新聞広告は通販に効果的!成果をあげる5つのコツとは?

インターネットメディアが急激に拡大していく中、新聞は年々発行部数を減らし、広告売上も低迷を続けています。

しかし、通販向けの広告媒体としてはまだまだ利用価値がある媒体であり、使い方によっては大きな成果をあげられる可能性があります。

本記事では、新聞広告が通販に使える理由や利用するメリット、効果をあげるためのコツなどを解説。

ぜひ最後まで読んで、自社の通販事業を展開するためのヒントとしてください。

また弊社では、新聞広告の効果や成功事例、出稿方法などを解説しています。

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新聞広告は通販に効果的か?

インターネットやスマートフォンの普及によって、新聞の発行部数は年々低下しています。

新聞広告は、通販向けにいまだに効果的なメディアといえるのでしょうか。

ここでは、新聞広告の現状を確認しましょう。

年々低下する新聞の発行部数

日本新聞協会が発表した2023年10月時点の新聞発行部数は、2859万部でした。

この数字は、1年前に比べて225万部、率にして7.3%減少したことになります。

新聞発行のピークは1997年、その時の総発行部数は5376万部であり、26年の間に2517万部余りが減少しました。

ピーク時の半分近くまで減ったことになります。

新聞の発行部数の減少が目立ち始めたのは2008年ごろです。

それまで1%未満の増減だったものが、2008年に1%を超える減少を記録しました。

それ以降、減少率は急速に拡大し、2014年には3.5%減、2018年には5.3%減、2020年には7.2%減でした。

また、2007年にiPhoneの発売が開始されてからスマートフォンが急速に普及し、今ではひとり1台保有することがもはや当たり前となっています。

通勤電車で新聞を広げている人はほとんど見かけなくなり、代わりにほとんどの人がスマートフォンから情報を得るようになりました。

参考:日本新聞協会|新聞の発行部数と世帯数の推移

縮小を続ける新聞広告の売上推移

新聞広告の売上も、発行部数の減少に合わせて低下を続けています。

2000年の売上は1兆2474億円とピークを記録しましたが、その後は低迷を続けているのが現状です。

2023年の新聞広告の売上は3512億円となり、前年から185億円低下してピーク時の3割以下の売上規模となっています。

Web広告やSNSなど、デジタルメディアが広まったことで、紙媒体を使った広告の市場は縮小を続けているといえるでしょう。

参考:日本新聞協会|新聞広告費、新聞広告量の推移

新聞広告が通販に効果的な6つの理由

これほど新聞広告が低迷していることから、通販向けの広告媒体として効果を疑問視する人も多いでしょう。

しかし、新聞は今でもメディアとして一定の勢力を保っており、新聞特有の強みを活かすことで大きな成果を得られます。

新聞広告が通販に効果的な理由は、下記の6つです。

  • 信頼性が高い
  • エリアと時期を指定できる
  • マスに告知できる
  • シニア層にアプローチできる
  • 富裕層にリーチできる
  • 手元に残るので効果が続く

それぞれ解説します。

信頼性が高い

新聞は、信頼性の高さで他とは一線を画すメディアです。

2023年の「新聞オーディエンス調査」でも、新聞に対する信頼度が最も高いことが示されました。

新聞広告を掲載するには、事前に新聞社や広告審査協会の厳しい審査を通過する必要があり、信頼性が確認された広告のみが掲載されます。

近年、ネットやSNSでの信頼性の低い情報が広まる中、確かな情報源としての新聞の評価が一層高まっています。

特に、公共性の高い商品やサービスを提供する企業にとって、新聞広告は信頼性を高める効果的な手段です。

新聞に掲載された広告は、一般的に信頼できるとされ、購買意欲を高める要因にもなります。

エリアと時期を指定できる

通販で新聞広告に効果を期待できる2つ目の理由は、エリアと時期を指定できることです。

新聞広告は配布エリアや掲載日を柔軟に選べるため、ターゲット層に最適なタイミングで情報を届けられます。

また、支社ごとに異なる内容を配布できるため、広告主のニーズに応じてエリアごとの効果的な宣伝が可能です。

全国規模でも地域限定でも、新聞広告は狙った市場に効率よくリーチできる広告媒体です。

マスに告知できる

新聞広告は、短期間で多くの人に告知できます。

発行部数は減少傾向にありますが、それでも全国紙であれば500万部以上に達します。

1日だけの掲載でも、非常に多くの家庭にリーチ可能です。

また、新聞は発行部数は減少していますが、2023年の時点での1世帯あたりの発行部数は0.49部です。

計算すると、いまだにおよそ2世帯のうち1世帯には、配られていることとなります。

この即時性とカバー率の高さは、他の広告媒体にはない強みです。

参考:日本新聞協会|新聞の発行部数と世帯数の推移

シニア層にアプローチできる

新聞広告は、中高年層への効果的なアプローチ手段として優れています。

特に70代以上の約8割が新聞を購読しており、この層に向けた広告は大きな効果を発揮する可能性が高いです。

インターネットの利用率は年々高まっているものの、デジタル広告では中高年層へのリーチが難しい傾向があります。

新聞広告は、シニア層が娯楽として新聞を読む習慣がある人も多く、この層に親しみやすいメディアとして、確実に商品やサービスを届ける手段となっています。

参考:新聞通信調査会|第16回メディアに関する全国世論調査(2023年) 

富裕層にリーチできる

新聞広告は高所得者へのアプローチに効果的です。

株式会社キャリアインデックスの調査では、特に経済系新聞を好む層は富裕層に多く、高年収者の新聞購読率が高いことが示されています。

例えば、年収1,000万円以上の92%が新聞を購読しており、年収700万円を超える層ではその割合が顕著に高くなるのです。

また、朝日新聞読者の購読者プロファイルを見ると、大卒や大学院卒の割合が高く54.3%を占めており、世帯当たりの年収は559万円、世帯ごとの金融資産額は1857万円とされています。

新聞広告は富裕層向けのビジネスには適した広告手法です。

特にビジネス情報を求める層に向けては、新聞広告が効果的な手段といえます。

参考:キャリアインデックス|年収・転職 実態調査 vol.1

参考:朝日新聞社|朝日新聞媒体資料

手元に残るので効果が続く

新聞広告は、手元に残ることで効果が続きやすいです。

また、テレビやインターネット広告とは異なり、新聞広告は自分のペースでじっくり読むことができ、長期間保存される可能性も高いでしょう。

そのため、回読効果も期待でき、持続的な反応を得やすいのが特徴です。

新聞広告を通販に使う5つのメリット

新聞広告を通販に使うメリットは、次の5つです。

  • じっくり読んでもらえる
  • エリアごとに効率的に配布できる
  • テレビやネットを見ない層にアプローチできる
  • 新聞によって異なるターゲットを狙える
  • ブランディング効果が高い

それぞれ確認しましょう。

新聞広告の効果については「新聞広告の効果がないって本当?メリットデメリットを徹底解説!」にも詳しくまとめているため、あわせて参考にしてください。

じっくり読んでもらえる

新聞広告の大きなメリットは、読者が自分のタイミングでじっくり読める点です。

テレビCMやインターネット広告と異なり、新聞は購読者が料金を支払って読むため、広告も丁寧に見てもらえる可能性が高いです。

また、記事と一緒に長期間手元に残るため、何度も見返される機会も多いでしょう。

目立つキャッチコピーやキャンペーン情報を活用すれば、より多くの反応を得やすく、持続的な効果が期待できます。

エリアごとに効率的に配布できる

新聞広告は、特定の地域に向けた効果的な宣伝手法として活用できます。

配布エリアを絞ることで、全国規模ではなく、地域ごとの特定ニーズに合わせた戦略的な広告展開ができます。

また、全国展開したい場合には、複数の支社を活用して広範囲に配信するのも容易です。

狙うエリアを定めて、最適な配信計画を立てるのがポイントです。

テレビやネットを見ない層にアプローチできる

新聞広告は、テレビやインターネットをあまり利用しない層、特にシニア世代に対して効果的です。

総務省の調査によると、60代の75.5%が新聞を重要な情報源と見なしており、他の世代よりも紙媒体を信頼しています。

シニア層は紙メディアからの情報を重視し、信頼性が高いと感じています。

そのため、通販広告を紙媒体で展開すると、特にシニア層に確実にアプローチが可能です。

参考:総務省|情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書

新聞によって異なるターゲットを狙える

新聞の種類によっては、さまざまなターゲットを狙えます。

一言で「新聞」といっても、日本では主に以下の種類の新聞があります。

  • 全国紙:読売新聞や朝日新聞など
  • ブロック紙:中部新聞や西日本新聞など
  • 地方紙:地元の話題を伝える県単位の新聞
  • 経済産業紙:ビジネスパーソンや富裕層の読者が多い
  • スポーツ紙:スポーツや芸能関係のテーマが多い
  • 業界紙:繊維や化学などの業界の話題が多い

取り扱う商材によっては、特定の新聞の広告に大きな宣伝効果が期待できます。

特に読者層が絞られた新聞ほど反響が得やすいです。

ブランディング効果が高い

新聞広告は、ブランディングに非常に効果的です。

広告が掲載されると、取引先や顧客の間で評判になり、口コミによって企業の知名度が広がることがあります。

新聞に載ることで企業の信頼感が増し、それが購入意欲の向上につながるケースも少なくありません。

新聞広告はただの宣伝にとどまらず、企業イメージを向上させ、より多くの人々にブランドを浸透させる手段として優れています。

新聞広告を通販に使う3つのデメリット

通販向けの広告媒体として、新聞広告には下記のような3つのデメリットがあります。

  1. 細かいターゲティングには向いていない
  2. 費用が高い
  3. 若年層へのリーチが難しい

それぞれメリットとあわせて確認しましょう。

細かいターゲティングには向いていない

新聞広告のデメリットとして、細かなターゲティングはしにくいことがあげられます。

多くの読者に情報を届けられる反面、特定の条件を満たす人だけに見せるといった使い方は難しいです。

特に、趣味やライフスタイルに基づいたターゲティングには向いていません。

ただし、新聞の購読層が中高年層に偏っているため、年齢層やエリアを絞った広告には適しています。

目的に応じて、新聞広告とWeb広告を使い分けることが重要です。

費用が高い

新聞広告の料金は非常に幅広く設定されていますが、通販で効果をあげるためには、ある程度の紙面の大きさが必要になるため広告費は高くなります。

よく見る通販広告である記事下3分の1サイズ(5段)の広告を出稿した場合、朝日新聞の全国版だと1500万円程度の掲載料が必要です。

このほかに、広告の制作費などの費用がかかるため、費用対効果はしっかりと計算する必要があります。

新聞広告の費用については「新聞広告の料金相場はどれくらい?費用の仕組みを丁寧に解説」も参考にしてください。

若年層へのリーチが難しい

新聞は、10~20代の新聞の購読率は23%との調査もあり、新聞広告を用いての若年層へのアプローチは難しいです。

とはいえ、若年層の新聞離れが進んでいますが、逆にいえば若年層向けに新聞広告を掲載しているライバルは少ないです。

つまり、工夫次第では、新聞広告を利用しての若年層へのアプローチも十分に効果的だと考えられます。

参考:株式会社ジャストシステム|モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査

新聞広告を使って通販で成果をあげる5つのコツ

通販向けに新聞広告を利用する場合には、なんとなく広告を出しただけでは思うような成果は得られません。

新聞広告の特性に合わせた工夫が必要です。

ここでは、新聞広告を使って通販で成果をあげる下記の5つのコツを紹介します。

  • 新聞記事風のデザインにする
  • インパクトの強いキャッチコピーをつける
  • ターゲットに合わせた新聞を選ぶ
  • テレビCMとの相乗効果を狙う
  • インターネットとの相乗効果を狙う

それぞれ詳しく確認しましょう。

なお、新聞広告のデザインについては「新聞広告デザインは誠実さやインパクトでユーザーをつかむ!」もあわせて参考にしてください。

新聞記事風のデザインにする

新聞広告には、記事のように見える「記事広告」という手法があります。

読者が一見すると普通の記事と勘違いするほど自然に新聞に溶け込んでおり、広告に対して抵抗がある層にも受け入れやすいのが特徴です。

記事広告では、取材記事風の文体や担当者へのインタビューなどを組み込んで、広告内容を読みやすく、興味を引く形で提供します。

読者にとって役立つ情報を盛り込むことで、購買意欲を高める効果も期待できます。

インパクトの強いキャッチコピーをつける

通販における新聞広告では、キャッチコピーのインパクトが反応率に大きく影響します。

まず、特定のターゲットを明確にし、その層の不安や不満に直接訴えかけることが重要です。

また、具体的な数字を使うことで信頼感を強調し、読者の関心をひきやすくします。

さらに、文字デザインを工夫して視覚的に目をひき、興味・関心をひきつけます。

キャッチコピーのインパクトが、広告成功の重要なカギとなる要素です。

ターゲットに合わせた新聞を選ぶ

自社のターゲットに合わせた新聞を選びましょう。

新聞はその種類によって、読者層や得意とするテーマが異なります。

例えば、全国紙は広範な層にリーチでき、地方紙は地域の情報に強みを持っています。

ビジネスや富裕層向けには経済産業紙、特定業界向けには業界紙が効果的です。

事前に新聞の読者層を確認し、自社の通販ビジネスに適した媒体を選びましょう。

テレビCMとの相乗効果を狙う

通販におけるテレビCMでは、新聞広告と連動したキャンペーンがよく見られます。

「詳しくは明日の朝刊で」といったキャッチコピーがその一例です。

このように、テレビと新聞を組み合わせることで、商品の認知度の大幅な向上が可能です。

また、信頼性の高いメディアであるテレビと新聞を併用すると、広告自体の信頼感も増します。

同じキャッチフレーズを繰り返すことで、消費者にしっかりと商品を印象付けられます。

インターネットとの相乗効果を狙う

新聞広告に掲載した情報は、自社ホームページにも反映させて相乗効果を狙いましょう。

新聞広告を見たユーザーが検索した際、より多くの商品情報にアクセスできるようにします。

さらに、QRコードを広告に掲載すると、ユーザーが簡単にWebページへ移動でき、アクセス数や商品の関心度をデータで把握可能です。

インターネット広告は細かなターゲティングが可能で便利ですが、競争が激化しているため、信頼性の高い新聞広告を併用すると効果的です。

「新聞で見た」との安心感が購買意欲を高める要因となります。

このように、オンラインとオフラインの広告効果を最大限に引き出せるようにしましょう。

新聞広告のメリットを活かして通販に活用しよう

ここまで、通販における新聞広告の効果や効果をあげるためのコツなどについて解説しました。

新聞広告は以前から活用されている広告の種類ですが、インターネットが普及した現代では、また新たな価値が生まれています。

発行部数は年々減少していますが、まだまだ信頼度の高いメディアとして存在価値があります。

web広告が主流の現代ですが、新聞広告も上手に活用すれば大きな成果をあげられるでしょう。

この記事を参考に、新聞広告に取り組んでみてはいかがでしょうか。

なお弊社では、新聞広告の効果や成功事例、出稿方法などを解説しています。

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