伝わる保険のチラシデザイン作成4つのステップと5つのポイント

保険商品は内容が複雑で、専門の用語も使われているので、一般の消費者には難しい内容が多くあります。

だからこそ、チラシのデザインは伝わりやすさを意識することが大切です。

この記事では、保険のチラシデザインを作る4つのステップと、伝わるチラシ作成5つのポイントについてご紹介します。

保険商品をアプローチする相手に、届けたい内容が伝わるチラシを作りましょう。

弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。

詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。

保険のチラシデザインはこう作る

保険のチラシのデザインを作成するにはまず、流れを把握してからおこないましょう。

下記の4つのステップに沿って作成するとスムーズです。

ぜひ参考にしてください。

①ターゲットを明確に

最初はターゲットを明確にするところから。
ターゲットによって、提案する保険の種類が変わります。

先に広告を出したい保険商品が決まっていれば、商品に合ったターゲットを設定する方法も。

  1. 保険商品からターゲットを設定する
  2. ターゲット設定に合う保険商品を選ぶ

まずはチラシを見て欲しい相手がどんな人なのかを決めます。

  • 若年層、中高年、高齢者
  • 兼業主婦、働き盛りのお父さん、定年退職後の老夫婦
  • 持ち家、賃貸、2世帯同居
  • マイカーの有無
  • 子どもの有無

アピールしたい相手の属性を細かく設定するところから始めてみましょう。

ターゲット設定については、こちらの記事を参照ください。
オフラインマーケティングとは?具体的な方法と成功するポイントを解説

②チラシに入れたい要素を書き出す

次にチラシに入れたい要素を書き出します。

タイトル

タイトルはチラシが何者なのかを表す、家の表札のような役割です。
一目見ただけで、そのチラシが何を伝えたいのかがわかるようなシンプルなものがよいでしょう。

タイトルはあまり長すぎないものがよいです。
伝えきれない内容はサブタイトルをつけて、フォントを小さくしたり色を変えたりしてもいいですね。

ターゲットや商品の内容イメージに合わせてフォントを変えてみるのもおすすめです。

キャッチコピー

チラシの魅力をぐっと底上げさせる重要な役割があります。
キャッチコピーが魅力的だと、チラシをじっくり見てもらえる確率もアップします。

理想的なキャッチコピーは、ぱっと目につきやすく「はやくこの保険に入らなくては」と思わせるようなもの。

キャッチコピーによく使われるフレーズをご紹介します。

〇〇が決まったら転職や引っ越しなど環境が大きく変わるタイミングを狙う
〇〇の味方不安や心配ごとがあるときほど、味方になってくれる存在は心強い
○○代から始める自分の年代はみんなそうするものなのかと思う

キャッチコピーの作り方に関する方法は「売れるキャッチコピーでインパクトのあるチラシを作る3つの方法」こちらの記事を参照してください。

必ず入れなければならないもの

チラシに必ず記載する情報を整理します。

  • 商品名
  • 事業者名
  • 保険料
  • 契約期間
  • 市場リスク情報
  • 契約書面をよく読むよう促す文面

生命保険協会が定めた生命保険商品に関する適正表示ガイドラインでは、広告を含む表示について細かくルールづけされています。

とりわけ特定保険契約に関しては、事業者名・保険料・市場リスクなどの説明の記載が必須になっているので、注意が必要です。

チラシのデザインを考えた後で事業者名を入れ忘れた、となると一から作り直しになってしまいます。
必ず入れたい大切な情報は、漏れなく書き出しておきましょう。

ターゲットに必ず伝えたいメッセージ

タイトルやキャッチコピーなど骨組みが決まったら、メッセージや文章を考えます。
あまり長い文章は読まれないので、なるべく短くシンプルなものがおすすめです。

また保険の用語は難しいものが多いので、言い換えられるものはなるべく簡単な言葉を使って書きましょう。

③画像・イラストを用意する

画像やイラストは、チラシの印象を大きく左右します。

保険の内容やターゲットのイメージに合った画像を選びましょう。

主な画像データの入手方法は以下の4つ。

  1. プロに依頼して撮影してもらう
  2. 有料の画像サイトから購入
  3. フリー素材サイトからダウンロード
  4. 自分で撮影したオリジナル画像

写真データはもちろん、イラストも親しまれやすいですね。

ターゲットに合う画像やイラストのイメージ例を挙げてみます。

若年ファミリー層家族の団らんの様子、マイホームを購入した様子、子どもの入園・入学など
独身者オフィス、仕事をする人の姿、マイカーでドライブを楽しむ姿
中高齢者病院で診察を受けている、健康のためのエクササイズ

また、それぞれの色によって伝わるイメージも変わってくるので、以下を参考に色で画像やイラスト選びを使い分けるのもおすすめです。

イメージ
情熱・興奮・強い・注意
知性・さわやか・信頼・涼しい
元気・若々しい・楽しい・幼稚
癒やし・健康・安定・休息
オレンジ明るい・温かい・嬉しい・陽気
清潔・純粋・信頼・さわやか
威厳・落ち着き・重み・暗い
ピンクかわいい・幸せ・愛情・恋しい
高級・優雅・神秘・妖艶

色の濃淡でもイメージが変わってきます。

原色に近いほど、強くハッキリしたイメージになり、淡色は柔らかく優しいイメージです。

色の選び方や濃淡のつけ方など、伝えたい商品に合わせて使い分けてみてください。

④デザインを作成する

必要な情報や素材がそろったらいよいよ、デザインを作成します。

デザイン作成によく使われるソフトを5つご紹介します。

ソフト名特徴
Adobe Illustrator(イラストレーター)デザイン業界でも幅広く使われているソフト。描画の拡大・縮小がしやすい。
Adobe Photoshop(フォトショップ)画像の加工に向いているソフト。ペンツールでトリミングがしやすい。
MS OfficeのWord(ワード)多くの人に使われているソフト。さまざまなファイル形式との互換性も高い。
MS OfficeのPower Point(パワーポイント)普段からプレゼン資料を作り慣れている方向け。
無料アプリCanvaなどデザイン性の高いテンプレートが豊富。オシャレでスタイリッシュなチラシデザイン向き。

デザインを自作するのが難しければ、チラシ作成専門の業者に外注するのもいいでしょう。

保険のチラシは規制内容に気をつけて

保険のチラシには、景品表示法と保険業法という2つの法律で定められている規制があります。

規制がある理由は、消費者が保険商品の内容をよく理解せずに契約して、トラブルになるのを防ぐためです。

規制されている主な内容は以下のとおり。

  • 商品を実際よりも著しく優れているような表現
  • 根拠のない数字を使って会社や商品のよい点をアピールする
  • 商品のデメリットをわざと隠す
  • 他の商品を不当に誹謗中傷する
  • 比較対象に古い情報を使う

規制に違反していると場合によっては、措置命令や罰金が科せられることもあるので気をつけましょう。

保険商品は内容が難しいからこそ、チラシを出す際は、伝え方に注意を払って作成したいですね。

(参考)
消費者庁 景品表示法「表示規制の概要」
金融庁 保険会社向けの総合的な監督指針

伝わる保険のチラシ作成ポイント

ここからは、保険のチラシを作成する際に押さえておきたいポイントを5つ紹介します。

①伝えたいことを絞ってわかりやすく

チラシに載せる内容はできれば1つ、多くても2つくらいまでに絞りましょう。

商品を売り込みたいという気持ちからつい、あれこれたくさんの情報を書きたくなりますが、情報の多すぎるチラシは逆に何を伝えたいのかわからなくなります。

保険商品の特徴のうち、1番の売りやメリットを大きく打ち出すようなチラシがおすすめです。

②保険の種類を明確にわかりやすく

保険の商品は種類も多く内容が複雑で、商品の違いが一般の消費者には見分けられないこともあります。

消費者に誤解を与えないためにも、複数の商品を比較表示させるときは表を活用したり、違う部分だけ色を変えたりして、違いをわかりやすく表示しましょう。

契約期間が異なる商品を比較するときは、1日あたりの保険料に換算するなどして、比べやすくするといいですね。

③保険料や契約期間は多くの人が知りたい情報なので大きめに

消費者はチラシを手に取ったらまず金額に目がいき、最終的な購入を検討する際も、金額を判断の材料にします。

多くの人が知りたいであろう保険料や契約期間は、大きめに書いておくといいですね。

④商品を購入したらどんなメリットがあるのかを明確に

消費者は、支払うお金に対してどんな見返りがあるのかを知りたがっています。
商品を買って得られるものが、それだけの金額を払う価値があると感じれば、自然と購入につながります。

保険商品を購入したことで、どんな安心やメリットがあるかを明確に示しておきましょう。

商品を購入したことで得られる、未来のライフスタイルが想像できるようなフレーズやイラストを載せるのもおすすめです。

⑤裏面を活用する

保険商品は特に、内容が複雑で情報も多くなりがち。
書ききれない商品の情報や細かい説明は、チラシの裏面を活用するのもよいアイデアです。

消費者に誤解や誤認を与えないよう正しく情報を伝えるためには、注意書きが必要な場合もあります。

そんなときこそ、裏面を使ってみましょう。
両面印刷ができるチラシであれば、表面には主たる情報を載せて、注意書きや補足の説明を裏面に書くのもおすすめです。

チラシに裏面も使う場合、表面はカラーで裏面はモノクロにすると、表と裏の見分けがつきます。

紹介してきた5つのポイントに加えて、デザイン作成のコツを紹介している記事も参考してください。
折込チラシの効果を高める戦略とデザインのコツ

保険のチラシデザインは内容のイメージに合うものを

保険のチラシデザインを作る4つのステップと、伝わるチラシ作成5つのポイントについてご紹介しました。

内容が複雑でわかりづらい保険商品だからこそ、チラシのデザインはわかりやすいものが好まれます。
消費者にチラシを手に取ってもらえるかは、ぱっと見て何のチラシかとわかることが重要です。

そのためには、商品のイメージに合う画像やイラスト選びも大切なポイント。

アプローチしたいターゲットに確実に手に取ってもらえるようなチラシを作成するためにぜひ、紹介した内容を参考にしてください。

なお、弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。

詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。