BS広告とは?メリット・デメリットや出稿の流れ、料金について解説

BS広告とは?メリット・デメリットや出稿の流れ、料金について解説

「BS広告は、自社の商品やサービスをアピールするのに効果的なのだろうか」と、疑問に思っている企業の広告担当者は多いでしょう。

BS広告はテレビ放送で流される動画広告の一種ですが、地上波の広告と異なる点が複数あるため注意が必要です。

そこで本記事では、BS広告のメリットやデメリット、具体的な出稿の流れ、料金などを網羅的に解説します。BS広告に関する効果的な戦略のヒントを得るため、ぜひ最後までご覧ください。

また弊社では「年代別のおすすめ広告媒体一覧表」を紹介しています。詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。

BS広告とは

BS広告とは

BS広告とは、BS(Broadcasting Satellite)、つまり放送衛星を利用したテレビ放送で流される広告のことです。

地上波の広告と同様、BS広告も放送前に厳格な考査と呼ばれる審査を通過しなければなりません。考査は、日本民間放送連盟が定める放送基準や各放送局の番組基準に基づいて行われます。

そのためBSで放送されるCMは一定の倫理的・法的基準を満たしており、視聴者から高い信頼を得ています。

BS広告と地上波広告の違い

BS広告と地上波広告は同じテレビCMでありながら、その特性には明確な違いがあります。具体的な違いは、以下の通りです。

比較項目BS広告地上波広告(キー局の場合)
放送エリア全国一斉放送関東広域圏など、特定のエリアに限定
主な視聴者層50代以上の中高年層、富裕層、特定の趣味を持つ層全世代にわたるが、特にファミリー層や若年層も含む
コンテンツの傾向専門性の高い番組(旅、歴史、ドラマ、スポーツなど)バラエティ、ニュース、ドラマなど、大衆向けの番組
広告料金の目安比較的安価比較的高価
広告の特性ターゲットを絞った訴求、長尺CMによる深い情報伝達幅広い層への認知度向上、マスリーチ

もっとも大きな違いは、放送エリアの範囲です。地上波は各地域にある放送局から電波が送られるため、放送エリアが関東広域圏や関西広域圏のように限定されます。

一方、BS放送は宇宙にある放送衛星から日本全国へ向けて一斉に電波を送るため、全国どこでも同じ内容の広告を同時に届けられます。

BS広告の種類

BS広告には、目的や予算に応じたいくつかの種類があります。自社のマーケティング戦略に合った最適な手法を選ぶことが、広告効果を最大化する鍵です。

広告の種類特徴広告の形式メリットおすすめのシーン
タイムCM特定の番組のスポンサーとして放送されるCM番組の前後や途中で提供クレジットが表示される
  • 番組の視聴者層に直接アプローチできる
  • 番組との連動で企業イメージが向上する
  • 長期的なブランディングに効果的
  • 特定のターゲット層に強いファンを持つ番組がある
  • 企業の信頼性を高めたい
スポットCM放送局が設定した時間枠で放送されるCM主に番組と番組の間に流れる
  • 短期間で多くの視聴者にリーチできる
  • 予算に応じて柔軟に出稿量を調整できる
  • キャンペーンや新商品の告知におすすめ
  • 新商品の発売やセール
テレビショッピング商品やサービスを実演や解説を交えて紹介視聴者に直接購入を促す番組広告
  • 商品の魅力を詳細に伝えられる
  • 放送直後の売上で効果を測定しやすい
  • 視聴者の購買意欲を直接刺激できる
  • 商品の機能性や使用感をじっくり伝えたい
  • 即効性のある売上が欲しい
SAS「スマート アド セールス」の略Web上でCM枠を1本単位から購入できる
  • 番組や時間帯をポイントで指定できる
  • ターゲット層が多い枠を選べる
  • 低予算で始められる
  • テストマーケティングをしたい
  • ニッチなターゲットに広告を届けたい

以上の広告手法を理解し、自社の目的と照らし合わせることが重要です。

例えば、企業の信頼性をじっくり育てたいならタイムCM、期間限定のキャンペーンを広く知らせたいならスポットCMが適しています。

BS広告のメリット

BS広告のメリット

広告出稿を検討する企業にとって、BS広告は非常に魅力的な選択肢となり得ます。

地上波広告に比べてニッチな媒体と思われがちですが、その独自の特性を理解し活用することで、高い費用対効果が期待できます。

購買意欲の高いシニア・富裕層に届きやすい

BS放送の最大の強みは、その特徴的な視聴者層です。一般的に、BS放送は50代以上の中高年層や、可処分所得の高い富裕層によく視聴される傾向があります。

これらの層は、健康、資産運用、旅行、趣味など、さまざまな分野で高い購買意欲を持っています。

ターゲット層特徴親和性の高い商品・サービス
アクティブシニア層
  • 時間的、経済的に余裕がある
  • 健康や趣味への関心が高い
  • 情報収集に熱心
健康食品、サプリメント、旅行・レジャー、趣味関連商品(ゴルフ、園芸など)、リフォーム
富裕層・経営者層
  • 高い購買力を持つ
  • 資産運用や相続に関心がある
  • 高品質・高付加価値の商品を好む
金融商品、高級車、宝飾品、不動産、BtoB向けサービス、高級会員制サービス
特定の趣味を持つ層
  • 特定の分野に深い知識とこだわりを持つ
  • 関連商品への投資を惜しまない
釣り具、カメラ、オーディオ機器、アニメ関連グッズ、専門的な書籍・DVD

日本BS放送(BS11)は、主なターゲット層を50歳以上の男女と明確に設定し、ドラマや通販番組を戦略的に編成しています。

そのため、広告主は自社の商品・サービスに関心を持つ可能性の高い層へ効率的にメッセージを届けられます。

全国一斉放送で広範囲にリーチできる

BS放送は日本全国で同時に同じ内容が放送されます。

地上波のCMが各地域ブロックでしか放送されないのに対し、BS広告は一度の出稿で北海道から沖縄まで、全国の視聴者にアプローチできる点が強みです。

BSフジのデータによると、BS放送の視聴率1%は推計で約120万人の視聴者に相当するとされています。インターネットをあまり利用しない地方の高齢者層などにもリーチできる点は、他の媒体にはない強みと言えます。

出典:全国BS視聴率|VideoResearch

費用対効果が高い

一般的に、BS広告の出稿費用は地上波のキー局に比べ、安価であるといわれています。

これは、BS広告がターゲットを絞り込んでいるため、無駄な広告費を抑え、費用対効果を高めやすいことが理由です。

全国にリーチできる点を考慮すると、限られた予算で最大限の効果を出したい企業にとって、コストパフォーマンスは非常に高いでしょう。

比較項目BS広告地上波広告(キー局)
CM単価(目安)
リーチ範囲全国特定の地域(関東広域圏など)
ターゲット効果高(視聴者層が明確)中(幅広い層に届く分、無駄も多い)
費用対効果高い傾向にある予算規模や戦略による

長尺でじっくり伝えられる

BS放送では地上波に比べ、長尺のCMやテレビショッピングが放送しやすい環境があります。

そのため一般的な15秒や30秒のCMでは伝えきれない商品の詳細な機能や開発ストーリー、利用者の声などを、数分から数十分かけて丁寧に説明できます。

長尺のCMでは視聴者の深い理解と共感を得られるため、特に高価格帯の商品や、説明が必要な複雑なサービスとの相性が良い点が特徴です。

視聴者は情報を求めて番組を視聴していることが多いため、有益な情報を提供する広告コンテンツは、好意的に受け入れられやすいでしょう。

BS広告のデメリット

BS広告のデメリット

多くのメリットがある一方で、BS広告にはデメリットや注意すべき点も存在します。広告出稿を成功させるため、以下に紹介するリスクを事前に理解しておきましょう。

テレビ広告市場は全体的に縮小傾向

日本の広告市場全体を見ると、インターネット広告が急速に成長しているのに対し、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌といった従来のマスメディアへの広告費は長期的に減少傾向です。

電通が発表した「2023年 日本の広告費」によると、2023年のマスコミ四媒体広告費は前年比で96.6%と減少しました。

衛星メディア関連の広告費は1,252億円、総広告費に占める割合は約1.7%と、ほぼ横ばいの状況です。

媒体種別2023年 広告費前年比総広告費に占める割合
インターネット広告費3兆3,330億円107.8%45.5%
テレビメディア広告費1兆7,347億円96.3%23.7%
衛星メディア広告費1,252億円99.8%1.7%
新聞広告費3,365億円95.0%4.6%
ラジオ広告費1,133億円100.4%1.5%
雑誌広告費1,064億円93.0%1.5%

この背景には、スマートフォンの普及によるライフスタイルの変化や、若者を中心としたテレビ離れがあります。

そのため広告主はテレビ広告だけに頼るのではなく、デジタルメディアとの連携を視野に入れた統合的なマーケティング戦略を立てる必要があります。

出典:2023年 日本の広告費|電通

若年層へのアプローチが難しい

BS広告は中高年層に強い反面、若年層へのリーチは困難です。10代から30代の若年層をメインターゲットとする商品やサービスの場合、BS広告は最適な媒体とはいえません。

若年層にアプローチしたい場合は、SNS広告や動画共有プラットフォーム、インフルエンサーマーケティングなど、他の手法を検討するのがおすすめです。

ただし、日本BS放送(BS11)がアニメ番組に力を入れているように、特定のジャンルでは若年層の視聴者も存在します。出稿を検討する際は、局ごとの番組編成や視聴者層のデータの詳細な分析が重要です。

詳細な効果測定が困難な場合がある

インターネット広告では、クリック数やコンバージョン率、視聴完了率といった詳細なデータをリアルタイムで分析し、広告キャンペーンを最適化できます。

一方、BS広告をはじめとするテレビ広告では、詳細な効果測定は難しいでしょう。視聴率というマクロな指標はありますが、個々の視聴者がCMを観てどのような行動をとったかを正確に追跡することは困難です。

ただしテレビショッピングのように直接的な購買を促す広告の場合、放送後の電話やWebサイトへのアクセス数の計測によって、ある程度の効果測定が可能です。

また、近年ではテレビの視聴データとWeb上の行動データを連携させ、効果を可視化する新しいソリューションも登場しています。

BS広告の料金の目安

BS広告の料金の目安

BS広告の料金はさまざまな要因によって大きく変動するため、一概に「いくら」と言うのは困難です。しかし、BS広告の料金を左右する主な要因を知れば、大まかな傾向を分析できます。

  • 放送局:視聴率の高い人気局ほど料金は高め
  • CMの種類:一般的に、長期間の契約となるタイムCMは高額になり、スポットCMは比較的安価
  • 放送時間帯:多くの人がテレビを観るプライムタイム(19時~23時頃)は高く、早朝や深夜は安め
  • CMの長さ:15秒、30秒、60秒と、長くなるほど料金は高め
  • 番組の人気:タイムCMの場合、視聴率の高い人気番組ほど料金は高め

スポットCMであれば数百万円、タイムCMであれば数千万円以上の予算が必要となることが多いです。詳細な料金については、広告代理店に見積もりを依頼しましょう

なお、以下の記事ではテレビ広告の費用について解説しています。BS広告を含むテレビ広告についての費用を知りたい場合は、ぜひ参考にしてください。

テレビ広告の費用はどれくらい?制作費と放送料金の目安を解説

BS広告を出稿する流れ

BS広告を出稿する流れ

BS広告の出稿は、一般的に以下の5つのステップで進められます。計画的に進めることで、スムーズで効果的な広告展開が可能です。

ステップ内容主な作業
1:目的と予算の明確化広告を出す目的、予算上限を決める
  • KPI(重要業績評価指標)の設定(例:認知度20%向上、資料請求100件獲得など)
  • 広告予算の上限設定
2:広告代理店への相談BS広告に詳しい広告代理店に連絡し、目的や予算を伝える
  • 複数の代理店に相談
  • 代理店からの提案を比較検討
3:広告プランの決定代理店からの提案を基に、具体的な広告プランを固める放送局、番組、CMの種類、放送期間、CM秒数などを決定
4:CM素材の制作・考査広告プランに合わせてCM映像を制作し、放送局の考査を受ける
  • 制作会社と協力して映像を制作
  • 放送基準に抵触しないか代理店と共に確認し、考査へ提出
5:放送開始・効果検証CMが放送される。放送後は効果を検証し、次回の改善につなげる。
  • 視聴率データや売上への影響を分析
  • 代理店と共にレポーティングと反省会を実施

BS広告を出稿する際の代理店の選び方

BS広告を出稿する際の代理店の選び方

BS広告を成功させるためには、良きパートナーとなる広告代理店選びが極めて重要です。数ある代理店の中から、自社に合った一社を見つけるためのポイントは以下の通りです。

選び方のポイント確認事項補足
BS広告の取り扱い実績は豊富かどのような企業のBS広告を手がけてきたか、具体的な成功事例はあるか放送局との強いパイプを持っている代理店は、有利な条件で広告枠を確保できる可能性がある
業界・商材への理解はあるか自社が属する業界のマーケティングに精通しているか広告表現のルールやターゲット層のインサイトを理解している代理店の提案は的確
客観的な提案をしてくれるか視聴率や市場調査の結果に基づく広告プランを提案してくれるか放送後の効果検証を行い、次の施策に繋げる取り組みをしてくれるかも重要

まとめ:BS広告の特性・費用を理解して効果的にマーケティングを進めよう

まとめ:BS広告の特性・広告費を理解し、効果的にマーケティング戦略に取り入れよう

BS広告は、テレビというメディアが変化する現代においても、その独自の特性を活かすことで依然として強力な力を発揮する点が特徴です。

「誰に、何を、どのように伝えたいか」という戦略を明確にすることで、高い費用対効果を発揮する媒体といえます。

特に購買力の高い中高年層や富裕層をターゲットとする場合、BS広告には地上波広告やインターネット広告にはない大きな可能性があります。BS広告の特性を理解して、効果的にマーケティング戦略に取り入れてください。

また弊社では「年代別のおすすめ広告媒体一覧表」を紹介しています。詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。

ペーパーアド編集部
当サイトを運営するPAPER AD編集部です。 PAPER ADを運営する株式会社ジェイアンドユーでは50年以上にわたり、通販企業を中心に300社以上との取り組みを続けてきました。 紙媒体ならではの届ける力と、デジタルの利便性を武器に、クライアントの課題解決に取り組んでいます。 全国の拡販誌、新聞本誌、雑誌・会報誌、同梱広告などでの実績があり、中でも拡販誌(新聞社が発行配布する主婦向け生活情報誌)は発行当初より扱っており全国シェアNo.1を誇ります。