多くの業界に話題になっているD2Cビジネス。
アイデアさえあれば誰でもD2C事業に参入できるようになりました。
こうした状況で、「D2C事業をはじめてみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、D2Cビジネスの始め方を詳しく解説します。
これからD2Cを検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
なお弊社では、通販事業の方向けに紙で広告を出すための展開パターンや、出稿までの流れ・準備について紹介しています。
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D2Cビジネスとは
D2C(Direct to Consumer)とは、自社で製造した商品や企画したサービスを直接消費者に向けて販売する販売方法です。
D2Cでは、顧客が喜ぶ製品作りに加え、ブランドコンセプトを明確にし発信していきます。
ブランドが持つ世界観をSNSなどを用いて発信し、顧客と深いつながりを作ることが重要といえるでしょう。
自社で製造した商品やサービスは、小売店や代理店を通して販売するケースが多かったものの、D2Cでは、EC(電子商取引)を主とし、実店舗を持たない場合が多いです。
インターネットの普及により、資産が少ない企業でも、直接消費者に商品を販売できるのがD2Cビジネスなのです。
D2Cビジネスを始めるメリット
ここでは、D2Cを取り入れる4つのメリットを紹介します。
- 販売にかかるコストを抑えられる
- 顧客の動向年齢や情報を正確に把握できる
- スピーディーに消費者のニーズを見つけ出し商品に反映できる
- 先行利益を得られる
D2Cは、卸売りや小売業者の中間業者を通さないため、販売にかかるコストを抑えられ、利益率を上げやすいです。
また、企業が顧客と直接コミュニケーションをとれるので、顧客の動向年齢や情報を正確に把握できるでしょう。
さらに、D2Cは自由度の高い効果的な施策を展開できるため、顧客の声をサービスの改善にすばやく反映させられます。
競合他社が見つけていないポジションを見つけられれば、先行利益を得られるでしょう。
D2Cビジネスの始め方を5つのステップで解説
D2Cビジネスは、ステップを踏んで着実に進めるのがおすすめです。
ここでは、D2Cビジネスの始め方を詳しく解説します。
- 市場や顧客ニーズの調査
- 自社ブランドの世界観の明確化
- 商品やサービスの開発
- ビジネスの仕組みの策定
ステップ1.市場や顧客ニーズの調査
D2C事業に参入するためには、市場の現状や求められるマーケティング手法、顧客の要望を把握して施策に活かすことが大切です。
D2Cでは、自社ブランドが、商品開発・販売・顧客へのアフターフォロー・マーケティングまですべてを一貫して決定権を持っているからです。
D2C事業を立ち上げることは難しくないものの、希望の成果を出すためには、市場を把握し施策を立てることが不可欠といえるでしょう。
出典:2020年の「デジタルD2C」市場規模は2.2兆円 売れるネット広告社が調査、2025年に3兆円まで拡大と予測-日本ネット経済新聞
ステップ2.自社ブランドの世界観の明確化
D2C事業を始めるには、ビジョンや自社ブランドの世界観の明確化が重要です。
ビジョンがなければ向かうべき方向や目標が定まらず、生産性も上がらないため、事業としての成長も見込めません。
自社ブランドのD2C事業で「顧客のどのようなことを解決できるのか」「どんなところに寄り添えるのか」を考えましょう。
なお、D2Cビジネスにおけるブランドの重要性は「D2Cビジネスにおけるブランドの重要性と成功事例に迫る」で詳しく解説しています。
ステップ3.商品やサービスの開発
ビジョンやブランドの世界観を描けたら、続いて商品やサービスを実際に開発してみましょう。
商品やサービスは改良が必要で、実際にユーザーが利用してみないとわからないことが多いです。
そのため、はじめから作りこまないように注意し、最低限の機能を備えたプロトタイプを開発するとよいでしょう。
プロトタイプを実際に使ってもらえれば、無駄なコストを削減しつつ、顧客が本当に求める商品を開発できます。
ステップ4.ビジネスの仕組みの策定
商品やサービスの開発が済んだら、ビジネスモデルを策定しましょう。
「誰から何を調達し、どの工場で開発するか?」「どのチャネルを使って販売するか?」などを細かく定義し、D2C事業の妥当性を検証します。
具体的には、以下のような要素を検討しましょう。
- 主要な顧客は誰か?
- どのような価値を提供するのか?
- 有望なパートナーは?
- 商品を届けるチャネルはどこか?
- 顧客との関係の構築や維持の仕方
- どのような人材や資産が必要か
- 価値提供のための重要な活動はなにか?
- コストはどうするべきか?
- 利益の上げ方はどうするか?
自社の誰もが納得できるレベルまで考え抜いてから事業の展開をしていきましょう。
また、うまくいった場合だけでなく、最悪の場合などの複数のシナリオの採算を数値化するなどの財務シミュレーションも重要です。
事前に対応策を練ることで想定したリスクを回避でき、事業をスムーズにスタートできます。
「ビジネスの成否は段取りが8割」です。
リスクを把握しておくことで事業の成功確率が大幅に変わります。
そのため、必ず採算のシュミレーションも実施したうえで事業計画を立てましょう。
ステップ5.顧客や見込み客とつながる仕組み構築
ビジネスモデルを策定したら、顧客や見込み客とつながる仕組みを構築します。
顧客や見込み客とつながるには、SNSを活用するのが効果的でしょう。
D2C事業で活用できるSNSにはInstagramやFacebookなどがあります。
SNSによって利用層や用途が違うので、自社ブランドとの親和性が高いものから始めていきましょう。
また、集客においても、オンラインだけではなくオフラインも取り入れると効果的です。
なお、SNSを利用した広告手法については「【ソーシャルメディア広告】メリットと成功のポイントを解説」で解説しているので、ご確認ください。
D2Cビジネスでの集客は紙媒体がベスト
D2Cビジネスの集客には、紙媒体がおすすめです。
ここでは、紙媒体広告の種類や特徴などを詳しく解説します。
- 新聞
- 雑誌
- 折込チラシ
- ポスティング
- フリーペーパー
- DM(ダイレクトメール)
- 同封・同梱広告
新聞
まずは、新聞に広告を掲載する方法です。
全国紙や地方紙があり、広範囲への広告掲載が可能であり、有名新聞会社の新聞広告へ掲載すると社会的信用を得やすくなるでしょう。
新聞は、購読者の多いミドル層からシニア層へのアプローチに適しています。
新聞は信用性の高いメディアなので、広告の信頼度も高いです。
雑誌
雑誌広告は、季刊誌や月刊誌に一定の頻度で発行される情報誌の広告枠に掲載する広告です。
カラーでの掲載が多数のため、新聞にはない華やかさがあります。
読者層の趣味や趣向を把握しやすく、ターゲットを絞ったうえで広告を出せば、無駄なくアプローチできるでしょう。
折込チラシ
折込チラシは新聞などと一緒に配布される広告手法で、新聞広告の次に信頼が得やすいといわれています。
ほかの紙媒体の広告と異なり、紙面全体を使えるので、シニア層やミドル層にとって読みやすくアプローチしやすいでしょう。
新聞折込チラシなら、不特定多数のユーザーに対し、確定された日時に配布できます。
また、雑誌折込ならジャンルや趣味などを絞り込んで興味関心がある読者へ配布できるでしょう。
D2Cでチラシを使うコツなどについては「D2C事業はチラシで成功する?集客に効果的な方法とコツを解説」で紹介していますので、ご確認ください。
ポスティング
ポスティングは、見込みがある消費者へ直接届けられる広告です。
エリアを限定したり、消費者の家族構成などを絞って配布したりでき、高い費用対効果が期待できます。
広告物のデザインが自由で、サンプルなど広告以外の配布もできます。
入念な企画をしターゲットを明確にしましょう。
自社でチラシを作成したり配布したりする手間はかかりますが、効果的な広告手法です。
フリーペーパー
フリーペーパーは、無料で提供されている雑誌のような紙媒体で、各地域の店舗やイベントの情報が掲載されています。
ポスティングや、駅・コンビニエンスストアのラックに設置するなど、新聞広告や雑誌広告に比べると掲載料は安価です。
ジャンルを絞った広告やコラムを掲載していることで、ターゲットを絞りやすいメリットがあります。
また、広告効果の高い場所に設置・配布されるのも特徴です。
DM(ダイレクトメール)
DMはダイレクトメールの略で、商品やサービスを紹介する顧客宛に送るリーフレットやハガキを指します。
DMは自由に自社ブランドの表現ができ、アイデア次第でよい反響を得やすく、紙媒体広告のなかでも主流です。
なお、企業から個人へ直接、FAXで送られる広告もDMに含まれます。
DMについては「ダイレクトメールとは?特性やレスポンス率向上の方法を解説!」もご覧ください。
同封・同梱広告
同封・同梱広告とは、商品と共に梱包される広告のことを指し、同送広告とも呼ばれます。
商品を購入した際に、あわせてチラシやDM(ダイレクトメール)などを同梱して送ることで、開封率が高くなります。
自社ブランドで設定したターゲットやエリアを選定するので効果の高い広告手法であり、チラシなど紙媒体での訴求だけでなく、化粧品のサンプリングも可能です。
なお、「通販広告の成功事例から学ぶ!売上アップの秘策とは?」では、通販広告の成功事例などを紹介しています。
D2Cビジネスの始め方のポイントをおさえよう
D2Cビジネスを始め、成果を出すのは、決して難しいことではありません。
D2Cビジネスは、製造から販売まですべてを自社でおこないます。
「ブランドの世界観を明確化し、顧客の期待にどれだけ答えられるか」「どれだけのファンを作りつながれるか」を考え抜き、D2Cビジネスの成功を目指しましょう。
なお弊社では、通販事業の方向けに紙で広告を出すための展開パターンや、出稿までの流れ・準備について紹介しています。
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