「広告」と聞いたとき、何を思い浮かべますか?
街中で見かける「大きな看板」やポストインされた「チラシ」と答える方が多いのではないでしょうか。
オフライン広告には、さまざまなメディアがあります。
- 雑誌広告
- 新聞広告
- フリーペーパー
- チラシ など
商品やサービスのPRには、オフライン広告とオンライン広告のどちらが効果的なのでしょうか。
この記事ではオフライン広告とオンライン広告の「メリット・デメリット」のほか、広告の活用方法について詳しく解説していきます。
また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
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目次
オフライン広告とオンライン広告の違い
インターネットやSNSが普及した現代の広告には、大きく分けて2種類あります。
- オフライン広告
- オンライン広告
では、両者にどのような違いがあるのでしょうか。
オンライン広告とオフライン広告の違いについて、詳しく解説していきます。
オフライン広告とは
オフライン広告とは、インターネットを介さずに企業が商品やサービスの宣伝を行うことです。
オフライン広告には、以下のような種類があります。
- テレビ
- 雑誌
- 新聞
- ラジオ
- 交通広告
- 屋外広告
- デジタルサイネージ など
インターネットの普及に伴いオフライン広告は減少傾向にありますが、オフライン特有のメリットもあるため、現在でも広告として使われています。
オンライン広告とは
オンライン広告とは、インターネットを介して企業が商品やサービスの宣伝を行うことです。
「インターネット広告」や「デジタル広告」と呼ばれます。
オンライン広告の主な種類は以下です。
- リスティング広告
- バナー広告
- ネイティブ広告
- アフィリエイト広告
- SNS広告 など
パソコンはもちろん、以下のようなデバイスに表示される広告もオンライン広告に含まれます。
- 携帯電話
- スマートフォン
- タブレット型端末
インターネットの普及により、オンライン広告は増加傾向です。
オフライン広告のメリット3つ
オフライン広告には、3つのメリットがあります。
- エリアを絞り込んだ配信が可能
- 露出が保証されている
- 知名度/企業イメージが向上する
では、詳しくみていきましょう。
①エリアを絞り込んだ配信が可能
オフライン広告は、広告を出稿するエリアを絞り込んだ配信が可能です。
アプローチしたいエリアに向けて、重点的に広告を出すことができるので大きな効果が期待できます。
例えば、新規オープンしたばかりの店舗をPRをする際は、店舗を基準に近隣エリアへ向けて広告を出してみましょう。
店舗や企業が行う地域密着型の広告には、以下のような種類があります。
- 雑誌広告
- 新聞広告
- フリーペーパー
- DM
- チラシ
- ポスター など
駅や店舗など、日常生活の中でよく見かけるのはオフライン広告です。
用途に応じて、伝えるべきことがしっかり反映できる媒体を選定しましょう。
②露出が保証されている
オフライン広告は露出が高く、多くの人に訴求できます。
特に4大マスメディアは、影響力があります。
- テレビ広告
- 雑誌広告
- 新聞広告
- ラジオ広告
また、以下のような地域密着型の広告も生活の中で目につきやすい傾向があります。
- フリーペーパー
- DM
- チラシ
- ポスター など
インターネットを介さないオフライン広告は、オンライン広告ではアプローチしにくいシニア層にもリーチしやすく、露出が保証されています。
シニア層の広告について更に詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。
>>シニアマーケティングとは?戦略的なポイントやペルソナを解説
③知名度/企業イメージが向上する
一度に多くのターゲットに向けたアピールができるオフライン広告は、以下のような効果が期待されています。
- 知名度アップ
- 企業のイメージ向上
「雑誌〇〇に掲載されました」「テレビ番組〇〇で紹介されました」といった宣伝も、ブランディングの一環です。
オンライン広告では届きにくいリーチ層まで、しっかりアプローチできます。
「20代女性」や「40代男性」など、商品やサービスに合わせて属性の高いメディアへ広告を出稿しましょう。
また、影響力のあるタレントやアーティストの起用も、企業のイメージ向上やブランディングに有効です。
ブランドの広告については、以下の記事を参考にしてください。
オフライン広告のデメリット3つ
オフライン広告には、以下のようなデメリットが考えられます。
- 費用が高額なケースが多い
- 商品によって向き不向きがある
- 効果測定が難しい
では、詳しくチェックしていきましょう。
①費用が高額なケースが多い
幅広い層にアプローチできるオフライン広告ですが、メディアによっては制作費用が高額になるケースがあります。
特に伝統的な広告手法である4大マスメディアは「製作費+α」の費用が高騰しやすいため、注意が必要です。
媒体 | 料金の名称 | 製作費 |
テレビCM | 放映料金 | 1回15秒~の値段 |
雑誌 | 掲載料金 | 場所、色、サイズにより異なる |
新聞 | 掲載料金 | 全国紙、朝刊夕刊、地域、サイズにより異なる |
ラジオ | 放送料金 | 1回20秒~の値段 |
一度制作したオフライン広告は簡単に修正できないため、変更内容が場合は手間とコストがかかってしまいます。
ただし、オフライン広告を自社制作すれば、費用を抑えることも可能。
WordやPowerpointなどでチラシやDMなどの作成ができます。
印刷代はかかりますが、デザインにかかる費用を抑えることができ、コストダウンにつながります。
チラシの費用に関しては、以下の記事を参考にしてください。
②商品によって向き不向きがある
オフライン広告は、ある程度ターゲットを絞った場所や人に対して情報を発信するのに適している媒体です。
媒体 | 広告の種類 |
テレビ広告 | 新商品のPR |
新聞広告 | シニア層へ向けた商品やサービス |
雑誌広告 | ターゲットを絞った商品のタイアップ記事 |
ラジオ広告 | 音声のみで魅力が伝わる地域密着型の商品やサービス |
交通広告 | 通勤・通学中の人へ向けた反復広告 |
フリーぺーパー | 特定の地域でPRしたい商品やサービス |
しかし、商品やサービスによっては、オフライン広告が不向きのケースも。
広告を検討している商品やサービスが、オフライン広告に適しているのか見極めることが大切です。
③効果測定が難しい
オフライン広告は、オンライン広告に比べて効果測定が難しく、費用対効果が見えにくいといわれています。
しかし、以下の2点に注目することで、ある程度の効果測定を行うことが可能です。
- 直接効果・・・テレビCMを見て商品・サービスを購入する
- 間接効果・・・テレビCMを見て商品・サービスのWebサイトへ行き、サイトで購入した
さらに以下の3点を基準にすると、一歩踏み込んだ効果測定を行うこともできます。
- 広告を出稿する前後の購買数、登録者数の比較
- 広告を出稿した地域と出稿していない地域の購買数、登録者数の比較
- 商品やサービスの認知度が広告の出稿により向上したかのアンケート調査
また現在では、オフライン広告の効果測定もデータ化できるようになってきました。
効果測定が難しかったオフライン広告ですが、今後はもっと精度の高い効果測定が可能になることが予想されます。
オンライン広告のメリットとデメリット
オンライン広告には、3つのメリットがあります。
- 料金プランが幅広い
- 効果測定をしやすい
- ターゲットを絞りやすい
また、3つのデメリットも想定されます。
- 広告媒体の選定が難しい
- 運用にスキルが必要
- 企業イメージがダウンすることがある
では、メリットとデメリットを詳しく解説していきます。
オンライン広告のメリット
オンライン広告には、出稿する広告の種類によって料金が違います。
種類 | 内容 | 料金が発生するタイミング |
インプレッション課金 | ディスプレイ広告、DSP、ーシャルメディア広告 | 出稿した広告が表示された回数に応じて料金が決まる |
クリック課金 | リスティング広告、ディスプレイ広告、アドネットワーク広告 | 表示された広告をユーザーがクリックするごとに料金が発生する |
配信課金 | SNS広告 | LINEやメールマガジンに広告の掲載を依頼して、1通配信ごとに課金される |
エンゲージメン配信課金と課金 | ソーシャルメディア広告、アドネットワーク広告 | シェア(リツイート)やフォロー、クリックなど、ユーザーのアクションが起きるたびに課金される |
成果報酬 | アフィリエイト | 広告を見たユーザーがリンクをクリックして、商品やサービスを購入すると報酬が発生する |
視聴課金 | YouTube、動画広告 | 動画が視聴されると課金される |
料金プランが幅広いので、最適な方法を選択できます。
また、オンライン広告は効果測定をしやすく、出稿した広告に関するデータを可視化することも可能です。
考えられる効果測定は、以下の3つ。
- インプレッション数・・・広告が表示された回数
- CTR・・・広告がクリックされた割合
- CVR・・・商品やサービスが購入された割合
これらの効果測定を参考に、配信内容の変更が手軽にできるのもポイント。
ターゲットを絞り、ユーザーの行動データを測定することで、無駄のないアプローチが期待できます。
オンライン広告のデメリット
オンライン広告の費用効果を高めるためには、Webマーケティングの知識が必要です。
知識が乏しいと、ターゲットの選定や運用後の効果測定も難しくなってしまいます。
また、集客を狙ったオンライン広告を出稿するには、商品やサービスに合わせた広告媒体を選定しなければなりません。
ターゲットを誤った広告の出稿は、企業のイメージダウンにつながるケースもあります。
- しつこく広告が表示されて鬱陶しい
- 動画再生中に何度も興味がない広告が表示された
ユーザーに苦痛を与えるような広告を出稿しないように注意しましょう。
また、年間売上げの5%~10%を広告費に設定することが一般的です。
しっかりと広告に対しての予算を組み、配信方法をしっかり検討しましょう。
オフライン広告の種類と活用法4つ
オフライン広告には、さまざまな種類があります。
ここでは、以下の4種類について活用方法を詳しくご紹介します。
- 4大マスメディア広告(テレビCM、雑誌、新聞、ラジオ)
- 交通広告
- 屋外広告
- デジタルサイネージ
では、早速みていきましょう。
①4大マスメディア広告
もっとも影響力のあるオフライン広告は、4大マスメディアです。
媒体 | 広告の種類 | 相性の良い広告内容 |
テレビCM | 15秒間のCM | 新商品のPR |
雑誌 | タイアップ広告 | ターゲットを絞った商品・サービスのPR |
新聞 | 全面広告、記事広告 | シニア層へ向けた商品・サービスのPR |
ラジオ | タイムCM、スポットCM20秒~ | 地域密着型サービスのPR |
短時間で幅広い年齢層へリーチできるテレビCMは、高いブランディング効果が期待できます。
また、信頼性が高い雑誌や新聞はターゲットを絞りやすく、見込み客に売り込みやすい傾向です。
ラジオ広告は、時間帯によって訴求できるユーザーの年齢層が異なるので、商品やサービスに応じて検討しましょう。
②交通広告
電車やバス、タクシーなどの車内に掲載される交通広告には、4つのメリットがあります。
- ふと目にする媒体だからリーチ率が高い
- 毎日の通勤・通学で反復訴求できる
- 利用する駅や路線からターゲットを絞り込める
- 閉鎖的な空間でほぼ強制的に視界に入る
嫌われにくい広告と呼ばれる交通広告は、新規ユーザーの獲得に効果的です。
オンライン広告にはない強烈なインパクトで、ユーザーの心をぐっと掴んでみてはいかがですか?
電車の中でよく見る広告に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
中吊り広告特有のデザインを理解して効果的な広告を!
③屋外広告
屋外広告には、さまざまな種類があります。
- 屋上広告
- 壁面広告
- 電柱広告
- 車体広告など
これらの屋外広告には、メリットが2つあります。
- 広告を設置する場所によってターゲットを絞れる
- 反復訴求できる
通行量の多い場所や建物に屋外広告を設置すれば、幅広い年齢層へアプローチできます。
また、屋外広告は目にする機会が多いため、無意識のうちにユーザーに記憶してもらえるのです。
素材や大きさの制約に捉われないインパクトのある屋外広告や、「続きはWebで」といった仕掛けのある屋外広告に挑戦してはいかがですか?
④デジタルサイネージ
屋外や店頭、公共交通機関などの場所で、電子的なコンテンツを表示できるデジタルサイネージには、5つのメリットがあります。
- ユーザーに合った情報を提供できる
- ユーザーの目にとまりやすい
- 掲示パターンを変更できる
- リアルタイムで更新できる
- 多言語で表示できる
これらのメリットから、以下のようなシーンで活用されています。
- 店頭看板
- 電子POP
- 総合案内など
動く広告=デジタルサイネージは、効率的に情報を発信し、集客をしたい企業におすすめです。
オフライン広告とオンライン広告を上手く使い分けよう!
オフライン広告とオンライン広告には、それぞれメリットがあります。
オフライン広告 |
|
オンライン広告 |
|
オフライン広告は、以下のような企業におすすめです。
- 知名度をアップしたい
- ブランディングをしたい
- 新商品をPRしたい
オンライン広告は、以下のような企業におすすめです。
- 初めて広告を出す
- 低予算からスタートしたい
- コアユーザーにアプローチしたい
オンライン広告とオフライン広告をうまく使いこなして、より効果の高い広告を出稿しましょう。
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