「YouTube広告って何?」
「効果を得るにはどのようにすればいいの?」
YouTubeを見ていると出てくる広告を見て、出稿してみようかと考えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、YouTube広告の特徴やメリットデメリット、費用対効果の高め方などを解説します。
効果測定の方法もあわせて紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。
なお弊社では、Web広告の出稿をご検討の方に「通販に最適なWeb広告媒体」を紹介しています。
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目次
YouTube広告とは?
YouTube広告とは、YouTubeやGoogle動画パートナーに載せる動画広告のことです。
YouTubeで動画を検索したときの結果ページや、動画の再生前後・再生中に表示されます。
途中でユーザーが広告をスキップできる形式もあれば、最後まで見れる形式もあ、どちらにしてもある程度はユーザーに動画を見てもらえます。
Google動画パートナーとは、Google内で配信できる動画広告枠、もしくはメディアのことです。
インターネット広告事業などをおこなう株式会社サイバーエージェントが、国内の動画広告の市場規模について調査したところ、2024年には8,746億円、2025年には1兆465億円に達するという結果が出ました。
参考:サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を発表 | 株式会社サイバーエージェント
動画広告の市場規模が上昇傾向にある理由は、やはりYouTubeだけでなく、TikTokなど動画プラットフォームが拡大しているからだと考えられます。
また、ユーザー側でもPCやコネクテッドTVなど動画視聴の行動様式が広まっていることもあって、ますます需要は高まるでしょう。
なお、YouTube広告の他のSNS広告については「ソーシャルメディア広告とは?6大広告の特徴や成功事例を解説」を参考にしてください。
YouTubeの歴史
YouTubeは2005年に設立された動画共有プラットフォームであり、2006年11月にGoogleに買収されて以来、同社の子会社として運営されています。
日本国内では2022年5月時点で月間利用者が7,000万人を超え、世界全体では毎月20億人以上が利用する、非常に影響力のあるメディアです。
参考:YouTube、国内の月間視聴者7120万人 年齢層拡大 – 日本経済新聞
YouTube広告の特性
総務省の令和5年度調査によると、日本におけるYouTubeの利用率は、10代~40代で90%に達し、50代~60代でも60%以上の人々が利用しています。
2020年以降、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことで、YouTubeの視聴時間はさらに増加しました。
視聴スタイルも変化しており、スマートフォンやPCに加えて、コネクテッドTVを利用してテレビ画面でYouTubeを視聴することが定着しつつあります。
若年層だけでなく、中高年層も一緒にテレビで視聴するようになったことが、利用率増加を後押ししているといえるでしょう。
YouTube広告の効果・メリット6選
YouTube広告の効果やメリットは以下の通りです。
- ターゲットを絞れる
- 費用対効果が高い
- 潜在層にもアプローチできる
- 認知度向上にもつなげられる
- ユーザーの動向が確認できる
- 5秒間は広告を見てもらえる
ひとつずつ解説します。
なお「テレビ広告とYoutube広告はどっちがいい?効果の違いを解説」では、テレビ広告との効果の違いを解説しているので、あわせて参考にしてください。
ターゲットを絞れる
YouTube広告は、豊富なターゲティングオプションを提供しています。
年齢・性別・地域といった基本的な項目だけでなく、ユーザーの趣味や関心、YouTubeを見る時間帯・曜日など、細かい属性にもとづいたターゲティングも可能です。
さらに、特定の動画にのみ広告を配信する「プレースメントターゲティング」も設定できます。
広告を届けたいコンテンツにピンポイントでアプローチが可能です。
費用対効果が高い
YouTube広告は、費用対効果が高い点も大きなメリットです。
テレビやチラシだと、実際に広告が見られたかどうかを正確に把握するのは難しいでしょう。
しかし、YouTube広告はクリック数や表示回数などによって効果がわかり、課金される仕組みとなっています。
広告に興味を持って見た場合のみ費用が発生することから、費用対効果が高い広告といえます。
潜在層にもアプローチできる
YouTube広告を活用すれば、自社商品やサービスにまだ触れていない潜在顧客層にリーチできる可能性が広がります。
YouTubeは、日本国内だけでも月間利用者が7,000万人を超える媒体です。
世界全体では毎月20億人以上が利用しています。
非常に多くの視聴者がいるため、YouTube広告を通じて潜在層にアプローチが可能です。
認知度向上にもつなげられる
YouTube広告は、商品やサービスなどの認知度向上にも貢献します。
日本では10代~40代が90%、50代~60代でも60%以上の人がYouTubeを利用しています。
幅広い層をターゲットに広告を配信できるため、認知度アップにもつながりやすいでしょう。
ユーザーの動向が確認できる
YouTube広告では、ユーザーの動向確認ができる点もメリットです。
Google広告とYouTubeチャンネルを連携することで、いつ・どうやって広告にたどり着いたかなど、より細かくユーザーの動きを分析ができます。
以下が分析できる内容です。
- 再生回数
- データセグメント
- エンゲージメント
データセグメントでは、Webサイトに訪問したユーザーのリストがわかります。
エンゲージメントは、獲得アクション数の指標です。
5秒間は広告を見てもらえる
YouTube広告の中には、5秒間だけは広告を見てもらえるものがあります。
YouTube広告のひとつであるインストリーム広告には、広告が流れ始めてから最初の5秒間ユーザーがスキップできないものもあります。
5秒間だけは、視聴者にメッセージを届けることが可能です。
また、5秒後はスキップ可能なため、視聴者にとっても大きな負担がなく、興味がない広告を無理に見せられることがないという利点もあります。
なかなか難しいかもしれませんが、ブランドロゴやキャッチフレーズ、プロモーションの重要な部分を最初の5秒で伝えられれば、確実にユーザーへアピールできるでしょう。
YouTube広告のデメリット4選
YouTube広告はメリットが多い一方で、デメリットもあります。
- 広告をすべて見てもらえない可能性がある
- クオリティの高い動画をつくる必要がある
- 動画制作に費用がかかる
- 審査に時間がかかる
ひとつずつ解説します。
広告をすべて見てもらえない可能性がある
YouTube広告は5秒経てばスキップできる種類もあるため、すべてを見てもらえない可能性があります。
YouTube広告が好きな人は、一般的にあまり多くはいません。
見たい動画があるのに、すぐに再生されず広告が流れると嫌な気持ちになる人も多いものです。
広告が飛ばせるものであれば、飛ばしてしまう人も一定数いるでしょう。
なお、ユーザーの中には、作業中や移動中などに画面を見ず音だけ聞いている人もいます。
映像はもちろんですが、音楽やナレーションなどでもユーザーの興味をひきつける工夫が必要です。
クオリティの高い動画をつくる必要がある
YouTube広告は、質の高い動画をつくらなくてはなりません。
YouTube広告は費用対効果が高い、認知度向上に貢献できるなどメリットがあり人気ですが、メリットがいかせるのは質が高い動画であることが前提です。
配信する動画広告そのもののクオリティが低いと、ユーザーは見る気が起きません。
逆にマイナスイメージを持たれ、ブランドイメージに傷がついてしまう可能性もあります。
YouTube広告で成果を得るなら、広告動画の制作に力を入れることが重要です。
動画制作に費用がかかる
動画制作に費用がかかる点も、YouTube広告のデメリットです。
動画広告をつくるには、まず企画を立ててから撮影し、最後に音付けなど編集をおこないます。
静止画よりも工程が多く、時間や費用もかかります。
さらには、YouTube広告は質の高いものでないと効果が得られないため、自社で制作できるならまだしも、外注するとなると費用がかさんでしまうでしょう。
依頼は撮影からすべてなのか、編集だけなのか、人を使うのかアニメにするのかといった違いで費用も大きく変わってきます。
削れるところは削るなど、工夫が必要です。
審査に時間がかかる
YouTube広告は、審査に時間がかかることもあります。
YouTube広告は、掲載前にGoogle広告やYouTubeによって審査がおこなわれ、パスしたら広告配信が始まります。
審査は早ければ1営業日で終わりますが、場合によっては数日ほどの期間が必要なことも。
審査に落ちてしまうと余計に時間がかかるため、スムーズに審査に通るよう、事前に広告ポリシーの確認が必要です。
YouTube広告の費用
YouTube広告には3つの異なる課金方法があります。
広告の形式やターゲット・目的・期待する効果に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
- CPV(Cost Per View)
- CPM(Cost Per Mille)
- CPC(Cost Per Click)
ユーザーが動画広告を一定時間視聴するたびに課金されるのが、CPVです。
具体的には、広告が30秒以上再生されたり、ユーザーが動画内のリンクをクリックするなどのアクションを起こした場合に費用が発生します。
CPMは、動画広告が1,000回表示されるごとに課金されます。
ブランド認知度の向上や、広告の露出を重視するキャンペーンに最適です。
CPCは、ユーザーが広告をクリックするたびに課金される仕組みです。
広告がユーザーの行動を促したかどうかを反映します。
YouTube広告の種類5つ
YouTube広告の種類は以下5つです。
- インストリーム広告
- バンパー広告
- インフィード動画広告
- アウトストリーム広告
- マストヘッド広告
特徴など詳しく解説します。
インストリーム広告
インストリーム広告は、動画の再生前後や再生中に表示されるYouTube広告です。
スキップできるものとできないものがあります。
広告のスキップは、再生してから5秒後に出る「スキップ」という文字をタップまたはクリックするとできます。
推奨される長さは、15秒から3分程度です。
費用は、広告が最後まで視聴されるか、30秒間視聴された場合、もしくは広告内のリンクがクリックされた場合に発生します。
スキップ不可のインストリーム広告は、15秒以下の広告です。
ユーザーが動画を視聴し続けるためには、広告を最後まで見る必要があります。
バンパー広告
インストリーム広告と同様、動画の再生前後や再生中に配信される広告です。
長さは6秒以下で、ユーザーがスキップできない形式となっています。
広告が短いため視聴者に負担がかかりにくく、最後まで見てもらいやすいのが大きなメリットです。
特に、印象的なフレーズを短時間で効果的に伝えたい場合や、フレーズを繰り返し視聴してもらいたい場面で非常に有効です。
インフィード動画広告
インフィード動画広告は、YouTubeの関連動画欄・検索結果・モバイルページなどに表示されます。
動画のサムネイル画像とテキストで構成されており、YouTube上で自然な形で表示されます。
視聴者がサムネイルをクリックすることで、広告動画が再生される仕組みです。
ユーザーが自らクリックして視聴するため、広告に対してネガティブな印象を持たれにくい点が大きなメリットです。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、音声なしで再生が始まり、ユーザーがタップするとミュートが解除される形式の広告です。
モバイル専用の広告で、Google動画パートナーのWebサイトやアプリにのみ表示されます。
YouTube上では利用できません。
料金は、広告面積の50%以上が2秒以上表示された場合にのみ発生します。
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面上部で最大30秒間、音声なしで自動再生される広告です。
ミュートアイコンをクリックすると、動画の音声が再生されます。
YouTubeのホーム画面の最上部に掲載できるため、短期間で大規模なリーチを実現可能です。
ただし、ターゲットとなる視聴者を詳細に絞れないため、特定のターゲティングが必要な広告には向いていません。
国別で配信エリアの指定は可能です。
イベントの開催や新商品の発売告知など、短期間に多くのユーザーに訴求したい場合に向いています。
YouTube広告の出稿方法
YouTube広告の出稿方法は以下の通りです。
- YouTubeに動画をアップロード
- Google広告の管理画面で動画広告を作成
- キャンペーンの目標など詳細を設定する
- 予算や入札戦略などを設定
- 広告グループを設定
- 動画広告を作成する
- 審査後、配信開始
簡単に解説します。
1.YouTubeに動画をアップロード
まずはYouTubeにログイン後、画面右上の作成をクリックします。
アップ用画面に切り替わったら、作成した動画をアップロードします。
設定画面タイトル・説明・視聴者を入力します。
タイトルは入力必須です。
次に公開設定をおこないます。
限定公開にして保存です。
2.Google広告の管理画面で動画広告を作成
Google広告アカウントにログイン後、「+新しいキャンペーン」をクリックします。
3.キャンペーンの目標など詳細を設定する
全般設定画面で、まずはキャンペーンの詳細を入力します。
キャンペーン名、予算と日程は最低限設定しましょう。
他にも、ネットワーク・地域・言語の設定をします。
4.予算や入札戦略などを設定
日予算の設定や入札戦略、配信地域を設定します。
5.広告グループを設定
広告グループを設定します。
広告グループでは、年齢や性別などのユーザー属性を選択し、広告を表示するオーディエンスセグメントを設定できます。
ランディングページを訪れたユーザーに対してリターゲティングをおこなったり、旅行やライフスタイルなどの興味や習慣にもとづいてセグメントを設定することが可能です。
6.動画広告を作成する
①でアップロードした動画のURLを貼り付けて動画を選択します。
本画面では、最終URL・表示URL(最終URLから自動反映)・広告名が入力必須項目です。
7.審査後、配信開始
審査を無事パスできれば、配信開始です。
審査は早ければ1営業日で終わりますが、場合によっては数日かかることもあります。
YouTube広告の効果測定方法4選
YouTube広告の効果を測定するには、主に以下4つのツールを使う方法があります。
- YouTubeアナリティクス
- Googleアナリティクス
- Google広告ブランド効果測定サービス
- Googleトレンド
詳しく解説します。
YouTubeアナリティクス
YouTubeアナリティクスは、YouTubeの分析ツールです。
以下のデータが集計できます。
- 再生回数:日付ごとに回数をグラフ表示
- 視聴者維持率:どこまで動画が見られ、どこで離脱したか
- ユーザー層:年齢や性別などが確認できる
- 再生場所:YouTubeの動画再生ページ、他サイトのURL埋め込みなどユーザーが動画を再生した場所
- トラフィックソース:動画流入の経路
- 端末:PC・スマートフォンなど再生環境
利用は無料です。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、主に下記を詳細に分析できるツールです。
- Webサイトのアクセス数
- Webサイトの流入元
- ユーザー属性
- 各ページのパフォーマンス
- Webサイト内でのユーザー行動
簡単にいうと、YouTubeアナリティクスのGoogle版になります。
また、広告向け機能を有効にすることで、視聴者の属性をより正確に把握できるため、広告効果の向上に役立ちます。
Google広告ブランド効果測定サービス
Google広告のブランド効果測定サービスは、Googleアカウント担当者がサポートする一部の大口アカウントに限定して提供されるサービスです。
通常のGoogleアナリティクスでは取得できない、認知・理解・ブランディング・想起などのデータを集計できるという利点があります。
Googleトレンド
Googleトレンドを使用すると、リアルタイムで検索されているキーワードや急上昇中の検索ワードが確認できます。
また、Google検索やYouTubeでの特定キーワードの検索数の推移も可能です。
YouTube広告の配信前と後を見比べ、商品名やブランド名の検索ボリュームの変化や、競合他社との比較でどの程度の検索ボリュームがあるかを把握し、ブランドの認知度を測定できます。
YouTube広告の費用対効果を高めるコツ3選
YouTube広告の費用対効果をさらに高めるコツは、以下の通りです。
- モバイルデバイスで見やすい広告をつくる
- クオリティの高い動画をつくる
- ユーザーが没頭するような動画をつくる
詳しく解説します。
モバイルデバイスで見やすい広告をつくる
モバイルデバイスで見やすい広告をつくることは、YouTube広告の効果を高めるうえでとても重要です。
今の時代、ひとり1台はモバイルデバイスを持っているといえます。
PCはなくてもスマートフォンは持っているという人も多いです。
YouTube広告をつくる際は、モバイルデバイスで見やすいものをつくりましょう。
クオリティの高い動画をつくる
YouTube広告はクオリティの高いものにしましょう。
YouTube広告は高品質でなければ見てもらえません。
何を伝えたいのかわからない、ターゲットから逸れた内容、そもそも画質が悪いなどがあると嫌遠されます。
内容はもちろんのこと、媒体やユーザーの視聴環境なども考えて制作する必要があります。
音または映像だけでわかるような動画にしたり字幕をつけたりなどの工夫をし、質の高い動画をつくることが効果につながるのです。
ユーザーが没頭するような動画をつくる
長い動画にならないようにすることも、YouTube広告で効果を出すうえで重要となります。
ユーザーが広告を見て、没入するような広告がつくれると良いでしょう。
「自分もやってみたい」「自分に似ている」とユーザーが思うような動画であれば、ユーザーがサービスや商品を身近に感じられるため、広告効果は高まります。
たとえ5秒でも没入感を与える内容にする、モバイルデバイスのような小さい画面でもユーザーが目にしたときにわかりやすいようなものにすることが大切です。
YouTube広告の特徴を知り効果のある動画をつくろう
YouTube広告は国内だけでもユーザー数が7,000万人を超えており、見ていない人を探すほうが難しそうなほど、多くの人が利用しています。
費用対効果も認知度アップも期待できるでしょう。
ただ、広告は飛ばす人も多いため、飛ばされないよう高品質な動画をつくることが肝となってきます。
予算も考えつつ、場合によっては外注するなどしてクオリティの高い動画をつくりましょう。
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