雑誌広告費の料金相場は?具体例をもとにわかりやすく解説

「雑誌の広告費って一体いくらかかる?」
「表四4色1Pって何?」

雑誌の広告費は、独自の表記をもとに計算されるため、雑誌広告を出したことがない方にとってはわかりにくいのではないでしょうか。

本記事では、雑誌の広告費の相場について一から解説します。

「雑誌広告の出稿を検討しているが、「料金体系がよくわからない」「雑誌広告の料金体系がわからず、出稿するか迷っている」という人におすすめです。

また弊社では、雑誌広告の種類や効果、おすすめの雑誌を業種別に紹介しています。

詳しく知りたい方はぜひ「雑誌広告の入門書」バナーをクリックして資料をダウンロードしてください。

雑誌広告費の料金計算方法

雑誌広告においては、表四4色1Pといった表記から費用を計算します。

表四とは表紙の反対面のことで掲載場所を指しており、4色は「4色をすべて使う」という意味です。

フルカラー=4色という意味で、1Pはページのサイズのことを指します。

ひとつずつ詳しく解説しましょう。

掲載場所

主な掲載場所について紹介します。

雑誌媒体によって微妙に異なるため、あくまで目安です。

表四裏表紙。雑誌をひっくり返したら目に入るため、もっとも高い露出度を誇る
表二表紙の裏面。表紙をめくったすぐの場所。表四に続く露出度
表三裏表紙(表四)の裏面。雑誌を読みすすめた最後に目にする場所なため、やや露出度は下がる
特表二見開表二から目次ページまでの見開き
目次対向目次の向かい面にある場所
目次前目次の前ページの場所
目次裏目次の裏の場所
コラム対向コラムページの向かい面にある場所
記事対抗(編集対向)編集ページの向かい面にある場所

掲載場所は必ず表記されるわけではありません。

「記事中」と表記されることもありますが、表記がない場合は雑誌内のどこかに掲載されます。

なお、表紙のことを指す表一は、広告が掲載できないため表に載せていません。

表二~四まである中でもっとも料金が高いのは、目につきやすいことから表四です。

雑誌を開かずとも見えるのは表四だけになります。

掲載場所やサイズについては「雑誌広告の種類は?サイズや掲載までの流れを紹介!」でも詳しく解説しているので、ぜひ参照ください。

色に関しては以下のように、それぞれ表されます。

  • フルカラー:4色 or 4c
  • 2色:2色 or 2c
  • モノクロ:1色 or 1c

ただ、2色はあまり見かけないため、基本的にはフルカラーかモノクロです。

掲載サイズ

最後に、主な掲載サイズです。

見開見開き2ページ分のスペース
1P1ページ分のスペース
タテ1/2P1ページを縦に2分割したスペース
タテ1/3P1ページを縦に3分割したスペース
ヨコ1/2P1ページを横に2分割したスペース
ヨコ1/3P1ページを横に3分割したスペース
ヨコ1/4P1ページを横に4分割したスペース

雑誌広告は、掲載場所+色+掲載サイズによって料金が算出されます。

例えば、目次の前ページにカラーで、縦に2分割したスペースに掲載したい場合は「目次前4色タテ1/2P」と表記します。

すべてを覚える必要はありませんが、軽く頭に入れておくとよいでしょう。

主な雑誌の広告費を紹介!相場は50~250万円ほど

雑誌の広告費は、1件あたり約50万円~250万円が相場となっています。
制作費は別途かかるので要注意です。

本章では、代表的な雑誌を例に、広告費を紹介します。

紹介する広告費は定価になりますが、実質価格は各媒体ごとに異なる場合がほとんどです。

興味がある場合は、都度広告代理店に相談するとよいでしょう。

週刊文春

『週刊文春は、1959年に創刊した中高年向けの週刊誌です。

「新聞・テレビが書かない記事を書く」をモットーにしており、主にスクープ情報を中心に展開しています。

掲載サイズ広告費
表四4色1P241×1722,400,000円
表二4色1P257×1821,950,000円
表三4色1P257×1821,450,000円
4色1P257×1821,850,000円
4色タテ1/3P243×55770,000円
4色ヨコ1/5P50×170440,000円
1色1P257×1821,080,000円
1色タテ1/3P243×55440,000円

※出典:株式会社HRKS

女性自身

『女性自身は、1958年に創刊した40代~60代の女性向けの雑誌です。

創刊したときはSeventeenと提携したファッション雑誌でしたが、売上の伸び悩みから大幅に方針転換していきました。

都市部だけにとどまらず全国的に読まれている週刊誌で、発行部数は約210,000部です。

ニュースから実用記事までさまざまなコンテンツを掲載しています。

サイズ定価
表四4色1P245×2003,100,000円
表二4色見開260×4205,200,000円
表三4色見開260×4204,100,000円
4色1P260×2102,400,000円
4色タテ1/3P230×601,100,000円
中質紙頁4色1P260×2101,800,000円

※出典:株式会社HRKS

週刊ダイヤモンド

『週刊ダイヤモンド』は、1913年に創刊したビジネス情報の週刊誌です。

読者の年齢層は30代~50代男性で、特に会社経営者や役員に読まれています。

企業・産業系だけでなく、教育・医療・相続など時代にあわせて幅広いテーマを扱っているのが特徴です。

掲載サイズ定価
表四4色1P260×1901,850,000円
表二4色見開280×4202,900,000円
表三4色1P280×2101,320,000円
巻頭コラム対向(1)4色1P280×2101,480,000円
第1目次対向4色1P280×2101,400,000円
記事中4色見開280×4202,540,000円
記事中4色1P280×2101,300,000円
記事中4色タテ1/2P250×90700,000円
記事中1色1P280×2101,000,000円

※出典:株式会社HRKS

non-no

『non-no』は、1971年に創刊したカジュアル・ガーリー系のファッション月刊誌です。

ファッションはもちろん、若い世代の生活や流行っているもの、最新コスメなどさまざま情報を提供しています。

読者ターゲット層は20歳前後の女性です。

サイズ定価
表四4色1P297×2322,700,000円
表二4色見開297×4644,500,000円
表三4色見開297×4644,400,000円
4色1P297×2322,200,000円
4色タテ1/3P260×63850,000円

※出典:株式会社HRKS

ハルメク

『ハルメク』は、シニア女性層から多くの支持を得ている女性向け月刊誌です。

1996年の創刊以来、25年以上にわたって50代以上の女性が明るく前向きに生きるための情報を届けています。

健康・料理・おしゃれ・お金・生活情報など、シニア女性のニーズにあった内容になっているのが特徴です。

書店販売をせず、希望申し込み者への郵送のみで販売しています。

サイズ定価
表四4色280×2002,900,000円
表2見開き285×4203,800,000円
表3見開き285×4203,450,000円
カラー1P285×2102,000,000円
カラー見開き285×4203,250,000円
カラー1/3P254×63920,000円

※出典:株式会社HRKS

SENSE

『SENSE』は、2000年創刊の男らしさをコンセプトにしたメンズファッション誌です。

ストリート系ファッション誌を卒業した20~30代男性を対象に、『男が惚れる男』というコンセプトのもと、さまざまな情報を発信しています。

※SENSEは、2023年10月現在休刊となっています。

サイズ定価
表四4色1P280×2202,200,000円
表二4色見開297×4603,200,000円
表三4色1P297×2301,500,000円
第二表二4色見開297×4603,100,000円
目次対向4色1P297×2301,700,000円
巻頭コラム対向4色1P297×2301,600,000円
中面4色1P297×2301,500,000円

※出典:株式会社HRKS

週刊ゴルフダイジェスト

『週刊ゴルフダイジェスト』は、ゴルフファン向けの週刊誌です。

ゴルフが好きな人を対象とした雑誌で、クオリティの高いレッスン記事や最先端のギア・ファッション情報、トーナメントの詳報などを発信しています。

1965年の創刊以来、上達志向を常に持つゴルファーに応え続けているゴルフ雑誌のパイオニアです。

サイズ定価
表四4色1P240×1701,550,000円
表二4色見開257×3642,200,000円
表三4色1P257×1821,000,000円
4色1P257×182970,000円
4色タテ1/3P247×60440,000円
1色1P257×182630,000
1色タテ1/3P240×53290,000

※出典:株式会社HRKS

月刊newtype

『月刊newtype』は、1985年に創刊したアニメ情報系月刊誌です。

主な読者層は20代男性で、放送中のアニメ情報や声優の連載など、アニメファンを対象とした情報を掲載しています。

日本が世界に誇るアニメーションとともに成長を続ける専門誌です。

サイズ定価
表四4色1P278×2251,200,000円
表二4色見開297×2352,200,000円
表三4色1P297×235960,000円
4色1P297×235960,000円
4色タテ1/3P260×70360,000円

※出典:株式会社HRKS

雑誌広告費用の内訳

雑誌広告は、以下2つの費用で構成されています。

  • 媒体費
  • 原稿製作費

ひとつずつ解説しましょう。

媒体費

雑誌に広告を載せるための費用を、媒体費といいます。

発行部数が多くなると媒体費も高くなる傾向にありますが、発行部数が変わらなくても雑誌ごとに色数・大きさ・掲載位置ごとに料金が異なるため要注意です。

実際にかかる媒体費については、直接媒体社に問い合わせるとよいでしょう。

原稿製作費

雑誌広告をつくるには、原稿制作費もかかります。

原稿制作費とは、広告の見た目や訴求内容を考えてレイアウトするための費用です。

原稿制作費は広告の掲載料金の25〜40%が相場ですが、制作会社や依頼内容によって変わります。

例えば、有名なコピーライターにキャッチコピーを書いてもらったり、オリジナルのイラストや写真を使ったりすると高くなるので注意が必要です。

逆に、自社でデザインの素材やテンプレートを用意したり、Photoshopなどのツールで簡単な編集をしたりすると、原稿制作費は安く抑えられます。

広告のデザインは、商品やサービスの魅力を伝える大切な要素です。

目的はもちろん予算にもあわせてつくることが、効果的なデザインにつながるでしょう。

デザインの4原則とは?基本をおさえて最後まで読まれる広告に」では、最後まで読まれる広告の作り方の基本が載っているので、ぜひご覧ください。

雑誌広告の料金を調べるには?

雑誌広告の料金を調べるには、以下3つの方法があります。

  • 出版社に直接問い合わせる
  • 広告代理店に問い合わせる
  • プラットフォームを利用する

詳しく解説します。

出版社に直接問い合わせる

雑誌広告の料金を知りたいときは、直接出版社に連絡をするのもひとつの手です。

出版社の連絡先は、ホームページや雑誌に掲載されています。

電話やメール、お問い合わせフォームなどで、気になる雑誌について問い合わせてみましょう。

雑誌広告の料金はもちろん、広告枠の空き状況の確認も可能です。

広告効果の見込みやターゲット層などのアドバイスがもらえることもあるかもしれません。

広告代理店に問い合わせる

雑誌広告の料金を知るには、雑誌広告を扱っている広告代理店に問い合わせる方法もあります。

「雑誌広告 広告代理店」などと検索してみて、自社に合いそうな広告代理店を探してみましょう。

広告代理店は、雑誌の種類やターゲット層にあわせて、最適な広告プランを提案してくれます。

また、広告デザインや原稿作成などを代行してくれる場合もあるため、手間や時間の節約も可能です。

予算と照らしあわせてみて可能であれば、広告代理店に相談してみるのがよいでしょう。

プラットフォームを利用する

さまざまな雑誌の大まかな広告出稿料金を調べられる総合プラットフォームがあります。

「雑誌広告料金比較 検索サイト」などと検索すれば、さまざまな雑誌の広告費を調べられるサイトが複数出てくるため、目的に応じて使ってみるとよいでしょう。

雑誌広告の大まかな料金が調べられるサイトは、例えば雑誌広告ドットコムBIZPAなどがあります。

雑誌広告ドットコムでは280誌以上の雑誌媒体の情報を掲載しているため、さまざまな雑誌の広告費を比べられるでしょう。

なお、総合プラットフォームでは、雑誌のジャンル・ターゲット層・発行部数・読者特性なども確認できます。

自社に合った雑誌広告で効果的な宣伝をしたい方は、プラットフォームの活用もおすすめです。

雑誌広告の費用は高い?安い?

雑誌の広告費は約50万円~250万円になるため「少し高いな……」と思われがちですが、実はそうでもありません。

実は、新聞の広告費と比べると安い場合が多いです。

例えば、朝日新聞に50×40の突き出し広告を出すと約120万円かかりますが、週刊文春ならカラーで50×170のサイズで約77万円になります。

ただし、単純に料金だけで判断してはいけません。

朝日新聞の発行部数は約500万部で1部あたり0.24円ですが、週刊文春の発行部数は約38万部で1部あたり2.02円です。

雑誌の発行部数が少ないのは、雑誌の読者層が新聞よりも限定されているからで、1部あたりで見ると広告費は高くなってしまいます。

ただ、雑誌は性別・年齢層・趣味趣向などによってターゲットを絞っているため、雑誌広告は見込み客になりやすい読者に直接アピールが可能です。

新聞広告はターゲティングが難しく、興味のない読者にも広告費を無駄に使ってしまいます。

雑誌広告は、費用が高くとも効果的な投資だといえるでしょう。

自社の商品やサービスに合った媒体を選び、雑誌のテイストにあわせた広告をつくれれば、むしろ雑誌広告はコストパフォーマンスの高い媒体です。

雑誌広告費を抑える方法

雑誌広告の掲載費を抑えるには、主に以下の方法があります。

  • 広告の出稿回数を増やす
  • 出版社や広告代理店と交渉する

出費を少しでも抑えられるなら、ぜひ実践してみたいところです。
詳しく解説しましょう。

広告の出稿回数を増やす

広告の出稿回数を増やすことは、雑誌広告費をおさえる効果的な方法のひとつです。

雑誌広告に限ったことではありませんが、広告は出す回数が多いほど単価が下がる・1回あたりの広告出稿費の割引率が高くなることもあります。

例えば、1回だけ広告を出すと10万円、3回以上だと8万円になる場合、3回出すと24万円、1回だけだと30万円になります。
つまり、6万円も広告費を抑えられるのです。

広告を出す回数がある程度決まっている場合は、契約時に回数を伝えて、少しでも安くしてもらうように交渉しましょう。

出版社や広告代理店と交渉する

雑誌広告費を抑えるには、出版社や広告代理店と交渉する方法もあります。

出版社や広告代理店は、広告主にとって魅力的な条件を提示して広告を出してもらうことで利益が発生するため、交渉次第で費用が抑えられるかもしれません。

例えば、通常は1回広告を出すのに10万円かかるものの、出版社や広告代理店を挟めば5万円まで値引きしてもらえるなど、お得に広告を出せる可能性があります。

出版社や広告代理店に連絡して、広告料金や掲載位置などの条件を相談してみましょう。

雑誌広告費の料金相場を把握し無駄なく出稿しよう

雑誌の広告費について解説してきました。

雑誌広告の費用は、次の要素によって決まります。

  • 掲載場所
  • 掲載サイズ

雑誌広告費の目安は、約50万円~250万円です。
1部あたりでは新聞広告のほうが安いですが、雑誌広告であればターゲットを絞り込めます。

新聞は、全国紙だと100万円以上の広告費を費やすことがほとんどです。
テレビCMであれば、制作費も含めるとさらに高くなります。

雑誌広告であれば、低コストで掲載可能です。

新聞やテレビ広告と比べて気軽に広告を出せる媒体であるうえに、ターゲットを細かく設定できます。
効果的に使えば、コストパフォーマンスが高い媒体だといえるでしょう。

雑誌広告を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

なお弊社では、雑誌広告の種類や効果、おすすめの雑誌を業種別に紹介しています。

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