マス広告とは?4つの媒体の特徴やオンライン広告との違い

マス広告という言葉を聞いたことはありますか?

聞いたことがあっても、具体的にどんな媒体を指すのかわからないという方もいるでしょう。

マス広告とは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオにおける広告のこと。
この記事では、マス広告の特徴や種類、それぞれのメリットについて解説します。

オンライン広告との違いも紹介するので、宣伝したい商品やサービスに合う媒体を選ぶ際の参考にしてください。

また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。

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マス広告とはどんなもの?

マス広告とは「Mass advertising」の略で、Mass(マス)は集団・大衆・民衆などの意味があります。
マスメディアに掲載されるマス広告は、大衆に向けた広告といえます。

マス広告とは、具体的には下記にあげる4つの媒体のこと。

  • 新聞
  • 雑誌
  • テレビ
  • ラジオ

新聞や雑誌は信頼性が高く、とくに中高年層に購読者が多い媒体です。

またテレビは子供からお年寄りまで、幅広い世代に見られています。
テレビのCMは15秒程度と短く、短時間で広告を届けられる効率のよい媒体といえるでしょう。

ラジオは積極的に聴取する層だけでなく、カフェや病院などたまたま耳にする機会もあり、こちらも幅広い世代にアプローチしやすい媒体です。

4大マス広告は世間に広く浸透しており、短時間で多くの人に見られる機会があります。

4つのマス広告の特徴とメリット

4種類のマス広告について、それぞれの特徴やメリットを紹介します。

①新聞

新聞の紙面に掲載される広告を新聞広告といいます。
新聞広告は、以下にあげる6種類です。

  1. 商品やサービスを紹介する営業広告
  2. 記事形式で書かれた広告
  3. 政治や市民の考えを主張する意見広告
  4. 商品のリコールや経営陣の訃報などの社告
  5. 問題や不祥事に対する謝罪広告
  6. 特定の人に向けた求人や募集などの案内広告

商業以外の目的でも使われるのが、新聞広告の特徴です。

新聞に広告を出すメリットを3つ紹介します。

国内の全域どこでも購読できる

近年、新聞を読む人が減ってきているというニュースはよく見聞きしますが、それでもまだ新聞の購読率は半数を超えています。

公益財団法人「新聞通信調査会」によると、2020年の月ぎめ新聞の購読率は61.3%でした。
(参考:メディアに関する全国世論調査(2020年)

自宅に配達してもらって読む人もいれば、駅やコンビニで購入して通勤中の電車やオフィスで読む人もいるでしょう。
また全国紙だけでなく、地域ごとに発行している地方紙やスポーツ紙などもあります。

新聞は国内のあらゆる場所で手に取ってもらえる、メジャーな媒体です。

世間に広く浸透している紙媒体で、信頼度が高い

新聞には公共性があり、強みは信頼度の高さ。

新聞の広告は誰でもすぐに出稿できるものではありません。
財団法人新聞広告審査協会による審査に通った会社だけが新聞に広告を掲載できます。

厳しい審査を経て掲載される商品やサービスは、読み手にも信頼されやすく、企業のイメージアップにもつながります。

購読者の手元に残りやすい

新聞は、購読者の手元に残りやすい紙媒体です。

読み終えた新聞は、気になる記事をスクラップしたり、リサイクル目的で保管したりする人もいます。
そのため新聞に掲載した広告は、何度も見てもらえる機会があります。

新聞広告の特徴や種類については、こちらの記事をご参照ください。
>>新聞広告とは?段って何?その特徴や種類を徹底解説!

②雑誌

雑誌の紙面内に掲載される広告が雑誌広告です。
雑誌広告には、純広告とタイアップ広告の2種類があります。

純広告タイアップ広告
伝え方デザインで伝える文章で伝える
広告の作成者広告主雑誌出版社
(広告主もアイデアを提供)
特徴
  • キャッチコピーを活用
  • 広告であることが明確
  • コラム記事のような読み物
  • 広告と気づきにくい

雑誌に広告を出すメリットは、以下の3つです。

ターゲットが明確化されている

雑誌は新聞よりも媒体数が多く、テーマもさまざまです。
年齢層やライフスタイルなどから、ターゲットが細かく設定されています。

たとえば、同じ30代女性向けファッション雑誌にしてもオフィス向けやカジュアル志向など、ファッションテイストの違う雑誌が存在します。

雑誌は大衆向けのマス広告でありながら、明確なターゲット設定がしやすい媒体といえるでしょう。

広告を繰り返し見てもらいやすい

雑誌も新聞と同じく、購読者の手元に残りやすい媒体です。
また、新聞以上に目的を持って購入する人が多いため、新聞よりも繰り返し広告を見てもらえる可能性も。

とくに料理やDIYなどハウツー系の雑誌は、長期間にわたって保管されやすく、広告を見られる機会も増えます。

購読者に信頼されやすい

雑誌は新聞と同じように、購読者から信頼されやすい媒体です。
雑誌側が記事を書くタイアップ広告の場合、雑誌のコンセプトとのマッチングが重要なポイントになります。

自ら購入して読んでいる読者の、雑誌に対する信頼度は高く、そんな雑誌のコンセプトに合う広告なら、信頼を得やすいでしょう。

雑誌広告の効果については、こちらの記事をご参照ください。
>>雑誌広告は効果的?3つのメリットと2つのデメリットを紹介

③テレビ

テレビは4大マス広告のなかで、最も一般に普及している媒体です。
日本では約9割の家庭にテレビがあり、1日のうち視聴する時間も長めです。

テレビCMにはタイム広告とスポット広告の2種類があります。

タイム広告スポット広告
CMを流す番組の決め方広告主がCMを流す番組と長さを指定してCM枠を購入するテレビ局が決定する
CMの最小単位30秒15秒
CMを流す期間3ヶ月単位期間に定めなし
(広告主が選べる)

テレビに広告を出すメリットは以下の2つです。

多くの人にアプローチできる

テレビCMの最大のメリットは、多くの人にアプローチできること。

テレビCM1本の長さは、15秒や30秒が一般的です。
短時間で幅広い年齢層にアプローチできるのがテレビCMの最大のメリットです。

視聴者の記憶に残りやすい

テレビは映像と音声の両方で情報を伝えられるため、視聴者の記憶に残りやすい媒体です。
何度も見聞きしたテレビCMのフレーズを思わず口ずさんでしまう、という経験はありませんか。

短時間で視聴者にインパクトを与えやすいのがテレビCMの特徴です。

④ラジオ

ラジオCMは、番組の合間に流れる音声によるCMです。

ラジオにもタイム広告とスポット広告があり、テレビCMと似ている部分が多くあります。
ですが、違いは音声のみで情報を伝えることです。

ラジオCMのメリットは以下の2点です。

ながら聞きがしやすい

ラジオの最大の特徴は音声のみで情報を伝えることです。

朝の支度をしながらや仕事しながらなど、何か別のことをしていてもラジオを聞けます。
忙しくてテレビを見られない時間帯にも、ラジオなら聞いてもらえる機会がありますね。

時間や番組ごとにターゲットを設定しやすい

ラジオは時間帯や番組によってリスナーの属性に違いが。
たとえば朝は主婦、深夜は若い世代やドライバーなど、ある程度ターゲットが絞りやすいので、ターゲットに合うCMを届けられます。

マス広告とオンライン広告の違い

マス広告とオンライン広告の違いについて確認しましょう。

マス広告とは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオにおける広告です。
いずれもインターネットを介さない宣伝の方法で「オフライン広告」の部類に入ります。

そして、インターネットを通じて宣伝をおこなうのが「オンライン広告」です。
「デジタル広告」、「インターネット広告」と呼ばれることもあります。
下記はオンライン広告の例です。

  • インターネットの検索結果に表示される広告
  • Webサイトや記事内のディスプレイ広告
  • 成果報酬型のアフィリエイト広告
  • InstagramやTwitterなどのタイムラインに表示される広告
  • YouTube等、動画サイトで視聴中に流れる動画広告

マス広告とオンライン広告の大きな違いは、アプローチの方法です。

マス広告では幅広い層・大衆に向けて宣伝ができます。
一方でオンライン広告は年齢や趣味・嗜好などさまざまなデータから細かくターゲットを絞ってアプローチが可能です。

マス広告とオンライン広告それぞれの特徴や活用の方法を紹介します。

大衆にアプローチしやすいのはマス広告

マス広告の最大のメリットは多くの人にスピーディーに広告を届けられること。
興味のある・なしに関わらず幅広い層へアプローチできるのがマス広告の強みです。

世間に広く普及している媒体である特徴を生かして、新しい商品やサービスのアピールをしたり、会社の知名度を上げたりするにはマス広告が向いているでしょう。

効果測定がしやすいのはオンライン広告

オンライン広告では専用の解析ツールを活用し、広告の効果がどれくらいあったのか数値化できます。

広告が表示された回数やクリック数をデータで読み解き、ユーザーの行動を知ることで、より個々の興味に合う広告が届けやすくなります。

ターゲットを絞って効率よく商品やサービスをアプローチするには、オンライン広告が向いているでしょう。

マス広告のメリットを生かすクロスメディア広告

マス広告のメリットを生かしつつ、さらに広告の効果を引き出すには、クロスメディア広告がおすすめです。

クロスメディア広告とは、複数の媒体を組み合わせる広告戦略のこと。
組み合わせることでお互いの長所を引き出し合い、相乗効果を生み、さらなる広告の効果アップを狙います。

テレビCMで社名や商品を紹介し、そこからWebサイトへ導きカタログ請求などにつなげる方法は、テレビCMとWebサイトを組み合わせたクロスメディア広告です。

クロスメディアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>クロスメディア広告とは?メリットと効果的なポイントを解説!

マス広告は4つの媒体を使い分けて

マス広告の種類やそれぞれの特徴、メリットについて紹介しました。
幅広い層・多くの人に、スピーディーに宣伝ができるのがマス広告の特徴です。

新聞やテレビなどは信頼性が高く、会社の知名度を上げるのに向いている広告媒体です。

またマス広告は、オンライン広告とは手法や向いているターゲットも違います。
クロスメディア広告も取り入れながら、マス広告の良さを引き出す広告を打ち出しましょう。

なお弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。

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