人気の温泉が広告作りで実践している注意点を解説

温泉の広告を見ると、「ゆっくり旅行へ行きたいな」と思いますよね。

でも、広告の何を見て心動かされたかと聞かれたとき、うまく言葉にできない方が多いはずです。

「なんとなく……」
これでは、売れる温泉の広告作りはできません。

この記事では、毎年多くの人が訪れる温泉が実践している広告作りのポイントを紹介します。

絶対に掲載しておきたい内容や、広告表示に欠かせない「温泉法」を参考に注意点を確認しましょう。

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人気の温泉が広告作りで実践していること3つ

同じような温泉でも、広告の出し方によって集客力が異なります。
多くの人が訪れる温泉は、どのような広告を出稿しているのでしょうか。

絶対に外せない3つのポイントを紹介します。

  1. 「行ってみたい」と思ってもらえる写真を使う
  2. 訴求ポイントは「読者目線」で選ぶ
  3. 情報は絞って掲載する

早速チェックしてみましょう。

①「行ってみたい」と思ってもらえる写真を使う

読者とのファーストコンタクトである広告の目的は、温泉に足を運んでもらうことです。

読者に「行ってみたい」と思ってもらえる魅力的な写真を掲載しなければなりません。

掲載する写真を1枚変えるだけで、反響がガラッと変わることがあります。

失敗例成功例
見た通りに撮った客室の風景
  • 背景に絶景が写る客室
  • ライトアップされた落ち着いたベッドルーム など
釣り上げたばかりの新鮮な魚
  • 豪華なお造り
  • 実際に提供される豪華な食事 など
殺風景な露天風呂
  • 窓から絶景の見える檜風呂
  • お湯の温かさが伝わる露天風呂 など

参考:【2020年】全国のクチコミで人気の温泉旅館ランキング

パッと見た瞬間にキレイに見えるかどうかはポイントではありません。

読者に訴えかけるポイントが、写真にあることが重要です。

  • 温泉へ行ってみたい
  • 料理を食べてみたい
  • お風呂に入ってみたい

温泉の広告で写真を選ぶ際は、読者の視点に立って考えましょう。

②訴求ポイントは「読者目線」で選ぶ

読者の視点に立って考えるべきなのは、写真だけではありません。
チラシ全体でアピールする訴求ポイントも、読者の目を意識することが大切です。

まずは温泉を利用するターゲット層を明らかにしましょう。

年齢層旅の目的
20~30代の女性友人と女子会のため宿泊する
30代~40代の男性出張で宿泊
30代の夫婦子どもを連れて宿泊する
60代の夫婦二人でゆっくり過ごすために宿泊する

ターゲットによって、温泉選びをするポイントがまったく異なります。

  • 有名シェフが在籍している
  • 周辺に観光スポットがある
  • 予約が取りやすい
  • 個室の露天風呂がある など

まずは温泉のメリットを箇条書きにして、ターゲットと照らし合わせてみてはいかがですか?

温泉を利用するターゲットを明確にすると、自然と訴求ポイントが見えてきます。

訴求ポイントの考え方に関しては、こちらの記事をご確認ください。
>>プロモーション戦略の効果的な方法を解説

③情報は絞って掲載する

広告に掲載する情報量が多すぎると、肝心な情報が伝わらないことがあります。

温泉の広告を出稿する際は、厳選した情報を掲載するよう心がけましょう。

  • 温泉の魅力
  • 基本情報
  • 周辺の観光スポット
  • PR動画へ誘導するQRコード など

温泉のパンフレットを制作する場合は、もう一歩踏み込んだ情報を掲載できます。

  • 温泉の種類
  • 食事へのこだわり
  • 客室の紹介
  • キッズルームの有無
  • 記念日の対応
  • 周辺の歴史
  • 日帰りプラン など

広告の形態に合わせて、情報を絞って掲載することが大切です。

温泉の広告で絶対に掲載したい内容

温泉の広告は、手に取った人に「行ってみたい」と思ってもらうことが目的です。

1人でも多くの人に来ていただけるよう、集客に欠かせない内容をしっかり押さえておきましょう。

  1. 温泉の魅力
  2. 基本情報
  3. 周辺の観光スポット
  4. PR動画へ誘導するQRコード

ここでは、温泉の広告で絶対に掲載しておきたい項目をご紹介します。

参考:「温泉表示」に関しての注意点

①温泉の魅力

まずは他の温泉には負けない魅力を打ち出しましょう。

  • 家族で楽しめる貸し切り風呂がある
  • 駅まで無料でバス送迎する
  • 月額1万円で温泉入り放題のサービスあり
  • 宿泊者には周辺リゾートの割引券をプレゼント
  • スリッパで卓球大会など、ユニークなイベントを開催する
  • オープン記念の花火大会 など

温泉の魅力を書き出したら、ターゲットに響く魅力をピックアップします。

ターゲット魅力に感じること
ゆったり過ごしたい50代夫婦
  • 駅まで無料でバス送迎あり
  • 新鮮な食材を使った豪華な食事を提供 など
30代ファミリー層
  • 家族で楽しめる貸し切り風呂
  • オープン記念の花火大会 など
20代女子会
  • 限定ワインの飲み比べ
  • 露天風呂から絶景が見える など

ターゲットに最適な温泉の魅力は、大きめのフォントで掲載しましょう。

他の情報と区別することで、読者に魅力が伝わりやすくなります。

ターゲットの絞り方に関しては、こちらの記事をご確認ください。
>>売れる広告の作り方とは?集客率が上がる7つの法則を解説

②基本情報

温泉の広告で絶対に欠かせないのは基本情報です。

下記の情報は必ず掲載しましょう。

  • 温泉の名前
  • 温泉の紹介
  • 住所
  • 電話番号
  • ホームページのURL
  • QRコード
  • 利用時間

広告の掲載スペースに余裕がある場合は、以下の情報も掲載してみてはいかがですか?

  • 料金
  • レンタル用品の有無
  • 交通アクセス
  • 来場者への特典
  • 割引サービス
  • 周辺の観光スポット など

交通アクセス情報を掲載する際は、地図の使い分けをおすすめします。

広範囲の地図
  • 大まかな場所を示す
  • 目印になるポイントを記す
拡大地図
  • 温泉の詳細を示す
  • 周辺の観光スポットを紹介する

③周辺の観光スポット

温泉の広告にとって、周辺の観光スポットは重要な情報のひとつです。

温泉の近くに魅力的な観光地がある場合は、できるだけ詳しく紹介しましょう。

  • 観光スポットの名前
  • 見どころ
  • 住所
  • 連絡先
  • ホームページのURL など

交通アクセス情報を合わせて紹介すれば、温泉の広告は1つのガイドとして活用してもらえます。

温泉の広告を手に旅行を楽しむ“歩く広告塔”が増やして、2つのメリットを享受しましょう。

  1. 温泉の認知度が高まる
  2. 温泉へ足を運ぶ人が増える

④PR動画へ誘導するQRコード

写真や文字では伝わらない温泉の情報は、動画で伝えるのが効果的です。

QRコードを使って、動画サイトへ誘導しましょう。

動画を活用した広告には、3つのメリットがあります。

  1. 写真で見た温泉と実際の温泉のギャップが少なくなる
  2. お客様の満足度が高まる
  3. 海外の観光客へアピールできる

動画による広告では、写真よりも以下の内容がよく伝わります。

  • 館内の雰囲気
  • 温泉の魅力
  • 料理
  • スタッフの対応
  • 周辺の観光スポット情報 など

QRコードを活用すると、動画サイトへ簡単にアクセスできます。
写真では伝わらない温泉の魅力は、PR動画で訴求してみましょう。

最近は紙媒体とWebを組み合わせたクロスメディア手法が多く見られます。

クロスメディア広告に関しては、こちらの記事をご確認ください。
>>クロスメディア広告の成功事例から学ぶメディアの組み合わせ

温泉の広告表示で注意すべき点3つ

温泉は大きく分けて5つに分類できます。

  • 源泉
  • 源泉100%
  • 天然温泉100%
  • 天然温泉(加水)
  • 天然温泉(加湿)
  • 天然温泉(循環ろ過)
  • かけ流し
  • 自噴温泉
療養泉
温泉

これらの温泉に関する広告の表示は、法律で細かく規制されています。

  1. 温泉の成分を偽装した表示
  2. 温泉の成分を強調した表示
  3. 温泉の効能に関する表示

ここでは、温泉法をわかりやすく解説します。

①温泉の成分を偽装した表示

温泉法により定められている温泉には、3つの特徴があります。

  1. 地中からゆう出する温水である
  2. 鉱水や水蒸気、その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)である
  3. 温泉源から採取されるときの温度が摂氏25度以上である
    もしくはリチウムイオンなどの定められた物質を一定量以上有している

一般的に温泉では、成分などの掲示が義務付けられています。

  • 温泉名
  • 泉質
  • 温泉の成分
  • 禁忌症
  • 入浴または飲用上の注意 など

広告に温泉の成分などを掲載する際は、以下の点に注意しなければなりません。

温泉に水を加える場合水を加える旨とその理由について明記する
温泉を加温する場合加湿する旨とその理由について明記する
温泉を循環させる場合ろ過を実施している旨とその理由について明記する
温泉に入浴剤を加えている場合入浴剤の名称とその理由を明記する

これらの条件を満たさない場合、温泉と表示してはいけません。

温泉の広告を出稿する際は、温泉法に基づいて正しい表示を心がけましょう。

参考:「温泉」との表示には、どのような規制があるか?

②温泉の成分を強調した表示

温泉の広告では、温泉の成分を強調した表示に注意しなければなりません。

加水や加温しているにも関わらず、以下のような広告を出稿すると利用者に誤解を与えてしまいます。

  • 源泉100パーセント
  • 天然温泉100パーセント
  • かけ流しの湯
  • 自噴温泉 など

景品表示法に抵触する恐れがあるので、十分注意しましょう。

天然温泉と表示する場合は、利用者に必要な情報を提供しなければなりません。

  • 加水の有無
  • 加湿の有無
  • 循環ろ過装置の有無

③温泉の効能に関する表示

温泉の広告を出稿する際は、効能に関する表示に注意が必要です。

療養泉と掲載する場合、消費者に誤解を与えるような表現をしてはいけません。

療養泉とはいえない温泉
  • 湧き出し口における源泉を基準に判断した
  • 浴槽内の湯の基準ではない

浴槽内の湯について療養泉と表示する場合は、利用者が実際に利用する浴槽内の湯が療養泉としての基準を満たしていることを表示しましょう。

ポイントを押さえて売れる温泉の広告を制作しよう!

同じような温泉でも、広告の出し方によって集客力が異なります。

温泉の広告を制作する際は、3つのポイントをしっかり押さえましょう。

  1. 「行ってみたい」と思ってもらえる写真を使う
  2. 訴求ポイントは「読者目線」で選ぶ
  3. 情報は絞って掲載する

多くの人が訪れる人気の温泉は、お客様を第一に考えた広告を制作しています。

単なる広告ではなく、楽しい旅のガイドとして活用できる広告は非常に魅力的です。

集客に欠かせない内容は、絶対に漏れのないように掲載しましょう。

  • 温泉の魅力
  • 基本情報
  • 周辺の観光スポット
  • PR動画へ誘導するQRコード

ポイントを見直して、売れる温泉の広告を制作しましょう。

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