新聞広告はたった1日で、数百万人、数千万人もの人へメッセージを届けられる広告です。
だからこそ、新聞広告が大きな話題を呼ぶことも珍しくありません。
本記事では、基本となる新聞広告の特徴とともに、新聞広告で話題になった13事例を紹介します。
また、新聞広告を有名にする6つのポイントについても解説します。
最後までお読みいただき、ぜひ新聞広告を制作する際の参考にしてください。
また弊社では、新聞広告の効果や成功事例、出稿方法などを解説しています。
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新聞広告の特徴

本章では、新聞広告独自の魅力と、面白い新聞広告をつくるメリットを詳しく解説します。
新聞広告は、紙媒体ならではの信頼性や視認性の高さなど、さまざまな特徴があります。
また、デザインやコピー次第ではSNSで話題となり、大きな影響力を持つこともあるのです。
まずは、新聞広告の魅力やメリットを知っておきましょう。
新聞広告については以下の記事でも詳しく解説しています。
新聞広告独自の魅力
新聞広告の大きな魅力は、その信頼性と情報の受容度の高さにあります。
新聞は公正な報道を提供するメディアとしての地位を確立しており、そこに掲載される広告も信頼性のあるものと認識されやすいのです。
そのため、新聞広告は、企業やブランドのメッセージを読者にストレートに伝える手段として有効です。
また、新聞広告は視認性が高く、読者が記事を読む過程で自然と目に留まるため、広告内容をストレスなく伝えられます。
フルページ広告やインパクトのあるデザインを採用すれば、より強く広告を印象づけられるでしょう。
さらに、新聞広告は地域密着型のプロモーションにも適しています。
全国紙だけでなく地方紙にも広告を出稿できるため、特定の地域に住むターゲット層へダイレクトにアプローチできるのが魅力のひとつです。
面白い新聞広告を作るメリット
新聞広告にユーモアや斬新なアイデアを取り入れると、多くの人の注目が集まり、広告効果が高まります。
特に、話題性のある広告はSNSで拡散されることも多く、新聞広告の枠を超えた影響力を持つこともあります。
また、面白い広告は、企業や商品のイメージ向上にもつながります。
広告に対して好意的な印象を抱いた読者は、その企業やブランドに対しても好感を持つようになるでしょう。
さらに、新聞広告は保存性が高いため、何度か見返される機会があります。
その際に再度目に留まった広告は、再び影響力を持ちます。
例えば、過去のユニークな広告がSNSでシェアされれば、新たな読者層にリーチする可能性もあるでしょう。
このように、面白い新聞広告は短期的な話題性だけでなく、長期的なブランド戦略にも貢献するのです。
また、面白い新聞広告の要素については、以下の記事でも詳しく解説しています。
参考にしたい!有名で面白い新聞広告の事例13選

新聞広告の中には、読者の関心を引きつけ、話題となった名作が数多く存在します。
本章では、特にユニークな発想やメッセージ性の強い13の新聞広告の事例を紹介します。
- LUX:採用の履歴書から顔写真をなくします。
- 日経おとなのOFF:絶対に見逃せない美術展2020
- 新聞広告の日プロジェクト 朝日新聞社×左ききのエレン Powered by JINS
- 集英社:鬼滅の刃 最終巻
- 集英社:銀魂 完結
- 宝島社:「敵は、嘘」
- 新潮社:十二国記の日
- いろはすタイアップ
- トヨタ:2013ヴェンザ(カナダ)
- 岐阜新聞:STAYHOME with newspaper
- 島根県の新聞広告
- 森永乳業
- フジテレビジョン
これらの広告は、単なる宣伝を超えたインパクトを持ち、ブランドのイメージ向上や社会的な議論を喚起するものばかりでした。
LUX:採用の履歴書から顔写真をなくします。
日本経済新聞に掲載された、「採用の履歴書から顔写真をなくします。」のコピーが印象的なLUX(ユニリーバ・ジャパン)の広告です。
美容製品を製造している企業が、採用の際に容姿でなく、意欲や能力のみに焦点をあてることを宣言したものです。
LUXによる、髪だけでなく女性の生き方すべてをケアする「LUX Social Damage Care Project」の一環としておこなわれました。
白の背景に、黒文字で大きく書かれた革新的なコピーは、印象に残りやすくなっています。
X(旧Twitter)における1週間のインプレッション数は270,000、エンゲージメント総数は37,400と、SNSでも話題に。
この広告に対するSNS投稿のうち、約8割がポジティブな内容であり、LUXは企業価値を大きく向上させたのです。
この広告を始点として、「採用における容姿の必要性」について活発に議論がおこなわれるなど、長期にわたって拡散されました。
日経おとなのOFF:絶対に見逃せない美術展2020
出典:BIGLOBEニュース
この広告は、思わぬミスから話題となった事例です。
2020年12月9日の朝日新聞朝刊に、雑誌「日経おとなのOFF」の「絶対に見逃せない美術展2020」が掲載されました。
しかし、本来は2021年の美術展について紹介するはずが、掲載されたのはなんと2020年の広告。
なぜか過去の原稿が使われてしまったのです。
出稿主である日経BP社は、X(旧Twitter)で「広告内容が誤っていました。申し訳ありません」と謝罪しました。
朝日新聞社も翌日の朝刊にて「前年の広告原稿でした。謹んでお詫び申し上げます」と謝罪する事態に。
しかし、あまりのミスに「話題になったおかげで知ることができた」「購入してみたくなった」と、逆にSNS上では同情が集まる結果になったのです。
新聞広告の日プロジェクト 朝日新聞社×左ききのエレン Powered by JINS
広告業界で働くクリエイターの葛藤を描いた漫画「左ききのエレン」と、朝日新聞社がコラボした新聞広告です。
この広告はSNS上でも大きな話題となり、読者投票では2,300件を超えるX(旧Twitter)でのリポストを、インプレッションでは合計約1,000万を記録。
第40回(2020年)新聞広告賞(新聞社企画・マーケティング部門、日本新聞協会)を受賞するなど、大きな話題を呼びました。
この広告は2019年10月20日の「新聞広告の日」に掲載され、見開き全30段の2ページすべてが漫画で、実際の企業を登場させています。
内容は、眼鏡ブランドJINSが販売するレンズ「バイオレットプラス」の広告企画を巡ったプレゼン対決。
争うのは、「左ききのエレン」の主人公である朝倉光一が在籍する「目黒広告社」と、ライバル企業の「The Breakthrough Company GO」です。
2社による企画案はWebサイトやX(旧Twitter)にて公開され、2019年10月20日~28日で読者投票をしました。
結果、2019年11月21日の朝日新聞全国版の朝刊内にて、勝利した目黒広告社による「近視の人にしか見えない広告」が掲載されました。
集英社:鬼滅の刃 最終巻
出典:鬼滅の刃 特設サイト
これは、新聞広告によって新聞の売り上げがあがる稀有な事例です。
2020年12月3日夕刊または12月4日朝刊に掲載された、「鬼滅の刃」の新聞広告。
社会現象ともなった漫画「鬼滅の刃」の最終巻(23巻)発売と、コミックス累計発行部数の1億部突破を記念した広告です。
主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)や妹の禰豆子(ねずこ)など主要15キャラクターのイラストに加え、作者・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)氏のメッセージなど全部で17バージョンを制作。
主要5紙で掲載されました。
- 朝日新聞
- 読売新聞
- 日本経済新聞
- 毎日新聞
- 産経新聞
掲載翌日の朝には、X(旧Twitter)で「広告掲載の新聞」「新聞広告」がトレンド入り。
そのあまりの人気ぶりから、すべて揃えようとするファンが続出しました。
フリマアプリでは転売が相次ぎ、全5紙のセットでは2,000円以上の値段で出品される結果になったのです。
集英社:銀魂 完結
出典:adv.yomiuri
SNSと連動させることで、ファンとの一体感を上手に醸成した事例です。
読売新聞にて、集英社の人気漫画、「銀魂」の本当の最終巻(77巻)が告知されました。
週刊少年ジャンプで連載していた銀魂は、「完結する」と3度も宣言。
当初の完結宣言から3年経って完結しました。
X(旧Twitter)ハッシュタグ「#さよなら銀魂」でメッセージを送るキャンペーンを実施し、キャンペーン応募者のアカウント名を盛り込んだ広告が掲載されました。
キャンペーンには紙面上に載せきれないほど応募者が殺到。
女性ファンを中心に、2日間で約249万人にリーチするほど話題となりました。
宝島社:「敵は、嘘」
出典:adv.yomiuri
インパクトのあるデザインによって成功を収めた、宝島社の広告です。
2019年1月7日、宝島社は読売新聞の全30段の見開き二連版に、「真実の口」の画像がいっぱいに広がるインパクトある広告を掲載しました。
そして「敵は、嘘。」という強烈な印象を与えるコピー。
商品では伝えきれない「企業として社会に伝えたいメッセージを伝えたい」宝島社の意図が明確に現れています。
SNSでも、「久々新聞広告で鳥肌」「インパクトあるなあ。」と、大きな話題となりました。
掲載日と翌日の2日間で、X(旧Twitter)における総ツイート数は4,018件、推定リーチ数は約556万人にものぼっています。
新潮社:十二国記の日
出典:広告朝日
新聞広告を軸として、SNSや書店をも巻き込んだ一大プロモーションにまで成長させた例です。
2019年12月12日の十二国記の日、朝日新聞にて「十二国記」の15段カラー広告が掲載されました。
シリーズ累計発行部数が1,200万部を突破した、異世界ファンタジー小説「十二国記」。
2019年10月、18年ぶりに新作が発売されると、1カ月で250万部を売り上げるほど大人気に。
感謝の思いと、まだシリーズを読んだことがない人へのアプローチのため、12月12日の十二国記の日に、4つの地域ごとに4種類の全面広告を制作して掲載しました。
掲載後、4種類の広告写真をX(旧Twitter)に載せると、「他の地域の新聞も欲しい!」「全紙揃えたい!」と、全種類揃えようと新聞を購入するファンが続出するほどの大反響を呼びます。
新潮社によると、広告掲載後は既刊本の売り上げが平均で30%も上昇するなど、新規読者の獲得に見事成功しました。
さらに、この新聞広告をリサイズして書店用のポスターも作成。
書店店頭でのディスプレイを競う「ディスプレイ・コンテスト」を実施し、120店舗が参加しました。
広告から社会現象にまで発展させた、新聞広告の特徴を活かした見事な事例です。
いろはすタイアップ
いろはすタイアップ
出典:新聞広告
新聞広告を若年層に広くリーチさせる新たな手法として、高く評価された事例です。
小学館の人気ライトノベル「やはり俺の青洲ラブコメはまちがっている。」のヒロイン「一色いろは」の愛称が「いろはす」であることから、日本コカ・コーラのミネラルウォーター「い・ろ・は・す」とコラボレーション。
一色いろはの誕生日である4月16日当日に、新聞広告を掲載しました。
新聞広告は、採水地ごとに販売エリアが異なる「い・ろ・は・す」の製品特性に合わせて、全15段×6パターン制作。
掲載当日の朝から、X(旧Twitter)では多くのファンによる投稿で盛り上がりました。
トヨタ:2013ヴェンザ(カナダ)
出典:PREDGE
自動車の車載カメラの機能を、ユニークな方法でアピールした広告を紹介しましょう。
カナダで掲載された、トヨタ自動車の中型クロスオーバーSUV「トヨタ・ヴェンザ」2013年モデルの新聞広告です。
広告のコピーやロゴマークが逆さまになっています。
ページをめくると、裏側には正しい向きの広告コピー「2013 Venza With backup camera」やロゴマーク、そして自動車の真後ろには犬が。
これは、ヴェンザに搭載されたバックアップカメラの紹介が狙いです。
バックアップカメラによって後部を運転席から確認できるため、死角にも簡単に気つけることをさりげなくアピールした広告になっています。
岐阜新聞:STAYHOME with newspaper
出典:ねとらぼ
あっと驚く意外性を取り入れた斬新な広告を紹介します。
これは、5月6日に岐阜新聞にておこなわれた、ステイホームを呼びかける企画「STAYHOME with newspaper」の最終日に掲載された広告です。
「STAYHOME with newspaper」の目的はステイホーム時間を楽しく過ごしてもらうこと。
紙面上にクロスワードパズルや塗り絵などが掲載されていました。
最終日5月6日の広告は水玉模様のイラストが11個並んでいるだけで、一見すると意味不明です。
ところが、紙面から2メートル以上離れてみると「離れていても心はひとつ」の文字が浮かび上がります。
「発想すごすぎ!」「鳥肌立った…」など、X(旧Twitter)では12万回以上リポストされるほどSNS上で大きな話題に。
ちなみに、この広告を作成したのは岐阜新聞社営業部の蜂谷さん。
蜂谷さんはデザインの勉強をしていたわけでなく、シンプルにPowerPointで黒い四角形を切り抜いて作成したとか。
その発想力と創意工夫には称賛の声が集まっています。
島根県の新聞広告
出典:新聞広告
島根県をはじめ、地方の人口減少が大きな社会問題となっていることを受けて、地元就職を促す目的で、子どもの保護者や家族に向けて出稿した新聞広告です。
8月14日、60段のカラーで印刷された表面では、キャッチコピーと都会を走る電車の写真を打ち出しています。
二次元コードを読み取ると、都会に住む若者が生活に疲弊し、地元就職を検討する様子を描いた約1分の短編動画が流れる仕組み。
裏面には、動画の内容を母親目線で展開したメッセージを発信しています。
今まで1日平均3000PVだった特設サイトへのアクセス数が、新聞広告を出稿した翌日は、1万3000PVに増加。
島根県のFacebookには、「見て涙出た。まさに私の気持ちだったから」「心をうたれました」など、コメントが寄せられました。
森永乳業
出典:新聞広告
コロナ禍で海に遊びに行けない人たちに、海の日に合わせて森永乳業が出稿した新聞広告です。
深い癒しをテーマにプロジェクトを展開している森永乳業マウントレーニアとの協業でこの企画が実現しました。
キャッチコピーに合わせて、仕掛け絵本のように動物が飛び出してくる紙面は、読者から大反響。
「新聞でこんなことできるの!」「朝から心が整いました」など、SNSでも話題になりました。
フジテレビジョン
出典:新聞広告
これは、新聞広告の新たな可能性を開拓した例のひとつです。
フジテレビのドラマ『ルパンの娘』の続編を宣伝する新聞広告ですが、ルパンの娘役の深田恭子さんが、物語にちなんで読者があっと驚くものを盗みました。
それは、新聞の番組欄です。
初めての試みなこともあり、SNSでは大反響。
「新聞のミス?」と写真付きでアップする読者や、「深田恭子さんに盗まれていることに『やられた!』」と感心するコメントがたくさん寄せられました。
新聞広告を有名にするポイント6つ

新聞広告を有名にするためには、広告自体のクオリティだけでは不十分です。
本章では、新聞広告が多くの人に認知され、話題になるための6つのポイントを解説します。
- SNSでの拡散を狙う
- 人気のある漫画とコラボする
- 旬の話題を使用する
- 意外性を出す
- インパクトのあるデザインにする
- 新聞の信頼性で勝負する
話題化する新聞広告のポイントをしっかり押さえておきましょう。
SNSでの拡散を狙う
新聞広告が話題化するきっかけのひとつは、SNSでの拡散です。
広告のユニークさやメッセージ性が強ければ、SNSでシェアされ、短期間で広範囲に拡散される可能性があります。
SNSの中でもX(旧Twitter)は、リポストが増えると広告ではなく話題のコンテンツとして機能し始めます。
例えば、以下のような例です。
としまえんの閉園を、完全燃焼した「ジョー」に重ねて伝えた30段の新聞広告です。
としまえんが閉園する前日の朝刊に、漫画「あしたのジョー」のラストシーンと「Thanks.」のひと言を通じて、感謝のラストメッセージを掲載。
この新聞広告は、以下のような理由から読者の心をつかみ、X(旧Twitter)で広く拡散されました。
- 「トリッキーな閉園メッセージを打ってくるかもしれない」という読者の予測とは違った広告だった
- 「Thanks.」というシンプルすぎる「What」と、余白をたっぷり使う「How」が、異常値として機能した
- 清々しさ、寂しさを感じられた など
人気のある漫画とのコラボする
ビッグコンテンツとのコラボは、新聞広告を話題化するきっかけのひとつです。
例えば、以下のようなコンテンツがあげられます。
- 漫画
- アイドル
- ミュージシャン
- 人気アニメ
- ゲーム など
すでに多くのファンがついているコンテンツの起用が効果的です。
特に、人気のある漫画とのコラボレーションは、幅広い世代に支持されています。
例えば、以下のような例があげられます。
出典:伝説の広告
2013年の11月1日~20日にかけて、コミックス発行累計3億冊突破キャンペーンの一環として実施された「ワンピース新聞ジャック」企画です。
「伝説の新聞広告」といわれる理由が3つあります。
- 47都道府県の地方紙を使った訴求
- SNS上で話題になった
- 掲載日の新聞がよく売れた
日本全国で「自分の県にはワンピースのキャラクターの誰が来た!」とSNS上で話題になりました。
キャラクターの一例は以下の通りです。
北海道 | 青キジ(クザン) |
秋田県 | 黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ) |
千葉県 | サンジ |
岡山県 | シャンクス |
香川県 | ウソップ |
愛媛県 | ナミ |
主人公のルフィは、なんと海外に登場しました。
- アメリカ(ニューヨーク・タイムズ)
- 台湾(中国時報)
ワンピースをしらない新聞読者層がワンピースを知り、新聞を読まないワンピース層が新聞を読むきっかけを作りました。
旬の話題を使用する
新聞広告を成功させるには、話題の旬を逃さずタイミングをつかむことです。
社会的に注目を集めている話題やトレンドを取り入れた広告は、読者の関心を引きやすく、共感を得やすいです。
その日の新聞でしか手に入らない、と感じさせる限定感がファンの収集欲をかき立てます。
例えば、以下の新聞広告です。
出典:Pouch
2016年9月29日、日本経済新聞全国版の朝刊です。
30段の見開きにタレントのベッキーさんのヌード姿が大きくカラーで掲載されました。
清純派のイメージが強かったベッキーさんの大胆ショットと「あたらしい服を、さがそう」のキャッチコピーが大きな話題になりました。
このように、話題の芸能人やニュースを起用した新聞広告は、読者の目に留まりやすくなります。
意外性を出す
広告に意外性を持たせるのは、読者の注意を引き、記憶に残すために効果的な手法です。
普段の新聞広告では見られないデザインや切り口を採用すると、読者に「面白い」と思わせられ、SNSなどでの自然発生的なシェアも多くなります。
例えば、もともと読者が興味のある内容でも、広告のサイズ次第で意外性を生むことがあります。
以下のような例です。
出典:広告朝日
「転スラ」の愛称で親しまれている伏瀬のなろう系小説『転生したらスライムだった件』の新聞広告です。
2021年11月28日に、全国5つの地域で紙面デザインを変えて掲載されました。
この新聞広告が話題化した理由は3つあります。
- 希少性が高まった
- 若い世代にとって新聞のサイズ感や紙質が新鮮だった
- 保存性が高かった
掲載された新聞広告は、SNS上でやりとりされ、大きな話題になりました。
インパクトのあるデザインにする
新聞広告のデザインは、第一印象で読者の関心を引くための重要な要素です。
シンプルかつ大胆なデザイン、ビジュアルとコピーのバランスが取れたレイアウトを採用すると、視覚的に強い印象を与えられます。
特にフルページ広告や見開き広告は、デザインの自由度が高く、さまざまな表現が可能です。
カラーやフォントの使い方、写真やイラストの選び方次第で、広告全体の雰囲気が大きく変わります。
インパクトのあるデザインはSNSでシェアされやすく、より多くの人に認知される効果が期待できるでしょう。
また、新聞広告のデザインについては以下の記事でも詳しく解説しています。
新聞の信頼性で勝負する
新聞に広告を出稿するのはそれだけで、都内の一等地に看板を出すのと同じくらいのインパクトがあります。
新聞広告は他の広告媒体と比べて信頼性が高いため、真実性や誠実さを前面に押し出した広告は、読者に強い安心感を与えます。
特に、社会的なメッセージを伝える広告や、企業の姿勢を示す広告では、新聞という媒体の信頼性を十分に活用すると広告の説得力が増し、消費者の共感や信頼を得やすくなります。
読者が他のメディアに情報発信したくなる理由も、新聞の信頼性が高いからかもしれません。
- 新聞広告をオフィシャルな情報として受け取る
- SNSなど他のメディアに発信して、他人に伝えたくなる
若い世代にとって新鮮なメディアである新聞を起点として、読者の心を揺さぶる広告を出稿してみてはいかがですか?
面白い新聞広告を作るには若い世代で話題になることが大切

本記事では、新聞広告で話題になった事例について詳しく紹介しました。
広告は、基本的には、What(何を)・How(どう言うか)の2点を意識して制作します。
しかし、話題になる新聞広告はいずれも、「What」と「How」のいずれか、もしくは両方に「普通ではない」「異常値」の要素が含まれていました。
それが、解説してきた6つのポイントです。
- SNSでの拡散を狙う
- 人気のある漫画とコラボする
- 旬の話題を使用する
- 意外性を出す
- インパクトのあるデザインにする
- 新聞の信頼性で勝負する
新聞広告は若い世代にとって新鮮なメディアでであり、近年はSNSで拡散されて、より話題になる広告が多くありました。
新聞広告を皮切りに、SNS上で話題を広げる仕掛けを検討してみてはいかがですか?
また弊社では、新聞広告の効果や成功事例、出稿方法などを解説しています。
詳しく知りたい方はぜひ「新聞広告の解説本」バナーをクリックして資料をダウンロードしてみてください。
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