駅前や繁華街などで、広告付きのポケットティッシュを無料で配っているのをよく見かけますね。
これはティッシュ広告といって、効果の高い広告媒体として根強い人気があります。
とはいえ、
「ティッシュ広告は本当に効果があるの?」
「費用を節約しながら効果を上げるにはどうしたらいいの?」
という方も多くいると思います。
この記事では、次の内容について詳しく解説します。
- ティッシュ広告によって得られる効果
- 最近のティッシュ広告の傾向
- ティッシュ広告に要する費用と費用対効果の計算方法
- ティッシュ広告の効果を上げるための3つのポイント
この記事を読むことによって、費用対効果の高い広告宣伝ができるようになりますよ。
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目次
ティッシュ広告だけの4つ効果
ティッシュ広告は、他の広告媒体にはない、4つの効果が期待できます。
ティッシュ広告の効果を把握して、販促や集客に役立てましょう。
①ターゲットだけに配布できる
インターネットを中心にして、世の中はどんどんデジタル化しています。
広告宣伝においても、Web広告を始めとしてデジタル化が進んでいます。
デジタル化が進む世の中にあって、ティッシュ広告はとても古典的な広告媒体です。
ティッシュ広告は、他の広告媒体に比べて有利な点が多くあり、今でも根強い人気があります。
ティッシュ広告のもっとも特徴的な点は、人から人へポケットティッシュを手渡しすることです。
人から人へ手渡しするため、対象を選んでポケットティッシュを渡すことができます。
ターゲットを選ぶ際のポイントは、主に次の2つです。
- 性別と年齢で選ぶ
- 配布する場所と時間を選ぶ
例えば、美容系の広告宣伝をティッシュ広告で行うなら、20~30代の女性を選びます。
地域に根ざした飲食店などであれば、お店の近隣の繁華街や駅前で配布するとよいでしょう。
②他の広告に比べて手軽に始められる
普段目にすることの多い広告媒体といえば、以下があります。
- 新聞折込
- ポスティング
- 新聞広告
- テレビCMなど
これら主要な広告媒体を利用するためにはスタートの段階で、ある程度大掛かりな準備と費用が必要です。
他の主要な広告媒体に比べて、ティッシュ広告は手軽かつ少ない費用から始めることができます。
新聞折込に要する費用の例
新聞折込を例として、必要な準備と費用を考えてみましょう。
下記の例は概算ですので、状況に応じて追加費用が発生する場合があります。
また会社によっても費用は前後します。
- 配布の条件:愛知県名古屋市で10,000軒に折込
- チラシの仕様:B4サイズ片面カラー印刷
チラシのデザイン料金 | 40,000円 |
チラシの印刷料金 | 47,000円 |
折込料金(@2.5円×10,000件) | 25,000円 |
合計 | 112,000円 |
上記は、新聞折込をかなり小規模に配布することを想定した場合の例です。
小規模であっても例のように、10万円以上の費用がかかってしまいます。
関連記事:自分の地域の相場がわかる!折込チラシ料金相場の調べ方
ティッシュ広告の費用の例
新聞折込を始めとした他の広告媒体に比べて、ティッシュ広告は手軽かつ少ない費用から始めることができます。
かなり少ないボリュームで、ティッシュ広告を行う場合の例を見てみましょう。
- 配布の条件:ティッシュ広告を1,000個配布
- ティッシュの仕様:2枚重ね6枚入り
ティッシュラベルのデザイン料金 | 3,000円 |
ティッシュ代(ラベル印刷料金込み)単価7.98円 | 7,980円 |
ティッシュ配布の人件費 単価10円 | 10,000円 |
道路許可証の申請料 | 2,500円 |
合計 | 23,480円 |
予算が少なくても始めることができるのが、ティッシュ広告の特徴です。
参考:ポケットティッシュ:ラベル印刷|ポケットティッシュ工場
③捨てられにくい
新聞折込やポスティングに用いられるチラシは、見た人にとって興味がない内容であればまったく価値がありません。
内容をひと目見ただけで、捨てられることがほとんどでしょう。
ティッシュ広告は、ポケットティッシュに広告を加えて配布します。
ポケットティッシュはほとんどの人にとって、「あると便利なもの」「持っていても邪魔にはならないもの」です。
そのためティッシュ広告は配布しても、チラシのように簡単に捨てられることがなく、受け取ってもらいやすい広告媒体です。
④手元に置いてもらえる
外出すると、ポケットティッシュが役立つシーンが数多くあります。
そのためバッグから何度も出し入れすることになり、結果としてティッシュ広告を何度も目にしてもらうことが可能です。
ティッシュ広告は、手元に置いて何度も目にしてもらえるので、使う人の印象に残りやすいという利点があります。
ティッシュ広告の最近の傾向はQRコード
ティッシュ広告による広告宣伝を単独で行うのではなくインターネットと連動させて、相乗効果を狙うのが最近の傾向です。
ティッシュ広告をインターネットと連動させる動きが生まれたのは、主に次の2つの理由によります。
- インターネットを利用が一般的になったこと
- スマートフォンが広く普及したこと
ティッシュ広告をインターネットに連動させる流れの例は次の通りです。
- QRコードを記載したティッシュ広告を配布する
- QRコードをスマートフォンで読み込んでもらう
- ホームページやキャンペーンサイトに誘導する
ティッシュの広告面にホームページやキャンペーンサイトのURLを記載しても、アクセスは期待できません。
URLをスマートフォンやパソコンで入力して、アクセスしてくれる人は非常にまれだからです。
広告面にQRコードを記載しておくと、興味を持った人はその場でスマートフォンで読み込んでくれます。
その結果、ホームページやキャンペーンサイトにアクセスしてくれる可能性が高まります。
ティッシュ広告の費用対効果について
ティッシュ広告に要する費用と、かけた費用に対してどんな効果があったかを具体的に知る方法を紹介します。
ティッシュ広告を作る費用の内訳は3つ
ティッシュ広告を行うにあたっては、3つの項目の費用がかかります。
3つの項目の費用は次の通りです。
- ティッシュ1個の製作費
- ティッシュを配るための費用
- 道路許可証の申請料
詳しい内容は、下記の記事を参照してください。
参考記事:ティッシュ広告の費用とは?節約法や他媒体との比較も解説
ティッシュ広告の費用対効果の計算方法
ティッシュ広告の費用対効果の例を、具体的な数値を当てはめて、実際に計算してみましょう。
- 広告面を含めたポケットティッシュ1個の原価の例:10円/個
- 1時間に配布できるポケットティッシュの数:1,000個
- ティッシュを配布するための人件費:時給1,000円×5時間=5,000円
- 道路許可証の申請料:2,500円
上記から、1時間あたりのティッシュ広告の費用を計算すると、下記の通りになります。
ティッシュ広告の費用=(10円×1,000個)+5,000円+2,500円=17,500円
広告を受け取った人が、成約に結びつく割合のことを「転換率」といいます。
ティッシュ広告の転換率はおおよそ4%です。
ティッシュ配布1,000個×4%=40人
ティッシュ広告に17,500円の費用をかけて、40人の顧客を獲得できる計算になります。
費用17,500円÷40人=1人あたり438円
上記の数値から、顧客1人あたり438円以上の利益が得られれば、黒字になることがわかります。
参考:ポケットティッシュの広告効果は本当にあるのか? | ぺんくり
ティッシュ広告の費用対効果を他の広告媒体と比較
広告の媒体別のおおよその転換率は、下記の通りです。
- ティッシュ広告:4%
- 新聞折込:0.03%
- ポスティング:0.2%
- Web広告:3.3%
ティッシュ広告が最も転換率が高く、次にWeb広告が高いことがわかります。
それに対して新聞折込の転換率は、非常に低く感じられます。
高齢者層は、ティッシュ広告を受け取る機会やWeb広告にふれる機会が少ないと考えられますが、新聞を購読している割合が、他の年代に比べて高いです。
そのため、高齢者層に広告を届けるためには、ティッシュ広告よりも新聞折込が適していることが分かります。
このように、ターゲットごとに適した広告媒体を、選ぶことが大切です。
ティッシュ広告の効果を上げる3つのポイント
ティッシュ広告を利用して、望ましい効果を上げるためには、大切なポイントが3つあります。
3つのポイントを押さえることで、より高い費用対効果が期待できます。
ポイント①:ターゲットと目的を明確にする
ティッシュ広告の効果を上げるためには、ターゲットと広告宣伝の目的を、明確にすることが重要です。
ターゲットと目的がブレていると、広告の内容や配布方法があいまいになり、具体的な効果を上げることができません。
ティッシュ広告のターゲット
広告を届けたいターゲットに、合っていないティッシュ広告を配っても、高い転換率は期待できません。
ターゲットに合った広告を届けるために、次の要素を明確にしましょう。
- 年齢
- 性別
- 趣味や趣向
- 行動パターン
ティッシュ広告を行う目的
ティッシュ広告を受け取ったターゲットに、どんな行動をとってほしいかを、明確にしましょう。
とってほしい行動には、次のようなことが考えられます。
- お店に来てほしい
- 商品サービスを購入してほしい
- 商品サービスの利用を申し込んでほしい
- 電話またはWebで問い合わせをしてほしい
ターゲットにとってほしい行動に応じて、ティッシュ広告に記載する情報を変えます。
ポイント②:効果的な時間帯と場所を選ぶ
ティッシュ広告のターゲットと目的が明確になったら、次にターゲットにより多くティッシュ広告を配布できる条件を考えます。
より多くターゲットにティッシュ広告を配布できる条件には、次のものがあります。
- ターゲットが多く通行する場所
- ターゲットが多く通行する時間帯
ターゲットがハッキリしていても、ターゲットがいない時間帯・場所で、ポケットティッシュを配布しても効果は期待できません。
予備校の広告宣伝を行うのであれば、登下校時間に学校の最寄り駅で配布すると効果的です。
居酒屋への集客を行うのであれば、オフィス街に違い駅前や繁華街で、ランチタイムやディナータイムに配布する方法があります。
ポイント③:配布にプラスしてポスティングを併用する
ティッシュ広告というと、人通りの多い場所で、通行する人々に配布するものと考えがちですね。
しかし手渡しによる配布以外にも、ティッシュ広告を宣伝する方法はあります。
手渡しによる配布以外の方法の一つが、ティッシュ広告のポスティングです。
さまざまな理由で人と人の接触が難しい場合でも、ポスティングであれば問題ありません。
ティッシュ広告をポスティングによって配布する方法は次の2つがあります。
- 自社スタッフで配布する
- ポスティングに配布を依頼する
配布に要する費用と業務の効率を考えて、適した配布方法を選んでください。
ポスティングに関しての詳しい記事はこちらをチェック。
チラシのポスティングは集客できる?反響率や業者の選び方を紹介!
3つのポイントを押さえてティッシュ広告の費用対効果アップ!
ティッシュ広告には次の効果が期待できます。
- ターゲットだけに配布できる
- 手軽に始められる
- 捨てられにくく手元に置いてもらえる
最近はQRコードを利用して、ティッシュ広告とインターネットを連動させる傾向があります。
インターネットとスマートフォンの普及がその理由です。
ティッシュ広告には、その費用を構成する3つの内訳があります。
「転換率」をあてはめて、費用対効果を具体的に計算します。
ティッシュ広告の効果を上げるためのポイントは次の3つです。
- ターゲットを目的を明確にする
- 効果的な時間帯と場所を選ぶ
- ポスティングを併用する
ぜひこの記事を参考にして、会社やお店の販売促進や集客にティッシュ広告を役立ててください。
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