「広告のキャッチコピーってどうやって作るの?」
「キャッチコピーって一体何だろう?そもそも必要なのかな?」
商材の魅力を伝えられるキャッチコピーが浮かばず、広告を出すことに不安になり、そもそも必要なのかわからなくなっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、広告に載せるキャッチコピーに悩んでいる方に向けて、種類や作り方のコツ、企業の事例などを紹介します。
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目次
キャッチコピーとは?
キャッチコピーとは、商品やサービスの魅力を伝えたり多くの人に広めて認知度を上げたりするために使うものです。
およそ15字前後の短いフレーズで、消費者に商品やサービスの魅力をPRをする、いわば商品やサービスの代名詞ともいえます。
キャッチコピーを使う目的は、インパクトを出してオリジナリティを溢れさせたり、遊び心を生かした言葉遣いでサービスや商品に印象を与えたりするなどして、消費者の興味をひくことです。
紙媒体であれば折込チラシやDMはがき、電車の中吊り広告など、オンラインであればWeb広告・SNS広告・自社サイトなどさまざまなところで使われています。
広告にキャッチコピーが必要な理由
キャッチコピーは、商品やサービスを多くの人に知ってもらったり、購入・利用してもらったりするために必要です。
商品やサービスの認知、利用・購入などを促すうえで、広告は欠かせません。
しかし、写真や動画だけが載っていても、見た人には詳細や良さが伝わりにくいです。
良さが伝わらないと当然認知されにくく、利用や購入も促せません。
商品やサービスにあったキャッチコピーがひとつでもあるだけでも良さが伝わり、画像や動画を載せる意味も大きく変わってきます。
また、物だけに限らず企業あっても、キャッチコピーひとつで企業に対する世の中のイメージが良くも悪くも変わったり、ビジネスの社会的立ち位置に影響したりする可能性があります。
キャッチコピーは重要な役割を果たすもので、不可欠な存在なのです。
広告のキャッチコピーの種類は8つ
広告のキャッチコピーには、主に以下8つの種類があります。
- サブコピー
- キャッチフレーズ
- リードコピー
- ボディコピー
- 見出しコピー
- ショルダーコピー
- スローガン
- タグライン
ひとつずつ解説します。
サブコピー
キャッチコピーの内容を補完するのが、サブコピーです。
サブキャッチともいいます。
キャッチコピーはインパクトが重要ですが、インパクトに重きを置きすぎて簡潔になってしまうと、商品やサービスの魅力が伝わりにくくなってしまいます。
あともう一押し、説明不足になっている部分を補うのがサブコピーです。
サブコピーは、一般的にキャッチコピーよりも長い文章であることが多く、キャッチコピーの側に小さい文字で添えるように置きます。
キャッチフレーズ
キャッチフレーズとは、広告で使われる短いうたい文句や決まり文句のことです。
商品・サービス・企業などに対して消費者に強い印象を与えることが目的で、少ない文字数の中に魅力や理念を詰め込みます。
購買意欲を高めるのはもちろん、商品やサービス自体のイメージを消費者に植えつける効果もあります。
例えば、ファミリーマートでは使われているのは『あなたと、コンビ二』というキャッチフレーズです。
『あなたと、コンビニ』という言葉を聞くと、ファミリーマートを思い浮かべる方も多いでしょう。
「このキャッチコピーといえば●●」などのように、イメージづくりの一環としてもキャッチフレーズは使われています。
リードコピー
読み手を広告の本文へ導くのが、リードコピーです。
キャッチコピーで捕まえた読み手を、詳しい商品説明や魅力が書かれた本文へと誘導する役目を持っています。
いくらキャッチコピーにひかれたとはいえ、広告文まで読むことに抵抗がある人も少なくありません。
文章を読むこと自体が苦手な人もいます。
読み手がスムーズに本文へ目を運べるよう、読み手の関心・課題に共感を提示し、本文に解決策やメリットがあることを簡潔に伝えることが重要です。
ボディコピー
ボディコピーとは、商品やサービスの詳細を伝える本文のことです。
キャッチフレーズやリードコピーなどをきっかけに、商品やサービスに興味を持ったターゲットに魅力を伝え、さらに購買や利用意欲を高めます。
実際に購入や利用を決めてもらうための文章といっても過言ではありません。
キャッチコピーのように目を惹くものというよりも、キャッチフレーズだけでは伝えられなかった商品やサービスの魅力を存分に書くことが大切です。
見出しコピー
見出しコピーは、ボディコピーが長い場合に使うものです。
ボディコピーは商品やサービスの詳細を伝える重要なコピーですが、長いと読みづらかったり、どこに大切なことが書いてあるかわかりにくかったりします。
そこで使うのが、見出しコピーです。
本文をいくつかの段落に分け、各段落に魅力ある見出しを作り、読み手をひきつけたのちに内容を読ませます。
もし作成するのであれば、時間をかけるべき箇所です。
ショルダーコピー
ショルダーコピーとは、商品名・企業名・イベントタイトルなどの近くに入れる短い文章のことです。
左右の端の上など、人でいう『肩』にあたる部分に入ることもあることから、ショルダーコピーといわれています。
サイズが小さめで、さりげなく入っているショルダーコピーですが、商品名や企業名といつも一緒に表示されるため、かなり重要です。
インパクトのあるコピーであれば、商品や企業の印象づけにつながります。
スローガン
スローガンとは、マーケティングを目的に会社の機能などを発信するものです。
例えば、求人広告の掲載や人材紹介をおこなう株式会社リクルートには『まだ、ここにない、出会い。』とよく聞くフレーズがあります。
CMで聞いたことがある方も多いでしょう。
他にも、コスモ石油には『ココロも満タンに』というフレーズがあります。
リクルートやコスモ石油などのように、企業が大切にしていることや提供しているサービス内容など、目標や目的を書いているのがスローガンです。
スローガンをつけると、ブランドの認知度をあげる効果が期待できます。
タグライン
タグラインとは、企業やブランドをより多くの人にアピールし、定義づけすることを目的につけるものです。
タグラインの「タグ(tag)」は、物事を認識・識別するレッテル、またはそれをつけること、「ライン(line)」は、一筆や一節という意味を持っています。
企業やブランドを認識するための一節といえるもので、顧客に提供できる企業や商品の価値を、想いと一緒に表現しているのが特徴です。
例えばマクドナルドの『I’m lovin’ it』や、株式会社ニトリの 『お、ねだん以上。』などがタグラインにあたります。
広告のキャッチコピーの作り方
広告のキャッチコピーを作る際は、以下を意識しましょう。
- ターゲットと目的を決める
- ターゲットの悩みや課題を明らかにする
- 商品やサービスの魅力・強みを明確にする
詳しく解説します。
ターゲットと目的を決める
まず、キャッチコピーを届けたいターゲットと、ターゲットにキャッチコピーを伝えることでどうなってほしいのかを決めます。
例えば衣類メーカーの場合は、一般の消費者がターゲットです。
経理作業が楽になるツールを販売する会社の場合は、多くの経理作業に困っている一般企業がターゲットになるでしょう。
広告のキャッチコピーは、広告を見た人全員よりも特定の誰かにアピールするような言葉のほうがインパクトを残せます。
キャッチコピーの内容や方向性などを決めるためにも、まずはターゲットと目的を決めましょう。
ターゲットの悩みや課題を明らかにする
ターゲットを決めたら、次はターゲットの悩みや課題のあぶり出しです。
例えば欲しい棚が組み立て式の場合「難しくないのかな?」「力ないけど大丈夫かな」と不安になる人もいます。
そこで「組立は3ステップ!女性の方でも簡単にできる」など、具体的な数字を使って商品性がわかるようなキャッチコピーを入れることで、訴求効果が一気に高まります。
消費者も「簡単なら買ってみようかな」と思うでしょう。
キャッチコピーは、ターゲットが抱える課題・悩みと自社のアピールポイントがあっていないと効果は出ません。
ターゲットの悩みや課題は、アンケートなどを活用すれば把握できるものです。
しっかりと整理しておくべきといえます。
商品やサービスの魅力・強みを明確にする
商品やサービスの魅力・強みを箇条書きなどで洗い出しましょう。
そのために、QPC分析を試してみるのがおすすめです。
QPCとは品質(Quality)・価格(Price)・利便性(Convenience)の略です。
品質とは人気・伝統・こだわり、価格はお得感・納得感、利便性は手軽さ・手早さ・専門性などを意味します。
これら3つの項目にそって考えると、魅力や強みを洗い出しやすいです。
ピアノのレッスン教室に例えると以下のようになります。
- 品質(Quality):いつのレッスンも満員!(人気)
- 価格(Price):無料体験レッスンあり!入会金は今なら20%オフ!(お得感)
- 利便性(Convenience):オンライン教室もあり!(手軽さ)
自社商品やサービスをすでに利用している友人や家族がいるのであれば、強みや魅力を聞いてみても良いでしょう。
第三者から意見を聞くと、気づいていなかった強みや特徴を発見できることがあります。
広告のキャッチコピーを魅力的に作る4つのコツ
魅力ある広告のキャッチコピーを作るには、以下のコツをおさえることが重要です。
- 数字を入れる
- 消費者の感情や欲求を揺さぶるような言葉を入れる
- オノマトペを入れる
- 表現を強くしてみる
ひとつずつ解説します。
数字を入れる
キャッチコピーに数字を入れると、メッセージの中に具体性が生まれ、商品やブランドに対する信ぴょう性と説得力が高まります。
キャッチコピーに入れる数字とは、売上実績はもちろん店舗数・来店数・割引額などさまざまです。
例を挙げるなら、以下になります。
- 売上が上昇中!→売上が10%あがる!
- 在庫残り50個!→在庫残り53個!
成約率や購買率を高めるためだけに架空の数字を使うのは避けるべきですが、根拠のある数字であれば問題ありません。
消費者の感情や欲求を揺さぶるような言葉を入れる
消費者の感情や欲求を高めるような言葉を入れるのも、魅力的な広告のキャッチコピーを作る際のコツといえます。
広告を見た消費者が「利用してみたい」「買って使ってみたい」と思うのは、広告を見て感情や欲求が揺さぶられているからです。
例えば「SNSでバズった商品!」「お客様の声にお応えして再販決定!」など、すでに多くの購入者・利用者がいる事実を示せば訴求力が高められ、購入や利用につなげやすくなります。
オノマトペを入れる
広告のキャッチコピーに、オノマトペを入れるのも良い方法です。
オノマトペとは、音・声・物事の状態や動きなどを言葉にしたものをいいます。
例えばスナック系のお菓子であれば『サクサク』や『ボリボリ』などです。
実例でいうと、小学1年生の『ピッカピカの1年生』があります。
オノマトペを盛り込めば、言葉から利用時の音や風景をイメージしてもらいやすくなり、強い印象を残せます。
表現を強くしてみる
魅力的な広告のキャッチコピーが浮かばない場合は、表現を強いものに変えてみる手もあります。
日本語は表現が幅広いものです。
同じ意味なのに、より強く印象に残る言葉もあります。
例えば、よく使われる『おすすめ』という言葉は『買わないと損』などに言い換えると、より印象に残るでしょう。
『安い』という言葉ひとつでも『今日だけの大特価!』などに変えれば、よりお得感が増します。
強調してくれる言葉に言い換えれば、強いインパクトを残せるでしょう。
キャッチコピーを使ってインパクトのある広告を作る方法については「売れるキャッチコピーでインパクトのあるチラシを作る3つの方法」をぜひご覧ください。
企業の広告キャッチコピー例7つ
世の中にはさまざまな企業の魅力的な広告のキャッチコピーがあります。
- トヨタ自動車株式会社
- シャープ株式会社
- インテル株式会社
- JR東海(東海旅客鉄道株式会社)
- 日清チキンラーメン
- 株式会社ロッテ
- 株式会社ファーストリテイリング
広告のキャッチコピー作成の際にぜひ参考にしてください。
トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社では「Drive Your Dreams.」というキャッチコピーが過去に使われていました。
「Drive」は車を運転するという意味の他に、「推進する」「活発にする」という意味もあります。
「あなたの夢を乗せて運転」というだけでなく「あなたの夢を加速させよう」という思いも伝えているキャッチコピーです。
シャープ株式会社
引用:シャープ株式会社
シャープ株式会社では「目のつけどころがシャープでしょ。」というキャッチコピーを使っていました。
1990年から20年間使われたキャッチフレーズです。
鋭いという意味の「シャープ」と社名を掛けており、シャープの魅力である斬新さを的確に言い表しています。
インテル株式会社
インテル株式会社の「インテル、入ってる」は多くの方が聞いたことがあるでしょう。
「てる」と韻を踏んでいることもあり、覚えやすいキャッチコピーとなっています。
なお、英語では「Intel Inside」と訳されており、やはり「In」で韻を踏んでいるのも魅力です。
JR東海(東海旅客鉄道株式会社)
JR東海では、「そうだ京都、いこう。」というキャッチコピーを出していました。
JR東海沿線の町から、京都へ観光する人を増やすためのキャンペーンのキャッチコピーです。
キャッチコピーとともに四季折々の京都の風景を見せるCMの演出により、訪れる人が増えるなどの反響がありました。
日清チキンラーメン
引用:日清チキンラーメン
日清チキンラーメンの有名なキャッチコピーは、「すぐおいしい、すごくおいしい」です。
お湯を注いで3分で食べられる手軽さと、何度でも食べたくなるおいしさに対する自信が見事に表されています。
株式会社ロッテ
引用:お口の恋人 ロッテ
株式会社ロッテが出しているキャッチコピーは「お口の恋人」です。
ロッテの社名は、ゲーテの作品『若きウェルテルの悩み』のヒロイン・シャルロッテに由来しています。
「お口の恋人」には、シャルロッテのように世界中の人々から愛される会社になりたいという願いが込められています。
株式会社ファーストリテイリング
引用:服を変え、常識を変え世界を変えていく | 服のチカラを、社会のチカラに。 UNIQLO Sustainability
ユニクロなどを展開する衣料小売の株式会社ファーストリテイリングが出しているのは「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というキャッチコピーです。
カジュアル衣料の常識を変えるというメッセージを表しており、同社がグローバル企業として成長していることを示しています。
心に刺さる広告キャッチコピーで人を惹きつけよう
キャッチコピーは万人受けするものよりも、ターゲット層に響くものであるほうが魅力的です。
ターゲット層に投げかけるからこそ心に響き、購入や利用につながり、最終的には売上にもつながります。
優れたキャッチコピーを作るのには時間がかかりますが、商品の売れ行きを左右する大切なものです。
本記事を参考に、時間をかけてターゲットにあうものを作りましょう。
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