D2Cビジネスは近年、急速に注目を集めているビジネスモデルです。
従来の販売方法とは異なり、ブランド立ち上げから販売まで完結します。
では、顧客に直接、商品やサービスを販売するD2Cビジネスにおいて、どのような手法が効果的なのでしょう?
本記事では、自社ブランドの確立の必要性と紙媒体広告の重要性をお伝えします。
D2Cビジネスを成功させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
なお弊社では、通販事業の方向けに紙で広告を出すための展開パターンや、出稿までの流れ・準備について紹介しています。
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目次
D2Cにおける販売方式を解説
D2C(Direct to Consumer)とは、自社で製造した商品や企画したサービスを直接消費者に向けて販売する販売方法です。
従来は、事業者や企業が小売店や代理店を通して販売してきました。
EC(Electric Commerce電子商取引)を主とし、実店舗を持たない場合が多いのも特徴です。
インターネットの普及により資産が少ない事業者や企業でも、直接消費者に商品を販売できるようになり、D2Cが普及しました。
D2Cを取り入れるメリット
1.販売にかかるコストが抑えられる
販売にかかるコストが卸売りや小売業者の中間業者を通さないため、コストが抑えられ、利益率を上げやすくなります。
2.顧客の動向年齢や情報を正確に把握ができる
企業が顧客と直接コミュニケーションをとれるので、顧客の動向年齢や情報を正確に把握ができます。
3.スピーディーに消費者のニーズを見つけ出し商品に反映ができる
D2Cは自由度の高い効果的な施策を展開できます。
よって、顧客の声をサービスの改善にすばやく反映させることが可能です。
4.先行利益を得られる
競合他社がまだ責めていないポジションを見つけられれば、先行利益を得ることができるでしょう。
D2C広告を成功させるための4つのポイント
ここでは、4つのポイントを紹介します。
1. ターゲットの顧客像を明確にする
最初に、ターゲットとなる顧客像を明確に定義しましょう。
ターゲットを具体的にしておくことで、明確なマーケティング戦略がたてられます。
可能な限り顧客のニーズに応えることが、D2Cにおける販売で成功するカギとなります。
ターゲットとなる顧客像は性別や趣味だけでなく、好みのブランドや行きつけの店、趣味や日頃の考えることなどもわかるようにしておきましょう。
2. 自社ブランドのイメージを確立する
D2Cにおける販売においてブランディングはとても大切です。
最近では、価格や品質だけでは、ほかのブランドとの差別化が難しくなっています。
ブランドの世界観が、購入の決め手になる可能性が高いからです。
マーケティングにおいて、人は感情によって商品を買うといわれています。
商品ができあがった背景や作り手の思いを伝えることで、共感を呼びやすい流れを作ることが大切といえるでしょう。
3. 顧客との接点を大切にしファン化させる
D2Cにおいて、顧客との接点を持ち続けることはとても大切です。
インターネットを通じて、方向性を意識した情報の発信してみましょう。
「大切にされている」と感じた顧客はブランドのファンになります。
また、新しい顧客を連れてくることもあるでしょう。
こうしてよい循環が生まれるのです。
SNSなどを利用して、拡散されやすい情報を届けるようにしましょう。
4. 紙媒体の広告を取り入れ記憶に残す
紙媒体の広告のメリットとして、記憶に残りやすいといわれています。
紙の手ざわりや匂いなど、五感を刺激しながら読むことで無意識のうちに情報が記憶されるのです。
なかなか捨てられず、DMや特典のついた情報誌を保管していたことはありませんか?
紙媒体の広告は手元に置いておけるので、時間がたってから再度見ることで購入意欲が増すこともメリットといえるでしょう。
D2Cでの紙媒体広告による集客の種類
例えば、和紙を使うと高級感を演出できますし、凹凸がある用紙ならデザインにこだわることができるでしょう。
工夫次第で自社ブランドをイメージさせるDMの作成が可能です。
では、どのような種類の紙媒体広告があるのか紹介します。
新聞広告
新聞広告は、新聞の紙面に掲載する広告です。
全国紙や地方紙があり、広範囲への広告掲載が可能です。
有名新聞会社の新聞広告への掲載で、社会的信用を得やすくなります。
新聞購読者の多いミドル層からシニア層へのアプローチに適しています。
新聞そのものが信用性の高いメディアなので広告の信頼度も高いといえるでしょう。
>>新聞広告は「段」で数える!段の数え方から1段あたりの金額まで解説
雑誌広告
雑誌広告は、季刊誌や月刊誌に一定の頻度で発行される情報誌の広告枠に掲載する広告です。
カラーでの掲載が多数のため新聞とは違った華やかさがあります。
読者層の趣味や趣向を把握しやすくターゲットを絞り、雑誌の購読者に合わせた広告を出せば、無駄のないアプローチが可能です。
「雑誌広告は効果的?3つのメリットと2つのデメリットを紹介」の記事も参考にお読みください
折込チラシ
折込チラシは新聞などと一緒に配布される広告手法です。
新聞広告の次に信頼が得やすいといわれています。
ほかの紙媒体の広告枠と違って、紙全体を使えるので、シニア層やミドル層が読みやすいといわれ、強くアプローチできます。
新聞折込チラシなら、不特定多数の確定された日時に配布が可能です。
雑誌折込ならジャンルや趣味・趣向を絞り込んで興味関心がある読者への配布が可能です。
ルートが確立されている媒体を利用するので、コストの削減や消費者が手にする確率が高いのはメリットです。
受け手側のメリット、お得感をわかりやすく伝えることも有効です。
ポスティング
ポスティングは、直接見込みとなる消費者へ届けられる広告です。
エリアを限定したり、消費者の家族構成などを絞った配布したり、宣伝ができるため、高い費用対効果が期待できます。
広告物のデザインが自由で、サンプルなど、広告以外の配布ができます。
入念な企画をしターゲットを明確にしましょう。
自社でチラシを作成したり、配布したりする手間はかかりますが、効果的な広告手法です。
「効果的に集客を!チラシのポスティングの押さえるべきコツを紹介」の記事もおすすめです。
フリーペーパー
フリーペーパーは、無料で提供されている雑誌の形態をとったものです。
各地域の店舗やイベントの情報を掲載しています。
ポスティングをするものや、駅やコンビニエンスストアのラックを利用するものなどがあり、新聞広告や雑誌広告に比べると、広告の掲載料は安価です。
ジャンルを絞った広告やコラムを掲載しているのでターゲットを絞りやすい利点があります。
広告効果の高い場所に設置・配布されるため、高い広告効果を期待できます。
>>フリーペーパーの設置場所はどこがベスト?有料・無料の特徴を解説
DM
DMはダイレクトメール略で、商品やサービスを紹介する顧客宛に送るリーフレットやハガキです。
DMは自由に自社ブランドの表現ができます。
アイディア次第ではよい反響を得やすいといわれていて、紙媒体広告の中でも主流となっています。
企業から個人へ直接送付する宣伝広告で、FAXで送られる広告もDMに含まれます。
「ダイレクトメールとは?特性やレスポンス率向上の方法を解説!」もチェックしてみましょう。
同封・同梱広告
同封・同梱広告とは、商品と共に梱包されて送られる広告のことを指し、同送広告と呼ばれることもあります。
商品を購入した際に、同じ梱包内にチラシやDM(ダイレクトメール)などを同梱して送ることで、開封率が高くなります。
自社ブランドで設定したターゲットやエリアを選定するので効果の高い広告手法です。
チラシなど、紙媒体での訴求だけでなく、化粧品のサンプリングをおこなうことも可能です。
D2Cにおいて集客の成功事例
D2Cにおいて、どのような広告手法で集客が成功するのでしょうか。
ここでは、広告集客の成功事例を3社紹介します。
①DINOS
参考:DINOS
DINOSは、カタログによる販売しつつ、デジタルのテクノロジーを持ち込んで新たな展開をおこなっている通販会社です。
ECサイトが当たり前の20代・30代の若者に対して、DINOSはあえて紙媒体のDMを使った施策を実施しました。
ECサイトと紙媒体を連携させた「カート落ちDM」です。
施策をおこなうことで、購入までにいたる確率が20%アップしました。
紙媒体のDMは、ネット社会の若者にも効果のある手法といえるでしょう。
MOTEL ANEMONE
参考:泊まれる演劇
HOTEL SHEがプロデュースする世界でも珍しい宿泊型イマーシブシアター「泊まれる劇場」です。
ホテルに宿泊しながら、劇場を楽しむ参加型エンターテインメントです。
招待状兼チケットとして、ダイレクトメールを活用しました。
ダイレクトメールを起点に参加前後も含めたエンターテインメント体験を深化させたことで、参加者の94%が高い評価をつけています。
紙媒体の利用は、消費者をファン化させる施策として効果的といえるでしょう。
BASE FOOD
参考:BASE FOOD
BASE FOODは、コンビニエンスストアでも購入できる完全栄養食品メーカーです。
月間の定期購入者数が15万人を超え、累計の販売数が1億袋を突破しました。
期間限定で東京・恵比寿にカフェをオープン。
BASE FOODの新商品を使用したサンドイッチやトーストなど、メニューを提供、販売を実施しました。
過去に完全栄養のパンやパスタを販売している企業はありませんでした。
商品の特性を伝えるために、主に消費者とのコミュニケーションを重視することで成功した事例です。
購入を検討している人、購入した人の理由から商品価値を伝えることで、顧客層を大幅に広げられた例です。
D2Cにおいて紙媒体広告を取り入れて売り上げを最大化させよう
D2Cビジネスは、従来のECサイトビジネス以上に、自社ブランドのイメージを明確にし、顧客との接点を持ち続けること大切です。
人は感情によって商品を購入します。
自社ブランドの世界観を確実にし商品ができあがった背景や作り手の思いを伝えましょう。
ものとして形に残り、五感を刺激し、記憶にも残る紙媒体の広告が効果的です。
利用顧客をファン化させることが今後の重要なカギとなります。
ぜひ、本記事を参考に売り上げを伸ばし、D2Cビジネスを成功させましょう。
なお弊社では、通販事業の方向けに紙で広告を出すための展開パターンや、出稿までの流れ・準備について紹介しています。
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