日本は現在、世界一の長寿大国といわれています。
世界保健機関(WHO)が発表した世界保健統計(2019年)によると、日本人の平均寿命は84.3歳で世界1位を獲得。
長寿大国の日本では、市場が拡大する介護サービスに参入する事業者も増加しています。
しかし競争率の高さから、経営に苦しむ事業者も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、競争率の高い介護業界で集客率をアップする方法や、介護サービスの広告デザインで押さえるべきポイントを紹介。
過去の調査データをみながら、現状の分析もおこないます。
実践的な内容を記載しているので、ぜひ介護サービスの広告をする際に、参考にしてください。
また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。
介護サービスの広告で重要なエリアマーケティング
介護サービス、特に訪問介護においてはエリアマーケティングが重要です。
エリアマーケティングとは、対象とした地域の特性に応じて戦略を立てていくマーケティング方法を指します。
高齢化社会と共に介護市場は急速に拡大しており、事業者間の競争率も激化。
競争率が高まっているからこそ、地域ごとの介護需要と競争率を可視化し、客観的に戦略を立てることが不可欠です。
- 地域住民が必要とするサービスを提供
- 必要のない事業者間の争いを避ける
- 潜在顧客の少ない地域での展開を回避
エリアマーケティングをおこなうことにより、上記のようなメリットを得られます。
的確にエリアマーケティングをおこない、長期的に継続できる経営へつなげましょう。
エリアマーケティングには紙媒体の広告が有効
紙媒体の広告は、特定の地域に対して事業の宣伝が可能。
新聞広告、フリーペーパーなどの紙媒体は細かいエリア指定ができるため、詳細なエリアを指定できないWeb広告と比べ、ターゲットが絞り込みやすいです。
介護サービスにおいては、商圏内でどれだけの顧客を獲得できるかがとても重要となります。
紙媒体の広告を活用し、潜在顧客に向け事業所の存在を伝えましょう。
介護サービスの広告デザインで押さえるべきポイント
介護サービスの広告をデザインにおいて、安心感や信頼感の与えるデザインを心がけるようにしましょう。
もちろん介護サービス自体が信頼できる、安心できる体制であることが一番重要です。
しかし集客につなげるためには、サービスの信頼性を的確に伝える必要があります。
この章では、広告デザインを通し介護サービスの安心感・信頼感を与える方法をみていきましょう。
ロゴでイメージアップ
ロゴとはロゴタイプの略称で、事業者名や会社名の文字を図案化したものです。
ロゴマークはその中でもさらに象徴性が高いもので、事業や会社のイメージを図案化しています。
イメージを伝えたいのか、名前を覚えてもらいたいのかでデザインの方向性が変わりますが、いずれにしてもロゴはサービスの認知度アップに重要な役割を果たします。
介護サービスのロゴに適した色
介護サービスのロゴデザインにおいては、暖かさを表現する緑・オレンジ、やすらぎを表現する青などが比較的多く使われている傾向にあります。
暖かさや安心感、やすらぎのイメージを与える色味は、介護サービスのイメージアップに効果的です。
逆に黒や深紫など孤独をイメージさせるカラーや、明度の低すぎる色は、使いすぎないよう注意しましょう。
介護サービスのロゴで入れるべき要素
介護サービスのロゴデザインでは、事業者名を必ず記載しましょう。
事業者の認知度アップには、欠かせないものです。
事業者名と共に、スローガンやコンセプトを挿入するのも効果的でしょう。
引用:株式会社ツクイ
ロゴは名刺やチラシ、看板やホームページなど多岐にわたって利用されます。
認知度アップと事業者のイメージ向上のためにも、ロゴデザインは妥協せずおこなってください。
正確な情報提供
紙媒体の広告を利用する場合、記載できる文字数や内容に限りがあります。
限りのある中で、サービスの利用を検討する人に正確に情報が伝達できるように、レイアウトを考えなくてはいけません。
- 事業者名(可能であればロゴも)
- 所在地
- サービス内容
- 問い合わせ先
上記の4点は、必ず広告内に掲載しましょう。
スペースに応じて写真やイラスト、モットーなども掲載できると、より事業内容が伝わりやすくなります。
情報が伝わりやすい配色とは
正確に情報を掲載しても見やすい広告でなければ、より多くの人に読まれる機会を逃してしまいます。
見やすい広告の配色を作るためには、景色と文字のコントラストを強く、必要以上に多くの色を使わないにしましょう。
引用:伝わるデザイン
特にチラシを確認する家族も高齢者の可能性は十分にあるため、見やすさや読みやすさはデザインにおいて重視しなくてはいけない箇所です。
情報が伝わりやすいレイアウトとは
情報をより的確に伝えるために、広告デザインのレイアウトを決める際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 余白を作る
- 関連のある項目をまとめる
引用:株式会社ウエーブ
上記のポイントを押さえるだけで、情報がスッキリと見やすく、伝わりやすくなります。
差別化ポイントを記載
競争率が高まる介護業界において、事業を継続するためにも、他の事業者とのサービス差別化は必要です。
自社の強みとなる介護サービスのポイントを、広告にも記載しましょう。
例えば、以下のような特徴です。
- 豊富なレクリエーション
- 独自の自立支援メニュー
- 季節ごとの催し物
他の事業者では簡単に模倣できないようなアイデア・介護支援の掲載は、広告の強みです。
紙媒体の広告では記載できる情報は、スペースにより限られる場合も多いです。
ですが可能であれば、差別化できるポイントの掲載はおすすめします。
介護サービスの広告で集客を獲得する方法4選
介護サービスの広告を利用する際、効果的な方法は以下の通り。
- ポスティング
- 新聞広告
- フリーペーパー
- 看板広告
いずれも紙媒体の広告であり、エリアマーケティングで効果を発揮する広告方法です。
上記で説明した通り、介護サービスは本当に必要としている人に向けて情報を伝えるのが重要。
潜在顧客が居ると思われる地域にピンポイントで広告を打つ、エリアマーケティングが有効です。
なぜ上記の4つがエリアマーケティングに最適かという理由と、活用方法を解説します。
①ポスティング
チラシのポスティングでは年齢層や男女比率など対象の地域に住むデータをもとに、介護サービスの需要がありそうな地域をさらに割り出した後、ピンポイントで配布が可能です。
ピンポイントでターゲティングを絞った地域にポスティングすることで、より高いエンゲージメントを期待できます。
例えば対象地域を市町村で絞ったとしても、地域によっては若年層が多かったり、介護サービス需要がなかったりします。
需要のある地域を細かく絞り込み、本当に介護サービスを必要としている人に情報を届けられるのが、ポスティングの強みです。
ポスティングについては、「効果的に集客を!チラシのポスティングの押さえるべきコツを紹介」をご覧ください。
②新聞広告
介護サービスの広告を出すうえで、新聞広告も効果的です。
新聞購読が習慣になっている人は、70代ではなんと80%を超えており、新聞広告は高齢者層にリーチしやすい媒体といえるでしょう。
2019年の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、要介護者を介護している人の約1/4が配偶者というデータが出でいます。
年々、日本では高齢者が高齢者を介護するケースが増加。
介護サービスの情報を高齢者層に届けることは、介護サービスを必要としている世代に情報を届けることでもあります。
新聞広告はエリア指定もできるため、高齢者層が多い地域に向けて広告を出せます。
そのため高齢者層が目に触れやすい新聞広告は、介護サービスの宣伝として効果があると考えられるでしょう。
「新聞広告デザインは誠実さやインパクトでユーザーをつかむ!」でも、新聞広告については詳しく説明しています。
③フリーペーパー
介護関連のフリーペーパーを使うのも、介護サービスの広告では効果的です。
既に介護情報を必要としている人たちが、介護情報を収集するために手に取るフリーペーパーであるため、高い反響率が期待できるでしょう。
またシニア向けフリーペーパーも存在し、介護を必要としている世代に届けるために有効です。
他に効果的なフリーペーパーとして、病院設置型のフリーペーパーも存在します。
そして利用するフリーペーパーの配布や設置エリアによっては、より効果を発揮するでしょう。
「フリーペーパーの設置場所はどこがベスト?有料・無料の特徴を解説」の記事も、参照してください。
④看板広告
看板広告は掲載後、掲載場所から動くことはないため、特定の地域に向けた広告活動に向いています。
例えば高齢者層の多い地域に看板広告を掲載した場合、高齢者層への情報提供が予測できます。
また繰り返し見てもらえる点も、看板広告を掲載するメリットのひとつです。
ただし一度掲載した後は場所の変更などは容易にできないため、掲載場所の選定は慎重におこなってください。
紙媒体の広告を活用して介護サービスの集客を!
今回の記事では現状の分析をおこないながら、介護サービスで集客率をアップする方法、効果的な広告デザインを紹介しました。
介護サービスの広告デザインで押さえるべきポイントは、以下の通りです。
- ロゴでイメージアップ
- 正確な情報提供
- 差別化のポイントを記載
また介護サービスの集客率アップに効果的なのは、エリアマーケティングに強い紙媒体の広告です。
効果的な紙媒体の広告手法は、以下の4つ。
- ポスティング
- 新聞広告
- フリーペーパー
- 看板広告
競争率が激化する介護業界ですが、集客アップのポイントを実践し、長期的な経営へとつなげましょう。
また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。
コメントを残す