「広告を出したいけど、どういった広告クリエイティブを作成すれば良いかわからない」
「広告クリエイティブのデザインが思い浮かばない」
広告でPRしたい商材があっても、デザインが思い浮かばず悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
効果が出やすいデザインを考えることはもちろんですが、そもそも何もないところからデザインを考えること自体も難しいものです。
今回は、効果が期待できる広告クリエイティブの作り方や、デザインを考える際に参考にできるサイトやツールを紹介します。
なお弊社では、紙媒体での広告出稿をご検討の方に「紙媒体広告の料金相場」を紹介しています。
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目次
広告クリエイティブとは?
広告クリエイティブとは、広告を掲載するために制作した素材のことです。
商材をPRするための広告には、キャッチコピーやテキスト、画像・動画などが欠かせません。
ユーザーはさまざまな素材が組み合わさった広告を見て、購入や利用を検討・決定します。
素材の配置やデザインなどが、商材の売り上げを決めるといっても過言ではありません。
広告出稿している企業は皆、クリエイティブに注力しています。
なお、Web広告運用の現場でいう広告クリエイティブとは、バナーや動画のことです。
バナーや動画も、Web広告運用の成果に直結する重要な要素となっています。
効果が期待できる広告クリエイティブを制作する8つのコツ
効果を期待できる広告クリエイティブを作るときは、以下8つのコツをおさえておきましょう。
- ターゲットを絞る
- PRポイントを絞って内容はシンプルにする
- 商品やサービスのイメージと統一させる
- ターゲット層に合う画像を選ぶ
- 視線の動きにあわせて文字や画像を置く
- 色で心理的イメージを与える
- 過去の実績を参考にする
- テンプレートや広告クリエイティブのデザイン支援ツールを活用する
詳しく解説します。
ターゲットを絞る
効果が期待できる広告クリエイティブを制作するには、まずターゲットを絞ることが必要です。
広告を見てもらうためには、「利用してみようかな」「買いたい」とユーザーに思ってもらわなければなりません。
どのような人に広告を見てもらって、興味を持ってもらいたいのかを考えます。
ターゲットの絞り込み方法は、以下のようなものがあります。
- 性別
- 年
- 年収
- 趣味趣向
- エリア
- 人物像の想定
- 自社サイトへの訪問履歴の確認などさまざまある
例えば不動産関係の広告で、住宅の展示会に来てもらいたいとなった場合は『新築の家を建てようと考えている20代~50代以上のファミリー層』といった具合です。
ただ、そもそも商材を知らない・見たことがないユーザーもいます。
まだ商材を知らないユーザーに対しては、商品のベネフィットではなく、ユーザーの悩みを解決する商材であることを伝えるほうが見てもらいやすいといえます。
例えば、体型が変わってきて洋服が似合わなくなってきたと悩む30代女性に向けて、ダイエット商品をPRするとしましょう。
「最近太ってしまったから痩せたい」と希望や悩みがはっきりわかっている層には、ストレートな文言でも響きます。
しかし、そもそも太ったことが原因で洋服が似合わなくなったことに気付いていない人にとっては響きません。
『今までの洋服が似合わないと悩んでいませんか?その原因は体型にあるかも!?』など、ターゲットの認識レベルにあった広告クリエイティブを作る必要があります。
PRポイントを絞って内容はシンプルにする
PRポイントを絞ってシンプルな内容にすることも、広告クリエイティブの制作には欠かせません。
商品やサービスの訴求ポイントを考えたとき、使いやすさ・デザイン・利用料金など魅力はたくさん出てくるものです。
しかし、多くのことを伝えると「結局何が良いのかよくわからない」とユーザーが思ってしまいます。
PRポイントは1・2個にして、内容をシンプルにして伝えたいことを絞りましょう。
また、PRポイントを絞ることは、ユーザーの心に刺さりやすいというメリットもあります。
商品やサービスの魅力が1つの広告に複数あると、広告を見た人は「結局どれがいいの?」と困惑し、心にも刺さりにくいです。
『○○にも○○にも効果がある!』よりも『○○に効果がある!』と絞って訴求すると、広告を見た人に刺さりやすくなります。
もし訴求ポイントが多くあって絞り切れなければ、それぞれの訴求ポイントに絞った広告を複数作り、ABテストを実施するのがおすすめです。
商品やサービスのイメージと統一させる
広告クリエイティブのデザインは、商品やサービスのイメージにあわせて考えましょう。
例えば、少し値段の高いエステの集客用広告をポップな雰囲気の広告にしてしまうと、広告を見た人が抱くイメージが、実際のお店のイメージから大きくかけ離れてしまいます。
イメージが大きく違うと、ユーザーにお店を認知してもらうことも集客することも難しくなってしまうため、避けるべきでしょう。
ブランディング・認知度アップ・ユーザーの安心感につなげられるよう、商材と広告のイメージは統一するのがポイントです。
ターゲット層に合う画像を選ぶ
広告クリエイティブを制作する際、ターゲット層に合う画像やイラストを選ぶようにしましょう。
例えば化粧品であれば、ターゲット世代の女性の画像を使ったり、使用イメージを載せたりといった方法が効果的です。
家の展示会集客を狙う広告なら、家族が家の中で笑いあっているような画像を使うのもおすすめです。
ターゲットが求めていることや課題などを広告クリエイティブのデザインに落とし込めば、ターゲットの心に刺さりやすく、効果も期待できます。
視線の動きにあわせて文字や画像を置く
広告クリエイティブを制作するときは、広告を見る人の視線の動きにあわせて文字や画像を置きましょう。
人は、左上から右下に向かって目を動かすものです。
紙やWebページの左上から、右上、左下、右下の順番で視線がZ字形に動きます。
視線の動きにあわせて、重要なキャッチコピーや画像などを置くことで効果が得やすいです。
視線の動きは『Zの法則』と呼ばれるもので、広告などデザインを考える際によく使われています。
色で心理的イメージを与える
広告クリエイティブのデザインにおいて、色は非常に重要かつ大きな役割を持っています。
例えば黒色は高級感や重厚感があったり、赤色だと情熱や力強さを感じたりします。
色によって清潔さ・明るさ・暗さ・上品さなどを感じるなど、心理的なイメージを与えられるため、色のチョイスは非常に重要です。
なお、デザインを考えるうえで、色の心理的効果だけでなくデザインの4原則に沿って広告を作成すれば、集客や問い合わせなどの増加はますます期待できます。
デザインの4原則については「デザインの4原則とは?基本をおさえて最後まで読まれる広告に」をぜひご参照ください。
過去の実績を参考にする
過去の検証結果を見て、広告クリエイティブを作成することも大切です。
思いついたアイデアをデザインに落とし込むのも良いですが、過去の実績をもとにユーザーニーズを紐解いて作成するのも、効果を出すうえで重要といえます。
すでにWeb広告を運用していて過去の検証結果があるなら、過去のデータから良かった点・悪かった点をあぶりだし、良かった点を最大限に活かしましょう。
テンプレートや広告クリエイティブのデザイン支援ツールを活用する
既存のテンプレートや広告デザインの支援ツールを活用するのも、広告クリエイティブの制作で効果を出すひとつの手です。
テンプレートを使えば、画像やテキストを変更するだけで質の高い広告クリエイティブが作れます。
専門スキルを持っていない方やなかなかデザインが思い浮かばない方でも、広告クリエイティブが作成できるのです。
広告クリエイティブ制作のスキルはあるものの、文字の配置・色などデザインに迷ってしまう場合でも、デザインの支援ツールを参考にすればスムーズに作れます。
ただ、もしテンプレートやツールを活用しても広告制作で悩む場合は、ぜひ「売れる広告の作り方とは?集客率が上がる7つの法則を解説」も参考にしてください。
広告クリエイティブのデザイン支援ツール・参考サイト9選
広告クリエイティブのデザインを考えるうえで、参考にしやすいツールやサイトは以下の通りです。
- パンフレット&チラシ見本帳
- CHIRASAKU
- FAJP
- Shufoo!
- Canva
- retrobanner
- BANNER LIBRARY
- Facebook広告集めました
Webに特化したツール、紙のデザインの参考になるサイト、バナーに特化したサイトなどさまざまあります。
それぞれの特徴を詳しく確認しましょう。
Pinterest(ピンタレスト)は、画像を共有するSNSです。
名前の通り、写真や画像をボードにピン止めするように集められます。
検索窓に「バナー 広告」「チラシ デザイン」などを入れて検索をすると、多くの広告デザインがヒットします。
他のユーザーがブックマークしたものや、ユーザー自身が制作してアップしたものなども見れるため、デザインのインスピレーションがわきやすいでしょう。
チラシやバナー以外にも、パンフレット・リーフレット・Webサイトなど、紙・Web問わず幅広いデザインをチェックできます。
パンフレット&チラシ見本帳
パンフレット&チラシ見本帳は、さまざまな業種のパンフレットやチラシデザインを確認できるサイトです。
集められているデザインはすべて、実際の印刷物をスキャンした画像です。
データを載せているわけではないため、印刷物独特のアナログ感や印刷のくすみなどが見れます。
また、ターゲット・サイズ・ページ数・カラーなど、デザインで迷ったときに欲しい情報が手に入る点も魅力です。
一覧表示で見やすく掲載されており、メニューから絞り込みもできるため、これから作りたいチラシに絞って見ることが可能です。
CHIRASAKU
CHIRASAKUは、チラシのデザインを載せているサイトです。
「鍼灸院・整骨院広告デザイン例」「学習塾広告デザイン例」など、業種ごとに広告例を載せています。
チラシデザインの写真だけでなく、広告主がチラシ制作を依頼した理由や背景・掲載する目的・配布エリア・デザインや印刷費を含めた見積もり内容なども掲載しています。
詳細が細かく載っているため、自社で広告を制作する場合のほか、制作会社に依頼する場合でも参考になるおすすめのサイトです。
FAJP
FAJPは、グラフィック・フライヤー・チラシに特化したデザイン参考サイトです。
ジャンルとしては特に美術展・映画・演劇などのフライヤー・チラシが多くあります。
サイトを運営しているのは都内のWeb制作会社で働くデザイナーで、デザインを集めたのもサイト運営者のため、クオリティの高さは間違いありません。
サイト運営者がデザインを集め始めたのは、1999年頃です。
20年以上にわたって集めているため数は多く、他では中々見られないテイストのデザインもあります。
デザイン性が高く、おしゃれなチラシ・フライヤーを探す際にはおすすめのサイトです。
年数だけでなく『シンプル』『ポップ』など、デザインのテイストにもタグがついています。
デザインを考える人に、参考として見てもらうことを前提に作っているサイトのため、使い勝手の良いサイトです。
Shufoo!
Shufoo!には、スーパー・ホームセンター・薬局・家電量販店などの特売チラシが多数掲載されています。
自分が住んでいる地域で絞って検索が可能です。
アプリをインストールして地域登録すれば、該当地域の新しい情報がスマートフォンに届き、探しているジャンルも簡単に見つけられます。
基本は、よくスーパーを利用する主婦の方や一人暮らしの方など向けですが、デザインの参考になるチラシが多く載っています。
安さやお得感を出すチラシなどを制作する際には、非常に参考になるでしょう。
また、マーケティングの視点からでも活用が可能です。
他社の商品価格をチェックしたり、人気商品を調査したりなどにも使えます。
毎週更新されるため、多くの情報をスピーディーに採り入れられる点も魅力です。
Canva
オーストラリア発のグラフィックデザインツールです。
Webサイト・印刷物・SNSなど媒体別にテンプートが充実しており、イラストや写真・グラフなどデザインに必要なコンテンツが揃っています。
利用は基本無料です。
使い方としてはテンプレートの写真や文字を変更するだけのため、簡単に広告クリエイティブを制作できます。
複数のソフトやアプリを立ち上げることなく、Canvaの中だけでデザインが完結します。
また、Canvaはチームで作業するにもおすすめです。
編集画面右上にある「共有」からリンクコピーを押してURLを伝えるだけで、他のメンバーと一緒に作業できます。
作業者が別にいる場合、多くはメールやオンライン上で共有して相手が更新したものをもらって作業する流れになるため、面倒に感じること少なくありません。
Canvaでは同じ画面で同じデザインを同時に触れるため、面倒なやり取りも減ります。
デザインの引き継ぎは言葉だと伝えにくい部分もありますが、Canvaなら簡単です。
デザインに自信がなくてもクオリティの高いものが作れるうえに、日本版もリリースされており安心して利用できます。
retrobanner
12000種類以上の参考バナー画像を掲載しているギャラリーサイトです。
バナーを1日4件と高頻度で更新しており、企業向けの固めのデザインから漫画風のデザインまで幅広く掲載されています。
色・業種・サイズ・テイストでそれぞれ検索できます。
バナーはサイズによっても文字の大きさや配置に迷うものです。
媒体によってはサイズに規定がある場合もあります。
retrobannerでは自分が作りたいバナーサイズで検索できるため、制作の際はとても便利です。
また、バナーのデザインに使われているカラーコードがコピーできるため、毎回探したり手打ちしたりする手間が省けます。
BANNER LIBRARY
引用:【総数6266件】BANNER LIBRARY | デザインの参考に!おしゃれなバナーだけを集めたギャラリーサイト
BANNER LIBRARYは、6000種類以上の参考バナー画像を掲載しています。
他の参考バナー掲載サイトに比べると種類は少なめですが、検索のバリエーションは以下の通り豊富です。
- 業種
- テイスト
- トピック
- 配色
- 形状(横長・縦長・正方形)
- 配信媒体(InstagramやLINEなど)
テイストの中には、母の日・ハロウィン・クリスマスなど季節のイベントも含まれています。
掲載されている参考バナーには、Instagramのようにハッシュタグがついているため、自分が探したいデザインと関連が高いものを一覧でチェック可能です。
Facebook広告集めました
Facebookの広告バナーに特化した参考サイトです。
Webマーケティング会社のアドスクエアが運営しています。
業種ごとにカテゴリ検索ができ、自社にあった Facebook 広告を探せます。
また、人気の広告欄から注目の集まっている広告がわかるのもうれしいポイント。
広告と一緒に広告文も掲載されており、広告クリエイティブのデザインだけでなく、商品やサービスを訴求するための文章を考える際にも活用できるでしょう。
広告クリエイティブのデザインを考えるうえで気を付けること
広告クリエイティブのデザインを考えるときは、以下のことに気を付ける必要があります。
- 審査落ちに気を付ける
- 効果が出なくても諦めず何度も検証する
- 定期的に新しい広告クリエイティブをアップする
詳しく見ていきましょう。
審査落ちに気を付ける
紙もWebも広告を掲載するにあたって規定や基準があり、きちんと満たしているかどうかを確認する審査があります。
もし審査に落ちてしまうと広告は掲載されないため、確実に審査に通過しなくてはなりません。
媒体によっては、大きく規定違反するとアカウント利用停止などのペナルティが課せられることもあります。
規定をしっかり把握したうえで、広告クリエイティブを制作しましょう。
効果が出なくても諦めず何度も検証する
広告を掲載する際は、効果が出なければ別の広告クリエイティブを試してみるなど、PDCAサイクルを回して効果検証と改善を重ねていきましょう。
広告を出しても効果が出ないことは珍しくありません。
複数のクリエイティブでABテストをおこない、検証と改善を繰り返していけば、効果の出る広告クリエイティブが見えてきます。
定期的に新しい広告クリエイティブをアップする
広告クリエイティブで効果を出すには、定期的に広告をアップデートしなくてはなりません。
ユーザーが求めるものやことの変化、競合他社の増減などで効果が出にくくなることもあります。
定期的にクリエイティブを見直し、新しいものにアップデートすればより効果を得やすくなるでしょう。
広告クリエイティブ制作のコツをつかんでデザインを考えよう
広告クリエイティブのデザインを考えるのは難しいですが、コツをつかめば自社商品やサービスを確実に訴求でき、効果が得られる広告を制作できます。
ターゲットを絞り、ターゲットに合った画像やイラストを使い、ポイントを絞って商材をPRしましょう。
過去の実績を見たり参考サイトやツールを使ったりするのもひとつの手です。
ただし、広告は媒体ごとに規定があります。
規定が守られているかどうかの審査があるため、審査に通るよう作りましょう。
なお弊社では、紙媒体での広告出稿をご検討の方に「紙媒体広告の料金相場」を紹介しています。
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