WOWOWは、30年間以上衛星放送でスポーツ中継や音楽・舞台中継を全国に向けて発信している放送局です。
WOWOWを代表とする衛星放送は比較的安い費用で全国向けに広告を発信できるため、限られた予算で全国に発信したい企業が広告を出稿するのに適しているでしょう。
本記事では、WOWOW広告(衛星放送CM)に出稿するメリット・デメリットや費用などについて解説します。
また弊社では、通販事業の方向けに紙で広告を出すための展開パターンや、出稿までの流れ・準備について紹介しています。
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目次
WOWOWとは
WOWOWは、会員向け有料放送を30年以上続けている衛星放送の老舗局です。
ここではWOWOWの概要について確認しましょう。
会社概要
WOWOWは、日本初の民間衛星放送会社として1984年に設立され、1991年に開局しました。
開局以来、映画やドラマ、音楽ライブやスポーツなど多岐にわたるジャンルの有料放送を行っています。
視聴者に質の高いエンターテイメントを提供するのを重視し、CMを極力排除する方針を採用しているため、通常の番組では広告が流れない点が大きな特徴です。
リーガ・エスパニョーラやUEFA欧州選手権、FIFAワールドカップといったスポーツイベントに限りCMが挿入されることがあります。
また、最新技術を活用した高画質・高音質の放送も特徴です。
番組内容
WOWOWは、映画やスポーツ、音楽ライブやオリジナルドラマなど、多彩な番組内容が特徴の有料衛星放送サービスです。
映画分野では、話題の新作からクラシック作品まで幅広く提供しており、視聴者が自宅でシアター体験を楽しめるよう、特集やシリーズ放送を行っています。
スポーツにおいては、リーガ・エスパニョーラやテニスの四大大会など、国内外の主要イベントを生中継で放送してファンを楽しませています。
音国内外のアーティストのライブやフェスを取り上げているほか、オリジナルドラマも数多く制作して話題になることが多いです。
視聴者層
WOWOWは約240万人の契約者を持ち、主に40代から60代の視聴者層を中心に支持を集めています。
この年代の視聴者は、映画やスポーツなどをリアルタイムで楽しむ傾向が強く、家庭での充実したエンターテインメントを求める層が多いのが特徴です。
特にスポーツ中継では、サッカーやテニスといった国際的な大会がリアルタイムで視聴できるため、スポーツファンの間での人気が高いです。
加えて、音楽ライブやオリジナルドラマも放送しており、質の高いエンターテインメントを求めるユーザーから支持を得ています。
WOWOW広告(衛星放送CM)出稿の4つのメリット
WOWOWで広告を出稿する場合には、下記のようなメリットがあります。
- コスト効率が良い
- 全国配信できる
- 高齢者にリーチ力がある
- リアルタイムでの視聴機会が多い
それぞれ解説します。
コスト効率が良い
WOWOW広告(衛星放送CM)は、コスト効率が良い点が大きな魅力です。
地上波で全国ネットのCMを流すには多額の費用がかかりますが、衛星放送ではその費用が抑えられるため、中小企業や新興企業にとって利用しやすいでしょう。
また、長尺のCM枠も取得しやすく、15分以上のCMを流して商品やサービスの特徴をじっくり伝えられます。
衛星放送のCMは、コストを抑えつつ効果を期待できる広告手段として注目されています。
全国配信できる
WOWOW広告(衛星放送CM)は、手軽に全国に向けての配信が可能です。
地上波のCMは通常、放送局のある地域に限られることが多く、全国ネットを希望すると費用が高額になります。
しかし、BS放送は一つのチャンネルで全国へ放送できるため、大きな予算がとれない場合でも全国の視聴者にリーチできます。
全国展開を目指す中小企業や地方の新興企業にとって、低コストで全国的な広告展開が実現できるのは大きなメリットです。
高齢者にリーチ力がある
衛星放送の視聴者層は50代が中心で、特に60代以降の視聴率が高いことから、WOWOW広告(衛星放送CM)はシニア層に訴求したい企業にとって効果的な広告手段です。
高齢者層は地上波で放送される若年層向け番組に比べ、落ち着いた内容のニュースやドキュメンタリー、スポーツ中継などを好む傾向があり、衛星放送にはそうした番組が多く編成されています。
また、高齢者層は経済的にも安定している人が多く、購買力が高いのが特徴です。
衛星放送は、購買意欲の高い高齢者層に効率良くアプローチできます。
シニア向けの広告媒体について、下記記事も参考にしてください。
リアルタイムでの視聴機会が多い
衛星放送の視聴者は録画よりもリアルタイムで番組を楽しむ傾向が強いため、CMが視聴者の目に留まりやすいです。
録画視聴の場合、CMをスキップすることが多く広告の効果が薄れがちですが、リアルタイムで視聴されることでCMが飛ばされずに確実に届く可能性が高まります。
また、衛星放送は地上波に比べ落ち着いた内容の番組が多く、視聴者がリラックスして視聴しているためCMの印象が残りやすいでしょう。
特に高齢者層はこの傾向が強く、彼らに向けた商品やサービスの認知向上が期待できる媒体です。
WOWOW広告(衛星放送CM)の2つのデメリット
メリットが多いWOWOW広告(衛星放送CM)ですが、下記のようなデメリットがあります。
- ターゲットが限定される
- 効果測定が難しい
それぞれ確認しましょう。
ターゲットが限定される
WOWOW広告(衛星放送CM)は、視聴者層が限定されやすいです。
衛星放送の視聴者は主に50代以上の中高年層が中心で、特に高齢者層が多くを占めています。
そのため、若年層やファミリー層など幅広い世代にリーチしたい企業にとっては、ターゲットが限られてしまい広告効果が偏る可能性があります。
WOWOW広告(衛星放送CM)は健康食品やシニア向け商品などの高齢者に特化した広告には適しているものの、若者向けのアパレルや流行性の高いサービスなどには向かない場合が多いです。
効果測定が難しい
WOWOW広告(衛星放送CM)は、インターネット広告に比べ効果測定が難しいというデメリットがあります。
インターネット広告では、ユーザーのクリック数やコンバージョン(購入・資料請求など)をリアルタイムで追跡でき、詳細なデータから広告効果をすぐに把握できます。
そのため、ターゲット層の反応に合わせて広告内容や配信方法を迅速に最適化することが可能です。
一方、WOWOW広告(衛星放送CM)では、視聴率データから一定の反応はわかるものの、どの程度購買や行動に結びついたかといった具体的な効果は測りにくいのが実情です。
購入意欲やブランド認知度への影響を直接計測できないため、衛星放送CMでは費用対効果を厳密に把握したり、リアルタイムでの戦略修正を行ったりするのが難しいでしょう。
WOWOW広告(衛星放送CM)にかかる費用
WOWOW広告(衛星放送CM)にかかる費用には、制作費と放送料の2つがあります。
それぞれの費用について詳しく解説します。
なお、テレビ広告の費用について下記の記事でまとめているため、あわせて参考にしてください。
制作費
WOWOW広告(衛星放送CM)の制作には、下記のような費用が含まれています。
- 企画費
- 撮影費
- 編集費
- タレントの出演料
それぞれの費用は、広告の内容にや作り方によって大きく変わります。
例えば、写真をスライドショーのように切り替えながらナレーションとBGMを加える簡単な形式であれば、撮影費が不要なため企画と編集の費用のみで30万~100万円程度で制作可能です。
また、アニメーションを少し加えた場合でも50万~120万円ほどで済む場合があります。
一方、スタジオでタレントを起用して撮影する場合は、機材や演出が増える分、制作費が300万~600万円程度です。
タレントの知名度や使用する機材によって、全体の制作費用が大きく変わるため、事前にしっかりとプランを練っておくことが大切です。
企画費
企画費は、商品やターゲット層をよく考え、どのような広告にするかのプランを立てる費用です。
企画にはスケジュールの管理、スタッフやスタジオの手配なども含まれており、費用の相場は10万~30万円ほどです。
撮影費
撮影費は広告の映像を撮るためのスタジオ代や、カメラや機材の使用料、撮影スタッフの人件費などを含みます。
機材や撮影場所の選び方によって、必要な費用は変わります。
編集費
編集費は、撮影した映像をつなぎ合わせ、BGMやナレーション、効果音を加えて広告として完成させるための費用です。
編集には15万~50万円ほどがかかることが多いです。
タレントの出演料
タレントの出演料は知名度の高いタレントほど出演料は高額になる傾向があり、場合によっては500万円以上の費用がかかることもあります。
放送料
放送料金は、制作したCMをテレビで流すために支払う料金です。
地上波のテレビ局では「CM放映費用×視聴率」によって計算されます。
衛星放送の料金設定は地上波とは異なり、一本あたりの値段で考えるのが主流です。
衛星放送のCMは全国放送ながら単価が低く、1本あたり5万~10万円が相場です。
15秒のCMを全国ネットのテレビ局で流した場合、1本あたり100万円以上かかるため、衛星放送の放送料は割安といえます。
WOWOW広告(衛星放送CM)で成果を上げる5つのポイント
WOWOW広告(衛星放送CM)で成果を上げるポイントとして、下記の5つが挙げられます。
- ターゲット層に合った広告を作成する
- 広告を繰り返し配信する
- クリエイティブを工夫する
- リアルタイムのイベントと連動させる
- その他の配信方法と併用する
それぞれ詳しく解説します。
ターゲット層に合った広告を作成する
WOWOW広告(衛星放送CM)では、ターゲットとなる視聴者層に合わせた広告を作るのがポイントです。
衛星放送の視聴者は40代~60代の中高年層が中心であることを考えて、馴染みやすい表現を用いる必要があります。
例えば、最新の流行を採り入れるよりも、過去に流行ったことをアレンジしたり、わかりやすい言葉や映像を使ったりすると効果的です。
また、過激で派手なイメージよりも、落ち着いた雰囲気のほうが受け入れられます。
なお、広告キャッチコピーの作り方について、下記記事もご覧ください。
広告を繰り返し配信する
WOWOW広告(衛星放送CM)で成果を上げるには、広告を繰り返し配信するのが大切です。
同じ内容のCMでも異なる時間帯や番組の枠で繰り返し流すことで、視聴者が目にする機会が増え、商品やブランドの認知度を着実に高められます。
特に、衛星放送は視聴者層が特定の年代に偏りやすいため、時間帯を変えて幅広い視聴者に届くようにするのが効果的です。
繰り返しの配信により、この商品はよく見かけるといった親近感や信頼感が自然に生まれ、視聴者の記憶に定着しやすくなります。
また、複数回の露出によって商品に興味を持つきっかけが増え、購買意欲の向上にもつながります。
CMをリピート放送するのは、視聴者に広告のメッセージをしっかりと伝えるための有効な手段です。
クリエイティブを工夫する
限られた秒数で視聴者の関心を引き記憶に残るCMにするためには、ビジュアルや音楽、ナレーションなどのクリエイティブの工夫が求められます。
視聴者の目を引く鮮やかな映像や、心に響く音楽や効果音を使うことで、数秒で商品やブランドのイメージを伝えられます。
また、シンプルでわかりやすいメッセージを中心にしつつ、商品の特徴や利点を的確に表現することも大切です。
中高年層に向けた広告であれば、安心感や信頼を与える要素を盛り込むと効果が高まります。
視覚・聴覚を通じて瞬時にメッセージが伝わる工夫を凝らすことで、視聴者の記憶に残り、購入意欲を引き出すCMにできます。
広告クリエイティブについては、下記の記事でも解説しているため、あわせて参考にしてください。
リアルタイムのイベントと連動させる
CMの放送を、スポーツやライブ中継などリアルタイムのイベントと連動させると効果的です。
イベントの盛り上がりに合わせて、視聴者にタイムリーなメッセージを伝えると、広告の訴求力が増し、記憶にも残りやすいです。
例えば、スポーツ中継の合間にその試合や大会に関連した商品を紹介すると、視聴者の関心を引きつけられます。
また、ライブコンサートや特定のイベントの放送時に関連商品をアピールすると、その瞬間に視聴者の興味を集めやすくなり、購買意欲を高めることにもつながります。
リアルタイムでのメッセージ配信は、視聴者の体験と広告を結びつけ、より強く印象を残せるため、イベントとの連動はCM効果を上げる有効な戦略です。
その他の配信方法と併用する
WOWOW広告(衛星放送CM)の効果を最大化するには、デジタル広告やSNS広告と併用が効果的です。
CMで得た関心をオンラインへつなげることで、視聴者にさらにリーチし、商品やブランドについての情報を広められます。
テレビCMを見た視聴者がWebやSNSで関連情報を見つけると、さらに興味を引かれ、より深い情報や購入の機会を得やすくなるでしょう。
また、SNS広告では視聴者の反応を即座に確認できるため、効果測定がしやすくCM内容の改善や調整にも役立ちます。
オンライン広告との連携によりターゲット層に多角的なアプローチが可能になるため、視聴者の認知度や購買意欲を効率的に高められるでしょう。
なお、SNS広告については、下記も参考にしてください。
WOWOWの特徴に合った広告の出稿で効果を上げよう
WOWOW広告(衛星放送CM)は、全国放送でありながら比較的低コストで広いリーチを得られ、特に中高年層をターゲットとする商品やサービスには高い効果が期待できます。
また、WOWOWの視聴者はスポーツや音楽ライブをリアルタイムで楽しむ熱心なファンが多く、広告メッセージが届きやすい環境が整っています。
こうしたWOWOWの特性や視聴者層に合った広告を展開して視聴者の関心を引き、ブランドや商品の認知度をさらに高めましょう。
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