新聞広告の一面とは?広告を出す6つのメリットや料金について解説

「新聞広告でよく聞く一面って何?」
「新聞広告を出すメリットって?」

新聞広告の出稿を考えている方の中には一面などサイズの違いや、掲載するメリットについて知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、新聞広告の一面について解説します。

料金や一面に広告を出すうえでのメリットもあわせて紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

また弊社では、新聞広告の効果や成功事例、出稿方法などを解説しています。

詳しく知りたい方はぜひ「新聞広告の解説本」バナーをクリックして資料をダウンロードしてみてください。

新聞広告の一面とは?

新聞広告の一面とは、新聞の1ページをすべて使って載せる広告のことです。
全面広告ともいいます。

新聞広告のサイズは『段』で表され、1段は紙面1ページを下から横に15分割したサイズです。

全面広告は紙面1ページを使うため縦が15段、横は1ページの横幅を丸々使うことから『全15段』とも呼ばれます。
全5段であれば、1ページの下から5段分を左右いっぱいに使った広告サイズのことです。

新聞広告を段で表すのは各新聞社同じですが、サイズはそれぞれ異なります。
参考までに、朝日・毎日・読売の15段と5段のサイズ表を記載するのでご覧ください。

サイズ天地左右
朝日新聞15段514789(二連版)
5段170126(3/1)
毎日新聞15段511782(二連版)
5段168124(3/1)
読売新聞15段510786(二連版)
5段168125(3/1)

参考:広告原稿の制作・入稿規定|新聞広告データアーカイブ

全面広告は読者にインパクトを与えられるため、商品やサービスの購入・利用促進効果を得られる、企業の知名度が向上するなどのメリットがあります。

新聞広告の『段』については「新聞広告は「段」で数える!段の数え方から1段あたりの金額まで解説」も参考にしてください。

新聞広告の料金

新聞広告の料金は、サイズやエリアによっても異なります。

20段以上までになりますが、記事下広告の朝刊の契約料金は以下の通りです。
別に基本料金がかかる場合もあるため、しっかりと確認しましょう。

毎日新聞
東京北海道大阪中部西部全国版
1段以上1,052,000103,000769,000181,000351,0002,047,000
3段以上1,019,00099,800745,000175,000340,0001,983,000
5段以上986,00096,600721,000169,000329,0001,919,000
7段以上952,00093,300696,000164,000317,0001,853,000
10段以上904,00088,600661,000155,000301,0001,759,000
15段以上888,00087,000649,000153,000296,0001,728,000
20段以上870,00085,200636,000149,000290,0001,692,000
朝日新聞
東京大阪西部名古屋北海道
1段以上1,885,0001,139,000537,000310,000158,000
3段以上1,817,0001,098,000518,000299,000152,000
5段以上1,751,0001,058,000499,000288,000147,000
7段以上1,683,0001,018,000480,000277,000141,000
10段以上1,582,000956,000451,000260,000132,000
15段以上1,513,000914,000432,000249,000127,000
20段以上1,482,000895,000422,000244,000125,000

参考:広告料金 | 毎日新聞社 営業総本部ポータルサイト
朝日新聞 記事下契約料金・指定料金

記事下広告など、新聞広告の種類について細かくは「新聞広告の種類は4つ!五大紙の特徴や広告のポイントも解説」で紹介しています。
ぜひご覧ください。

新聞広告の料金が決まる7つの要因

新聞広告の料金が決まる要因は、以下7つです。

  • 掲載場所
  • 発行部数
  • サイズ・カラー
  • 契約金
  • 指定料金
  • 切替料金
  • キャンセル料金

詳しく解説します。

掲載場所

新聞広告には主に以下7種類あり、それぞれ料金が異なります。

  • 全面広告
  • 半面広告
  • 記事下広告
  • 突き出し広告
  • 題字下広告
  • 記事中広告
  • 記事挟み広告

基本的には、下に行くほど料金は安くなります。
全面広告は、1ページ丸々広告になるだけあって高めに料金設定がされていることが多いです。

一面に限らず、目立って認知もされやすいページ・専門的な情報を載せているページ・人気のコラムや連載が載っているページなども掲載料金が高くなる傾向があります。

専門的な情報を載せているページは、読者が特定されているためターゲティングがしやすいです。

人気のコラムが載っているページも、多くの人が目にすることから認知度をあげやすいメリットがあります。

広告で効果を出すのであれば、出稿する広告内容とページが合っているかどうかも重要です。

発行部数

基本的には、発行部数が多い新聞ほど新聞広告の掲載料金が高くなります。
発行部数とは新聞を印刷した部数のことで、実際の配布世帯数や新聞の売上数ではありません。

広告効果という視点から見れば、配布世帯数と売上数を足した数から広告料金を決めるべきですが、新聞広告は配達があるため、物理的なコストがかかります。

よって、発行部数からも料金を算出しているのです。

サイズ・カラー

新聞広告の料金は、広告のサイズやカラーでも決まります。

新聞広告のサイズの分け方は、縦15分割・横2分割です。

全面広告は『全15段』、半面広告は『全7段』、1ページの下から5段分を左右いっぱいに使った『全5段』などといわれます。
なお、全5段の半分は『5段1/2』です。

料金は1段ごとに設定されているため、例えば『5段1/2』の場合は『1段の料金×5÷2』になります。

なお、雑報広告の場合は、新聞社ごとに異なる基準で料金を決めているため要注意です。

また、新聞広告はモノクロが多いですが、カラーでも載せられます。
ただし、割増料金がつくため注意が必要です。

規定や、他の広告・記事との関係上、カラー広告で使える色やロゴに制限がかかる場合もあるため、事前に確認しましょう。

契約金

契約金とは、広告主と広告代理店が契約した際に、広告主側が出すお金のことです。

契約のケースは単発の掲載・長期的な掲載・複数回連続での掲載とあり、それぞれ契約金の額が異なります。

基本的には、長く・多く掲載する場合ほど広告1回あたりの金額が安くなる、または割引額が大きくなる傾向があります。

割引以外でも、掲載環境上の優遇措置が取られることもありますが、割引額も優遇措置の内容も各新聞社によって異なるため、事前の確認が必要です。

場合によっては、当初考えていた額よりもはるかにおさえた金額で契約できる可能性があるため、しっかり確認しましょう。

指定料金

指定料金とは、広告を掲載するページや日を指定した場合に別途発生する料金のことです。
サイズの指定は含みません。

新聞広告は、他のSNS広告やポスティングのように性別や年齢などでターゲティングできません。

「主婦の方に見てほしい」「会社員をターゲットにした商品の広告を出したい」など、細かくターゲティングしたい場合は、指定料金はかかるもののページを決めて出したほうが効果は出やすいでしょう。

具体的には、会社員に向けて広告を出したいのであれば政治・経済面に載せる、主婦層メインであれば生活面に載せるなどです。

ただし、人気のページや、お正月など特定日だと競争が激しく枠が取れないことも多いです。
取れるとしても、人気のページは割増料金が発生する可能性があります。

指定する場所によっては、事前に準備が必要です。

切替料金

同じ広告を複数回・長期間載せる場合に、途中での出稿条件変更によって発生するのが切替料金です。

例としては、モノクロからカラーに変えたり、掲載場所を変更したりなどです。

掲載を始めたものの、思ったような効果が出ていないときに、インパクトを出すなどしてブラッシュアップしたいと考えて変更する企業もあります。

あらかじめ掲載した後の効果・成果を十分に調査できていれば、掲載条件を変える必要はありませんが、予想はなかなか難しいものです。

各料金体系は新聞社ごと及び契約条件によって異なるため、念のため事前に確認しつつ、広告内容も綿密に詰めておいたほうが良いでしょう。

キャンセル料金

広告主の都合で、広告を掲載する前に掲載をやめると発生するのがキャンセル料金です。

金額は掲載スケジュールの進行具合によって異なり、契約金の一部を支払うこともあれば、全額払わなければならないこともあります。

新聞広告の掲載に関わっているのは、広告代理店や新聞社だけではありません。
広告を審査する会社・印刷する会社・新聞を配達する業者など複数の会社が動いています。

キャンセルとなると、空いてしまった枠をうめるために広告を探したり代替広告を掲載したりといった作業が発生してしまいます。

物理的な工数が多くなるため、場合によっては高額になることもあるのです。

契約前にはしっかり計画を立てて準備をおこないましょう。

新聞広告を一面に出す6つのメリット

新聞の一面広告は、費用がかかる一方でメリットも豊富にあります。

  • 視認性と注目度が高い
  • 商品やサービスの信頼性を高められる
  • 幅広くリーチできる
  • ブランドイメージを強化できる
  • 競合との差別化が図れる
  • インパクトが残せる

それぞれ確認しましょう。

視認性と注目度が高い

一面広告は、新聞を開いた瞬間に最初に目に入る位置に配置されるため、読者の注目を集めやすいです。

新聞は読者が一度読んだ後でも、再度手に取る可能性があるメディアです。
特に一面は目立つため再読される機会が多く、一日の中で複数回、同じ読者に目に留まる可能性があります。

また、一面広告はスペースが大きいため、視覚的なインパクトを強く与えることが可能です。
他のページに比べて、効果的にブランドやメッセージを伝えられます。

新聞の一面は、他のページに比べて格段に高い視認性と注目度を持ち、広告効果が期待できる場所といえるでしょう。

商品やサービスの信頼性を高められる

新聞は信頼性が高い媒体のため、目立つ一面に広告を掲載すると商品やサービスの信頼性をより高められます。

また、新聞の一面に広告を出すこと自体が、広告主の信頼性や影響力を示す証拠となります。

一面広告は費用が比較的高いため、一面に広告を掲載できる企業は財務的に安定していると見なされることが多いです。

企業として安定しているというステータスは、読者にその企業やブランドが信頼できる存在だと思ってもらえる要素といえます。

幅広くリーチできる

新聞の一面広告は、幅広い年齢層や職業層にリーチが可能です。

新聞を定期購読している人々は、情報収集や日常生活の一部として新聞を活用しています。

集めた情報を職場や友人に話すなどして広まっていくため、多様な層にメッセージを届けられることが新聞広告の強みです。

また、新聞は家庭内で共有されることが多く、家族が同じ新聞を読むこともあります。
親や子供など、普段新聞を読まない層や家庭内の異なる年齢層に対してもリーチが可能です。

広告のメッセージが家庭内で話題にあがれば、さらに広がりを持って伝わるでしょう。

ブランドイメージを強化できる

一面広告は高コストであるため、載せると企業の規模や信頼性を示せます。

『この企業は大きな影響力を持ち、重要なメッセージを発信している』という印象を与えることで、ブランドのイメージ向上が狙えるのです。

また、一面広告を継続的に出稿すればブランドのプレミアム感を維持でき、読者に一貫した高品質のイメージを植えつけられます。

大規模な企業であることや、重要なメッセージを伝える意図を強調するのに役立つでしょう。

競合との差別化が図れる

一面に広告を出せば、他社と比較されても目立つ位置にあることから、競合他社との差別化が図りやすくなります。

競合が提供していないユニークな価値やサービスなどをアピールすれば、読者に自社の優位性を印象づけられるでしょう。

例えば、新製品の特徴や独自の技術を一面で大きくアピールすれば、競合と比較した際に読者の選択肢として残せます。

たとえ同じ日に他社が広告を出していたとしても、そうした工夫をおこなった広告を一面に掲載すれば、効果が期待できるでしょう。

インパクトが残せる

一面広告は大きなスペースのため、視覚的にインパクトのあるデザインやメッセージを伝えられます。

感動的なストーリーや社会的なメッセージを載せるなど、読者の感情に強く訴えるような内容を載せれば、読者の記憶にも残りやすいです。

また、鮮やかな色彩やユニークなデザインを使用して視覚的な衝撃を与えることも、読者の記憶につながります。

なお「新聞広告デザインは誠実さやインパクトでユーザーをつかむ!」では、新聞広告のデザインについて解説しているので、あわせて参考にしてください。

新聞広告を知って一面に広告を出そう

新聞広告は、年齢・性別・職業などで細かくターゲティングはできないものの、信頼性が高い・幅広い世代に訴求できるなどメリットも多くあります。

また、新聞は毎日決まった時間に配達されるため、新商品の発売日やキャンペーン期間における即効性・適時性も期待できるでしょう。

もちろんサイズはいろいろありますが、一面に広告を掲載すれば高い視認性・注目が得られます。

商品やサービスの信頼性獲得・ブランディングを考えるのであれば、新聞一面に広告を載せることも検討してみましょう。

なお弊社では、新聞広告の効果や成功事例、出稿方法などを解説しています。

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