「EC(通販)ショップを立ち上げたい!」
「いろんなEC(通販)モールがあるけれど、どれがいいのかな?」
EC(通販)モールへの出店は、実は簡単にできます。
しかし、しっかりとした知識をもっていることが前提です。
きちんと理解できていないにもかかわらず、利益を出していくのは難しいと考えた方がいいでしょう。
この記事では、ECモールの出店に対してのメリットやデメリットを紹介します。
EC(通販)モールへの出店に興味のある方はぜひ最後までお読みください。
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目次
EC(通販)モールを利用すべきか自社開発すべきか
EC(通販)モールは、インターネット上のショッピングモールです。
EC(通販)ショップや企業が集まり、商品やサービスを販売しています。
最近では、ECモールを利用して、自社の商品やサービスを販売する会社が増えています。
EC(通販)モールのメリットが多いからです。
しかし、デメリットもあります。
メリット、デメリットも知ったうえで、EC(通販)モールを使いこなすようにしましょう。
また、EC(通販)モールに出店する以外の選択肢はあるのでしょうか。
ほかの選択肢として、独自のドメインを取得して、自社でEC(通販)ショップを構築・運営する方法があります。
EC(通販)モールには手数料を支払う必要がありますが、自社の力だけをたよりに構築・運営する方法に手数料はかかりません。
軌道の乗れば、利益率の高くなる可能性も。
しかし、自社でサイト構築をしなければなりません。
構築できる技術がなければ、専門の業者に依頼しなければならず、費用が発生します。
運営スタートまでには時間を要し、スタート直後からの集客力を期待するのも難しいでしょう。
EC(通販)モール出店のメリット
EC(通販)モールの出店メリットを紹介します。
出店するにはメリットでも、自社で構築・運営する場合にはデメリットになってしまいます。
1)集客力が高い
有名なEC(通販)モールであれば、数千万人単位のアクティブユーザーをすでに有しています。
出店後のわずかな期間内にでも、購入の始まる可能性も。
GoogleやYahoo! JAPANで検索をかけて、商品など目的のものを探す方法を自然検索といいます。
自然検索で上位に表示されれば、検索者がEC(通販)ショップを訪れる可能性は高いでしょう。
しかし、自社でサイト構築した場合を考えてみましょう。
開設して間のないときは、自社の商品を上位に表示させるのは極めて難しいです。
出店前から知名度や信用のあるEC(通販)モールへの出店の方が有利です。
2)EC(通販)モールからのサポートあり
出店しているEC(通販)ショップや企業に対して、以下の内容を提供するEC(通販)モールもあります。
- アクセス解析データ
- 集客や運営に関するアドバイス
公式のサポートがある点もメリットです。
3)信用力が高い
通販では、商品を手に取って確認できません。
有名なEC(通販)モールであれば信用はすでにできあがっており、信頼が高い状態です。
出店から間がなくてもショップユーザー側の安心感は違います。
EC(通販)モール出店のデメリット
EC(通販)モールを出店するデメリットをみていきましょう。
1)値下げ競争に巻き込まれる可能性が高い
EC(通販)モール内で同じ種類あるいは同じ商品を、ほかのショップや企業も販売する可能性があります。
ショップユーザーは商品の価格も容易に比較できるため、値下げ競争に参入しなければならない必要性も。
結果、ショップの利益率が低下する可能性もあります。
2)EC(通販)ショップの独自色を出しにくい
EC(通販)モールの規則に縛られるため、ブランドやショップの個性を全面に打ち出した運営が難しい傾向です。
ブランドの雰囲気を重視したい場合には、EC(通販)モールへの出店はおすすめできません。
3)EC(通販)ショップの運用コストが大きい
次の表のように、出店時と出店後に初期費用や出店費用の固定費や変動費(売上額に応じて金額が増減する販売手数料など)のかかるEC(通販)モールも少なくありません。
金額の合計は、モールの規模が大きいほど高くなる傾向があります。
3つあるEC(通販)モールの型
EC(通販)モールは次の3つのタイプに分けられます。
- マーケットプレイス型
- テナント型
- 統合管理型
それぞれみていきましょう。
1)マーケットプレイス型
2021年、国内で最大の売上を記録したAmazon.co.jpは、マーケットプレイス型です。
マーケットプレイス(marketplace)は日本語で「市場」。
市場のイメージがもっとも近いです。
EC(通販)企業は、商品を登録するだけです。
Amazon.co.jpの利用時にも、EC(通販)ショップが軒を連ねている感覚はないでしょう。
ショップの独自色は、ほとんど感じられません。
ショップユーザーが目的の商品を検索後は同種、あるいは、同一の商品が画面上に並べられます。
逆に、商品の登録だけでよいので、EC初心者でもすぐにビジネスを始められるのです。
商品が購入されると企業には購入データが送られ、それを元に発送されます。
Amazon.co.jpでは、物流の拠点における商品の保管・ピッキング・こん包・発送まで手数料を支払えば任せられます。
2)テナント型
楽天市場・Yahoo!ショッピング・ZOZOTOWN・au PAY マーケットなどが当てはまります。
実際のショッピングモールのように、ショップが軒を連ねている様子の感じられるEC(通販)モールです。
建物のショッピングモールでは、雰囲気の異なるショップが隣り合っている場合もあるでしょう。
テナント型EC(通販)モールでは、マーケットプレイス型よりはEC(通販)ショップの独自色を出せます。
モールで決められたルールの制約をある程度は受けるものの、あくまでも出店スペースを提供するのがモール側のビジネスだからです。
しかし、商品の登録、受注の管理、売上の計上といった作業は自社で負担しなければなりません。
3)統合管理型
結合管理型でわかりやすいのは、ファッション関連のセレクトショップでしょう。
ジャンルは異なりますが、テレビコマーシャルで有名なふるさと納税ECサイト「さとふる」も統合管理型です。
統合管理型は、自社でマーケットプレイス型やテナント型のEC(通販)モールを構築します。
テナント型とし、自社ブランドごとにショップを出店するのも可能です。
モールのルールも自社で柔軟に決められます。
マルチブランド戦略を狙う企業は、各ブランドの構築にうってつけでしょう。
紙媒体の広告も出稿!国内で上位のEC(通販)モールの特徴
日本国内で上位のEC(通販)モールを、2021年国内EC流通額の合計順に紹介します。
新聞や雑誌の記事や広告によく名前が出る有名モールばかりです。
楽天市場
2021年の国内EC流通総額は、前年比10.4%増の5兆118億円でした。(参考)
楽天市場のみならず、ラクマ・楽天西友ネットスーパー・楽天24などの流通額も含めての数値ですが、国内EC(通販)モール中第1位です。
第2位のAmazon.co.jpを2倍近く引き離しています。
同年は、国内の百貨店の売上をすべて合わせても4兆4182億円でした。
サービスの開始が1997年と早い老舗のEC(通販)モールです。
抜群の集客力は、1億2,700万(2021年時点)という会員ID数の多さにもあるといえます。
会員ID数でみると、2021年10月1日付け日本の総人口1億2550万2千人の98.8%に相当します。
Amazon.co.jp
2021年、日本での売上は総額230億7,100万US$でした。(参考)
同年の為替レート1US$=108.8円で計算すると約2兆5,101億円です。
「ショップ」という概念がないため、出品したい商品を登録するだけで出店できます。
集客力は楽天市場やYahoo!ショッピングと同じく圧倒的です。
Amazon.co.jp以外のEC(通販)モールで購入しないユーザーもいるほどです。
セキュリティーへの安心感や品ぞろえの豊富さが、背景にあります。
月にかかる固定費が非常に安い点でもおすすめできるポイントです。
月50件以上の出品を見込んでいるEC(通販)企業や個人におすすめの大口出品プランでも、4,900円/月です。
小口出品プランなら出店費用は0円/月になります。
たとえ売上が0でも、販売手数料などの手数料は0円/月です。
EC(通販)初心者でも、安心してビジネスを始められるでしょう。
在庫管理・ショップユーザー管理・発送などの面倒な作業も、手数料を支払えばAmazon.co.jpが代わりにおこなってくれます。
受注後の煩雑な作業を代行してもらい、ショップ運営の効率化を目指しましょう。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングに関連した事業の流通額は、Zホールディングス(株)が公表している「決算説明会資料」で、各年度や各年の国内総額を計算できます。
PayPayモールやLINEショッピングの数値も含まれてはいますが、2021年国内の流通額は計1兆6,525億円でした。
前年より16.5%増えています。
Yahoo!ショッピングは、出店・運営にともなう経費の安さが最大の魅力でしょう。
成約1件につき発生するポイント分のお金や決済手数料はかかりますが、出店費用や販売手数料は無料です。
しかし、参入ハードルの低さは、ライバルEC(通販)ショップの増加につながっています。
広告費をほかのショップより多めにかける必要が出てきます。
ZOZOTOWN
各年の流通額の合計は、運営している(株)ZOZO発表の「過去決算資料」から算出できます。
2021年は4,907億円で、前年より24.1%増加。
楽天市場などで業績を上げていたアパレル系ショップ参入の増加などから、売上も増加傾向にあります。
2018~2020年までの増加率は、前年比10%台が続いていました。
受託ショップ・買取ショップ・ZOZOUSEDと、出店の方法は3つです。
受託ショップでの出店なら、商品の保管・検品・撮影・こん包・配送をZOZOTOWNが引き受けてくれます。
ただし、販売手数料は20~40%と高めに設定されており、平均でも35%ほどです。
au PAY マーケット
2021年流通額の合計は約2.5億円でした。
2019年の推計値1,287億円を基準に、auコマース&ライフ(株)社長・八津川博史氏のインタビューで回答した前年比の数値から計算しています。(参考1、参考2)
au PAY マーケット出店メリットは、次の2点です。
- 初期費用0円
- 出店プランが、「シンプル出店プラン」と「コミコミ出店プラン」の2つだけでわかりやすい
EC(通販)モールへの出店と紙媒体の広告がおすすめ!
EC(通販)モールへの出店についてや大手のEC(通販)モールを紹介しました
出店は簡単なので、EC(通販)に不慣れな人には向いています。
また、ショップを有名EC(通販)モールに出店したなら、高額な費用をかけてでも、新聞の折り込み広告や雑誌の紙面上への出稿が有効です。
広告の出稿でショップの認知度や売上はさらに変わります。
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「紙媒体が根強く残る理由!広告の種類と活用法を徹底解説」の記事で紙媒体の広告について紹介しています。
紙のダイレクトメールやチラシは、特にシニア層には効果的でしょう。
また、社会的な信頼性の高い新聞や雑誌への出稿もおすすめします。
売上アップを目指すのであれば「EC広告で効果的なチラシは紙媒体!確実に集客する法則を解説!」がおすすめです。
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