「チラシで家に興味をもってもらいたい」
「どんな情報が必要なのか知りたい」
ハウスメーカーはこんな悩みをお持ちではないでしょうか。
チラシは手元に保管してもらえていつでも見られるという利点があります。
印象に残るチラシを作り自社の家に興味をもってもらえるかが大きなポイント。
この記事では、アンケートの結果などから家の購入を考えている人の心理を読み解き、心をつかむチラシの作り方を解説します。
この記事を参考に、チラシで家に興味をもってもらうきっかけを作りましょう。
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ハウスメーカーのチラシで知りたい4つの情報
家の購入を検討する上で、重視する点は大きく分けて4つあります。
- 価格
- 間取り
- 立地・周辺環境
- 住宅設備
株式会社MayLight(注文住宅の達人)が20~60代の男女300名を対象に行ったアンケート「家づくりにあたって重視しているものは?」によると一番重視する点は予算です。
「家は一生のうちで一番高い買い物だから失敗をしたくない」という気持ちの表れといえます。
予算内であり家族構成に見合った間取りと環境、そして最終的にこだわりたい住宅設備という優先順位です。
ハウスメーカーのチラシから探す情報においても重視する点は変わりません。
アンケート結果をもとに、順を追って解説していきます。
①価格
家を購入した人の世帯年収や年収倍率のデータから考えると、チラシの主力として載せる物件の価格は2000~3000万円が最適です。
国土交通省による令和2年度住宅市場動向調査P95によると、住宅購入者の世帯年収1位は26.1%で400~600万円未満の層。
購入する家の価格が年収の何倍かを表す「年収倍率」の平均は6.5倍といわれています。
しかし、月々の返済の負担を考えると年収倍率は5~6倍程度が無理なく一般的です。
年収500万円の年収倍率が5~6倍と考えると、購入する家の価格の予算は2500~3000万円となります。
また、株式会社MayLight(注文住宅の達人)による20~60代の男女300名に対する家の購入予算のアンケート結果も2000~3000万円未満。
チラシに載せる家の価格としては、2000~3000万円未満が最適です。
②間取り
間取りについては家族構成により希望が違うので、家の主な特徴といえる部分を分かりやすく記載しましょう。
具体的には次のような点です。
- 部屋の広さ・数を重視した間取り
- 水回りを集約した動線の良い間取り
- バリアフリーを重視した平屋
書き連ねていくと限りなくありますが、ターゲットによりこだわるポイントは違います。
チラシに記載する際にはその家のターゲットとなる世帯は何か、どんな土地にどんなコンセプトで建てられた家なのかが分かるようにしましょう。
③立地・周辺環境
家が建てられた場所の立地・周辺環境について記載しましょう。
実際の家の周辺環境について記載することで、購入希望者は自分の望むライフスタイルと照らし合わせて具体的に考えることができます。
例えば以下のような条件。
- 通勤通学の利便性
- 教育機関・スーパー・病院などへの距離
- 人口が増える可能性が高く発展性のある場所
デメリットと思われる条件も、求める条件が人によって違うのでメリットになることがあります。
例えば、今後人口の増加は見込めない場所は、落ち着いた閑静な住宅街に住みたいと考えている方にとってはむしろ好都合です。
その家に住む世帯の望むであろう条件を見つけて記載すると効果的です。
④住宅設備
最後に住宅設備は、プラスαの情報として記載しておくと良いでしょう。
家のすべての設備については書ききれません。
しかし、防犯上・利便性・快適性などから以下の設備は人気があります。
玄関 | 人感センサー式照明・電気錠。防犯上の理由から人気。 |
キッチン | 浄水器・食器洗い乾燥機。毎日の家事負担の軽減につながる。 |
浴室 | 大型バス・浴室暖房乾燥機。快適性や利便性向上。 |
参考:コーディネーターが選ぶ!新築に絶対付けたいおすすめ設備★第一弾!-株式会社ロゴスホーム
また、今後のながれとして新築住宅の6割に太陽光パネルを設置する方針が、建築物省エネ法の改正案に盛り込まれることになっています。
参考:新築住宅6割に太陽光パネル…30年目標に国交省、新たな融資制度などで後押し
将来的には義務化という声があることからも、太陽光発電や蓄電池などの省エネ設備のある家も人気が高まっています。
長く住む家として考えた時に、快適に暮らせる設備についてチラシに載せると良いでしょう。
家づくりの不安2位はハウスメーカー選び
株式会社MayLight(注文住宅の達人)によるアンケートによると、家づくりで重視する点・不安点の1位はともに資金計画でした。
一生の買い物の中で一番の高額なので、最大の関心事に違いありません。
次いで2位はハウスメーカー選びで、約30%の人たちが票をいれています。
一生暮らす家を建てるのですから、納得のいく家を建ててもらえるか慎重に判断をしなければなりません。
それでは、ハウスメーカーのどんな所を重視して選んでいるのでしょうか。
マイボイスコム株式会社によるアンケートハウスメーカー選択時の重視点によると、1~3位は以下の順です。
- ハウスメーカーの信頼性・安心感
- 技術力
- アフターサービス
ハウスメーカーの情報をチラシに、重視する点を記載することで不安の解消につながります。
ハウスメーカー選びの後押しとなるので、必要な情報はチラシに記載しましょう。
①信頼性
購入する家は、条件さえ合えば良いわけではありません。
ハウスメーカーの信頼性が大きく関わってきます。
国土交通省の住宅市場動向調査-P55では、住宅の選択理由が「信頼できる住宅メーカーだったから」という答えが42.6%と半数近くになっているからです。
ハウスメーカーの信頼性をチラシで伝えることができる情報は次のようなものがあります。
住宅性能表示制度 | 家の価値を明確化 |
長期優良住宅認定制度 | 税制優遇や地震保険の割引を受けられる |
低炭素建築物認定制度 | 省エネ性能に優れた家であることを示す |
住宅完成保証制度 | 住宅の完成までサポートする制度 |
信頼性を客観的に評価してもらい、表示することのできる制度なので安心につながります。
これらの制度に対応している場合は、ぜひ記載しましょう。
②技術力
ハウスメーカーの強みは、独自の技術をもっている点です。
- 大空間でありながら耐震性を高めることができる構造
- 空気内の化学物質を抑制する技術
- グッドデザイン賞を受賞しているデザイン性の高い家
上記のような例は、大手ハウスメーカーの有名な特徴です。
強みやこだわりをチラシに反映させれば、強く興味を引くチラシを作ることができます。
③アフターサービス
家は建てて終わりではなく、むしろ建ててからどれだけ手厚く保証してもらえるかが大切です。
アフターサービスが手厚いところにしぼってハウスメーカーを決めるという意見もあるほどです。
アフターサービスとは、家を建てたあとの住宅設備の故障対応や定期点検サービスのこと。
住宅品質確保促進法が制定されているため、家の基礎となる柱や壁などは10年間無償で保証を受けることができますが、10年を経過したあとの保証についてはハウスメーカーによってさまざまです。
比べてみると初期保証20~30年が多く、その後5~10年ごとに有償で点検や補修を行っています。
手厚い長期保証を用意している場合には、アピールポイントとなるでしょう。
チラシで住宅展示場へ誘導すると良い
チラシに記載すべきポイントを解説してきました。
すべての内容を書くことで印象に残りづらくなってしまう場合もあります。
家の購入の決め手になりそうな内容にしぼり、住宅展示場の案内をチラシに記載することをおすすめします。
国土交通省による住宅市場動向調査P30では、ハウスメーカーの情報収集方法の1位は過去5年間に渡り住宅展示場だからです。
令和2年度 | 令和元年度 | 平成30年度 | 平成29年度 | 平成28年度 | |
住宅展示場 | 48.9 | 52.5 | 53.9 | 48.8 | 51.2 |
知人等の紹介 | 25.1 | 24.9 | 27.8 | 24.3 | 24.8 |
インターネット | 23.6 | 18.9 | 16.7 | 15.9 | 17.3 |
住宅情報誌 | 13.8 | 14.0 | 13.4 | 13.0 | 14.8 |
自身・親族等の勤め先 | 13.6 | 13.3 | 16.2 | 16.2 | 14.7 |
折込み広告 | 9.1 | 9.8 | 9.3 | 12.2 | 11.0 |
不動産業者 | 3.4 | 4.9 | 4.8 | 5.7 | 5.7 |
その他 | 10.0 | 9.8 | 6.4 | 9.0 | 8.1 |
無回答 | 0.0 | 0.4 | 0.4 | 0.1 | 0.7 |
単位:%
チラシで家やハウスメーカーの特徴をターゲットに伝え、住宅展示場へ誘導することができれば、実際の家やハウスメーカーの雰囲気を伝えることができます。
チラシ作成でしてはいけないこととは?
チラシを作成していく中で、してはいけないことを2点紹介します。
- 過剰な安さアピール
- 抽象的なワード
ついして記載してしまうことかもしれません。
しかし中には、禁止されていることだったり購入を考えている人の気分を害してしまったりする可能性があるので気をつけましょう。
リフォームの広告に関しては「住宅リフォームの広告での成功方法を4つの事例とともに紹介」で紹介しています。
過剰な安さアピールは逆効果
家の値段は関心が高いですが、格安・激安など過剰な表現は逆効果になります。
自分が長く住む家があまりに安く売られていたなら、何か不都合があるのではないかと警戒されてしまうからです。
実際始めの金額は安くても、間取りやクロス・設備の変更、オプションを追加しなければならなくなり、最終的には高くなったという例は多くあります。
また、不動産広告には厳しい規制が設けられているので、格安・激安というような表現がもともと禁止されています。
適正な金額が提示し、メリットもデメリットも記載して信用を損なわないようにしましょう。
抽象的なワードは使わない
「フル装備の家」、「コミコミ価格」というような抽象的なワードは使わないようにしましょう。
抽象的な表現では、何が含まれているのか・いないのかはっきりしないだけでなく、後々トラブルのもとになってしまうためです。
ハウスメーカー側が決めている条件と購入希望者の想定している条件が異なると、誤解が生じてしまうことがあります。
設備内容・金額などは具体的に分かりやすく記載しましょう。
ハウスメーカーへの不安を解消するチラシを作る
心をつかむチラシの作り方について解説しました。
顧客がハウスメーカーのチラシで知りたい情報とは以下4つです。
- 価格
- 間取り
- 立地・周辺環境
- 住宅設備
家づくりの不安2位はハウスメーカー選びなので、不安を解消するために以下のハウスメーカーに対する情報を記載しましょう。
- 信頼性
- 技術力
- アフターサービス
具体的にはこのような情報が重視されています。
最終的には住宅展示場へ案内して、より深い情報を伝えていくようにしましょう。
ハウスメーカーのチラシの内容に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
リフォームのチラシに関しては「リフォーム会社の方必見!チラシ戦略で反響率をアップする方法」で紹介しています。
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