く実店舗による販売から、EC販売に移行する方が増えています。
「EC始めてみたいけどEC販売に関しての知識がなく、不安だし失敗するのはいやだ」
そんな思いをお持ちではありませんか。
情報が氾濫していると、どこから手をつけたらよいか不安になって当然です。
この記事では、EC販売の始め方や自社ECサイトでの販売とECモールを利用した販売を解説。
広告の出し方ノウハウ。メリット・デメリットまでを紹介します。
ぜひこの記事を参考にして、あなたに合った失敗のないEC販売を始めてみてください。
なお弊社では、通販事業の方向けに紙で広告を出すための展開パターンや、出稿までの流れ・準備について紹介しています。
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目次
EC販売とは
EC販売とは「Electronic Commerce」電子商取引の略で、インターネット上で物やサービスを販売することを指します。
「ネット通販」や「ネットショップ」もEC販売の別の呼び名として使われています。
商品やサービスの紹介をWebサイト上でおこない、電話やハガキからメールの申し込みフォームに変えるとEC販売になります。
紙媒体のカタログ通販の機能を。インターネット上に置き換えたのがECと理解すればわかりすいかもしれません。
Webサイトを自分で作成していた2000年頃までは、スキルがないとECは難しいとされていました。
しかし近年では、クラウド版のパッケージ化されたECサイト構築システムが主流で簡単になっています。
スマートフォン普及で消費者と事業者の双方のECサイト利用が促進され、利用者の50%はPCではなくスマートフォンからの買い物です。
Webやスマートフォンに最適化したサービスが注目されています。
EC販売のメリット
EC販売のメリットとして、スマートフォンやPCがあれば24時間365日どこでも買い物ができる点です。
仕事中の隙間時間や営業時間外であっても、履歴を残せるのはメリットといえるでしょう。
決済方法の多様化によって、現金が手元になくても買い物ができます。
会員登録の手続きをしておけば、ほぼ1クリックで再購入が可能という便利さも。
ビジネスをするメリットとしては、店舗を構える必要がなくても物やサービスを販売できる点です。
店舗の内装工事やお店に置く家具の準備、従業員の確保は必要ありません。
広告掲載料やカタログなどの一定の初期費用は必要となります。
しかし、コストを抑えて世界中のユーザーを相手に商品を販売できる点がメリットです。
EC販売のデメリット
ECサイトのデメリットのひとつは、実際に商品の確認ができない点です。
届いた商品とイメージが異なることも多く、クレームになりかねないので広告を出す際は細心の注意を払いましょう。
実店舗であれば、ライバルが存在しない地域を選んで出店も可能です。
しかしECサイトは店舗地域を選べないため、検索時に出たすべての会社がライバルとなります。
実店舗の場合、チラシや看板の作成や店の前で呼び込みなどの集客方法を実践できますが、ECサイトでの集客は違います。
ECサイトを作るだけでは、誰もサイトに訪れてくれません。
ライバルに打ち勝つための施策や、オリジナル性が必要です。
EC販売の市場規模
現在、ECサイトやネットショップなどEC販売で物を買うのが年齢の幅も広がり、一般的になりました。
経済産業省の「電子商取引実態調査」では、2020年の物販系BtoC-EC市場規模は12兆2333億円で、その規模は右肩上がりです。
その他のサービス分野やデジタル分野ECも含むと19兆2779億円となっています。
「ECの認知度が上昇したこと」や「国内では手に入らない商品が買える」「国内よりも安価に商品を購入できる場合がある」など、今後海外への販売成長も間違いないでしょう。
海外へのECサイトを利用できれば、かなり自社の売上を伸ばせるチャンスにつながります。
経済産業省は、「令和 2 年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場
調査)」を実施し、日本の電子商取引市場の実態等について調査し取りまとめまし
た。
EC販売の始め方
EC販売を始めるにあたって、2種類の始め方があります。
ECモールへの出店
ECモールへの出店は、気軽に始められるのが特徴です。
ECモールを運営している事業者へ申し込みをします。
初期費用などの所経費を支払えば、あとは自店舗のホームページを作成で開始可能です。
ECモールでは、サイトを作成する独自のツールが準備されていることも多くあります。
ホームページを作成する知識がなくても自分で作成し、初期費用を極力抑えることが可能です。
自社でのECサイト運営
自社でECサイトの運営をする、自分でECサイトを立ち上げなければいけません。
自社でのECサイト運営は、大手が自社独自のカラーを出すための利用が多数でした。
近年では、小規模事業者や個人事業主でも自社ECサイトの運営をするケースは少なくありません。
ECモールへの出店メリット・デメリット
気軽に始められるECモールへの出店ですが、メリットとデメリットの両面が存在します。
ECモールへの出店メリット
ECモールへ出店する場合の大きな3つのメリットは以下の通りです。
- 集客力が非常に高い
- 出店まで簡単に始めることができる。
- 販売元への信頼度も上がる
既存の顧客を持っていない状態で、EC販売をする場合、集客が最大の課題です。
しかし、ECモールには日常から利用者がいますので、集客のための宣伝は必要ありません。
また、自社で販売する場合は、ECサイトの作成や決済の代行準備、広告宣伝とやるべきことが多くあります。
知識がなければ専門業者へ依頼が必要ですが、モールの出店により開発コストを抑えての出品が可能です。
そして、ECモールの場合は「Amazon」「楽天」などのモールを運営者に対しての信頼度が高く、出店が認められた企業の信頼度も上がります。
ECモールの出店メリットを利用して、消費者にとって安心感があるプラットフォーム作りを目指しましょう。
ECモールへの出店デメリット
出店料や販売手数料などの手数料がかかる点は、大きなデメリットです。
ほとんどのECモールでは、初期費用以外に以下のような手数料がかかります。
- 月額での出店料
- 売上に応じた手数料
- システム手数料 など
また、ECモールによってWeb広告やメルマガなどはECモール内のサービスを利用しなければならず、自由度が低くなります。
マーケティングの施策が打ちにくくなるのは、大きなデメリットです。
自社でのECサイト運営のメリット・デメリット
自社でのECサイト運営にもメリットとデメリットがありますので紹介します。
自社でのECサイト運営メリット
自社ECサイト運営は、月額の利用料やその他の固定費がかかりません。
ECサイト作成による初期費用のみが必要経費となるため、コストダウンにつながります。
軌道にのってしまえば利益が大きくなっていく可能性が高くなり、メリットといえるでしょう。
商品の購入やサンプル請求、問い合わせで得た顧客情報は、自由に活用できます。
ECモールと違い、お客様へキャンペーンなどの新しい商品案内やメルマガの自由度が高いことは大きなメリットです。
自社サイトの場合は、ECモールによる規約や制限がありません。
自由に独自のブランディングを構築させていくことが可能です。
自社でのECサイト運営デメリット
ECサイトの作成をする必要があります。
制作会社へ依頼する際は、企画・構成と仕上がるまでに数カ月はかかります。
顧客データ管理や物流システムの連携などは、かなりの時間とお金を要するのでデメリットといえるでしょう。
認知度の低い商品や新商品を取り扱う場合、お客様に認知してもらうための集客施策を講じなければいけません。
またEC販売をしている業者は、あらゆるSNSで競っています。
同じプラットフォームで競いあうのはデメリットです。
SEO対策や販促、顧客対応、購入後のフォローなどのスキルが必要です。
どんな立派な自社ECサイトを作っても、WebやSNSの知見やスキルがなければ、EC販売を成功させることができないのはデメリットです。
EC販売における広告の掲載場所と活用法
EC販売にもちいる広告を掲載する場所や活用法について、それぞれ特徴をふまえて紹介します。
ECサイトにおすすめの広告については、こちらの記事でもまとめているので参考にしてください。
ECサイトにおすすめの広告!特徴や選び方も解説
新聞広告
新聞広告は、公共性の高い媒体のため信頼度が上がります。
ECサイトを使わないシニア世代へのアプローチに適しています。
地域をエリアごとに細かく区切り、地域密着型のマーケティングをおこなえる点はメリットです。
新聞の購読者数は、減少傾向です。
だからこそ新聞を購読する人は、しっかり読んでくれる熱心な読者がほとんどでしょう。
新聞への期待感から、新聞広告を出す企業は少なくありません。
折り込みチラシ
折り込みチラシに反応する読者は、約3%といわれています。
地域や期間を設定し、割引クーポンなどやQRコードによるサービスの添付しましょう。
消費者にお得感をわかりやすく伝えることで、他の媒体以上に効果を発揮します。
デザインによるインパクトにより、会社のブランディングに作用し消費者に印象づけることが可能です。
フリーペーパー
フリーペーパーは駅など、多くの人が目にする場所で無料で配布されています。
女性が手にとること多く、口コミや興味・関心を持った商品を購入するなど、行動に移しやすいのが特徴です。
多くの人の目に入りやすいスーパーやコンビニに設置するのが効果的です。
SNS広告
Twitter・Instagram・LINE・TikTokなどがSNS広告にあたります。
若い世代へのアピールが強みで、シェアやいいねによって拡散されるスピードの速さが最大のメリットといえるでしょう。
動画での配信も可能で、サービスの内容や予定の細かい配信により広告効果が高まります。
しかし自社の商品が高年齢層向け商品やサービスの場合は、注意が必要です。
SNSは10~20代の使用が主なため、広告を見てもらえず費用対効果が下がる可能性も。
EC販売における紙媒体広告の今後
最近ではWeb媒体の広告が広がり、紙媒体の広告が減少しているといわれています。
しかし、一方では日常のあらゆる場面でのWeb化が「オンライン疲れ」の原因となります。
紙媒体の広告が見なおされているのも事実です。
実際、紙質や印刷の進化により、見やすく記憶に残りやすく、手元に残すことができるのは紙媒体の広告だからこそなのではないでしょうか。
今後は紙媒体広告の特徴がますます進化し、見なおされていくでしょう。
こちらの情報も合わせてご覧ください。
EC広告は紙媒体がベスト!成功事例から学ぶ集客のポイントとは?
EC販売に失敗しないために知っておきたいこと
EC販売の進化とともに、広告業界も変化しています。
Web広告や紙媒体広告には、それぞれのメリット・デメリットが存在します。
スピード感あるEC販売においても、温かみとオリジナル性の高い紙媒体広告は、心に残り販売に大きく影響します。
ダイレクトメールなどはリピートにつながるでしょう。
紙媒体だけでなく、デジタル媒体と掛け合わせて広告を出稿することも大切です。
それぞれ特性をいかし、効率的な情報発信をおこなうことがEC販売において失敗しない鍵となります。
ぜひ失敗のない、ご自身の商品やサービスにあったEC販売を始めましょう。
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