普段私たちが見ているテレビ番組で流れるCMには、スポットCMとタイムCMの2種類があることをご存じでしょうか。
スポットCMとは番組を特定せずに流すCMのことで、タイムCMとは特定の番組のスポンサーとして流すCMのことです。
初めてテレビCMを出すとすれば、この2つのCMにはどのような違いがあるのか、またどちらを使うべきか気になりますよね。
この記事では、TVのスポットCMとはどのようなCMなのか、タイムCMとどう違うのか、スポットCMのメリットやデメリットを解説します。
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目次
TVのスポットCM・タイムCMとは?
テレビCMには、スポットCMとタイムCMの2種類があります。
それぞれどのようなCMか、簡単に紹介します。
スポットCMとは
スポットCMとは、番組に関係なくテレビ局が定める時間に挿入されるCM枠のことです。
番組の指定はできませんが、金額、期間、放送したい時間帯のパターンなどに合わせて流せます。
スポットCMには、番組と番組の合間に放送される「SB:ステーションブレイク(ステブレ)」と、番組時間内に設けられたCM枠「PT:Participating commercial(ピーティー)」の2種類があります。
タイムCMとは
タイムCMとは、企業が個別の番組のスポンサーとして放送するCMのことで「番組CM」とも呼ばれています。
テレビ番組放送の際に「ご覧のスポンサーの提供でお送りします」と紹介されるのを見たことがあるでしょう。
タイムCMは、放送エリアによって「ネットタイム」と「ローカルタイム」の2つに分類されます。
ネットタイムは、全国系列局に流れるCMのことで、キー局で購入でき全国に流れるため非常に高価です。
ローカルタイムは、各地方局から購入し、そのエリアで放送している番組にCMを流します。
ネットタイムと比べて放送エリアが狭いため、その分安価です。
スポットCMとタイムCMとの違い
スポットCMとタイムCMの違いについて、予算・放送期間・最低CM時間・提供表示・放送エリア・効果といった様々な面から比較してみましょう。
予算
スポットCM | 購入期間ごと |
タイムCM | 2クール |
スポットCMは番組枠を買い取るのではなく、時間帯を指定して様々な時間に放送されます。
そのため予算を抑えてテスト的な発信も可能です。
タイムCMは特定の番組枠を買い取って6か月間放送するので、狙った層の人たちに強く訴求しやすいでしょう。
主な最低放送期間
スポットCM | 1週間 |
タイムCM | 2クール(半年) |
スポットCMは最低放送期間が1週間と短いので、短期間のキャンペーンで利用できます。
また、テスト運用としていくつかのコンテンツなどパターンを変えて反響の違いを見る使い方もできるでしょう。
タイムCMは、最低放送期間が半年なので、企業のブランディングや大型の新商品発売などに使うのがおすすめです。
最低CM時間
スポットCM | 15秒 |
タイムCM | 30秒 |
スポットCMは15秒と短いので、インパクトのあるコンテンツや期間限定キャンペーンなど、直接的でわかりやすい内容のCMがメインとなります。
タイムCMでは、凝った動画のイメージ広告など、ブランディングにつながるCMや詳しく説明するタイプの発信ができます。
提供表示
スポットCM | なし |
タイムCM | あり |
スポットCMには、番組の最初と最後に「この番組の提供は~」といった提供の表示はありません。
タイムCMは人気番組を提供することで、知名度や好感度アップを狙えるでしょう。
放送エリア
スポットCM | 各局エリア |
タイムCM | 全国 |
スポットCMは放送エリアが絞れるため、地域限定のキャンペーンなど、特定のエリアに特化したCMを発信できます。
効果
スポットCM | 幅広い層へアピール |
タイムCM | ブランディング効果 |
スポットCMでは、番組の指定ができない分、様々な層の視聴者に向けたアピールが可能です。
タイムCMは、特定の番組を見ている層へのブランディング効果が主な狙いとなります。
番組の好感度が高ければ、番組スポンサー企業に対するイメージも良くなるでしょう。
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TVスポットCMのメリット
ここでは、TVスポットCMのメリットを具体的に解説していきます。
- 早くCMが出せる
- 短期キャンペーンや初めてのCMに向いている
- 予算や効果に応じた対応ができる
- 幅広いターゲット層に訴求できる
- 地域に特化したCMが流せる
早くCMが出せる
スポットCMは、枠に空きがあればすぐにCMを出せます。
企画から実際のCM放送まで時間をかけずにタイムリーに打ち出せるため、社会的な流行やブームに合わせたCMを仕掛けられるでしょう。
また、企画したCMの効果がすぐにわかるので、様々なパターンを試して、もっとも効果のあるパターンを探す使い方もできます。
短期キャンペーンや初めてのCMに向いている
スポットCMは、最低放送期間が1週間と短いため、短期キャンペーンやテスト的な運用にも適しています。
また、初めてTVCMを出す場合にも、予算を決めて期間限定でお試しとして使うことで、テレビCM活用のノウハウを得られるでしょう。
予算や効果に応じた対応ができる
スポットCMは、予算に合わせた放送パターンを選択できるので、大きな予算がなくてもテレビCMを出せるのがメリットです。
また、企画を考えてからCMの効果が出るまでに時間がかかりません。
そのため、反響の状況を見て、CMの内容やパターンなどを変えたり予算のかけ方を変えたりするといった柔軟な動きが可能です。
幅広いターゲット層に訴求できる
スポットCMでは、番組の指定はできないものの、エリアや時間帯の指定が可能です。
そのため、さまざまな番組中に放送される可能性があり、ターゲット層をあまり絞らず幅広く訴求できます。
広い層を狙う商品やサービスのCMに適しているでしょう。
地域に特化したCMが流せる
スポットCMは、テレビ局の地区や放送局を絞ってCMを流せます。
そのため、エリア限定キャンペーンや地域の特性に合った商品のCMなどが可能です。
TVスポットCMのデメリット
TVスポットCMにはどのようなデメリットがあるのか、具体的に解説します。
- ターゲットを絞りにくい
- 全国同時に発信するのは難しい
- 低予算だと訴求力が弱い
ターゲットを絞りにくい
スポットCMは、ある程度の時間帯や放送エリアの指定はできますが、どの番組のCMとして流すのかを指定できません。
ターゲット層が視聴する番組内にCMが流れるかどうかはわからないため、狙った反応をとるのが難しい場合があります。
そのため、限られたターゲットが狙いの商品やサービスなどの場合は使いにくいかもしれません。
全国同時に発信するのは難しい
スポットCMは、放送局ごとに発注し、放送のタイミングは局側で決定するため、放送される期間にばらつきが発生する可能性があります。
そのため、全国同時に発信するのは難しいでしょう。
低予算だと訴求力が弱い
タイムCMは、その番組を見るたびに目にしますが、スポットCMは番組や時間帯を変えて流れます。
予算が少ないと目に触れる機会が少なくなり印象に残りにくいでしょう。
そのため、訴求力が弱く効果を得にくいといえます。
広告費の決め方については「LTVで広告費が決められる!広告費の求め方や広告運用の方法も解説」を参照してください。
TVスポットCMの料金
TVスポットCMを放送する場合に、費用はどのぐらいかかるのでしょうか。
ここでは、TVスポットCMの料金の計算の仕方を紹介していきます。
CM料金の考え方
スポットCMの料金は「1本当たりいくら」という計算方法ではありません。
スポットCMの料金は「GRP」と「パーコスト」で決まり、計算式は以下のようになります。
「GRP×パーコスト=スポットCMの料金」
「GRP」とは世帯視聴率の合計値のことですが、最近では個人視聴率の合計値であるPRPを用いることが主流になりつつあります。
また「パーコスト」とは視聴率1%につきいくらという放送費の単価のことです。
パーコストの価格は、テレビ局側の事情と発注するスポンサーの要望を照らし合わせたうえで、見積りと交渉によって決定するため、放送局によって値段が異なる点に注意が必要です。
なお、9月~12月中旬、2月末~GW前が主な需要期で、1月と8月が閑散期であり、時期によって価格が変動する点も押さえておきましょう。
放送パターン
スポットCMは、基本的に放送時間はテレビ局次第のため細かな指定はできません。
とはいえ、以下のような4パターンから購入でき、時間帯や曜日をある程度絞り込めるでしょう。
- 逆L字型
- コの字型
- ヨの字型
- 全日型
逆L型
平日の夜・深夜帯と土日前日の枠が、「逆L型」で、土日が休みのビジネスパーソンや若い人を狙った枠です。
4つパターンの中では価格が一番高いのが特徴です。
コの字型
平日の朝・夜・深夜帯と土日全日の枠が「コの字型」です。
平日の昼はテレビを見ない人向けの枠のパターンで、逆L字型に次いで価格が高くなります。
ヨの字型
平日の朝・昼・夜・深夜帯と土日全日の枠が「ヨの字型」です。
一般の成人男女と、昼間テレビを見られる主婦や高齢者向けの枠で、やや安い価格で購入可能です。
全日型
全ての曜日と時間帯枠を購入するのが「全日型」です。
ターゲットを絞らず、不特定多数に向けたものや、テレビを見ることが多い高齢者、主婦などに向けたい場合に適しているでしょう。
なお、全日型の価格は4パターンのうち最も安いです。
目的やターゲットに応じてTVスポットCMを活用しよう
テレビCMを出したことがない場合、テレビCMにどれぐらい費用が必要で、どのような効果を狙えるのかなど、分からないことが多いでしょう。
テレビCMの出稿には非常に高額な費用がかかるイメージがありますが、最近ではネット広告などの影響により価格は低下してきています。
スポットCMであれば、大きな予算をかけなくても、うまく活用すれば、高い効果を狙えるかもしれません。
テレビCMを流す目的やターゲットに応じてTVスポットCMを活用してみてはいかがでしょうか。
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