超高齢化社会へと向かう日本では、2018年に総人口に占める高齢者数の割合が28.1%を突破し、男性の4人に1人が高齢者の計算となりました。
それに伴い、老人ホームの届け出数も急増しています。
1989年には155施設しかなかった有料老人ホームは、2013年に8,499施設となり、今も増加傾向にあります。
たくさんの老人ホームから、入居者たちがお気に入りを見つける時代です。
なかなか入居ができない評判のいい老人ホームもあれば、空室の目立つ老人ホームもあります。
では、入居希望者が集まる老人ホームは、どのようなチラシを活用しているのでしょう。
この記事では、地域に密着した「老人ホームのチラシをデザインする際に大切なこと」を解説します。
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目次
老人ホームのチラシに求められること3つ
老人ホームのチラシを制作する際に求められるポイントは3つあります。
- 活力が感じられる
- 安心できる
- 楽しい生活を想像できる
利用者が手に取って読みたいと思えるチラシデザインについて、詳しく解説していきます。
①活力が感じられる
老人ホームのチラシを見るのは、入居を検討している高齢者とそのご家族です。
老人ホームに対して「期待」と「不安」を抱いている高齢者に対して、活力が感じられるチラシの制作を心がけましょう。
具体的には、以下のような色をワンポイントで入れるのが効果的です。
活力、元気、温もり | オレンジ色 |
生命力 | 緑色 |
おしゃれ、優しさ | ピンク色 |
また、老人ホームに対して「信頼」と「安らぎ」のイメージを抱いてもらうことも重要です。
青 | 青空のイメージ | 信頼感を得られる |
緑 | 自然界のイメージ | 温もりや優しさを感じられる |
白を背景にパステルカラーなどの優しい色調を採用することで、目に優しく爽やかな印象を与えることができます。
老人ホームのチラシは、直感的なアプローチではなく、じっくり読んでもらえるような論理的アプローチが効果的です。
発信したい情報を絞り込んでシンプルなデザインにするのではなく、十分な量の情報を読みやすく配置するため、以下のようなデザインを意識してチラシを制作しましょう。
- 背景は落ち着いた色調にする
- 余白が十分にある
- 大きめの文字でレイアウトする
- 情報ごとに区切られている
- 電話番号など問い合わせ先が大きく記載されている
- イメージ写真を用いる
資料をじっくり読んで老人ホーム選びをしたいと思っているターゲット層のニーズに合わせて、読みやすさを配慮したデザインを考えることが大切です。
大切な家族を入居させる老人ホームとして前向きに検討してもらえるように、まずはチラシで好印象を与えましょう。
②安心できる
老人ホーム選びをする際に大きな決め手となるのが「安心感」です。
入居を検討している高齢者はもちろん、ご家族が安心できる空間であることを伝えなければなりません。
老人ホームのチラシ制作で安心感を与えるコツは3つあります。
写真を多く入れる | 施設の外観、内観、介護スタッフなど |
施設の方針を伝える | 老人ホームの経営方針や院長のあいさつ文など |
入居者のコメントを加える | 実際に入居している高齢者やご家族の口コミ |
老人ホームの入居を決定するのは、必ずしも本人であるとは限りません。
多角的な情報を読みやすくデザインして、安心感を与えるチラシ制作をしましょう。
③楽しい生活を想像できる
入居を検討している高齢者にとって、老人ホームは第二の人生のスタート地点です。
老人ホームに対して1つでも多くのプラスイメージを抱いてもらうために、十分な情報量+αの情報提供を心がけましょう。
具体的には、以下のようなイメージ写真を使ったチラシ制作が考えられます。
楽しい老後を想像できる | 施設内のイベントやレクリエーション風景など |
明るい施設のイメージ | 入居者たちが団らんしている様子など |
健康を維持できる | 栄養バランスのとれた食事やストレッチの様子など |
「イメージ写真」を選ぶポイントは2つあります。
- 笑顔があふれている
- 自然体である
できるだけ実際の老人ホームの施設内で、笑顔を意識して撮影しましょう。
撮影が難しい場合は、あらかじめ撮影された写真がストックされている写真素材サービスを利用するのもおすすめです。
老人ホームでの生活について、より具体的にイメージしてもらえるチラシ制作に取り組みましょう。
老人ホームのチラシをデザインする上で重要な掲載内容
老人ホームのチラシには、以下の内容を掲載します。
- 基本情報(住所、電話番号などの問い合わせ先)
- サービスの内容
- 利用者様やスタッフの声など
- 施設の特徴や強み
基本情報を掲載する際に、どのような点に注意したらよいのか詳しくみていきましょう。
基本情報
老人ホームのチラシを見た人が問い合わせをする際に必要な情報を掲載しましょう。
- 電話番号
- 住所
- メールアドレス
- QRコードなど
また、基本情報として以下のような情報も加えると効果的です。
- 所在地
- 最寄り駅
- アクセス
- 地図
- ビル名
チラシの大きさやスペースに合わせて、掲載する情報を選択しましょう。
サービスの内容
老人ホームのサービス内容は、入居検討者にとって重要な情報のひとつです。
サービスの内容をポイントを押えて掲載しましょう。
- 対応可能な看護・医療体制
- 病院へ移動など
- 1日の流れ
- 年間行事
- 地域交流イベント
- レクリエーション(音楽療法、朗読会)
- 入居費用 など
老人ホームに入居してからの楽しい生活を想像できる情報は、入居者にとってプラスな情報です。
すべての情報を掲載する必要はありませんが、できる限り掲載しましょう。
利用者様やスタッフの声など
老人ホームの入居を検討する場合、チラシやパンフレットで施設への理解を深めてから見学をします。
そのとき入居候補としてあげてもらうためには、利用者やスタッフの声を掲載するのが効果的です。
入居者の声 | 食事がおいしい、新しい趣味が増えた、天然温泉が併設されていて大満足、大好きなペットと一緒に生活できて幸せ など |
スタッフの声 | 精一杯サポートします、何でも言ってください、たくさんお話しましょう、みなさんの笑顔にお会いできるのを楽しみにしています など |
ここでのポイントは、利用者やスタッフの声と同時に求人広告を掲載しないことです。
入居者募集と同時に求人広告を掲載すると、人手不足で十分なサービスが得られないと思われてしまうので注意しましょう。
施設の特徴や強み
他にはない施設の特徴は、複数の老人ホームを検討している段階で大きな決め手です。
例えば以下のような強みがある場合、チラシに掲載して積極的にアピールしましょう。
対応可能な看護・医療体制 | 看護師や介護福祉士の人数、病院併設 など |
入浴施設 | 天然温泉を併設している など |
自然豊かな立地 | 高級住宅街、海や山が見える など |
その他 | ラウンジ、シアタールーム完備、自給自足を目指している など |
新たな生活の拠点となる老人ホームの環境は、文章だけでは伝わりません。
できるだけ実際に撮影した老人ホーム施設内の写真を使って、施設の特徴や強みを表現してみましょう。
次のアクションにつながる老人ホームのチラシ「成功例」3つ
老人ホームのチラシをデザインする上でもっとも重要なことは、次のアクションへの誘導です。
ここでは、3つの成功例を参考にチラシ制作の注意点を紹介します。
- 資料請求・パンフレット請求
- 1日体験入居
- 昼食会への参加のお誘い
それぞれを詳しくみていきましょう。
①資料請求・パンフレット請求
もっとも一般的なのが、資料請求やパンフレット請求です。
老人ホームのチラシを見た人がスムーズに問い合わせできるように、以下の情報を掲載しましょう。
- 電話番号
- メールアドレス
- 老人ホームのURL
- QRコードなど
資料請求の電話をためらう人は少なくありません。
気軽にアクションが取れるWebサイトやメールといった複数の申し込み方法を提示しましょう。
また、「資料請求されたお電話にこちらからご案内を差しあげることはありません」と勧誘や売り込みがないことを伝えることも大切です。
②1日体験入居/見学会
出典:社会福祉法人光和苑
1日体験入居や見学会は老人ホームでの生活を実体験できる貴重な場です。
「見学随時」「予約必須」と記載するだけではなく、以下のような情報も掲載しましょう。
- 体験入居/見学会のスケジュール
- 予約方法
- お気軽にお電話くださいなど
また「スタッフが玄関までお迎えにご案内します」と一言添えるだけで親切な印象を与えることができます。
安心してアクションを起こせるようなチラシ制作を心がけましょう。
③昼食会への参加のお誘い
出典:たのしや上土
老人ホームでの生活を考えたとき、食事への不安が思い浮かぶ方は少なくありません。
この不安を払拭するために、昼食会を計画することはとても有効です。
- ランチをご試食いただけます
- チラシを持参すると先着50名様(本人限定)昼食を無料にて体験いただけます
これらの文言にくわえて、実際に提供する食事のメニューを掲載するのもよいでしょう。
昼食会を実施することで、「おいしい料理を食べられる施設」と印象づけることができます。
老人ホームの入居者に「希望」と「安心感」を与えるチラシを!
老人ホームのチラシを制作するは、3つのポイントを押えることが大切です。
- 活力が感じられる
- 安心できる
- 楽しい生活を想像できる
信頼を安らぎを意識した柔らかい色合いや、イメージ写真などの+αの情報を意識することで、安心感を与えることができます。
また、次のアクションにつながる提案も忘れてはいけません。
- 資料請求・パンフレット請求
- 1日体験入居
- 昼食会への参加のお誘いなど
入居者に希望や安心感を与えるチラシ制作ができるようもう一度ポイントをおさえましょう。
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