「TVer広告の出稿を考えているが、詳しくわからない」
「TVerに広告を出すメリットって何だろう?」
TVerは、近年人気が右肩上がりな動画配信サービスです。
今後も需要が見込めるため、TVerに広告を出して自社の商品やサービスを宣伝したいと考えるものの、詳細やメリット、仕組みがわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、TVer広告の特徴や仕組みについて解説します。
クリック率をあげるためのコツもあわせてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
また弊社では、Web広告の出稿をご検討の方に「通販に最適なWeb広告媒体」を紹介しています。
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目次
TVerとは?
TVerとは、在京民放5社が運営している公式見逃し配信サービスのことです。
在京民放5社とは、以下を指します。
- 日本テレビ
- TBS
- テレビ朝日
- フジテレビ
- テレビ東京
現在は、以下の在阪民放5社ほか各局と連携して配信しています。
- 毎日放送
- 朝日放送
- 関西テレビ
- 読売テレビ
- テレビ大阪
ドラマ・バラエティ・スポーツなど各局の番組放映から約7日間、無料で視聴可能です。
スマートフォンはもちろんのこと、タブレット・PCの他、インターネット接続されたCTV(コネクテッドテレビ)でも見れます。
無料サービスですが、公式が提供している動画のためどのデバイスで見ても高画質です。
2021年10月からは地上波と同時配信が始まりました。
2015年のサービス開始から約8年、2023年8月時点で総ダウンロード数は6,000万を超えるなど、人気の高いサービスです。
TVerを通してテレビ番組を見るスタイルが広がっています。
TVer広告の特徴
TVer広告とは、各局が放送したドラマやバラエティなどをTVerで動画を視聴する際に、テレビCMのようなイメージで流す広告動画です。
広告配信先メディアはTVerの他、FODやパラビなど各放送局の自社サービスやシンジケーションサイトがあります。
※パラビはU-NEXTに移行・統合されました。
TVer広告動画の秒数は、1本6秒・15秒・30秒・60秒です。
30秒CM・60秒CM・6秒CM、など秒数を変えて連続で流れることもあります。
サイズはアスペクト比16:9のMP4ファイルです。
一般的なテレビCMやYouTube動画の横型と同じサイズのため、使いまわしもできます。
FODやパラビなど多くの動画配信サービスに広告発信ができるだけでなく、テレビやYouTubeにも使えるのが特徴です。
効率よく商品やサービスが訴求できるでしょう。
TVerのユーザー・年齢層
TVerは全国に利用者がいます。
年齢層としては、中でもF1層と呼ばれる20歳~34歳の女性、F2層と呼ばれる35歳~49歳の女性が多めです。
TVer広告は、女性をターゲットにした商品やサービスの訴求に向いているでしょう。
また、TVerはテレビを持っていない人や、テレビを持っていてもほとんど見ない・見る時間がない人、録画視聴ばかりでテレビCMを飛ばす人もよく利用している傾向があります。
そのため、テレビCMでは訴求できなかった層にも広告配信が可能です。
TVer広告の仕組み
TVer広告には、1,000回表示当たりの金額が決まっているCPM課金と、オークションによって金額が変わるCPCVという2つのメニューがあります。
CPM課金は、広告が表示されるごとに課金される仕組みです。
広告を最後まで視聴しなくても課金されてしまうことや、CPCV市場の状況によっては、オークション形式で安く広告表示できそうでも決まった金額が発生してしまう点に注意が必要でしょう。
ただ、単価が固定されていることから広告視聴数がわかりやすい点はメリットです。
CPCVは、完全視聴で課金される仕組みで、動画を最後まで視聴したユーザーにのみ課金されます。
市況によっては、通常の費用よりも安く広告表示できることもある点がメリットです。
ただし、CPM課金よりも優先されないため、広告が露出されないこともあります。
広告が出ないとなると、予算が消化しきれません。
当然、効果も見込めないため、基本的にはCPM課金で出稿したほうがよいでしょう。
TVer広告は細かくターゲティングが可能
TVer広告は、以下の情報をもとにしたターゲティングが可能です。
- ユーザーの属性
- コンテンツ
- 興味関心
ユーザー属性の場合は、性別・年齢・エリアでターゲティングができます。
年齢は1歳刻み、エリアは都道府県と市区町村で選択可能です。
コンテンツの場合は、ドラマ・アニメ・バラエティなどカテゴリーから選べます。
恋愛やサスペンスなど、36種類のサブカテゴリーもあるため、細かくターゲティング可能です。
興味関心は「TVアフィニティ」と呼ばれており、「ビジネス・経済」「自動車」などのジャンルから選択でき、OSやキャリア指定もできます。
綿密なターゲティングが可能なため、より効果的な訴求が期待できるでしょう。
TVer広告を配信するタイミング
TVer広告が流れるタイミングは、いわゆる地上波で放送されるCMと同じです。
広告枠は、本編前に流れるプレロール、番組の途中で流れるミッドロール、番組終了後や次回予告前などに流れるポストロールと3種類あります。
例えば1時間ドラマの場合だと以下の通りです。
- 1本目:本編が始まる前(プレロール)
- 2本目:ドラマタイトルが出た後(ミッドロール1)
- 3~5本目:約15分経過毎(ミッドロール2~5)
- 6本目:番組終了後(ポストロール)
ミッドロールは一回のみではなく、番組の長さによって複数入れられます。
ただし、配信するタイミングは自分で決められません。
配信番組の内容に合わせて、TVer側が決めます。
TVer広告の費用
TVer広告の単価は、広告表示1,000回あたりで決まっています。
約4~20円ほどで、最低の出稿金額は50万円です。
広告の金額は枠の大きさなどによって決まっていることも多いですが、TVer広告は広告の表示回数によります。
テレビCMのように流す回数も限られておらず、配信する回数や期間、予算などに合わせて配信が可能です。
配信回数・時間の長さ・予算・求める効果などによって費用が異なるため、TVer広告のサイトから問い合わせをして相談してみましょう。
参考比較として、テレビ広告の制作費や放送料金を解説している「テレビ広告の費用はどれくらい?制作費と放送料金の目安を解説」をご覧ください。
TVer広告の魅力
TVer広告の魅力は以下4つです。
- 再生率が高い
- 広告が受け入れてもらいやすい
- TVer独自のターゲティングができる
- テレビを見ないユーザーにも訴求ができる
ひとつずつ詳しく確認しましょう。
再生率が高い
TVer広告はスキップできず、最後まで見ないと動画が見れない仕組みになっているため、再生率がとても高いです。
Youtube広告など、動画配信サービス内で発信できる広告はスキップされることが多く、再生率はどうしても低くなります。
TVer広告の完全視聴率はデバイス別でスマートフォンが95.9%、PCが96.6%、コネクテッドテレビが96.1%となっており、どのデバイスでも9割以上です。
TVerを見る人であれば、的確に商品やサービスの訴求ができるでしょう。
広告を受け入れてもらいやすい
TVer広告は、番組に合わせた広告枠構成になっているため、視聴者に広告が受け入れてもらいやすいのも魅力です。
TVer広告は、テレビCMと同じように本編開始前・開始約10分後・エンドロール後など、ユーザーにわずらわしさを感じさせにくいタイミングで広告が入ります。
Youtube広告のように、動画再生中に急に広告が入るわけではないため、違和感を抱くことなく見てもらえる点がメリットです。
また、TVer広告には法律に違反している・過激である広告がありません。
企業はTVer広告を出稿する際に、業態の審査と広告素材の審査をパスしなければならないため、悪質な広告は載せれないようになっているのです。
厳しい審査をパスして配信している広告しか表示されないため、ユーザーが嫌悪感を抱くこともありません。
安心して広告を配信できます。
TVer独自のターゲティングができる
他の動画配信サービスに配信できる広告にはない独自のターゲティングができることも、TVer広告の魅力です。
TVerは、ユーザーがTVerのアプリをダウンロードした際、生年月日・郵便番号・好きなジャンルなどのアンケートに回答してからアカウントを登録するよう求めます。
また、ユーザーの行動履歴や属性などを含むDMPデータという外部データもあり、2つを組み合わせることにより独自のターゲティングが可能です。
年齢や性別、エリアなどユーザーの情報が細かく絞り込めるため、興味関心の高い層に広告を配信できます。
テレビを見ないユーザーにも訴求ができる
普段テレビを見ないユーザーに対して広告を配信できることも、TVer広告の魅力です。
テレビよりもYouTubeやネットフリックスなどの動画を見ることが多い10〜20代の若年層や、仕事や家事などに追われテレビが見れない人などに対して効果が期待できます。
テレビは不特定多数が視聴するため、利用者の年齢や性別などのターゲティングが難しいものです。
しかしTVerは、テレビだと訴求しにくい層にもアプローチできます。
TVer広告のデメリット
TVer広告のデメリットは、審査が厳しいことと広告に嫌悪感を抱く人がいる可能性があることでしょう。
広告を出稿する際に審査があるのは他の媒体も同じですが、TVer広告の場合はテレビCMと同程度に審査が厳しいです。
広告の内容、広告主の業態など審査にパスする基準は高めであることを覚えてきましょう。
広告への嫌悪感について、TVer利用者はテレビ番組同様に「CMは入るのが当たり前」だと思っている人も多いです。
広告も、急ではなく「キリがいいところ」で入るため、比較的ユーザーに受け入れられやすいといえるでしょう。
TVer広告に向いている商材
TVer広告には多くのメリットがあるものの、向いていない商材の訴求に使ってしまっては意味がありません。
ここでは、TVer広告に向いている以下の商材について詳しく紹介します。
- ネットショッピング
- ビジネス
- エンターテイメント
ネットショッピング
ネットショッピングを展開している企業は、TVer広告に向いています。
ネットでの買い物は、実際に手に取って商品を見れません。
文字でサイズが表記されていても肌感がつかめなかったり、自分に合いそうな色だと思っても実際着てみないとイメージがわかなかったりします。
商品の場合だと、使い方がわからないこともあるでしょう。
動画であれば、服を着用したときの雰囲気を見せたり、商品の使い方を説明したりなどできます。
家具やインテリアであれば、レイアウトや使用シーンを見せられます。
ユーザーに安心感を与えられ、購入や利用につなげやすくなるでしょう。
ビジネス
TVer広告は、就職・転職サイトのCMやビジネスに使うツールの紹介など、ビジネスの宣伝にも向いています。
TVerは、通勤する電車の中で見るユーザーもいるため、勤怠管理や給与管理などビジネスに使うツールの使い方やメリットの紹介動画を流すのは効果があるでしょう。
また、電車にはよく就職・転職サイトの吊り広告があることも多いですが、やはり電車通勤をしている会社員を狙っています。
TVer広告も同じで、就職・転職サイトのCMにも向いているでしょう。
どういったサービスがあるサイトなのか、ツールを使うことでどのようなメリットがあるのかなどを、動画でユーザーに訴求すると購入・利用などの効果が期待できます。
エンターテイメント
ドラマ・映画・ゲーム・音楽など、個人でも楽しめるエンターテインメントもTVer広告に向いています。
エンタメ系が好きな人は、SNSやGoogleなどで情報を収集していることが多いです。
自分で収集した情報に関連する広告であれば、不快感を抱くことなく受け入れられやすいです。
例えばゲームや音楽アプリの広告なら、クリックしたらアプリのダウンロード画面に飛ぶような広告にすれば、クリックされやすいでしょう。
TVer広告を出稿するまでの流れ
TVer広告を出稿するまでの流れは、以下の通りです。
- お問い合わせ
- 打ち合わせ
- シミュレーション(お見積もり)
- 業態考査
- ご発注
- 素材考査
- 配信開始
- レポート提出
問い合わせは、TVer公式サイトの広告配信の「ご相談・お見積り」から進めます。
業態考査とは広告主の審査、素材考査とは広告素材の審査のことです。
過激・悪質な事業内容・広告ではないか、使う素材に問題はないかなどを厳密に審査します。
業態考査・素材考査の2つの審査に通らないと広告配信ができません。
他にも、動画入稿規定が守られているかも確認されます。
尺・ファイル形式・映像アスペクト比・サイズなど細かく項目が分かれているため、制作時も注意が必要です。
配信までの日数としては、まず問い合わせからシミュレーションまで10営業日程度かかります。
そして審査に10営業日程度、申し込んで配信が始まるまでに3営業日程度です。
動画制作の時間も考えると、1ヶ月以上はみておくべきでしょう。
TVer広告をクリックしてもらうためのポイント
TVer広告を確実にクリックしてもらうためには、以下4つのポイントを押さえる必要があります。
- 絞るターゲット層を狭くしすぎない
- 配信する広告動画の質はできるだけ高くする
- 画面の大きさに配慮して広告をつくる
- 早めに制作・入稿する
ひとつずつ詳しく確認しましょう。
絞るターゲット層を狭くしすぎない
TVer広告は精密にターゲットを絞れるからこそ、絞り過ぎには注意すべきです。
ターゲットを絞り込みすぎると配信対象が狭くなってしまい、十分な効果が得られないかもしれません。
時間と広告費用を無駄にしないためにも、最初は広い範囲で配信しましょう。
例えばエリアも都道府県ではなく関東・近畿など地方で考えてみたり、年代も広めにしてみたりなどして様子を見ます。
結果を見ながら、より反応がよいエリア・年齢層などへターゲットを狭めていきましょう。
配信する広告動画の質はできるだけ高くする
TVer広告でクリック率を高めるなら、配信する広告動画はできるだけ質の高いものにしましょう。
TVerは、テレビの見逃し配信を無料でおこなうなどサービス自体の質が高いです。
質が高い中で、誰でも作れるような簡単な動画を配信すると適当さが浮かびあがり、いかにも広告である感じが出てしまいます。
広告感が出すぎるものは、ユーザーの離脱につながる可能性が高いです。
いくらTVer広告が再生率の高い媒体とはいえ、動画の質が悪ければ見てもらえないでしょう。
広告配信用として作り込んだ動画で配信することをおすすめします。
広告のつくり方に関しては「広告の役割3つとは?制作のポイントについても徹底解説」をご参照ください。
画面の大きさに配慮して広告をつくる
TVer広告は、画面の大きさにも配慮する必要があります。
TVerを見ている人のほとんどは、スマートフォンでの視聴です。
サイズを考えないと画質が悪くなったり動画自体が重くなったりすることも踏まえると、スマートフォンの画面の大きさに対応できる広告をつくったほうがよいでしょう。
すでにテレビCM用の映像があるなら流用も可能ですが、そのまま使うのはおすすめしません。
テレビCMを流用するなら、テロップや音の大きさなどをコンパクトにして制作しましょう。
早めに制作・入稿する
TVer広告は、当然ですが制作・入稿までおこなわないと配信もクリックもされません。
TVer広告の配信を考えるなら、配信のスケジュールをしっかり立てて、早めに制作・入稿しましょう。
TVer広告用のお金と動画をつくる時間、審査から入稿までの時間を考えると、1ヶ月以上は見てスケジューリングするのがおすすめです。
時間に余裕がないと動画の質も下がってしまい、たとえ配信が始まってもクリックされません。
資金調達・動画作成と確認・入稿・審査などさまざまな工程があるため、計画をしっかり立ててから動き始めることが重要です。
TVer広告の仕組みを知って有効活用しよう!
TVer広告は高い再生率があり、嫌悪感を抱きにくい広告のため、商品やサービスの訴求に効果が期待できます。
テレビCMと同じような形式ですが、テレビCMよりも安く、かつ的確なターゲティングが可能です。
認知度を高める方法としても有効でしょう。
また、TVerはテレビ系の動画配信サービスではとても人気です。
利用しているユーザーが多いため、予想に近い効果が得られる可能性があります。
ぜひ本記事を読んでTVer広告の特徴や仕組み、クリックされるためのポイントなどを知ったうえで、効果的な広告出稿をしましょう。
近年では、Yahoo! JAPANとテレビ放送局の共同企画広告として「チラシビジョン」があります。
チラシやWebサイト用の静止画データを使って、動画広告を作成してくれるサービスです。
動画用の素材を用意しなくても、TVCMやYahoo! JAPANのサイトなどでWeb広告として展開できます。
「チラシビジョン」の詳細はこちらからぜひご覧ください。
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