広告は商品の販売促進に加え、社会的な役割も担っていることをご存じでしょうか?
「広告を利用してブランドイメージの向上や商品の販売をしたいが、効果的な方法がわからない」と、お悩みの方も多いでしょう。
今回の記事では、広告の持つ役割を3つに分けて解説します。
広告の役割を知ることで、より具体的な広告戦略が可能です。
広告の種類や媒体についても説明し、実際の広告制作において役立つ情報を記載。
記事を読み、自社の広告戦略に役立ててください。
また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
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広告とは?マーケティングで果たす役割
広告とはマーケティング戦略において、中核を担う重要な要素です。
企業と消費者の接点を作り、コミュニケーションを生み出すのが広告。
情報の受け手である消費者の欲望やニーズを刺激し、購買行動を促進します。
商品の売り上げ拡大や認知度アップなど、マーケティング戦略に欠かせないのが広告です。
知っておくべき3つの広告の役割
広告の役割は大まかに分けて、3つあります。
- 情報の伝達
- 商品の説明
- 社会的な機能
各役割を1つずつ、解説していきましょう。
①情報の伝達
広告は自社の商品やサービスを、より多くの人に伝達する役割を担います。
例えいい商品やサービスがあっても、知る機会がなければ消費者は商品を購入しません。
商品の存在を知らせ、更にターゲット層に届く広告手段の利用で、高い反響率の実現が可能。
商品やサービス知ってもらうことが、広告の重要な役割のひとつです。
②商品の説明
商品やサービスの存在を知ってもらった後は、商品やサービスの説明をします。
商品やサービスの説明は、消費者が商品やサービスを購入する際に、検討材料として必要です。
- 商品やサービスの対象者
- 商品やサービスの価格
- なぜ買うべきなのか(商品やサービスの優れた点) など
詳細の説明で、消費者が購入の際に必要な情報が提供できます。
③社会的な機能
広告には、社会的なメッセージ性を持ったものもあります。
商品の販売促進だけではなく、社会問題を提示により、消費者に問題意識を訴えかける広告です。
企業の社会問題への意思表示により、共感や支持をした人がブランドのファンになるケースがあります。
例えばNIKE(ナイキ)が「New Girl | Play New」という、男女格差の問題へ切り込んだ動画広告が2021年に話題となりました。
NIKE(ナイキ)が発表した「New Girl | Play New」の動画は様々な意見を呼びましたが、人々が日本の男女格差について改めて考えるきっかけともいえるでしょう。
NIKE(ナイキ)は商品の情報と共に、頻繁に社会的なメッセージを発信している企業です。
広告の役割を最大限にするポイント4つ
次に広告で自社の商品やサービスの特徴や、メッセージを適切に伝えるために必要なポイントを説明します。
- ターゲットを明確に
- キャッチコピーを設定
- 魅力的な写真や映像を使う
- 広告媒体の選定
今回は主に、上記の4つのポイントに分けて解説します。
広告制作の際に、ぜひ参考にしてください。
①ターゲットを明確に
広告を作る際は「誰に、何を伝えたいか」を明確化する、つまりターゲットの選定が必要です。
ターゲットの設定をしなければ、消費者の心に刺さらない広告となります。
- 性別・年齢
- 居住地域
- 趣味・思考 など
ターゲット設定は「どの顧客層に買ってもらいたいかを特定」し、消費者と企業側の双方の利益を最大化が可能です。
②キャッチコピーを設定
キャッチコピーは消費者の記憶に残り、更には企業のイメージやメッセージの伝達が可能な要素です。
ターゲットの心をつかみ、企業や商品の素晴らしさを知ってもらうためにも、キャッチコピーは妥協せず決めましょう。
例えばタワーレコード株式会社(Tower Records Japan Inc.)の企業キャッチコピーである、「NO MUSIC, NO LIFE.」は消費者に強い印象を残しました。
英語でありながら、誰にでもわかる言葉を選んで使用しています。
企業理念や商品のよさ、メッセージの伝達がキャッチコピーの役割です。
キャッチコピーの作り方については、「売れるキャッチコピーでインパクトのあるチラシを作る3つの方法」の記事を参考にしてください。
③魅力的な写真や映像を使う
魅力的な写真や動画は、消費者の心を瞬時に掴める要素です。
広告を作る際には、目に留まりやすい魅力的な写真・動画を使いましょう。
また伝えたい内容により掲載の写真・動画の雰囲気を変えると、広告の効果が高まります。
商品の案内であれば大胆なアップの写真を、セミナーの案内であれば全体の様子がわかる引きの写真を使うなど、上手く使い分けましょう。
④広告媒体の選定
ターゲットに応じて、広告の媒体を選定しましょう。
ターゲット層がよく読む(見る)媒体の利用で、訴求力の強い広告となります。
例えば新車の宣伝であれば、自動車情報誌に掲載するとターゲットに届きやすいでしょう。
広告の役割を生かす媒体の選定
広告の役割や効果を最大化するためには、媒体の選定が重要です。
広告は、主に以下の3種類に分けられます。
- マス広告
- インターネット広告
- SP広告
各種類から、付随する媒体について解説します。
マス広告
マス広告とは群衆や大衆など、大人数に向けた広告手段です。
マス広告とは一般的に、大衆向けの商品との相性がよいといわれています。
特に歯ブラシや石けん、洗剤などの日用品の宣伝では、効果を期待できるでしょう。
マス広告は性別・年齢問わず多くの層にリーチできるので、大量生産する商材と相性がよいのです。
続いてマス広告の各媒体と、特徴を見ていきましょう。
テレビ広告
テレビ広告には番組中に流すタイムCMと、番組関係なく各テレビ局が定めた時間に流れるスポットCMの、2種類があります。
テレビ広告の特徴は、動画と音声で構成されており、消費者の記憶に残りやすい点です。
利用するテレビ局にもよりますが、ほぼ全国の消費者に年齢・性別問わず商品やサービスの情報を届けられます。
またテレビ広告の利用で、信頼性の獲得が可能です。
上記のようなメリットがある反面、広告費が高額となる点や、希望する時間帯の確保が困難というデメリットがあります。
新聞広告
新聞広告は紙媒体の広告であり、配布地域の選定でターゲット層の絞り込みが可能です。
購読者に与える信頼性も強く、特に新聞を購読している高齢者層に商材情報を伝えられます。
自宅に保管されやすいため、再読される確率が高く、読みまわしも含めた汎用効果も期待できます。
地域を特定できる特徴もありますが、全国紙を利用すれば大衆にリーチが可能です。
しかし年々、購読者が減少傾向というデメリットもあります。
新聞広告については「新聞広告デザインは誠実さやインパクトでユーザーをつかむ!」の記事も、ご覧ください。
雑誌広告
雑誌広告はDM(ダイレクトメール)やチラシと比べ、ブランド効果があるため消費者からの信頼度が高い紙媒体の広告です。
趣味・思考に細かく分けて広告を出せるため、特定のターゲット層へ向けた訴求ができます。
広告をデザインする上でスペースに余裕があり、加えてカラーなども応用が利きます。
しかし基本的にフリーペーパーなどと比べて、ページ数が多いため読み飛ばされるなどのデメリットも。
インターネット広告
インターネット広告とは、インターネット上の検索エンジンや、Webサイトを使った広告手段です。
インターネット広告は年々、インターネットの急速な普及と共に需要が高まっています。
広告の種類も増えており、選択肢が広がっているのも特徴。
インターネット広告の種類を、いくつか紹介していきます。
アフィリエイト広告
ブログやWebサイト、メールマガジンなどで商材を紹介してもらう手法が、アフィリエイト広告です。
アフィリエイト・サービス・プロバイダを通し企業が出稿依頼を出すケースが多く、広告を掲載する側もアフィリエイトプログラムに参加し依頼を受けます。
SNS広告
Facebookやtwitter、instagramなどの、SNSのフィード上に広告を掲載するのがSNS広告です。
若年層の利用者数が多く、届けるターゲット層も細かくセグメントを決め、設定ができます。
SP広告
SP広告とはマス広告・インターネット広告以外の広告手段です。
主にセールスプロモーションに利用される広告をSP広告と呼び、ブランドイメージ向上の広告は該当になりません。
販売促進に使われる広告物を意味し、種類は多様です。
多数あるSP広告の種類ですが、普段よく目にする媒体を説明します。
フリーペーパー
フリーペーパーは「タウンワーク」や「ホットペッパー」など、無料で配布される紙媒体の広告です。
広告の掲載費が雑誌などに比べると安価で、地域やフリーペーパーの選定で狙ったターゲット層に情報を届けやすいのが特徴です。
街頭で無料配布されるもの、常に固定の場所に設置されているもの、個人宅にポスティングされるものなど、フリーペーパーごとに配布方法に違いがあります。
上記を踏まえ、掲出するフリーペーパーを検討しましょう。
「フリーペーパーの設置場所はどこがベスト?有料・無料の特徴を解説」の記事でも、フリーペーパーについて解説しています。
DM(ダイレクトメール)
DM(ダイレクトメール)とは、個人あてに直接送られる印刷物やカタログ、電子メールをいいます。
特定の個人に向けての送付ができ、開封率アップに向けたデザインなど、応用の幅が広いです。
例えばカタログにサンプルを入れ、顧客の誕生日月にお祝いメッセージを添えるなど、アレンジは多数。
コストが高く、企画から発送まで時間がかかる点はデメリットといえます。
チラシ
チラシは紙媒体の広告で、以前から多くの広告主が活用している広告手段です。
ポスティング、新聞折込チラシ、街頭配布のチラシなど、配布方法も選べます。
不特定多数人に商材の情報をアプローチでき、地域の選定も可能です。
用途や種類については、「リーフレットやチラシの特徴を解説!カタチや用途の違いとは?」を参考にしてください。
広告の役割を理解して最適なプロモーションを
今回の記事では、広告の持つ役割を解説しました。
広告には主に「情報の伝達」「商品の説明」「社会的な機能」、3つの役割があります。
広告の役割を理解することで、ターゲットや目的に応じた広告が制作でき、効果を最大化できます。
今回の記事をぜひ、自社の広告戦略へ生かしてください。
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