「タクシーサイネージ広告とは具体的にどのようなもの?」
「タクシーサイネージ広告にメリットはある?ターゲットは?」
自社の商材PRのために広告を打ちたいと考えており、タクシーサイネージ広告に興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
タクシーサイネージ広告はステッカーの貼り付けやチラシの設置などの他、今の時代に合う訴求方法としてデジタルサイネージも導入されています。
経営者・ビジネスパーソン・高齢者など移動にタクシーを利用する人も多いため、商材とターゲット層があえば効果が期待できるはずです。
今回は、タクシーサイネージ広告の特徴やメリット・デメリット、最適なターゲットなどについて解説します。
また弊社では、Web広告の出稿をご検討の方に「通販に最適なWeb広告媒体」を紹介しています。
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目次
タクシーサイネージとは「走る広告」
そもそもタクシー広告とは、タクシーの運転席や助手席、後ろの窓などに広告を設置したりステッカーを貼ったりして、通行人や後続車にアピールしながら走る広告をいいます。
近年では、タクシーの前方座席に取り付けたタブレットに動画を流すタイプの広告が主流です。
タブレットのような電子的な表示装置を用いて掲示する広告を、タクシーサイネージ広告と呼んでいます。
また、決済端末としても機能するタブレットを搭載したタクシーも増えており、タクシーサイネージの導入が進んでいます。
タクシー広告の細かな種類や費用については「タクシー広告の種類は?費用やメリットを詳しく解説します!」をご覧ください。
タクシーサイネージ広告のターゲット
タクシーサイネージ広告に最適なターゲットは、シニア層や30代男性でしょう。
タクシーの利用者はシニア層がメインです。
1年に1回程度タクシーを利用する年代は60代以上の男性が多く、次いで30代男性という調査結果があります。
参考:タクシー(2023年版) | 市場調査データ | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
会社経営者や役員なども含め、ビジネスでの利用が多いと考えられるでしょう。
調査データによると「免許を返納したら使うかもしれない」という意見もあったため、高齢化社会が叫ばれている今、タクシーの利用者はさらに増える可能性があります。
タクシーサイネージで広告を掲載する5つのメリット
タクシーサイネージ広告には、次のようなメリットがあります。
- 時間帯ごと・地域ごとに配信内容を変更できる
- 繰り返し訴求・刷り込みができる
- 視認性が高い
- 富裕層や経営者層に訴求できる
- 訴求効果が高い顔認証機能がある
ひとつずつ詳しく確認しましょう。
時間帯ごと・地域ごとに配信内容を変更できる
タクシーサイネージ広告は、日中・深夜帯など時間帯によって広告内容を変えられます。
タクシーは、朝・昼間・夕方・深夜など時間帯によって客層が大きく異なります。
例えば、朝~昼間なら会社や取引先へ向かうビジネスパーソン、深夜なら飲みに行って帰宅しようとする人が多いでしょう。
タクシーサイネージ広告はタクシーが営業している限りずっと配信できる広告のため、時間帯によって広告内容を変えれば、効果的に訴求できます。
また、タクシーの稼働地域に合わせた広告を配信するのも効果的です。
観光地であれば、外国人の方にも訴求できるでしょう。
地域に根づいた広告配信はもちろん、幅広い属性に訴求も可能なのが、タクシーサイネージ広告のメリットです。
繰り返し訴求・刷り込みができる
タクシーサイネージ広告は、何度も訴求できるからこそ記憶に定着させやすいです。
コロナ禍になってテレワークの増加や飲み会の減少がある中でも、密を避けようとタクシーを利用する人はいます。
同じ広告が何度も視界に入れば、頭の中に広告内容が刷り込まれるため認知拡大やイメージアップが期待できるでしょう。
例えばテレビCMの場合、きちんと見ているわけでなくてもCMで流れている歌やキャッチフレーズを何となく覚えていることは誰しもが経験しているはずです。
同じくタクシーサイネージも、たとえ同乗者と話していたり携帯を見たりしていても、流れてくる動画と音声を何となく覚えているものでしょう。
次また広告に接したときに思い出してもらえる点が、タクシーサイネージ広告の魅力です。
視認性が高い
視認性が高いことも、タクシーサイネージ広告のメリットです。
タクシーサイネージ広告に使うタブレットは、運転席の後ろに、利用者の目線の高さにあわせて設置されていることが多いです。
利用者は自然と目を向けるでしょう。
タクシー利用者の平均乗車時間は18分と長めのため、最後まで見てもらいやすい広告といえます。
参考:乗客の年齢も性別も自動認識、タクシー4000台を強力な広告媒体に変えたJapanTaxi:日経クロステック Active
富裕層や経営者層に訴求できる
富裕層や経営者は時間に追われていることが多いため、サイネージでの訴求に向いています。
時間に追われている人は動画を見ない人が多いです。
しかし、タクシーサイネージであれば移動時間を活用して広告を見せられます。
富裕層や会社を経営している人向けの商品やサービスを訴求したいときに最適でしょう。
訴求効果が高い顔認証機能がある
顔認証機能があるデジタルサイネージであれば、訴求効果が高いです。
デジタルサイネージの中には、顔認証機能がついているものもあります。
性別や年齢を読み取り、乗客にあわせた広告を配信する仕組みです。
タクシー利用者の属性にあわせて広告配信をするため、高い訴求効果が期待できます。
特に、企業・富裕層・高齢者向けの商材に活用されていることが多いです。
なお、顔認証はされるものの、顔画像は保存されません。
タクシーサイネージで広告を掲載する3つのデメリット
タクシーサイネージ広告はメリットも多くある一方で、デメリットもあります。
- 料金が高め
- 多くの人に訴求できない
- 効果測定が難しい
正しく対策を取り、効果を得るためにもデメリットを知っておきましょう。
料金が高め
出稿を依頼する会社にもよりますが、タクシーサイネージ広告は比較的料金が高めです。
特に利用者が多い都市部では、掲載料金が高くなる傾向があります。
また、タクシー会社によっては最低契約台数などの条件が設けられている場合もあり、出稿するにはある程度のお金が必要になります。
ただし、ステッカー広告やサンプリングなどの紙媒体などは比較的安めです。
タクシーで広告を出すことを考えるなら、紙媒体から始めてみてもよいでしょう。
さらに、広告出稿の依頼先で比較的安いプランを提案してもらうのもおすすめです。
サイネージ広告の料金について詳しく知りたい方は「サイネージ広告の料金について種類別に内訳を解説」もご参照ください。
多くの人に訴求できない
タクシーサイネージ広告は車内でしか見られないため、多くの人に見てもらえるわけではありません。
さらにいうと、タクシーに乗ってくる人は1日に数十人で、利用者層も限られています。
多くの人に商品やサービスを訴求したい場合には向いていません。
とはいえ、ターゲット層が狭めだったり、特定の年代に限られていたりする商品やサービスの訴求には向いています。
効果測定が難しい
タクシーサイネージ広告は、どのくらい広告が見られたのかなど効果測定が難しいです。
例えば、動画広告は通常、Web上などで出た広告をクリックしてもらうことで効果がわかります。
タクシーサイネージ広告はタブレットで流れる広告を見てもらうもので、クリックなどのアクションがありません。
商材の売上や問い合わせ数の上昇などを確認しながら出稿数の増減を調整する必要があります。
さらに、効果は出るまで時間がかかるため、調整も長期間にわたるでしょう。
タクシーサイネージ広告を制作するうえでの大切な2つのポイント
タクシーサイネージ広告の効果を高めるポイントは、次の2つです。
- 見ごたえのある広告をつくる
- ターゲットと配信するエリアを決める
ポイントを押さえ、タクシーサイネージ広告による効果を最大化しましょう。
見ごたえのある広告をつくる
見ごたえのある広告をつくることは、広告の効果を高めるために必要です。
タクシーサイネージ広告は、利用者がタクシーを降りるまでの間に見てもらう広告のため、興味を持ってもらいやすい内容にしなくてはなりません。
広告をじっくり見てもらいやすい環境であるというメリットを活かせるような広告にしましょう。
また、タクシー会社によっては、タブレットから音声を出さないように設定していることもあります。
声が出ないのであれば、音がなくても伝わるような内容にしなくてはなりません。
出稿を考えているタクシー会社の配信環境も考えながら広告をつくりましょう。
なお、サイネージ広告を制作する際は「サイネージ広告のデザイン制作のポイントと注意点を解説」もぜひ参考にしてください。
ターゲットと配信するエリアを決める
効果の出るタクシーサイネージ広告をつくるには、デザインだけでなくターゲットや配信エリアも重要です。
タクシーは走るエリアによって乗客層が違います。
例えば首都圏ならビジネスパーソンや経営者、観光地なら外国人が多いでしょう。
ターゲットがよくタクシーを利用するエリアを事前に調べておく必要があります。
また、配信エリアも、ターゲットが多くいるエリアにすれば効率よく効果が得られます。
もし配信エリアを外国人が多い観光地にするなら、音声がなくても伝わるような広告内容にしなくてはなりません。
配信エリアは広告内容にも大きく影響するため、非常に重要な要素だといえるでしょう。
タクシーサイネージ広告を出稿するまでの流れ
本章では、実際にタクシーサイネージ広告を出稿するまでの一般的な流れを解説します。
- タクシー広告を出稿している会社を選ぶ
- 動画の長さ・枠・メニューなどを決める
- 広告動画を制作する
基本的な流れを把握し、スムーズに出稿できるようにしましょう。
1.タクシーサイネージ広告を出稿している会社を選ぶ
まずは、タクシーサイネージ広告の配信会社を決めましょう。
タクシーサイネージ広告は、配信会社によって次の点が異なります。
- タブレット導入の有無
- 配信地域
- 使用デバイス
- 料金プラン
自社のターゲット層や予算に応じて選ぶことが重要です。
2.動画の長さ・枠・メニューなどを決める
配信会社が決まったら、動画の尺や配信枠などについて話し合いましょう。
予算やターゲットにあう配信回数・流すタイミングなども決めなくてはなりません。
動画の尺は、30秒や60秒などであることが多いです。
配信する枠数だけでなく、タクシー乗車後の何本目に広告を出すかなど、流すタイミングを指定できる媒体もあります。
1本目に流すほうが乗客に見てもらえる確率をあげられますが、費用が高額になってしまうかもしれません。
配信会社によっては、サンプリングやラッピング広告などをオプションとしてつけられることもあります。
予算や広告配信の目的に応じてメニューを決めましょう。
3.広告動画を制作する
いよいよ、決めたメニューに沿って動画をつくります。
尺が余ってしまってはもったいないため、メニューで決められた最大秒数にあわせて動画を制作しましょう。
タクシーサイネージ広告は、YouTube広告のように動画を途中で飛ばされることがないため、多くの情報を訴求ができます。
動画制作においておさえるべきポイントを意識し、多くの情報を盛り込みつつ、興味をひきやすい動画をつくりましょう。
なお、自社ではなく動画制作会社に制作を依頼する場合は、次のような流れで進むことが多いです。
- 宣伝したい商品やサービスについて打ち合わせ、企画の提案
- 撮影
- 編集
- 納品
制作が終わって媒体社へ納品後、広告配信が始まります。
動画制作には2~3か月ほどかかるため、逆算してスケジューリングしなくてはなりません。
万が一制作が遅れたときのために、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。
タクシーサイネージ広告を取り扱っている会社・メディア5選
タクシーサイネージ広告を取り扱っている会社・メディアは数多くあり、本章では次の5社を紹介します。
- TokyoPrime
- Canvas
- 株式会社タクシーアド
- THE TOKYO TAXI VISION GROWTH
- 株式会社サンエイ企画
TokyoPrime
株式会社IRISが運営するTokyo Primeは、日本最大級のタクシー・サイネージメディアです。
東京をはじめとする全国12の主要都市に展開しています。
実績としてあるのは、食品・飲料水メーカーや化粧品メーカー、自動車産業や不動産事業などです。
広告は料金メーターと連動しており、利用者が乗車したときだけ動画広告が再生される仕組みになっています。
メニューは枠数・タイミング・想定表示回数などによって異なり、種類も豊富でもっとも安いものもでも120万円です。
掲載費用は比較的リーズナブルであるため、予算に限りのある企業やプロジェクトでも気軽に利用できます。
Canvas
THE TOKYO MOBILITY GALLERY Canvasは、タクシー後方のサイドガラスに広告を投影する国内初の車窓モビリティサイネージサービスです。
人がいる場所を24時間365日走り続けるというタクシーの特性を活かしたサービスとなっています。
タクシー車内ではなく、タクシー車両の外側に広告を表示し、より多くの人に訴求できる広告です。
株式会社タクシーアド
引用:株式会社タクシーアド
2012年に創業した株式会社タクシーアドは、日本全国の法人タクシーをメディアとして活用しています。
会社名にもあるように、タクシー広告が専門です。
特にタクシーの外面をすべて広告にするラッピング広告を得意としています。
なお、一般車のラッピングも対応可能です。
THE TOKYO TAXI VISION GROWTH
東京都内で規模の大きいモビリティメディアであるTHE TOKYO TAXI VISION GROWTHは、ニューステクノロジーが管理・運営しています。
都内の主要タクシー5社の11,500台にデジタルサイネージが取り付けられており、月間770万人の乗客へ動画広告を配信しています。
一般的なタブレットよりもディスプレイが大きいため、多くの情報を盛り込んだ広告でも見てもらえるでしょう。
株式会社サンエイ企画
交通広告のプロフェッショナルである株式会社サンエイ企画は、電車・バス・タクシーなどへの広告出稿をおこなっています。
広告の企画・交渉・デザイン・制作・取付と、広告出稿の最初から最後まですべて自社で手掛けているのが特徴です。
特に制作には力を入れており、珍しく外注ではなく自社でつくっています。
タクシーサイネージ広告では、助手席後ろのデジタルサイネージ広告はもちろん、ステッカーやラッピングなども依頼が可能です。
タクシーサイネージ広告で効率よく商材をアピールしよう
タクシーサイネージ広告は、タクシー利用者の移動時間を有効に活用できる広告です。
手持ち無沙汰になる時間だからこそ、訴求力の高い広告を打てば効果が得られます。
広告は興味を持ってもらいやすいこと・音がなくてもある程度内容がわかることを意識して制作しましょう。
また、タクシーサイネージ広告は富裕層や経営者、ビジネスパーソンにリーチできるため、企業や経営者など向けの商品・サービスにあっています。
ターゲットや目的をしっかり決め、予算のことも考えつつ、商材をアピールできる広告をつくりましょう。
なお弊社では、Webメディア広告の出稿をご検討の方に「通販に最適なWeb広告媒体」を紹介しています。
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