DMとは?種類やメリット・デメリット、反応をUPさせる方法を解説

「DMの意味がよくわからない」
「DMの種類や活用する上でのメリットやデメリットが知りたい」

マーケティング手法のひとつとしてあげられるDMについて、悩むことはありませんか?

DMを活用して商品やサービスを訴求したいと考えるなら、DMの意味や種類など詳しいことまで知っておくべきでしょう。

そこで今回は、DMの意味や種類、メリット・デメリットを紹介。
DMでの反応をUPさせるための方法もあわせて解説します!

DMについて知りたい、DMの活用を考えているという方におすすめの記事です。

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DMとは?

DMはDirect Mail(ダイレクトメール)の略で、企業が個人または法人宛に宣伝目的で送る印刷物や電子メールのことです。

企業や店舗の営業、宣伝手法のひとつであり、商品やサービスなどの認知・さまざまな顧客に直接商品やアピールに適しています。
ダイレクトレスポンスマーケティングで実際によく使われている媒体です。

今はインターネットが広く普及し、企業と一個人が直接つながることが多くなりました。
電子メールを使うことも減り、やり取りといえばLINEがメインです。

しかし今でも、紙や電子メールを使った宣伝方法は取り入れられています。

ダイレクトレスポンスマーケティングについては、ダイレクトレスポンスマーケティングとは?成功するポイントを解説で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

また最近では、TwitterやFacebookなどのSNSで個人宛に直接メッセージを送ることを意味するダイレクトメッセージの略としても使われています。

DMの主な種類

ダイレクトメールには主に以下5つの種類があり、種類ごとに特徴が異なります。

  • ハガキDM
  • 封筒DM
  • 郵送DM
  • 電子メール(Eメール)DM
  • FAXDM

具体的にみていきましょう。

ハガキDM

ハガキDMとは、一般的なハガキサイズで郵送される下記のようなダイレクトメールの総称です。

ハガキ名特徴
官製ハガキ日本郵政が発行しているハガキ。
官製ハガキという呼び名が一般的だが、正式名称は郵政ハガキである。
私製ハガキ民間企業が制作しているハガキ。
雑貨屋や文房具屋などで売っているポストカード、絵葉書などが含まれる。
圧着ハガキのりやフィルムを塗り、熱と圧力を加えて面同士を接着させたハガキ。

ハガキは郵送費込みで1枚120~150円と比較的安く利用できますが、広告を掲載できる範囲が限られているため、掲載する情報量を絞らなくてはいけません。

ただ圧着ハガキは、開封すると広告を掲載できる面が2倍になるため、他のハガキDMに比べると情報量は多くできます。

開封するまで中が見ることができないため、広告に興味を持たれやすいというメリットがある一方、コストがかさみやすいのがデメリットです。

封筒DM

封筒DMとは、複数枚の広告物を封筒に入れて郵送するダイレクトメールのことです。
レターDMとも呼ばれます。

一度に多くのチラシをまとめて送るため、より多くの情報量を届けたい場合などに適しています。

特に、複数枚のチラシにクーポン券を同封して送るケースが多いようです。

単価は送付物によって異なりますが、1枚150~300円ほどになります。

郵送DM

ハガキや封筒以外にもチラシやカタログなど、企業から直接法人または個人に送られるものはすべて郵送DMと呼ばれます。

単価は、封筒DMと同様1枚150~300円ほどです。

どんな形態でも郵送すること自体は可能なため、費用を考えつつ自由にデザインできることが大きな特徴です。

電子メール(Eメール)DM

電子メールDMとは、Eメールを使ったダイレクトメールのことです。

送信単価は1通3~100円ですが、印刷にかかるお金は0円です。
印刷コストをかけることなく、多くの人にアプローチできるのが大きな特徴です。

しかし、SNSでのやり取りがメインのため個人アドレスへのメールはほぼ見ないという人が多く、開封率が他のDMに比べると低くなりがちなのが難点です。
また、情報を不要とする人にとっては不快感を抱かれやすいというデメリットもあります。

FAXDM

FAXDMとは、文字通りFAXを利用したDMのことです。
手に取った人が即座に見る・コストが低いなどの特徴があります。

ただ、個人宅の場合は一人暮らしや若い世代だと固定電話を置いていないことも多いため、なかなか利用しづらい手法ではあります。

FAXを使う世帯はミドルやシニアが多いため、ターゲット層によっては効果を発揮するでしょう。

DMのメリット

ダイレクトメールが今も多くの業種や業態で用いられる理由は、以下のようなメリットがあるからです。

  • 顧客に直接アピールできる
  • ターゲットによって伝える情報を変えられる

ひとつずつ詳しくみていきましょう。

①顧客に直接アピールできる

さまざまな顧客に直接商品やサービスのアピールができる点は大きなメリットのひとつです。

テレビやWeb広告だと目に留まらない可能性もありますが、DMであれば顧客一人ひとりの目に必ず留まります。

商品やサービスの認知度をあげやすく、情報も形として残るため後日の問い合わせや購入につながりやすくなるでしょう。

②ターゲットによって伝える情報を変えられる

DMは、アプローチをしたい顧客やアピールしたい商品・サービスにあわせて情報を変えることが可能です。

例えば新規顧客になる見込みがある人に対しては、商品の割引やキャンペーンの実施を宣伝しましょう。
また、クーポン券を同封すれば来店・利用を促せるでしょう。

既存顧客であれば誕生日などにお祝いのメッセージを送ったり、割引や無料クーポンを同封したりすれば、顧客との関係がより深まります。

DMのデメリット

ダイレクトメールは、メリットがある一方でデメリットもあります。

  • 作成に時間やコストがかかる
  • 開封されないこともある

ダイレクトメールならではの難点を具体的に紹介していきましょう。

①作成に時間やコストがかかる

DMを送付するにはターゲットの選定・原稿作成・原稿確認などをおこなわなければならないため、時間もコストもかかります。

作成や発送は代行会社に依頼すれば短縮できますが、もちろん費用が発生します。

作成・確認・封入作業など多くの時間と費用が必要となる点は認識しておきましょう。

②開封されないこともある

DMは開封されないまま捨てられてしまうこともあります。
DMには、顧客がすぐにでも開けたくなるような工夫が必要です。

手間とお金をかけて作っても、顧客に見てもらえなければ効果は発揮しません。

割引クーポンをつけたり、目をひくようなデザインでセールをアピールしたりなど、顧客がDMを開封することで得られるメリットをつけましょう。

DMの反応を高める3つの方法

DMの反応を高めるためには、以下3つの方法を実践しましょう。

  • 「自分宛に来ている」という特別感を出す
  • 目的・目標を設定する
  • 顧客の心を掴むあいさつ文を載せる

DMは、何となく送って効果が出るわけではありません。

コツを掴んで作成して送ってこそ顧客に見てもらえて、効果が出るのです。

①「自分宛に来ている」という特別感を出す

このDMは自分だけに来ているという特別感があるDMは反応を高めます。

例えば、ゴールド会員様限定!◎月お誕生日の方限定!など、特定の顧客に対するセールの告知は特別感があり、来店意欲も高まります。

DMは、商品のアピールのみだったり安くなることしか書いていなかったりすると「売ることしか考えていないんだ」と思われてしまい、逆効果です。

「大切な顧客だからこそ、特別なサービスを提供したい」「また利用してもらいたい」というような気持ちがこもっていれば人の心は動き、レスポンス率もあがります。

可能であれば、一言手書きでメッセージを添えるとなおよいでしょう。

②目的・目標を設定する

DMで反応率をあげるなら、DMを送る目的やターゲットを明確にすることは必須です。

商品やサービスを求めていない人に送っても反応は望めないため、効果は期待できません。

また、DMを送る目標を決めることも大切です。
目標があれば、達成するために必要な枚数やデザインなどをはっきりさせることが可能です。

目標に対し枚数が多すぎるとコストが余分にかかりますし、デザインもなかなか決められず時間を取られてしまうでしょう。

DMを送る目的や目標をしっかり設定することは、DMのレスポンス率を高めることにつながります。

③顧客の心を掴むあいさつ文を載せる

DMに載せるあいさつ文は顧客が最初に目を通す部分であるため、あいさつ文で顧客の心を掴めれば後のレスポンスにもつながってきます。

下記のように時候のあいさつなどを入れて、季節感を加えてみましょう。

  • 春暖の候、桜の花のたよりが聞かれる頃になりました。
  • 新緑の侯、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。
  • 猛暑の候、暑中お見舞い申し上げます。
  • 初秋の侯、コスモスが風に揺れ、朝夕はしのぎやすくなって参りました。

顧客は普段から、多くのDMに触れています。
最初に読むあいさつ文が他のDMと違うと目に留まりやすいため、読んだ後に問い合わせなどのアクションを起こしてもらいやすくなるでしょう。

オフラインマーケティングとは?具体的な方法と成功するポイントを解説では、DMも含めオフラインマーケティングで成功するためのポイントを紹介しています。

DMを送付する際に気をつけること

DMを送ること自体は問題ないのですが、DMの内容や送り方については法律で定められていることがあるため注意が必要です。

DMの内容に関しては、送ってはいけない内容があるわけではありませんが、著作権法の違反や肖像権の侵害となるような内容を載せてはいけません。

著作権法と肖像権

著作権法とは人が思想や感情を表現したもの、つまり著作物の権利を守るための法律です。
他人の著作物を無断で文書などに掲載した場合は、著作権法違反となります。

著作物の権利を持つ人に許可を取るか、オリジナルの文章を載せるようにしましょう。

肖像権とは、人が自分の顔や姿について持っている権利のことです。
他人を勝手に撮影したり、本人の許可なく写真や動画などを公開したりすることは肖像権の侵害となります。

DMに人物写真を載せる場合は、必ずその写真に写っている人の許可を事前に取らなくてはいけません。

許可を取ることが難しければ、著作権のない素材を利用するといいでしょう。

個人情報保護法

送り方については、特に気をつけなくてはいけないのが個人情報の扱いです。

個人情報を本人の許可なく勝手に人に漏らす・本人の望まない使い方をすると個人情報保護法違反になります。

あらかじめ相手に対して、個人情報をダイレクトメール送付に使ってもいいかを確認し「送付してもいい」という意思が確認できてからでないと送ってはいけません。

ちなみに個人情報保護法における個人情報とは、生存中の個人についての

  • 氏名
  • 性別
  • 住所
  • 生年月日
  • メールアドレス

など、単独もしくはどれかを組み合わせて個人を特定できる情報のことを指します。

DMを使って商品やサービスの反響度・認知度を高めよう!

DMは、顧客と触れる機会を作り、商品やサービスの認知度をあげるのに適した手法です。

ただ、たくさん送れば効果が出るわけではありません。
DMの種類を知り、それぞれのメリット・デメリットを知り、反応率を高める工夫することで効果が出ます。

認知度があがれば、購入や来店にもつながります。
DMを有効活用して、商品やサービスの反響度・認知度を高めていきましょう。

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