タクシー広告とは?サイネージやラッピング広告などの種類、費用やメリットを解説!

交通広告といえば電車やバスの中吊り広告でしたが、最近はタクシーの車内も広告であふれています。

特殊な空間でPRできるタクシー広告には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

この記事では、車内広告やラッピング広告などタクシー広告の種類と費用を詳しく解説します。

商品やサービスのPRに、訴求力の高いタクシー広告を検討しましょう。

また弊社では、紙媒体の広告出稿をご検討の方に「紙媒体広告の料金相場」を紹介しています。

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タクシー広告の種類

タクシー広告とは、タクシーに広告を設置して、乗客に商品やサービスを宣伝する交通広告の一種です。

タクシー広告を大きく分けると、6種類あります。

  1. 車内ステッカー
  2. タクシーサイネージ
  3. リアステッカー
  4. アドケース(リーフレット)
  5. ラッピング広告
  6. レシート裏
  7. サンプリング

それぞれの特徴とメリットをチェックしていきましょう。

種類費用
車内ステッカー1,100円/1台
タクシーサイネージ1週間で200万円前後
リアステッカー1,500円~5,000円 サイズによる
アドケース(リーフレット)月額2,000円前後
ラッピング広告1台当たり40,000円前後
レシート裏250円前後/1ロール
(1ロールで平均40~50回分の出力)
サンプリング1回当たり50円前後

①車内ステッカー

まずは、タクシー車内に展開される車内広告です。

車内広告はタクシー乗車中に目に入ることが多いため、幅広い世代に高い訴求力を持ちます。

車内ステッカーは、タクシーの乗降ドアや窓に貼るタイプの広告です。

タクシー広告のステッカーは、乗客のみならず多方面への訴求が可能です。

  • 歩行者
  • 他のドライバー

内側からも外側からも見える両面ビジュアルで印刷します。乗客と歩行者に発信したい情報が異なる場合は、片面ずつ違うデザインにしましょう。

②タクシーサイネージ

タクシーサイネージとは、運転席や助手席の背もたれ部分に設置されたタブレット端末から流れる動画広告です。

動画や音声で乗客にPRするため、他のタクシー広告に比べて訴求効果は高い傾向があります。

テレビCMと似ていますが、繰り返し流れる広告の中から気になる商品やサービスの詳細をチェックできるのが特長です。

③リアステッカー

リアステッカーは、後方の窓ガラスであるリアウインドウに貼るタイプの広告です。

タクシー広告のターゲットは乗客ですが、リアステッカーのターゲットは違います。

  • 歩行者
  • 後続ドライバー

乗降ドアや窓に貼るステッカーに比べると大きいため、遠くからもよく見えます。

④アドケース(リーフレット)

アドケースは、運転席や助手席の背もたれ部分の専用ラックに入れるリーフレットのことです。

タクシーの乗客の中でも、以下のような利用者がターゲットです。

  • ビジネスマン
  • 経営者
  • 富裕層
  • シニア層 など

乗客が実際に手に取り、持ち帰ることを想定しています。

⑤ラッピング広告

ラッピング広告は、タクシー車体の両側のドア4枚分を使った広告です。

人の多いところを移動するタクシーが、広告塔となり商品やサービスをPRします。

  • 歩行者
  • 他のドライバー

エリアを限定した広告はもちろん、期間限定の大規模なキャンペーンPRにも最適です。

⑥レシート裏

レシート裏広告は、お会計の際に手渡すレシートの裏面に印字されている広告のことです。

キャッシュレス化が進んでいますが、ビジネスマンは精算時に利用するためのレシートを受け取るケースがほとんどです。

小さなPRではありますが、レシートの裏面に印字された広告は意外に目につきます。

効果的な手法を用いると、ホームページや店舗への誘導も可能です。

  • QRコードの掲載
  • クーポン発行 など

クロスメディアに関する詳細は、こちらの記事をご確認ください。

複数のメディアを掛け合わせるクロスメディア広告とは?メリットと効果的なポイントを解説!

⑦サンプリング

サンプリングは、タクシーの運転手がお会計の際に手渡しをする広告です。タクシー車内は密室であるため、街を歩く人に手渡すサンプリングよりも、受取率が高い傾向にあります。

サンプリングの種類はさまざまです。

  • ノベルティ
  • ポケットティッシュ
  • 入浴剤
  • 化粧下地
  • ウェットティッシュ
  • 栄養ドリンク
  • シャンプー
  • マスク など

乗客に喜んでもらえるサンプリングは、会話のきっかけになります。

タクシー広告の費用

ここでは、主なタクシー広告6種類の費用を解説します。

  1. 車内ステッカー
  2. タクシーサイネージ
  3. リアステッカー
  4. アドケース(リーフレット)
  5. ラッピング広告
  6. レシート裏
  7. サンプリング

タクシー広告の種類と費用の相場をしっかりチェックしておきましょう。

参考:交通広告ナビ

①車内ステッカー

まずは、車内ステッカーの費用を解説します。

車内ステッカー広告の費用は、およそ月額1,000円/1台です。

地域によって多少異なるので注意しましょう。

地域料金
  • 札幌
  • 仙台
  • 東京
  • 横浜
1,100円/1台
  • 名古屋
  • 京都
  • 大阪
  • 神戸
  • 広島
900円/1台
福岡1,100円/1台
那覇1,400円/1台

比較的リーズナブルな価格ですが、大きな反響が期待できる広告のひとつです。

②タクシーサイネージ

デジタルサイネージ広告の費用は、1週間で200万円前後です。

一般的に助手席の後部に、10インチのタッチパネル式タブレット端末を設置します。

主なタクシー向けデジタルサイネージ2社をチェックしてみましょう。

メーカー名運営会社広告プラン期間放映タイミング想定表示回数料金
GROWTH株式会社ニューステクノロジーBUSINESS VIEW1週間~FIRST VIEW終了後2本目~6本目120万回450万円
Tokyo Prime株式会社IRISStandard Video Ads FULL1週間~Collaboration Video Ads終了後200万回430万円

参考1:GROWTH
参考2:Tokyo Prime

デジタルサイネージの放映期間は、1週間が一般的です。

料金は広告を放映するタイミングと再生回数によって異なります。

③リアステッカー

リアステッカー広告の費用は、ステッカーのサイズによって異なります。

種類ステッカーのタイプサイズ料金
リアウインドウステッカーシースルーステッカーH250×W850㎜ 角10㎜R5,000円前後/1台
ミニリアウインドウステッカーシースルーステッカーH150×W850㎜ 角10㎜R2,500円前後/1台
ニューリアウインドウステッカー両面ステッカーH150×W420㎜ 角5㎜R1,500円前後/1台

用途に合わせて、ステッカーのサイズを選びましょう。

種類用途
リアウインドウステッカー
  • 商品やサービスの案内
  • キャンペーンの告知
  • イベントのお知らせ
  • ブランディングなどを目的としたPR など
ミニリアウインドウステッカー
  • 長期的な広告の掲出 など
ニューリアウインドウステッカー
  • キャンペーンの告知 など

④アドケース(リーフレット)

アドケース広告の費用は、月額2,000円前後です。

アドケースのサイズは、配布物の種類によって異なります。

種類サイズ
パンフレット
  • H100~120㎜×W190~215㎜
  • H150×W100㎜
ポスターカード
  • H100×W200㎜
ポスターシール
  • H100×W200㎜
  • H100×W100㎜ 角5㎜R

通常のアドケースに比べて少し小さいアドケースカードの場合、費用は月額1,200円前後です。

種類サイズ
パンフレットH150×W100㎜
ポスターシールH100×W100㎜ 角5㎜R

⑤ラッピング広告

ラッピング広告の費用は、1台当たり40,000円前後です。非常にインパクトのある広告である一方で、厳しい基準が設けられています。

  • 性的なイメージを意識させるようなデザインでないこと
  • 身体の一部を強調するようなデザインでないこと
  • 暴力的な表現でないこと

参考:タクシー広告 自主審査基準

タクシーは条例上の禁止区域にも自由に移動します。倫理面に配慮した広告内容を心がけましょう。

⑥レシート広告

レシート広告の費用は、1ロール当たり250円前後です。

カラー297円(税込)/1ロール
単色209円(税込)/1ロール

1ロールで平均40~50回分の出力が可能です。カラー印刷は存在感があるため、乗客への訴求力が高まります。

⑦サンプリング

サンプリング広告の費用は、1回当たり50円前後です。

サンプリングの単価は安めですが、「1エリア1万個から」などの最少オーダー個数が設けられています。

乗客にとってメリットのある商品を2日間から4日間ほどで配布するのが一般的です。

運転手から手渡しする広告は非常に受取率が高く、タクシー会社にもメリットがあります。

タクシー広告のメリット3つ

タクシー広告には3つのメリットがあります。

  1. 広告に目が留まりやすい
  2. 経営層や富裕層へ効果的にPRできる
  3. 同じ広告に繰り返し接触する

タクシーという特殊な空間で得られるメリットを詳しく解説します。

①広告に目が留まりやすい

タクシーの車内は、電車やバスに比べて非常に閉鎖的な空間です。

周りを気にすることなくリラックスした乗客は、目の前にある広告を受け入れやすい傾向があります。

  • ステッカーに目が留まる
  • リーフレットを手に取る
  • デジタルサイネージで気になる商品をチェックする など

車内の広告をチェックするのに十分な時間があるタクシー広告は、訴求力が高いです。

②経営層や富裕層へ効果的にPRできる

タクシーの利用者は、以下のような富裕層が多いです。

  • 会社役員
  • 経営者
  • シニア層
  • 高所得者 など

会社で決裁権のある乗客に訴求することで、商品やサービスの購買率が高まります。

ターゲットに合わせて最適な広告を打ち出しましょう。

ターゲット層PR内容
  • 会社役員
  • 経営者
  • ビジネスに活かせる商品やサービス
  • BtoB商材 など
  • シニア層
  • 健康商材
  • クリニック情報 など

富裕層へのPRに関しては、こちらの記事をご確認ください。

富裕層マーケティングのコツとは?事例や効果的な手法、流れを一挙紹介!

③同じ広告に繰り返し接触する

タクシーの利用者はタクシーに乗車する頻度が高く、1日に何度も乗車するケースは少なくありません。

タクシーの車内で過ごす時間が長くなるほど、広告に接触する時間も増えます。

レシートやサンプリングなどの広告は、タクシー降車後も乗客にアプローチできます。

このように繰り返し同じ広告に接触することで、乗客の記憶に残りやすくなります。

タクシー広告のデメリット

タクシー広告には高い訴求力がある一方で、出稿する際に知っておきたい注意点も存在します。

ここでは、費用面やターゲットの偏りなど、導入前に確認すべき主なデメリットを整理します。

広告費が高め

タクシー広告は、媒体そのものの特性から1台あたりの出稿単価が高く、まとまった費用が必要となる傾向があります。

特にデジタルサイネージ型では、放映枠の購入に加えて動画制作費も発生し、初期コストが膨らみやすい点が特徴です。

さらに、十分な露出量を確保するには複数台への掲載が前提となるため、最小出稿であっても一定額の予算が求められます。

小規模事業者にとっては導入ハードルが高くなりやすく、費用面での計画性が重要になるでしょう。

乗客層が限定される

タクシー広告は、基本的にタクシーを利用する人だけに届くため、自然と接触できる層が限定されます。

特に都市部ではビジネスパーソンの利用比率が高く、年代や職種に偏りが生じやすい点が特徴です。

一方で、タクシーを日常的に使わない学生やファミリー層にはリーチしづらく、幅広い層に周知したい商材とは相性がよくありません。

エリアによる利用者属性の違いもあるため、出稿前にどの地域でどのような層に届けたいのかを把握し、目的に合う媒体かを見極めることが大切です。

効果測定が難しい

タクシー広告は、乗客が広告を見たかどうかを正確に把握しづらい点が課題となります。

視聴ログが取得できるデジタルサイネージ型であっても、実際の視認状況や記憶への残り方までは測定できません。

また、タクシーは常に移動しているため、どのエリアで何人に届いたかを細かく追跡するのも容易ではありません。

結果として、広告接触が来店や問い合わせにどの程度寄与したのかを定量的に示しにくく、改善施策を立てづらい側面があります。

こうした特性を理解したうえで、他施策との併用や指標設定を工夫する必要があるでしょう。

タクシー広告を作る際のポイント

タクシー広告は、限られた乗車時間の中で情報を届けるため、構成や見せ方に工夫が必要になります。

ここでは、乗客の行動につながりやすくするために押さえておきたい基本のポイントを解説します。

乗車時間を意識した構成にする

タクシー広告は、乗客が画面を見ている時間が比較的短いため、情報量を絞り、すぐ理解できる構成にすることが重要です。

特に動画の場合は、最初の数秒で興味を引く演出を入れることで、視認率を高められます。

長い説明文を並べるよりも、メッセージを一つに絞り、ビジュアルで伝えるほうが効果的です。

また、乗車中に複数回再生されるケースもあるため、繰り返し見ても飽きないテンポや長さを意識すると、記憶に残りやすい広告になります。

ターゲットを明確に設定する

タクシー広告は、乗客の属性が比較的偏りやすいため、誰に届けたいのかを明確にしたうえで内容を設計することが欠かせません。

特に都市部ではビジネス層が多く乗車するため、BtoB商材や働く世代向けの訴求が効果を発揮しやすい傾向があります。

逆に、学生やファミリー層への認知を広げたい場合は、別媒体との併用を検討する必要が出てきます。

ターゲットを明確にしておくと、表現の方向性やメッセージの絞り込みがしやすくなり、広告全体の一貫性も高まります。

QRコードを載せて行動を促す

タクシー広告では、興味を持った乗客がその場で情報にアクセスできるよう、QRコードを設置することが効果的です。

特に乗車中は手持ち無沙汰になりやすく、スマートフォンを使う時間も多いため、読み取りのハードルが低くなっています。

リンク先にはキャンペーンページや資料請求フォームなど、次のアクションにつながる内容を用意しておくと反応率が高まりやすいです。

また、QRコードの位置や大きさを工夫することで視認性が向上し、自然と読み取ってもらえる確率も高くなります。

タクシー広告は訴求効果が高いのでおすすめ!

タクシー広告は、大きく分けて7種類あります。

  1. 車内ステッカー
  2. タクシーサイネージ
  3. リアステッカー
  4. アドケース(リーフレット)
  5. ラッピング広告
  6. レシート裏
  7. サンプリング

それぞれのメリットや費用を考慮して、ぴったりの手法を選択しましょう。

乗客がリラックスできる閉鎖的な空間だからこそ享受できる広告のメリットがあります。

  1. 広告に目が留まりやすい
  2. 経営層や富裕層へ効果的にPRできる
  3. 同じ広告に繰り返し接触する

訴求力の高いタクシー広告は、商品やサービスのPRに最適です。

なお弊社では、紙媒体広告の出稿をご検討の方に「紙媒体広告の料金相場」を紹介しています。

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ペーパーアド編集部
当サイトを運営するPAPER AD編集部です。 PAPER ADを運営する株式会社ジェイアンドユーでは50年以上にわたり、通販企業を中心に300社以上との取り組みを続けてきました。 紙媒体ならではの届ける力と、デジタルの利便性を武器に、クライアントの課題解決に取り組んでいます。 全国の拡販誌、新聞本誌、雑誌・会報誌、同梱広告などでの実績があり、中でも拡販誌(新聞社が発行配布する主婦向け生活情報誌)は発行当初より扱っており全国シェアNo.1を誇ります。

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