「雑報広告とは?」
「掲載を考えているけどメリットはあるの?」
自社商品やサービスの訴求、または企業の知名度アップを狙って雑報広告を掲載したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
雑報広告は新聞広告のひとつで、特徴やメリットなどを知らない方も多いかもしれません。
今回は雑報広告の特徴やメリット・デメリット、依頼~掲載までの流れについて解説します。
また弊社では、新聞広告の効果や成功事例、出稿方法などを解説しています。
詳しく知りたい方はぜひ「新聞広告の解説本」バナーをクリックして資料をダウンロードしてみてください。
雑報広告とは?
雑報広告とは、全1段未満のスペースに出す広告のことをいいます。
「段」とは新聞に載せる広告の数え方で、1段は新聞1ページを天地で15分割したサイズ(1段あたり天地32mm)です。
新聞広告の段の数え方について詳しくは「新聞広告は「段」で数える!段の数え方から1段あたりの金額まで解説」をご覧ください。
なお、雑報の読み方は「ざっぽう」です。
雑報広告の枠にはそれぞれ名前があり、次の種類があります。
- 題字下・題字横
- 記事中
- 突出
- 記事挟み
ひとつずつ詳しく確認しましょう。
雑報広告の種類は4つ
雑報広告の掲載場所は次の通りです。
雑報広告にはさまざまな種類がありますが、主に次の4つがあります。
- 題字下・題字横
- 記事中(きじなか)
- 突出広告(つきだし)
- 記事挟み広告
ひとつずつ詳しく解説します。
題字下・題字横
題字とは新聞の名前のことです。
題字横は新聞名の横、題字下は新聞名の下に掲載される広告をいいます。
枠は新聞にひとつしかありません。
大きく目立っている題字の下や横に広告を掲載すれば、商品やサービスの認知度をあげたり、企業イメージを与えたりできます。
以下は、毎日新聞の夕刊の題字下に広告を出す場合の料金表です。
名称 | サイズ(mm) 左右×天地 | 東京 | 大阪 | 西部 | 全域版 | |
題字下 | 基本料金 | 56×40 | 300,000円 | 231,000円 | 73,000円 | 574,000円 |
契約料金 | 252,000円 | 200,000円 | 65,000円 | 492,000円 |
記事中(きじなか)
記事中とは、文字通り記事の中に掲載される広告をいいます。
一面の真ん中あたりに掲載されることが多く、視認性が高めであることがメリットです。
枠のサイズは毎日新聞だと約59×3mmと小さめですが、目に留まりやすい広告といえます。
以下は、毎日新聞の朝刊の記事中に広告を出す場合の料金表です。
名称 | サイズ(mm) 左右×天地 | 東京 (含北海道) | 大阪 | 中部 | 西部 | 全国 | |
記事中 | 基本料金 | 59×39 | 395,000円 | 270,000円 | 64,000円 | 124,000円 | 810,000円 |
契約料金 | 328,000円 | 239,000円 | 58,000円 | 112,000円 | 700,000円 |
突出広告(つきだし)
掲載場所は左端と右端かどちらか片端になります。
大きさは2段が一般的で、掲載面を選ぶことが可能です。
近年は大きいサイズも増えており、広告制作もさまざまな工夫ができるようになっています。
割引券やクーポン券など、使用するのに切り取る必要があるものに掲載することが多いです。
以下は、毎日新聞の朝刊で突出広告を出す場合の料金表になります。
名称 | サイズ(mm) 左右×天地 | 東京 (含北海道) | 大阪 | 中部 | 西部 | 全国 | |
突き出し | 基本料金 | 52.5×66 | 534,000円 | 365,000円 | 86,000円 | 164,000円 | 1,092,000円 |
契約料金 | 454,000円 | 318,000円 | 77,000円 | 148,000円 | 947,000円 |
記事挟み広告
広告媒体として世の中に広まっているものの中で、もっとも小さいといっても過言ではありません。
掲載サイズは、通常1cm×1段の大きさです。
非常に小さい枠のため、入れられる文字数もできる表現も限られます。
基本的には1段の中に掲載されるため、読者に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らした広告がつくれれば効果が期待できるでしょう。
名称 | サイズ(mm) 左右×天地 | 東京 (含北海道) | 大阪 | 中部 | 西部 |
番組欄雑報・記事挟み | 10×32 | 73,500円 | – | 12,000円 | – |
雑報広告のメリット3つ
雑報広告には、次のメリットがあります。
- 読者の目に入りやすい
- 広告料金が安め
- 信頼性が高い
ひとつずつ詳しく解説します。
読者の目に入りやすい
雑報広告は、読者の目に入りやすいのがメリットです。
同じ新聞広告でも、例えば記事の下にある広告スペースだと複数の企業が広告を出しています。
しかし、題字下・題字横なら掲載可能企業は1日あたり1社のみで目立つため、読者に見てもらいやすいです。
突出広告や記事中広告は記事の中に広告枠があるため、記事を読む流れで見てもらえます。
枠は小さくとも、読者の視界に入りやすいのは魅力といえるでしょう。
広告料金が安め
雑報広告は、比較的広告料金が安いです。
枠が小さいことや載せられる情報も限られていることから、記事下広告に比べると費用負担がかかりません。
新聞広告を検討していて予算が限られている場合は、雑報広告から試してみてもいいでしょう。
なお「新聞広告の料金相場はどれくらい?費用の仕組みを丁寧に解説」では、雑報広告を含む新聞広告の費用感がわかるため、ぜひご覧ください。
信頼性が高い
記事の信頼性が高い新聞に載るのが、雑報広告です。
日本新聞協会広告委員会の調査によると、新聞は「知的である」「情報が正確である」「情報の信頼性が高い」といった声が多くあります。
参考:情報の正確さと信頼性は新聞がトップ 新聞読者は社会課題への関心が高い傾向| 広告朝日|朝日新聞社メディア事業本部
信頼性の高い媒体に広告を載せれば、企業や商品・サービスのイメージアップがねらえるほか、利用や問い合わせにもつながりやすいです。
雑報広告のデメリット3つ
雑報広告は多くのメリットがある中で、デメリットもあります。
- 多くの情報は載せられない
- 枠がなく掲載NGになる確率が高い
- 効果が出ているかわかりにくい
デメリットを把握することは、雑報広告の効果を最大限出すうえで重要です。
多くの情報は載せられない
雑報広告は、多く情報が載せられません。
雑報広告は広告枠が小さいです。
毎日新聞の場合、もっとも小さい枠で記事挟み広告の左右10mm×天地3mmと、入れられる情報に限りがあります。
訴求したいことが多くある場合は、雑報ではなく記事下広告が適しているでしょう。
枠がなく掲載NGになる確率が高い
雑報広告は全体的に掲載可能枠が少ないです。
特に題字下・題字横は、1日あたり1社のみしか掲載できません。
掲載したいとなっても枠が埋まっている可能性が高いため、出稿を考えるのであれば制作~掲載までのスケジュールを練っておく必要があります。
効果が出ているかわかりにくい
雑報広告は、効果が出ているか判断がつきにくいです。
例えばWeb広告などであれば、広告のクリック数や閲覧数などから効果測定します。
雑報広告は読者が目で読むだけのため、効果測定がしにくいのです。
ただし、新聞広告の効果を調査するプラットフォームサービスJ-MONITERを利用している新聞社であれば、測定はできます。
雑報広告を取り扱う広告代理店4選
広告代理店に雑報広告の出稿を依頼する場合、新聞広告を扱っている広告代理店に依頼する必要があります。
ここでは、雑報広告を取り扱っている広告代理店を4社紹介します。
- 株式会社ムサシノ広告社
- 株式会社表参道アド
- 株式会社毎日エージェンシー
- 株式会社メディアバリュー
株式会社ムサシノ広告社
株式会社ムサシノ広告社は、記事下広告や小型広告、案内広告などの掲載方法に精通している新聞広告のプロフェッショナルです。
広告計画を総合支援するシステム『MARS』を活用して、広告を見てもらいたいターゲットの設定や分析、媒体の選定、広告プランの策定などをおこないます。
クライアントの目的や予算にあわせて、効果的で投資効率もよい広告計画を提案してくれる点が魅力です。
株式会社表参道アド
株式会社表参道アドは、全国紙や地方紙など、クライアントの目的に応じた媒体を選び、読者の目に留まるような広告を作成してくれる広告代理店です。
写真やイラストなどの視覚的な情報も掲載できるため、文字だけでは伝えきれない情報もしっかりと伝えられます。
また、広告の表現方法についても相談に乗ってくれるため、読者に訴求力のあるメッセージを届けられるのが魅力です。
株式会社毎日エージェンシー
新聞広告を中心に、多様な広告媒体を扱う株式会社毎日エージェンシーは、毎日新聞社グループの総合代理店として設立されました。
新聞の高い社会的信頼度と読者の習慣性を利用して、ターゲットにきちんと見てもらう広告を提案してくれます。
広告効果を高めるために、地域ごとに広告内容を変えるなどして広告展開の方法を考えてくれる会社です。
株式会社メディアバリュー
株式会社メディアバリューは、新聞や雑誌、ラジオCMなどのメディア広告を手掛けています。
また、Webサイトの制作やイベント・展示会の出展サポートなどもおこない、企業のトータルプロデュースもしている会社です。
読者層にあわせた出稿スペースや掲載日、予算に応じた原稿の作成など、最適なプランを提案してくれます。
雑報広告を掲載するまでの流れ
雑報広告は、新聞広告を扱っている広告会社に依頼することが多いです。
- 広告会社を決めて問い合わせる
- 広告内容を決める
- 広告をつくる
- 審査
- 広告の修正・掲載
一般的な掲載からの流れを解説します。
1.広告会社を決めて問い合わせる
まずは広告会社を決め、問い合わせます。
明確に依頼会社を決めるわけではなくとも、情報として次のことを聞かれる可能性があるため、あらかじめかためておきましょう。
- 広告内容
- 掲載したい新聞
- 掲載期間
- 予算
2.広告内容を決める
広告内容・原稿サイズ・掲載時期など細かいことを決めていきます。
広告会社によっては、掲載する目的やターゲットなどを聞いたうえでサイズや掲載期間などを提案してくれる会社もあるため、気になることはしっかり聞いていきましょう。
3.広告をつくる
打ち合わせで決めた内容を盛り込み、かつ広告の審査をパスできる広告をつくります。
広告には載せてはいけない文言や表現などがあるため、審査に通る広告をつくらなくてはなりません。
広告主が広告をつくる場合は、制作完了後にデータを広告会社に送る流れになります。
広告主がつくる場合でも締切などのスケジュールは広告会社から共有されるため、それまでに確認する・修正するを繰り返します。
広告をつくるのが誰であっても、デザインを考えるうえでのポイントは押さえておいて損はありません。
ぜひ「デザインの4原則とは?基本をおさえて最後まで読まれる広告に」をご覧ください。
4.審査
審査には、企業審査と広告審査があります。
企業審査は、その会社で初めて広告を掲載する際に必要です。
謄本などの審査書類を用意しなくてはなりません。
過去に掲載があれば企業審査はないことが多いです。
広告審査は必須です。
第三者機関である広告審査協会の審査が必要となった場合は、3週間近くかかります。
5.広告の修正・掲載
審査に引っかかった場合は修正します。
パスした場合はいよいよ掲載です。
広告会社に費用を支払ったあと、実際の掲載紙が送られてきます。
雑報広告の特徴を理解し効率よく効果を得よう
新聞は年々読者が減っているものの、信頼性の高さは十分にあり、特定地域に配布もできます。
雑報広告は掲載枠ごとに利点があり、また掲載料も比較的安いことから活用しやすい広告です。
より効果を出すには、自社が広告を出す目的などに沿ったプランがある広告会社に相談するのがおすすめです。
広告は自社で制作するのもよいですが、広告会社にはプロの広告制作担当がいます。
商品やサービスなどを確実に訴求できる、または企業の認知度をあげられるような広告の制作を依頼できる、プロに任せるのもおすすめです。
雑報広告の出稿を考えている方は、ぜひ本記事を通じて雑報広告について把握し、確実に成果を上げていきましょう。
なお弊社では、新聞広告の効果や成功事例・出稿方法などを解説しています。
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