インフォマーシャルでは効果が見られないかもしれません。
近年では、テレビで流したインフォマーシャルを独自のYouTubeチャンネルにも載せるなどしているところもあります。
インフォマーシャルを使って若年層に訴求をするなら、見てもらえるような工夫が必要でしょう。
インフォマーシャルの制作ポイント
インフォマーシャルは尺が長く、情報量も豊富に発信できます。
だからこそ、インフォマーシャルのよさを生かせられるように制作しないと訴求力が低くなり、効果が出ません。
制作前に以下のポイントを押さえ、制作に取り組むことが大切です。
- ターゲットを設定する
- 愛用者の声を入れる
- 最初にネガティブな訴求をする
- 限定性・緊急性のある内容にする
- 他のメディアと掛け合わせる
ターゲットを設定する
インフォマーシャルを制作するにあたり、ターゲットを設定することが重要です。
例えば、20代~30代向けの化粧品なのに、CM内で実際に化粧品を紹介する人・効果を話す人がもっと上の年齢層だと説得力がありません。
視聴者も、自分が使っているイメージがわかないでしょう。
ターゲットを明確にしておかないと、商品やサービスの魅力が伝わりません。
せっかく広告を出しているのに、効果が得られないのはもったいないです。
年代や性別など、商品を購入するメイン層を絞り込めば、訴求方法・演出・出演者なども決めやすくなるでしょう。
愛用者の声を入れる
商品やサービスを実際に使ったことがある方の声を入れることで、視聴者の購買意欲を高められます。
「美味しかった」「痛みが楽になった」など、ターゲットに近い人からのリアルな声を盛り込めば、商品やサービスをより身近に感じてもらえるでしょう。
さらに、広告感も薄くなり「売り込んでいる」という印象が和らぎます。
最初にネガティブな訴求をする
商品やサービス内容にもよりますが、悩みを押し出したネガティブ訴求のほうが反響は出やすいです。
健康食品やサプリメント、化粧品などが特に該当します。
例えば、腰に痛みを抱える方向けのサプリメントなら、物を運ぶ・下ろすときなどに不自由や辛さを感じたシーンを最初に入れるのがネガティブ訴求です。
化粧品なら、全編を通して一人称視点のカットにします。
鏡に頬を近づける表情を暗めにして、さらに効果音も沈んだ音にして演出するなどが効果的でしょう。
「私も同じことで悩んでいる」と視聴者に思わせられ、購入や問い合わせにつなげやすくなります。
限定性・緊急性のある内容にする
限定性・緊急性のある内容にすることも、インフォマーシャルの制作で重要といえます。
インフォマーシャルに大切なのはお得感です。
インフォマーシャルで紹介されている商品やサービスを購入・利用する場合、放映している間にお得感が理解できないと、人は購入や問い合わせをしません。
「今から30分以内の注文なら●割引が有効!」など時間限定であることを伝えたり、「●●をした方にはセットで●●もつけて●円!」など限定性を強めたりすることで「今ならお得に買える!」と思ってもらえ、購入や問い合わせにつながりやすくなります。
他のメディアと掛けあわせる
近年では、インフォマーシャルと他のメディアを掛けあわせてプロモーションをおこなう企業も増えています。
具体的には、インフォマーシャルの放映時間にあわせてSNSやWeb広告などから広告を配信したり、放映日にあわせて新聞広告を出したりといった方法です。
SNSやWeb広告を使えば、普段テレビを見ない世代にも伝わりやすくなります。
また、放映後の購入や問い合わせにもつながりやすくなり、インフォマーシャルとの相乗効果が期待できるでしょう。
他のメディアを掛けあわせるクロスメディア広告については「クロスメディア広告の成功事例から学ぶメディアの組み合わせ」で詳しく解説しています。
インフォマーシャルを知り、自社商品やサービスを訴求しよう
インフォマーシャルは、自社の商品やサービスの特徴や魅力を細かく伝えられるテレビCMのひとつです。
通販番組のようなものや、旅番組に見せたものなどさまざまな放映方法があり、訴求の仕方は多岐にわたります。
また、インフォマーシャルは購入につなげやすい、細かく訴求できるといったメリットがある一方で、制作費用がかかるといったデメリットもあります。
インフォマーシャルを知り、社内でしっかり検討したうえで自社商品やサービスを訴求しましょう。
近年では、Yahoo! JAPANとテレビ放送局の共同企画広告として「チラシビジョン」があります。
チラシやWebサイト用の静止画データを使って、動画広告を作成してくれるサービスです。
動画用の素材を用意しなくても、TVCMやYahoo! JAPANのサイトなどでWeb広告として展開できます。
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