広告枠とは?種類と属性ごとに適した枠についても解説

「広告を出したいけど、どのような枠があるのだろう?」
「広告枠ってそもそもどういう意味?」

広告を出稿する際、枠までは気にしたことがない方もいるのではないでしょうか。

新聞やテレビなどさまざまな媒体に自社の商材PRを載せるのが広告ですが、広告にはサイズや場所などが決められた枠があります。

広告は、枠内におさまるよう作らなければなりません。

今回は、広告枠の意味や種類、シニアや会社員などといった「属性」に合う広告枠について解説します。

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広告枠とは?

広告枠とは、新聞・雑誌・テレビ・インターネットサイトなどの媒体で広告を掲載するスペースのことをいいます。

広告を掲載する際、媒体はもちろんですが、枠のサイズや場所などの選択も広告主にとって重要です。

効果的に商品を宣伝するためには、慎重に決めなくてはなりません。

「枠」という呼び方は、インターネット・紙関係なく同じように呼ばれています。

インターネットの場合

インターネット広告の枠とは、Webサイトやアプリなどで広告を表示するスペースのことです。

具体的には次のような媒体があります。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • SNS広告
  • アフィリエイト広告
  • リターゲティング広告

上記の広告を取り扱っている代理店などに、広告主がお金を払って枠を買い、広告を掲載します。

紙媒体の場合

紙媒体の場合は、新聞や折込チラシなどさまざまな紙媒体の中に広告を掲載できる枠のことです。

具体的には、次のような媒体があります。

  • 新聞
  • 折込チラシ
  • 雑誌
  • フリーペーパー

インターネットの場合と同様、広告主が媒体会社にお金を払って枠を買い、広告を掲載します。

広告ごとの枠について解説

広告にはさまざまな媒体があり、媒体の数だけ広告枠が存在します。

本章では、次に挙げる広告ごとの枠について詳しく解説します。

  • 雑誌広告
  • 新聞広告
  • フリーペーパー
  • 折込チラシ
  • 動画広告
  • テレビ広告
  • ラジオ広告

それぞれ詳しく確認しましょう。

雑誌広告

雑誌広告の枠名は「表四4色1P」といったように、掲載場所・ページ数・色数が組み合わさっています。

表四は裏表紙、4色はフルカラー、1Pは1ページ分のスペースという意味です。
掲載場所には次の種類があります。

表四裏表紙
表二表紙の裏面
表三裏表紙の裏面
特表二見開表二以降、目次ページまでの見開き
目次対向目次の対向面
目次前目次の前ページのスペース
目次裏目次の裏
コラム対向コラムページの対向面
記事対向編集ページに対向するスペース

雑報広告のサイズについては「雑誌広告の種類は?サイズや掲載までの流れを紹介!」で詳しく解説しているため、ぜひご覧ください。

新聞広告

新聞広告の枠は、大きく記事下広告と雑報広告で分かれています。

記事下広告は、記事の下のスペースに掲載される広告です。
段数と分数で構成されています。

1ページの縦に15分割したブロックが「1段」と呼ばれており、例えば5段であれば15段のうちの1/3の縦スペースを使うという意味です。

分数は、1ページの横幅を何分割したかを表しています。

雑報広告は記事の中に掲載される広告です。

新聞名の横や下に掲載する題字下・題字横広告や、1cm×1段の大きさで掲載される記事挟み広告などさまざまな広告枠があります。

新聞広告の段については「新聞広告は「段」で数える!段の数え方から1段あたりの金額まで解説」を参考にしてください。

フリーペーパー

フリーペーパーは、有料雑誌に比べると広告枠サイズや費用に多くの種類があります。

  • タブロイド判
  • 冊子型
  • タウン誌
  • ターゲットメディア
  • ニュースペーパー

広告枠の大きさはフリーペーパーによって異なるため、費用や目的などに合う枠サイズを選ばなくてはなりません。

折込チラシ

折込チラシの広告枠は主にA判サイズとB判サイズに分かれており、A判はA1~A7、B判はB1~B7あります。

比較的よく使われるサイズは、A4(210mm×297mm)やB4(257mm×364mm)です。
A5(148mm×210mm)やB5(182mm×257mm)なら、ポストによっては折らずに投函できます。

不動産関係や家電量販店などインパクトのある写真を載せたり情報量が多かったりする場合は、B2・B3の枠がよいでしょう。

割引券付きなど、お店に持ち運んで使ってもらうことを考えるならB5~B6サイズ、店頭チラシや手渡しならA4までのサイズがベストです。

動画広告

動画広告の出向先には、動画配信サービス・SNS・アプリなどがあります。
YouTubeニコニコ動画などの動画配信サービスへ出稿が可能です。

例えばニコニコ動画は、広告効果に応じたグレードが設定されており、グレードごとに広告枠が違います。

グレード広告枠開放ポイント
1
  • ニコニ広告TOP枠
  • ニコニコ動画タグ検索枠(PC)
  • ニコニコ動画タグ検索枠(SP)
  • ニコニコ動画タグ検索枠(アプリ)
  • ニコニコ動画キーワード検索枠(PC)
  • ニコニコ動画キーワード検索枠(SP)
  • ニコニコ動画キーワード検索枠(アプリ)
  • ニコニコ動画ランキング枠最上位(PC)
  • ニコニコ動画ジャンルランキング枠最上位(PC)
0pt~
2
  • ニコニコ動画視聴ページ枠(PC)
1,200pt~
3
  • ニコニコ動画TOP枠
  • ニコニコ総合TOP枠
  • ニコニコ動画ランキング枠(PC)
  • ニコニコ生放送アプリ再生後枠
3,600pt~
4
  •  ニコニコ動画ランキング枠(PC)
  • ニコニコ動画ジャンルランキング枠(PC)
  • 福引キャンペーンページ枠
10,000pt~
5
  • ニコニコ動画ランキング枠上位(PC)
  • ニコニコ動画ジャンルランキング枠上位(PC)
50,000pt~
動画紹介
  • ニコニコ動画TOP動画紹介枠(PC)
  • 動画紹介枠(PC)
  • 動画紹介枠(SP)
  • 動画紹介枠(アプリ)
  • 福引動画紹介枠
1回の広告設定で10,000pt~
スペシャル
  • ニコニコ動画ランキング枠最上位(PC)
  • ニコニコ動画ジャンルランキング枠最上位(PC)

参考:広告枠/広告枠グレードとは | ニコニコヘルプ

また、X(旧Twitter)InstagramといったSNSでも、動画広告が配信可能です。

例えばXの広告枠は課金方式と入札タイプがあり、課金方式はクリック・フォロワーの獲得など事前に決めた目的が達成されたときのみに課金されます。

入札タイプには自動入札・上限入札単価・目標入札単価があります。

幅広い層にリーチできるプロモ広告や、「タイムライン」や「話題を検索」の一等地に配信できる「Twitterテイクオーバー」など、さまざまな枠が用意されているのが魅力です。

他にも、Webサイトやアプリの広告枠にも動画広告を出稿できます。
さまざまな媒体に動画広告を配信できるため、普段動画を見ない層にもアプローチ可能です。

テレビ広告

テレビの広告枠にはタイムCMとスポットCMがあります。

タイムCMは、番組枠と一体になっているCMです。
番組のスポンサーになることで、番組の中で流れるCM枠内で広告を流せます。

テレビを見ているときに「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」といったナレーションを聞いたことがある方も多いと思いますが、これがタイムCMです。

スポットCMは番組と関係なく配信され、長さは基本的に15秒です。

テレビ広告について詳しく知りたい方は「テレビ広告とは?特徴や種類・仕組みなどを詳しく解説」もお読みください。

ラジオ広告

ラジオ広告の枠にもタイムCMとスポットCMがあります。

タイムCMとは、ラジオ番組の枠内で広告を流せる枠です。

複数の企業がCMを提供する場合もあれば、1社だけスポンサーとして契約する場合もあります。
スポンサーが1社の場合は、競合他社の広告は放送されません。

一方、スポットCMの枠は、時間帯や曜日を自由に選ぶことが可能です。

また「春の●月~●月まで」「関西地方のみ」など、地域や契約期間の指定もできます。

タイムCMのように特定の番組内で放送するわけではないため、さまざまな番組のリスナーに広告を届けられます。

主な属性別に適する広告枠

広告を出稿する場合、PRしたいターゲットに合う枠に出さなければ大きな効果は期待できません。

本章では、次の属性ごとに合う広告枠を紹介します。

  • シニア
  • 会社員
  • 若年層
  • 家族

広告の成果を最大化できるよう、それぞれ詳しく確認しましょう。

シニア層向けの広告枠

シニア層向けの広告枠として適しているのは、主に次の通りです。

  • 雑誌
  • 新聞
  • 折込チラシ
  • フリーペーパー

シニア層は、Webよりも紙媒体に触れる機会が多いです。
新聞を購読している方も多く、新聞の中にある折込チラシにも目を通します。

長く雑誌を定期購読している方も少なくありません。

また、紙媒体に触れることが日常となっているため、病院やスーパーなど出先でもフリーペーパーを手にしやすいでしょう。

健康食品・サプリメント・介護施設などに関する広告なら、紙媒体の広告枠に掲載すれば効果が得やすいでしょう。

会社員向けの広告枠

会社員向けに適しているのは、次のような広告枠です。

  • オフィスビル内のデジタルサイネージ
  • 交通広告
  • ビジネス街の大型ビジョン

会社員は、通勤や取引先に向かう途中でビジネス街を歩いたり電車に乗ったりすることも多いです。
オフィスビルに出向く機会もあるでしょう。

よって、掲載に向いているのは、資格取得や転職などに関するジャンルです。

また、部長など役職クラスの人間だけでなく、下の社員たちや現場担当者も使えるようなソフトウェアなどのPRにも適しています。

若年層向けの広告枠

若年層向けの広告枠として適しているのは、SNSのプラットフォームやWebなどです。

若者とは一般的に、10代・20代が該当します。
子どものときからデジタルが身近にあるため、情報収集はWebやSNSなどがメインです。

例えば飲食店や美容院、街のよさをPRする自治体など、写真をメインとした訴求をする場合はInstagram広告がよいでしょう。

季節やトレンドとの関わりがあるサービスの訴求は、X(旧:Twitter)広告が向いています。

若者向けの商材訴求をSNSやWebの広告枠でおこなえば、若年層のニーズを満たせるでしょう。

家族向けの広告枠

家族向けの広告枠として適しているのは、デジタルサイネージやポスターなどです。

子どもがいる家庭の場合、ゲームセンターなどが入っているアミューズメント施設にいくことも多いでしょう。
また、子どもの有無関係なく家電量販店や飲食店に足を運ぶこともあるはずです。

そういった場所にあるデジタルサイネージやポスターで広告を出稿すれば、ニーズを満たせるでしょう。

属性に合う広告枠で自社商材をPRしよう

さまざまな種類の広告がある分、枠も数多くあります。

極端ですが、若者向けの商材に合う広告枠に、シニア層をターゲットにした商材の広告を出しても効果は得にくいです。

属性に合う枠でなければ、広告を掲載する意味がありません。

広告枠の種類、そして広告でPRしたい商材に合う枠を理解したうえで広告の成果を最大化しましょう。

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