「地域の方々に商品をPRしたいけれど、なかなかお店や商品を知ってもらえない。」という悩みをお持ちではありませんか。
地域の方々だけを対象にした広告媒体の一つに回覧板があります。
回覧板は日本に古くからある情報伝達ツールです。
広告を回覧板に掲載できることを知っていましたか。
この記事では、以下を解説します。
- 回覧板について
- 回覧板広告の基礎知識
- 回覧板広告の費用
- 回覧板広告の効果
特に自治体における回覧板の活用に関して説明。
この記事を読むことで回覧板の広告メリットが理解できます。
回覧板広告に興味がある人はぜひ読んでみてください。
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回覧板とは地域の情報
回覧板は地域に伝えたい内容や、共有する情報など記載した用紙を板やファイルに挟んだものです。
地域の住民同士が回覧板を回し合い、地域の情報を共有します。
決まったエリア内で回覧板が届いたら、たいていは1日~2日以内に隣近所に手渡しすることで回覧板を回していきます。
誰が誰に回覧板を回すなどは、事前に決まっているケースがほとんど。
インターネットの発展により、回覧板の制度は少しずつ減少傾向ですが、お年寄りなどの住民には重要な情報ツールです。
回覧板の目的は
回覧板の主な目的は、地域の快適・安全な運営などです。
町内会の総会日やゴミ収集日、不審者などの目撃情報などを地域みんなで共有できれば、地域の快適性や安全性が高まります。
ゴミ収集日が共有できれば、地域内にゴミが放置される可能性も減ります。
不審者の目撃情報を地域住民で共有できれば、地域の住民みなさんで不審者に目を光らすことができるでしょう。
回覧板は自分たちが暮らす地域を守るために、メールなどの電子連絡の手段がない時代から存在した大切なツールです。
回覧板は手渡し
回覧板は直接手渡しがほとんどです。
直接手渡しすることで、地域住民の安全が確認できます。
ポスト投函の地域もあるようですが、手渡しにより顔を合わせた方が安否確認ができるので安心です。
地域の住民同士が顔を合わせて、コミュニケーションを取る機会になりますね。
回覧板を通して、地域の人々が助け合う状況が作られます。
戸建て世帯は回覧板が活発
回覧板は、戸建てファミリー世帯が多く住むエリアで活発に利用されています。
ファミリー層の地域住民は子供同士が同じ学校、親同士が同じ職場など、横のつながりを持ち、顔見知り同士なので、回覧板を手渡しすることも抵抗がないことがほとんどです。
例えば、板橋区の実態調査では一戸建住宅に住み、町会・自治会に加入済みの戸建て世帯は回覧板を100%回しているという報告があります。
地域住民と仲良くしたい、地域をより良くしたいと考える方が多く住むエリアは回覧板を回す確率が高いことがわかります。
(参考:NPO×議員 井上 温子)
重要な情報収集ツール
回覧板は情報収集ツールとして重要です。
自治体の情報だけでなく、新しくオープンしたお店の情報や、セールス情報なども載っています。
また60歳以上の方や、特定の地域では回覧板はとても重要な情報源です。
60歳以上の方の例
60歳以上の方を対象に行った、地域情報の入手方法の調査では、入手方法の1位は回覧板、2位はインターネットという結果が出ています。
回覧板で情報を入手する方が約70%なのに対し、2位のインターネットは約40%。
60歳以上の人の7割が回覧板から情報を得ています。
60歳以上の方はまだまだITに不慣れな方が多いのが理由かもしれません。
回覧板は大事な情報収集ツールです。
(参考:MarkeZine)
目黒区の例
回覧板は特定の地域でも有効に活用されています。
住民同士の結びつきが強いエリアは回覧板の活用が可能です。
例えば、目黒区では地域情報の入手方法は回覧板が第2位。
東京23区のように転出・転入が多いエリアでも回覧板が重要な情報源になっているケースがあります。
(参考:選挙ドットコム)
回覧板広告とは
回覧板広告とは、回覧板に掲載する広告のことを言います。
回覧のたびに目が留まるので、地域の住民に対するPRとしては効果的です。
実際に回覧板に広告を出稿する時に、掲載可能な広告の種類や、必要な費用などの予備知識を紹介していきます。
回覧板に掲載可能な広告
回覧板に掲載できる広告は、自治体の審査を経て判断されます。
回覧板は行政が管轄している場合が多いので、各自治体によりルールはまちまち。
例えば、茂原市の場合は以下の広告は禁止されています。
- ・法令等に違反するもの
- ・公序良俗に反する恐れのあるもの
- ・個人・団体等の意見広告
- ・政治活動・宗教活動に関するもの
- ・風俗営業適正化法に掲げる営業に該当するもの
- ・誇大表示・不当表示その他表現方法等が不適切なもの
- ・その他市長が適当でないと認めるもの
回覧板広告は自治体が関与する広告媒体なので、クリーンな広告であることが重要です。
(参考:千葉県香取市)
(参考:兵庫県三田市)
広告を掲載する箇所と費用
広告が掲載できる箇所は回覧板によって異なります。
今回は千葉県の茂原市の事例を参考に紹介します。
茂原市は値段に応じて5つの枠を用意。
回覧板のフォーマットが決まっていて、そこに広告をはめ込むイメージです。
以下に寸法と掲載料をまとめました。
自治体や、広告会社によって異なるのであくまで目安です。
寸法 | 掲載料(税込) | 特徴 |
1枠(100mm×51mm) | 82,500円 |
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2枠縦(100mm×107mm) | 165,000円 |
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2枠横(205mm×51mm) | 165,000円 |
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4枠(205mm×107mm) | 300,000円 |
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表紙枠(205mm×51mm) | 350,000円 |
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広告の費用は、広告の目立ちやすさによって変わります。
目立つ場所であったり、掲載サイズが大きかったりすると広告費が高い傾向です。
回覧板の広告を出稿した経験がない方は、最も安価な1枠でお試しで出稿し、効果を検証してみましょう。
回覧板広告を出稿するまで
回覧板の広告は発行している自治体または、発行している広告会社に申し込みをします。
自治体が主体ですが民間の広告会社と協力して、運営しているケースも。
ホームページに申込書がある場合は、必要事項を入力して申し込みます。
出稿したい回覧板の自治体ホームページでチェックしてみてください。
ただし、回覧板広告を取り扱っていない自治体もありますのでご注意を。
回覧板の広告の掲載地域は選べる
回覧板の広告は、どこの地域の回覧板にでも申し込みできるケースが多いです。
お店の所在地と関係のないエリアでも回覧板広告は出稿ができます。
とはいえ、お店と同地域内もしくは近隣地域への回覧板に広告を出すことが一般的です。
地域のコミュニティで活用される広告なので、その地域と近いお店の方が効果も期待できるでしょう。
回覧板広告の効果
回覧板広告の効果は、エリアによって大きく異なります。
ここでは回覧板を見ている世帯数や効果を解説します。
30,000世帯以上が1~2カ月に1回は見る媒体
世帯数が多い自治体の回覧板は、広告効果も大いに期待できます。
広告を出すことで、たくさんの人にお店や商品を知ってもらえることが可能。
例えば、兵庫県三田市の回覧板は30,000世帯以上が1~2か月に1回は見る媒体です。
30,000世帯に見てもらえるのであれば、1%は約300世帯。
仮に約300世帯もの方が訪れてくれれば、広告としては大成功です。
回覧板をまわす地域とお店が同じ地域であれば、地理的にも行きやすいので効果的。
回覧板広告を出稿する前に、まずは出稿予定の地域が回覧板を十分に活用しているかを調査てみましょう。
回覧板がの活用が活発な地域の方が、効率的な広告の出稿ができます。
国勢調査を回覧板によって知った人も
5年に1度行われる国勢調査が実施されていることを、回覧板によって知った人もいます。
国勢調査は国が主導する大切な統計調査。
しかしポストにお知らせのはがきなどが投函されていても、なかなか気づきません。
回覧板は基本的に地域とあまり関係のない情報は掲載されていません。
そのため住民の方は、回覧板の情報を真剣に見るのではないでしょうか。
自治体が行うこともあり、信頼性が高い
回覧板広告は信頼性が高いです。
自治体が運営母体だからと考えられます。
地域の住民は「回覧板広告=自治体が承認した広告」と認識します。
広告審査がしっかりしているので、過度な表現の広告なども少ないのでしょう。
自治体がお墨付きを与えた広告なので、安心してみることができます。
まとめ:回覧板広告は戸建て地域が最適
回覧板広告は自治体が主体となって運営する広告です。
信頼性が高いのが特徴。
回覧板広告の申し込みは自治体のホームページで申し込むことができ、広告の枠も様々です。
安価な広告枠もあるのでお試しで出稿してみてもいいですね。
回覧板は戸建て地域、特にファミリー層が多く住む地域で有効活用されています。
多くの方に回覧板が回るので広告も見られやすいです。
回覧板の広告出稿を検討している方は、回覧板が活発に展開されている地域での出稿を考えてみましょう。
また、60歳以上の7割前後は回覧板で情報を収集しているという調査結果もあります。
若い方向けよりも年配の方向けのお店・商品の方が売上に結び付きやすいかもしれません。
回覧板をよく見る地域に合わせた広告展開が大切です。
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