シニア向けに雑誌広告出すなら?おすすめ雑誌15選とシニア層の特徴

高齢者の割合が高くなってきた日本社会で、シニア向けのビジネスを展開していきたい企業も多いでしょう。

シニアに向けた広告を打つ媒体を考えた場合に、活字媒体は有効です。

中でもターゲット層が絞れる雑誌広告は、積極的に活用したいメディアです。

この記事では高齢者向け雑誌15誌を紹介し、それぞれの特徴などを解説します。

また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。

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シニア向け雑誌15選

日本国内では多種多様な雑誌が発行されています。

ここでは、それらの雑誌の中から高齢者向けの雑誌15誌を紹介しましょう。

なお、シニア層向けの紙媒体のデザインについては「シニア層向け紙媒体の広告デザイン!重要なポイントを解説」にまとめているため、あわせて参考にしてください。

ハルメク

参考:ハルメク

発行部数494,000部
発発行毎月

『ハルメク』は書店にはいっさい置かず、読者の自宅に直接届ける定期購読誌です。

50代以上の女性向けに、美容や健康・ファッション・お金・旅行など、本当に役立つ情報を提供する雑誌として多くの支持を得ています。

全女性誌の中でもっとも発行部数が多い雑誌です。

婦人の友

参考:婦人之友

発行部数131,000部
発発行月毎月

1916年(大正5年)の創刊に創刊され、120年続く日本でもっとも長い歴史を誇る女性誌です。

「シンプルで心豊かな生活」をテーマに、夫婦、仕事、子育て、人づきあい、恋愛、性、健康などについて、人生のヒントとなる記事を提供しています。

50代以上の女性を中心に、さまざまな分野の情報に対して感度が高い読者へのリーチが期待できる雑誌です。

毎日が発見

参考:毎日が発見

発行部数75,000部
発発行月毎月

『毎日が発見』は、「健やかに楽しく暮らす」をテーマにした、50代以上の女性のための生活総合誌です。

健康・美容・おしゃれ・料理のほか、年金・介護・終活など、幅広い内容の記事を提供しています。

2024年5月号からは、特集記事と通販カタログの形態にリニューアルしました。

Discover Japan

参考:Discover Japan

発行部数120,000部
発発行月奇数月

日本の陶磁器や建築・食・祭りなど、多くの伝統文化や風景などを取り上げ、美しい写真とともにわかりやすく解説して日本の文化を再発見する雑誌です。

長く続く本物で上質な商材を愛する男性読者へのリーチが期待できます。

サライ

 

参考:サライ

発行部数126,000部
発発行月年4回

人生の黄金期を迎えた方に向けた生活実用誌です。

活動的で本物志向の読者から大きな支持を獲得しています。

知的好奇心を持ち、お金や時間に余裕があるアクティブシニア層へのリーチが期待できます。

クロワッサン

参考:クロワッサン

発行部数207,000部
発発行月毎月2回

美容・ファッション・食・インテリア・旅・家事など生活全般をテーマに、知的好奇心旺盛な女性に向けて生活スタイルを提案している創刊40年以上の総合雑誌です。

新しい情報に感度が高い40代以上の女性へのリーチが期待できます。

健康365

参考:健康365

発行部数70,000部
発発行月毎月

『健康365』は、健康に関心が高い読者向けに、科学的な根拠のある健康法に関する情報を提供している雑誌です。

読者のニーズが明確であるため、高い広告効果が期待できる媒体といえます。

精読率・保存率が高いことから、広告の効果が長く続くのも特徴です。

大人のおしゃれ手帖

参考:大人のおしゃれ手帖

発行部数100,000部
発発行月毎月

『大人のおしゃれ手帖』は、「50代女性の日常のおしゃれと暮らしを素敵にする」をコンセプトにした大人のライフスタイル誌です。

ファッション・美容・メイクなどのほか、更年期対策やヘルスケアなど年齢に応じて必要な情報を提供しています。

おしゃれで心地よく快適な生活を目指す、感度が高い層がターゲットです。

散歩の達人

参考:散歩の達人

発行部数200,000部
発発行月年4回

1996年に創刊し「街探検マガジン」として、実際に歩きまわり、味わい、使ってみて街の魅力や楽しみを伝えている雑誌です。

ユニークな記事には根強い人気があることから保存率も高く、関東周辺を生活圏とする40代以上の男女に対するリーチが期待できます。

東京人

参考:東京人

発行部数35,000部
発発行月毎月

「都市を味わい、都市を批評し、都市を創る」をキャッチフレーズに、歴史・文化・風俗・建築・文学など幅広い都市文化や街の魅力を発信する都会派総合月刊誌です。

東京で生まれるさまざまな出来事を特集で深掘りしています。

男性読者を中心としたシニア層へのリーチが期待できます。

田舎暮らしの本

参考:田舎暮らしの本

発行部数100,000部
発発行月毎月

『田舎暮らしの本』は、日本で唯一の田舎暮らしの月刊情報誌です。

田舎で生活するためのノウハウや物件情報など、田舎暮らしにすぐに役立つさまざまな情報を提供しています。

セカンドライフを視野に入れて、新しい環境での生活を考えているシニア層の男性読者へのアプローチに活用できる雑誌です。

一個人

参考:一個人

発行部数50,000部
発発行月年4回

「私の時間を愉しむ」をテーマに、50~60歳代男性をターゲットとしたライフスタイルマガジンです。

旅・暮らし・教養・食・健康などオフの時間を充実させ、これからの10年をもっと面白く生きるための大人の実用情報誌です。

確かな取材に基づいた高品質な情報を掲載しています。

素敵なあの人

参考:素敵なあの人

発行部数100,000部
発発行月毎月

ファッションムック「素敵なあの人の大人服」が好調につき、2019年に月刊誌として創刊しました。

従来のシニア層とは異なる60代女性がメイン読者層のライフスタイル情報誌です。

子育てを終えて時間とお金に余裕があり、これからの人生を楽しみたい女性向けに美容やファッション・健康・住まい・趣味・旅行といった幅広い情報を提供しています。

これまでのシニア像を打ち破る、新しいファッションや文化を創り出そうとしています。

ゆうゆう

参考:ゆうゆう

発行部数71,000部
発発行月毎月

『ゆうゆう』は、「50代から『私』が主役!」をテーマに、50歳からの人生を輝いて生きていきたい女性に向けたライフスタイル情報誌です。

心豊かに、素敵に年を重ねるために、ファッション・美容情報をはじめ、健康、お金、夫婦・親子関係など、幅広いジャンルの情報を発信して60代・70代の女性から圧倒的な支持を獲得しています。

家庭画報

参考:家庭画報

発行部数110,000部
発発行月毎月

『家庭画報』は「夢と美を楽しむ」をテーマとして1958年創刊し、時流に即した豊かな暮らしを提案している情報誌です。

子育てが一段落した50代以降の女性がターゲットとなっています。

読者層は、世帯年収750万円~1,200万のアッパーミドルの主婦層で、セカンドライフを楽しみたいと考えている女性にリーチできるメディアです。

シニア層とは

シニア層向け広告を考える前に、シニア層とは何歳からをいうのかを考えてみましょう。

公的年金の受給開始年齢や国民生活基礎調査で高齢世帯が65歳以上となっています。

世界保健機構(WHO)が定義する高齢者も65歳以上としているなど、65歳以上を高齢者と分類するケースが多いようです。

ただし、何歳からがシニアといった規定はなく、人によってとらえ方はさまざまです。

シニア層の現状と市場規模

日本は超高齢化社会を迎えており、シニア市場を狙ったビジネスが拡大しています。

ここでは、シニア層の現状と市場規模について解説します。

日本の約3人に1人が65歳以上

内閣府が公表している「令和4年版高齢社会白書」によると、2025年には75歳以上の後期高齢者人口が2,180万人、65~74歳の前期高齢者人口が1,497万人に達すると予測されています。

実に国民の約3人に1人が65歳以上、約5人に1人が75歳以上となる計算です。

これほど拡大しているシニア層は、消費マーケットとして重要な位置づけがされており、多くの企業がシニア層を狙った事業展開を考えています。

2025年には市場規模は約100兆円

シニア層の拡大に伴って、シニア市場の規模も拡大すると予想されています。

みずほ銀行が発表した「高齢者向け市場のレポート」では、2025年にシニア市場の規模は、100兆円を超える見通しであるとされています。

内訳は、シニアの健康をサポートする医療や介護産業が約50.2兆円、生活必需品や娯楽を含む生活産業が約51.1兆円です。

100兆円を超えるマーケットは重要なターゲットとして考えられており、多くの企業がシニア向けのビジネス展開を進めています。

シニア層の4つの特徴

大きな市場を占めるシニア層に向けてビジネス展開していくためには、次のようなシニア層の特徴を理解する必要があります。

  • 流行に流されにくい
  • 健康に気を遣っている
  • 趣味に使うお金が多い
  • 高齢者女性の7割はおしゃれに関心がある

ここではシニア層の4つの特徴を解説します。

流行に流されにくい

シニア層は長年続けてきたライフスタイルから生活習慣が確立しているため、若年層と比較して流行に流されにくいのが大きな特徴です。

慣れ親しんだものを長く使い、簡単には乗り換えない傾向があります。

よって、若い世代向けのように、流行をもとにした手法で取り込むのは難しいでしょう。

丁寧に向き合い理解したうえでアプローチしていく必要があります。

健康に気を遣っている

株式会社ネオマーケティングが2020年に行った「シニアの健康に関する調査」によると、60歳以上の男女1000人を対象に健康について調査した結果、男性84.9%、女性87.8%が「日頃から健康に気を遣っている」と回答しました。

ただし、健康のためにかける費用は「1,000円未満」の人が19.0%でもっとも多く、ウォーキングやストレッチなど、手軽に健康維持に取り組んでいることがわかります。

趣味に使うお金が多い

株式会社ネオマーケティングが行った「シニアのお金に関する調査」では、生活費以外の現在のお金の使い道について、「外食」に次いで「趣味」と答えた人が多い結果となりました。

内閣府の「高齢者の健康に関する意識調査」によると、高齢者の趣味ランキングは以下の通りとなっています。

1位 園芸,庭いじり34.3%
2位 テレビをみる31.4%
3位 旅行,ドライブ27.9%
4位 散歩20.8%
5位 手芸,茶道,華道,踊り17.5%
6位 読書16.4%
7位 絵画などの創作15.9%
8位 スポーツをする14.8%
9位 カラオケ10.5%
10位 映画などの鑑賞6.8%

時間に余裕がある高齢者は、テレビや新聞、読書などにも時間を使っていることがわかります。

高齢者女性の7割はおしゃれに関心がある

内閣府が行った「高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果」によると、高齢者女性の約7割、高齢者男性の約5割が「おしゃれをしたい」と考えています。

活発に活動する高齢者が増えておしゃれに対する関心が高いことから、高齢者向けのファッション誌が多く発行されています。

70代・80代であっても、おしゃれに興味がある高齢者は多いようです。

シニア向け雑誌広告で成果をあげるためのポイント3つ

シニア層は活字媒体を好む傾向があるため、趣味・嗜好でターゲティングしやすい雑誌広告は、シニア層向けのマーケティング施策として効果が見込めます。

ただし、シニア層について十分な理解がなければ成果は得られません。

ここでは、シニア向け雑誌広告で成果をあげるためのポイントを3つ解説します。

  • シニア層の嗜好や関心を理解する
  • シニア層の価値観を理解する
  • シニアを固定観念で見ない

それぞれ確認しましょう。

シニア層の嗜好や関心を理解する

若い世代の広告担当者からすると、シニア層をひとくくりにして考えてしまいがちです。

しかし、シニア層といっても人それぞれに趣味嗜好に違いがあり、その違いに合わせて施策を打っていく必要があります。

高齢者向け商品の広告であっても、適切にターゲティングをしなければなりません。

商品やサービスのターゲットとなる人のペルソナを丁寧に設定し、そこに向けて何をアピールするか時間をかけて施策を練りましょう。

ペルソナ設定が難しければ、アンケートを実施したり過去の資料を集めたりするなど、徹底的にリサーチするのが重要です。

シニア層に特有の趣味嗜好を理解できれば、そこに刺さる広告が見えてきます。

シニア層の価値観を理解する

これまで生きてきた社会情勢、教育システムや文化、健康状態、年齢による変化などさまざまな要素によって、年代特有の価値観が作られています。

年代によってある程度バックグラウンドが共通するため、それぞれの年代ごとに通じる価値観や感覚があります。

例えば、「団塊の世代」といわれる昭和22(1947)年~24(1949)年に生まれた人たちは、出生数で約806万人と非常に多い年代であるため、学生時代には厳しい競争を潜り抜けてきました。

青年期には高度成長時代の元気な日本の姿を目にし、管理職になる年代の頃にはバブルの発生と崩壊を経験しています。

こうした社会の流れは、同年代を生きた人たちに影響を与え、特有の価値観を植え付けているのは間違いないでしょう。

もし、団塊の世代の人たちがターゲットになるのであれば、これまでに経験した社会変化によってどのような価値観が作られたのか、一度ゆっくりと考えてみるのがおすすめです。

シニアを固定観念で見ない

シニア層向けで企画を考える際には、「高齢者だからこうだろう」といった固定概念で見ないことが重要です。

「高齢者向けだから地味な色合いが良いだろう」「懐かしさをアピールすればウケるだろう」「新しさよりも伝統や風格をうたうほうが反響を得られるだろう」と安易に考えないことです。

こうした一般的なイメージは仮説としてとらえ、本当にそうなのかを確認するため、十分な調査や検証をする必要があります。

固定概念や思い込みで施策を打つと、大きく外す可能性があります。

シニア向け雑誌広告のメリット3つ

シニア向け雑誌広告のメリットには、下記の3つがあります。

  • ターゲット層が明確
  • 反復効果が高い
  • 信頼度が高い

それぞれのメリットについて確認しましょう。

ターゲット層が明確

雑誌は趣味嗜好によってかなり細分化されているため、ターゲット層が明確になっています。

同じファッション誌であっても、若年層向けと高齢者向けでは記事で扱う内容もまったく異なるため、読者層は自ずと絞られているのです。

雑誌では、セグメントされた読者向けに広告が出せるため、無駄な広告を打たずにすみます。

雑誌広告は、見てほしいターゲット層に確実に届けられるのが大きなメリットです。

反復効果が高い

雑誌は長く手元に置かれ、何度も繰り返し見てもらえる可能性が高い媒体です。

特に趣味の雑誌は、長期間何度も見ることがあり、長期間に渡って保管されることも多いです。

そのため、読者が広告に接する機会が多く、記憶に残りやすいメリットがあります。

信頼度が高い

読者の雑誌に対する信頼度が高い点も、雑誌広告の大きなメリットです。

雑誌広告は厳しい審査を経て掲載されています。

特にタイアップ記事では雑誌編集部も多く関わって作成されており、雑誌記事と同等に見える内容で掲載されます。

こうした雑誌編集部の姿勢によって読者からの信頼を得ており、雑誌広告にも効果が及んでいるといえるでしょう。

有料で購入される雑誌は、無料で情報を見るインターネット記事と異なり、費用に見合う内容だと信頼されているのです。

雑誌広告のメリット・デメリットについては、「雑誌広告は効果的?3つのメリットと2つのデメリットを紹介」にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

シニア向け雑誌広告のデメリット2つ

シニア向け雑誌広告には、下記の2つのデメリットがあります。

  • 発信までに時間がかかる
  • 効果測定ができない

それぞれのデメリットについて解説します。

発信までに時間がかかる

雑誌広告は、原稿作成から掲載までに時間がかかる点がデメリットです。

Web広告の場合、原稿ができていれば同日のうちに掲載できることも少なくありません。

一方雑誌広告は、掲載までに必要な工程が多く、時間がかかります。

特にタイアップ広告では、作成に必要な時間が多くかかります。

目安として1カ月半~3カ月ほどはかかると考えておきましょう。

効果測定ができない

雑誌広告は、広告効果の測定ができない点もデメリットです。

「何人が広告を見たのか」「広告を見て何人がどのようなアクションをしたのか」といったことを確認する方法がありません。

発行部数についても、発行されたものがすべて読まれているのかはわからず、目安程度です。

雑誌広告は効果測定が難しく、費用対効果が見えにくい広告といえます。

シニア層の特徴を理解して雑誌広告の効果を最大化しよう

ここまで、シニア向けおすすめの雑誌15誌を紹介し、シニア層向けのマーケティング施策として雑誌広告の活用を解説しました。

超高齢化社会となった日本において、シニア層の市場は大きく成長しており、多くの企業がターゲットして狙っています。

シニアとひとくくりで考えるのではなく、細かなペルソナを設定するなど丁寧なマーケティング施策を実施することで成果をあげられます。

シニア向け雑誌は、細かなターゲッティングができるうえに信頼性も高いため、高齢者をターゲットにするには適した媒体の一つです。

シニア層の特徴を理解すれば、雑誌広告を活用して大きな効果が期待できるでしょう。

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