突き出し広告とは?メリットや料金を新聞広告の種類とあわせて解説

新聞広告の中でも、特に目をひく突き出し広告。

この記事では、突き出し広告の概要やメリット・デメリット、そして料金などについて解説します。

突き出し広告の特徴を理解し、効果的な広告戦略を展開しましょう。

また、新聞広告の効果を最大限に引き出すためのデザインのポイントなど、突き出し広告の効果的な活用方法も解説します。

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突き出し広告とは

突き出し広告は、新聞や雑誌などの印刷メディアでよく見られる広告形式のひとつです。

新聞記事の下にある広告部分から、記事部分に突き出すように配置されるため、突き出し広告と呼ばれています。

記事部分に配置されるという特性上、他の広告と明確に区別されて認識されるのが特徴です。

また、紙面の端への掲載という点から、切り抜いて使用する必要があるクーポン券などを含んだ広告掲載が多い広告枠です。

新聞広告のサイズの考え方

新聞広告のサイズは「段」という新聞独自の基準で考えます

新聞は、もともと1ページを縦に15分割した「15段」で構成されていました。

現在では購読層の高齢化などにより、記事を12段構成にして文字を大きくする新聞も増えてきましたが、新聞広告に関しては今でも基本的に「15段」でカウントされます。

フルサイズ広告、つまり1ページの全面広告は「全15段」です。

「全15段」の他、「全5段」「5段1/2(半5段)」「5段1/4」などの広告サイズがあり、突き出し広告や記事中広告など「段」では表さない広告もあります。

また、覚えておきたいのは、新聞広告の原稿制作には推奨のサイズがあることです。

推奨サイズを「N-SIZE」といい、このサイズで制作・入稿された原稿は、新聞各社の仕様に合わせて掲載されます。

参考:一般社団法人 日本新聞協会

新聞社によっては、縦横比を保ち拡大・縮小するケース、縦横比を維持せず拡大・縮小するケースがあります。

新聞広告における「段」については「新聞広告は「段」で数える!段の数え方から1段あたりの金額まで解説」で解説しているため、あわせて参考にしてください。

突き出し広告以外の新聞広告の種類

ここからは、突き出し広告以外の新聞広告の種類を3つ紹介します。

  • 記事下広告
  • 記事中広告
  • 題字ヨコ・題字下広告

なお「新聞広告とは?段って何?その特徴や種類を徹底解説!」では、新聞広告の特徴や種類について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

記事下広告

記事下広告は、新聞の紙面の下部に割り付けられた広告枠で、新聞広告の中でもっとも多く利用されている、王道の広告枠です。

新聞広告の中でもっとも掲載面が広く、通常の企業・商品・サービスの広告の他、人材募集や選挙広告などにも使われることがあります。

全15段の全面広告も、記事下広告に含まれます。

紙面の効率的な割付の都合上、15段・10段・7段・5段・3段・2段・1段の段数以外は、原則用いられません。

また、あくまで「記事下」広告であるため、広告サイズは大きくても紙面の下部にあわせて掲載する必要があります。

記事中広告

新聞記事欄の記事と記事の間に挟み込んで掲載される形式の広告です。

記事に挟み込む形で掲載するため、1段に10~15行程度の小さな広告ですが、新聞の記事欄に広告の掲載が可能な唯一の広告枠です。

記事下の広告欄は読まないという人の目にもとまる可能性が高く、広告効果はかなり高いといえるでしょう。

広告自体は小さいため、一般的には記事下の大きなスペースよりも料金が安く設定されています。

ただし、一面か社会面かなど、新聞のどの面に掲載されるかによって注目度が変わり、それに応じて料金も変動します。

題字ヨコ・題字下広告

題字ヨコ・題字下広告とは、新聞の一面の題字スペース真横(または直下)に掲載される広告です。

新聞によってサイズや位置は異なり、題字が縦の場合は題字下、題字が横の場合は題字ヨコとなります。

新聞に1カ所しか取れない貴重な広告スペースです。

この広告の特徴は、記事と広告を一体化させられることです。

読者が記事の見出しに目をとめる際に広告が同時に目に入るため、高い認知度や広告効果を得られるでしょう。

突き出し広告のメリット4つ

ここからは、突き出し広告のメリット4つについて解説します。

  • 掲載位置が目立つ
  • 中面広告への誘導に効果的
  • ブランディングに効果的
  • 料金が比較的安い

メリットを押さえて新聞広告を効果的に利用しましょう。

掲載位置が目立つ

突き出し広告は、新聞広告の中でも目立つ位置に掲載されています

読者が新聞を読む際に最初に目に入る箇所に広告が配置されているため、より広告のメッセージが伝わりやすくなる可能性が高いです。

また、目立つ位置に配置された広告は、当然ですが読者の記憶に残りやすい傾向があります。

特に、特別なイベントやキャンペーンなどの告知の場合、目立つ位置に広告を掲載することで、読者に強い印象を残せるでしょう。

特別なクーポンを配布する場合なども、すぐに切り抜いてファイリングできる位置に広告があるため、読者の即時行動を促しやすいです。

中面広告への誘導に効果的

突き出し広告は、新聞の比較的目立つ位置に掲載されるため、その注目度を活かして内面広告への誘導に使えます。

突き出し広告はスペースが限られているため、詳細な情報の掲載には向いていません。

そのため、突き出し広告で読者の興味をひいた後、中面広告によって詳細な情報を提供するという流れをつくります。

上記のような流れをつくることによって、読者は突き出し広告から中面広告への内容の遷移を自然に感じられるようになり、中面広告への興味が高まります。

このように、突き出し広告は他の新聞広告と組み合わせることにより、相互補完的な広告展開が可能です。

ブランディングに効果的

突き出し広告は基本的に新聞の目立つ位置に配置され、大きなフォントや派手なデザインを用いることで、さらに視認性が高まります。

視覚的な印象が強い広告は、ブランドイメージの構築に効果的な手法です。

ブランドの認知度が高まれば、読者の購買意欲も刺激されます。

また、洗練されたデザインの広告は読者の感情に訴えかけ、ブランドのファン増加につながります。

ブランドの独自性や特徴を広告に組み込み競合他社との差別化を図ることで、独自のブランドイメージを構築できるでしょう。

料金が比較的安い

突き出し広告は掲載スペース自体は小さいため、料金は比較的安く設定されています。

しかし実際の広告料金は、掲載する面・掲載期間・新聞社との交渉や契約内容などさまざまな要因によって変動します。

新聞に広告を出稿する場合は、予算や目的に応じて広告の種類を選択し、広告料金については詳細の確認が必要です。

新聞広告の料金については、ぜひ「新聞広告の料金相場はどれくらい?費用の仕組みを丁寧に解説」の記事を参考にしてください。

突き出し広告のデメリット2つ

ここからは、突き出し広告のデメリットについて2つお伝えします。

  • 情報量が少ない
  • 掲載可能枠が少ない

メリットだけでなくデメリットも把握しましょう。

情報量が少ない

突き出し広告は一般的に小さなスペースに広告を掲載するため、どうしても情報量が制限されてしまいます。

このため、商品やサービスのメリットや価格など、詳細な情報の伝達には向いていません。

情報量が少ないと読者が必要な情報を得られず、広告の効果が低くなってしまう場合があります。

突き出し広告では、読者をひき付けるための短いメッセージやキャッチフレーズを使うなどの工夫が必要でしょう。

また、中面記事への誘導など他の広告とあわせて相互補完的に使い、その効果を最大化するための施策も重要です。

掲載可能枠が少ない

突き出し広告は、他の広告形式に比べて掲載枠が少ないこともデメリットのひとつとしてあげられます。

ここで出てくる問題は、限られた掲載枠に対して多くの広告主が掲載を希望し、枠の確保が難しくなる場合です。

特定のイベントやシーズン、地域など需要が高まった場合は、広告枠の予約が必要なケースも出てきます。

また、少ない掲載枠に対して需要が大幅に多いときには、広告の価格が高騰する場合があります。

こうなると、広告の費用対効果を検討し、広告主側での調整や新聞社との交渉が必要になるでしょう。

突き出し広告の料金

ここからは、中央5紙の突き出し広告の掲載料金とサイズについて紹介します。

  • 朝日新聞
  • 毎日新聞
  • 読売新聞
  • 日本経済新聞
  • 産経新聞

新聞の発行部数や掲載面などによって料金は多岐にわたります。

また、契約によっては割引の適用などもあるため、詳しくは各新聞社に一度お問い合わせください。

※モノクロ、1回掲載の場合
※サイズはmm表記

朝日新聞

朝日新聞は男女ともに60代の年齢層が読者の多くを占め、読者の職業は、特に行政団体の職員や企業の管理職が多いことが特徴です。

朝日新聞朝刊の世帯普及率は全国約13%、3大都市圏では約16%で特に高くなっています。

参考:朝日新聞

朝日新聞のユニット広告は1ユニット(1U)が基本単位です。

また、突き出し広告は6カ月間に6回以上掲載の場合、契約料金が適用されます

2段2U1社・2社・3社面50×831,960,000円
2総・経済・スポーツ面1,480,000円
その他面1,300,000円
3段3U1社・2社・3社面50×1262,940,000円
経済・スポーツ・生活面2,220,000円
その他面1,950,000円
4段4U1社・2社・3社面50×1703,920,000円
経済・スポーツ面2,960,000円
その他面2,600,000円

毎日新聞

毎日新聞の購読者の年齢層は60代がもっとも多く、また一戸建てに住む人が多い傾向があります。

日本初の5万号を発行した143年の歴史と伝統のある全国紙です。

参考:毎日新聞

3ヵ月間に3回以上出稿の場合は契約料金が適用されます

毎日新聞一面、毎日新聞社会面、毎日新聞テレビ・ドラマ面、毎日新聞スポーツ面以外の面に掲載の場合は、掲載料金が20%引きとなります。

また、指定料は毎日新聞掲載料金の10%増しです。

毎日新聞 全国版52.5×661,092,000円
毎日新聞 東京(北海道含む)534,000円
毎日新聞 中部86,000円
毎日新聞 大阪365,000円
毎日新聞 西部164,000円

読売新聞

読売新聞は、世界最大の販売部数を誇ります。

購読者は、主婦・自営業者・経営者の割合が高いことが特徴です。

参考:読売新聞東京本社ビジネス局

読売新聞は広告料金を公開していないため、詳しくは直接お問い合わせください。

日本経済新聞

日本経済新聞の読者は、ホワイトカラー・経営・管理職が大きな割合を占めています。

所得・金融資産が大きく、高い購買力があるのが特徴です。

参考:日本経済新聞

広告(一面を除く)については、全国版で同種広告を3カ月以内に13回以上出稿の場合、掲載料金の10%の回数割引料金となります(事前に日経新聞へ出稿契約した場合に限る)。

また、指定料は掲載料金の20%の料金です。

1面52.5×66.5768,000円438,000円
他面52.5×66.5579,000円330,000円

産経新聞

産経新聞の購読層は他紙よりも少し若く、男女とも50~60代がもっとも多い特徴があります。

高所得水準の家庭の割合が高く、興味関心がある分野としては、政治経済・資産運用・投資という回答が26.4%を占めていました。

参考:産経新聞

産経新聞には、ホームページに掲載されている以外にもさまざまな広告のサイズ・料金があることが特徴です。

特定面41×84585,000円285,000円300,000円
他面440,000円215,000円225,000円
特定面55×84735,000円360,000円375,000円
他面610,000円300,000円310,000円
特定面41×127840,000円410,000円430,000円
他面650,000円320,000円330,000円

新聞広告におけるデザインのポイント4つ

ここからは、新聞広告全般の効果的なデザインのポイントについて4つお伝えします。

  • コントラストに注目する
  • インク総量に注意する
  • ターゲットに合わせたフォントを使う
  • ターゲットに合わせたサイズにする

それぞれのポイントについて把握し、新聞広告を活用しましょう。

なお、新聞広告のデザインについて詳しくは「新聞広告デザインは誠実さやインパクトでユーザーをつかむ!」をご覧ください。

コントラストに注目する

広告デザインのポイントのひとつは、コントラストに注目することです。

新聞広告は、他の記事や広告との競合が激しい環境であるため、読者の注意をひくためには目立つデザインが必要です。

新聞紙のデザインは、白ではなく新聞紙の色であるグレーをベースに考えましょう。

特にモノクロ画像を使用する際は、コントラストが強くなるように画像を修正してください。

他にも、カラー広告の場合であれば色の対比、フォントとサイズのスタイル、画像とテキストのバランスなどに気を配りましょう。

このようなコントラストを意識することで、広告の中でも重要になる部分をより視覚的に強調し伝わりやすく構成できます。

インク総量に注意する

美しい新聞広告をデザインするためには、インク総量に注意する必要があります。

インク総量とは、紙の1カ所に重ね合わせるインクの量です。

新聞紙は吸収性が高く、インクがすぐに吸収されてしまうため、新聞社毎に使用してよいインク総量が決まっています。

大量のインクを使うとインクが拡がりやすく、文字や画像がぼやけたり読みにくくなったりします。

また、コストの観点から見ても、大量のインクを使用するとそれだけコストが大きくなるでしょう。

適度なインクの量を使用し、自社と読者双方にとってメリットのあるデザインにしましょう。

ターゲットに合わせたフォントを使う

ターゲットに合わせたフォントを選択することで、広告を読者に受け入れてもらいやすくなります。

新聞は基本的に高い年齢層がターゲットなので、読みやすいフォントを心がけるのがおすすめです。

また、フォントはブランドイメージを反映する重要な要素にもなります。

フォーマルなフォントは高級感や信頼性を、カジュアルなフォントは親しみやすさを表現可能です。

ただし、新聞広告には砕けすぎるフォントや丸文字のようなフォントには違和感があります。

あまりにカジュアルすぎるものやスタイリッシュすぎるものは避け、ある程度一般に浸透しているフォントを用いるのがよいでしょう。

ターゲットに合わせたサイズにする

広告のテキストは、ターゲットに合わせたサイズに設定しましょう。

新聞の読者層は比較的年齢が高めなため、読みやすいようフォントサイズは大きめに設定するのがよいでしょう。

最小でも10~11ptぐらいがおすすめです。

また、広告のサイズ自体もターゲットや目的に合わせて調節しましょう。

広告の目的や予算に応じて適切な広告サイズを選択することで、広告費用を最適化できます。

突き出し広告を出稿するならジェイアンドユーにおまかせ

参考:株式会社ジェイアンドユー

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ジェイアンドユーは、新聞社PR誌(拡販誌)や情報誌など、紙媒体の広告を中心に扱う広告代理店です。

創業以来、大手の広告会社が参入できないニッチな市場を見出し、中小企業が得意とする機動力で新しい価値の創造を実践しています。

特に新聞広告には以前から力を入れており、新聞社PR誌の広告マーケットシェアは65%を占めるほどです。

広告枠から販売・進行まで一括で管理しており、広告業界で長年の実績と豊富な経験を持っています。

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突き出し広告の特徴を押さえて効果的に使おう

この記事では、突き出し広告の概要から他の新聞広告との比較、メリット・デメリット、そして料金などについて詳しく解説しました。

突き出し広告は、新聞広告の中でも目をひく存在であり、その効果的な活用には具体的な戦略と特徴の把握が大切です。

また、他の新聞広告との比較検討や、広告のデザインについても理解も必要でしょう。

広告の出稿には、信頼できる広告代理店やエージェントのサポートも不可欠です。

以上のことをふまえ、突き出し広告を効果的に使って広告戦略を展開しましょう。

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