無料で配布されているフリーペーパーは、たくさんの人に見られることから、広告を出すのに効果的な媒体です。
フリーペーパーに広告を出したいけど、
- フリーペーパーってどんな種類があるの?
- 見てもらえるデザインってなんだろう?
などと疑問に思う人も多いのではないのでしょうか。
この記事では、フリーペーパー広告に活用できるデザインを解説。
デザインのことがわからない人でも、この記事を読むことで、フリーペーパー広告のデザインのイメージが掴めます。
弊社では、フリーペーパーでの集客方法や成功事例などを紹介しています。
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目次
デザインを考える前に!フリーペーパー広告とは
フリーペーパーは無料でもらえる情報誌です。
地域の情報や、近所のお店を紹介する情報発信の媒体として知られています。
多くの人が手に取るので、広告を掲載することでサービスや商品のプロモーションに有効です。
もともと、フリーペーパーは和製英語。
フリーとは無料の意味です。
フリーペーパーは広告収入によって作られるので、無料で配布が可能になります。
月刊や隔週刊など、定期的に制作されています。
フリーペーパーのメリットとデメリットをまとめた記事はこちらを確認してください。
フリーペーパーを配布する方法は様々です。
以下に一例を示します。
- 個人宅配
- 新聞折込
- ラックに設置 など
それぞれ見ていきましょう。
個別宅配
マンションのポストに直接投函されるフリーペーパーです。
地域に根ざした情報を取り扱った情報誌や、ターゲットを絞ったフリーマガジンなどが代表的です。
フリーマガジンはターゲットを絞って発行し配布が可能。
ゴールドカード保持者や、医師や弁護士などの富裕層に向けなど詳細なターゲットへ向けて発行されることもあります。
新聞折込
新聞と一緒に折り込まれるフリーペーパー。
高い信頼性を持つ新聞と一緒に配布されるので、広告の信頼性を得ることが可能です。
新聞社が発行するフリーペーパーは、家庭の消費に対して決定権を持つ主婦がターゲットです。
フリーペーパーを通して主婦の購買意欲を刺激できます。
ラックに設置
一般的にイメージされるフリーペーパーはラックに設置されているものではないでしょうか。
誰でも気軽に、フリーペーパーを手に取ることができます。
ラックに設置する場合はターゲット層やフリーペーパーのタイプ、ラックの設置場所は以下の通りです。
ターゲット層 |
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フリーペーパーのタイプ |
|
ラックの設置場所 |
|
顧客サービスやPRをしたい場合や、大衆向けに飲食店の宣伝をしたい場合に効果的な配布方法です。
フリーペーパー広告の効果や種類に関してはこちらで解説しています。
フリーペーパー広告の効果は?種類は?拡販誌とタブロイド判の違いは?
フリーペーパー広告のデザインをしよう
フリーペーパーに広告を出す場合に、どのようなデザインにすれば良いのでしょうか。
デザインは情報を伝える手段であって目的ではありません。
読み手が、何を受け取るのか、受け取って欲しいのかによってデザインを考える必要があります。
ここではフリーペーパーの広告にも使える、デザインの工程を紹介します。
(参考:SBクリエイティブ 坂本伸二著 デザイン入門教室)
工程①情報の整理
お店の宣伝なのか、求人なのかによって広告に記載する情報は異なります。
まず何を伝えたい広告なのかを整理しましょう。
情報の整理に効果的なのが5W1Hです。
- When(いつするのか)
- Where(どこでするのか)
- Who(誰がするのか、誰向けなのか)
- What(何をするのか)
- Why(なぜするのか)
- How(どうやってするのか)
情報を5W1Hにわけて考えることで、伝えたい情報が整理されます。
工程②マージンの設定
マージンとはデザインで重要な余白のこと。
伝えたい情報をあえて入れないスペースです。
たくさん伝えたい情報があり、最大限スペースを使って宣伝したい気持ちはあります。
しかし広告スペースを最大限使ってしまうと、
- 印刷する時に端が切れてしまう
- 情報が多すぎて圧迫感を与える
などの、フリーペーパー広告が見にくくなるデメリットがあるので注意しましょう。
工程③情報を配置
情報が整理され、マージンを取ったら次は情報を配置していきます。
デザインの基礎として、下から上に情報を配置します。
一番下には、重要な詳細情報を配置します。
- 問い合わせ先
- 日時
- 場所
- 担当者 など
広告を見た人が、次のアクションができるための必要な情報を記載します。
真ん中には、特徴や機能を配置。
商品の説明や、サービスの紹介を記載します。
求人広告であれば、時給や条件などを記載。
そして、一番上には結論・キャッチコピーを配置します。
商品名、サービス名、キャッチコピーなど、広告を見る人の目を引く一番重要な箇所です。
工程④揃える
広告のデザインは揃えることが重要です。
以下の求人広告の例を参考に解説します。
フリーペーパー広告欄の片隅によくある求人広告です。
どこを揃えれば良いのでしょうか。
赤でチェックしている箇所に注目してみましょう。
何が揃っていないのでしょうか。
赤でチェックした箇所を解説します。
- フォントを揃える
- 配色を揃える
- 文字の配置を揃える
- 表記を揃える
①フォントを揃える
フォントが太字であったり、明朝体であったりとばらばらです。
フォントが複数ある広告は、統一感がないのであまり目を引きません。
フォントを統一することで、一体感があり見やすい広告になります。
複数のフォントを使いたい場合は2-3種類を限度にするようにしましょう。
強調したい箇所、読ませたい箇所によってフォントを変えることもあります。
フォントの特徴を知ることも重要です。
明朝体では厳格・堅いイメージがあるのでビジネス向き。
ゴシック体はポップな印象。
フォントの大きさや文字の太さによっても、与えるイメージは異なるので気をつけましょう。
②配色を揃える
全体的に黒と黄色で統一されている広告デザインにピンクが入っています。
配色は、好きな色をいれるのではなく、広告のイメージに合わせて行うことが重要です。
それぞれの色にはイメージがあります。
例えば
- オレンジ:活発的、陽気なイメージ
- グリーン:自然、フレッシュなイメージ
- ブルー:誠実さ、知的なイメージ
白黒広告であれば、こだわる必要はありません。
しかしカラー広告を出す際は、色の持つイメージで商品やサービスを宣伝することが効果的です。
③文字の配置
例に挙げた広告を見ると、求人の情報が5つあるうちの2つが「中心揃え」になっています。
同じ系列の情報は揃えることが重要です。
今回の場合は、左に揃えることで統一感が出ます。
「中央揃え」は基本的なレイアウトで、よく使われます。
しかし基準線がどこにあるのか、分かりづらくなるので注意が必要です。
読み手は、明確な基準線があった方が理解しやすいので文字を揃える場合は、左揃えが効果的です。
④数字を揃える
表記の方法を揃えるのも重要です。
他の箇所が数字であるにもかかわらず「一万円」の箇所のみ漢数字を使用しています。
今回の場合は「10,000円」と記載する方が統一感が出るのでおすすめです。
他にもWeb、ウェブ、webなどひとつの単語によって表記が異なる場合は統一することが重要です。
また、「お問い合わせ」「お問合わせ」など漢字の送り仮名もひとつの広告の中で統一するようにしましょう。
フリーペーパーを読むターゲットによって広告デザインは変わる
フリーペーパー広告のデザイン基礎に追加して、ターゲットによってもデザインは変わります。
以下の5つのターゲットを例に、フリーペーパー広告デザインの違いを解説します。
- 一般向け
- オフィス向け
- ママ向け
- シニア向け
- 富裕層向け
順に見ていきましょう。
ターゲット①:一般向け
広いターゲット層へ向けて発行されているフリーペーパーです。
ラックに設置されている求人情報や、クーポンマガジンなどが代表例。
誰でも気軽に入手できます。
一般向けのフリーペーパーに載せる広告は、分かりやすさが重要。
誰が見ても、広告の目的がわかるように内容を記載しましょう。
広告を出すエリアが小さく、写真やイラストを入れることが難しい場合もあります。
文字で表現しなければならないことも多いので、以下の情報を明記してみましょう。
- 広告の目的(求人・販売など)
- 会社名
- 商品名・サービス名
- 問い合わせ先 など
ターゲット②:オフィス向け
オフィスに直接配布されたり、オフィス内のラックに配置されているフリーペーパー。
休憩時にオフィスで、もしくは持って帰って自宅で読まれることを目的としています。
カラーであることが多いので、写真を使った明るいイメージのデザインがおすすめです。
女性向けに制作されていることも多いので、おしゃれなデザインも効果的。
男性向けであれば、モノトーンを意識したスタイリッシュなイメージのデザインを意識しましょう。
ターゲット③:ママ向け
妊婦さんや、子供のいるママ向けのフリーペーパーに出す広告デザインは、色彩が重要。
- 優しい色合い
- 自然の色合い
- 水彩画のような透明感
- 柔らかい色合い など
木や森など自然をイメージした広告デザインがママの心を捉えます。
ターゲット④:シニア向け
シニア向けの広告は、デザインの配置やフォントが重要。
小さい文字だと読みづらいので、読みやすいように大きめのフォントサイズを意識しましょう。
またシニアは横書きの文章よりも、縦書きの文章を好むので縦書きが効果的です。
表記も重要です。
シニア世代は年齢は重ねても、心は若いという方も多くいます。
「老人」という単語はできるだけ使わないようにしましょう。
「シニア」「シルバー世代」などの単語に置き換えることで、読んでもらいやすい広告になります。
ターゲット⑤:富裕層向け
富裕層向けのフリーマガジンは、ゴールドカード保持者や、高級マンション居住者などに配布されます。
出す広告のデザインも、高級感や重厚感のあるデザインの方が効果的です。
高級感を出すデザインは、情報量を最低限にすることで表現が可能。
写真をメインにしたデザインも富裕層には好まれます。
色も明るい色ではなく、紺色などのクールでシックな色合いがおすすめ。
まとめ:フリーペーパーに載せる広告デザインはターゲットを意識する
フリーペーパーに載せる広告のデザインについて紹介しました。
フリーペーパー広告はデザインの基礎に追加して、ターゲットによって意識することが重要です。
広告をみてもらいたいターゲットに対して、目を引かせるデザインを作りましょう。
そのためにはデザインを以下の順番で作成することがおすすめです。
- 情報の整理
- マージンの設定
- 情報の配置
- 揃える
まずは、どんな広告をフリーペーパーに出したいのかを考えてから、デザインを検討してみましょう。
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