フリーペーパーに広告を載せてみたいけど、実際どうすればいいのか悩む方は少なくないでしょう。
地域密着で多くの人の目に触れるフリーペーパーは、費用を抑えつつ効果的に集客できる広告手法です。
本記事では、フリーペーパーの種類やメリット、広告費用の相場などについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。最後までお読みいただくことで、自社に適した媒体の選び方や効果的な広告デザインのコツが分かり、スムーズに出稿準備を進められます。
フリーペーパー広告は、地域に根ざし信頼を築きたい企業に最適です。ポイントを押さえれば、限られた予算でも高い費用対効果が期待できます。
また、弊社ではフリーペーパーを活用した集客方法や成功事例なども紹介しています。
詳しく知りたい方はぜひ「フリーペーパー広告概要・活用事例集」バナーをクリックして資料をダウンロードしてみてください。
目次
フリーペーパー広告とは

フリーペーパー広告とは、無料で配布される情報誌に掲載される広告のことです。読者が気軽に手に取れるため、地域や特定の層に効果的にアプローチできるのが魅力です。
例えば、地域密着型のコミュニティペーパーや、特定の趣味・業界に特化したターゲットメディアなどがあります。
フリーペーパーは、新聞折込・ポスティング・店舗ラックなどさまざまな方法で配布することで、狙った読者層へ効率的に届けられます。
広告主にとっては、費用対効果の高い宣伝手段として人気があるので、デザイン次第で認知度や集客力にも大きな差が出る広告媒体といえるでしょう。
フリーペーパーの種類

フリーペーパーと一口に言っても、種類は多岐にわたります。地域に密着した情報を発信するものから特定の層や趣味に特化したものまで、目的や読者層によって媒体の特徴は大きく異なります。
ここでは、代表的なフリーペーパーの種類と特徴を紹介します。
コミュニティーペーパー
コミュニティーペーパーは約1,000誌以上あるといわれており、地域のニュースやクーポンを掲載している地域生活情報誌のことです。代表的なコミュニティーペーパーは、サンケイリビング新聞社のシティリビングです。
他にも福島県相馬市の現在と未来を伝える「そうまかえる新聞」や、区政の動きや区内の催しを紹介する「しながわニュース」などがあります。
当社J&Uが提供する拡販誌も、コミュニティーペーパーに該当します。拡販誌については、こちらの記事で解説しているのであわせて参考にしてください。
ターゲットメディア
ターゲットメディアとは、ユーザーの年齢や性別など属性を盛り込んだ情報誌のことです。メディアの読者層を調査し、訴求したい商品やサービスとの相性を検討した上で、ターゲットメディアとして選定します。
例えば、女性向けの化粧品を訴求したい場合、女性誌や美容系の情報誌などがターゲットメディアとなります。
代表的なのは、幼稚園で配布されている幼稚園児と母親向けの雑誌「あんふぁん」」や、20~30代の会社員とパートナー向けの「ahead」です。他にも富裕層・高齢者・女子学生などを対象とするターゲットメディアがあります。
ニュースペーパー
ニュースペーパーとは、地域の情報やニュースを掲載している情報誌のことです。日刊での発行が多く、限定されたエリア情報であってもニュースで構成されたものを指します。
主なニュースペーパーには、東京発のニュースペーパー「TOKYO HEADLINE」やオホーツク日刊フリーペーパー「経済の伝書鳩」などがあります。
滋賀県の情報と話題を提供している「滋賀報知新聞特報」は、県内で唯一の日刊地方新聞です。地元紙だからこそできる、濃密な取材をもとに記事を作成・掲載しています。
タウンペーパー・マガジン
タウンペーパー・マガジンは、特定の地域に限定した情報を掲載しているフリーペーパーのことです。
地域に根ざした暮らしの情報や店舗紹介、イベント情報などを中心に掲載しているのが特徴です。タウンペーパー・マガジンの一例は以下のとおりです。
地元住民の関心に寄り添った内容が多く、地域コミュニティとの結びつきを強めます。
広告主は掲載エリアが限定されることで、地域に的確にアプローチできるため、高い費用対効果(コストパフォーマンス)が期待できます。
広告雑誌
広告雑誌は、読者にとって日常生活で役立つ情報源であり、同時に店舗や企業にとっては効果的な集客媒体です。
クーポンや特典情報を掲載することで来店動機をつくりやすく、即効性のあるプロモーションが可能です。代表的な広告雑誌は以下のとおりです。
広告雑誌は掲載エリアが明確なため、地域密着型ビジネスとの相性も抜群です。誌面デザインや特集テーマを工夫すれば読者の興味を引きやすくなるため、広告効果がさらに高まります。
広報・PR雑誌
広報誌は、自治体や企業、団体などが各機関の活動をPRするための雑誌です。広報的役割が強く、PR雑誌とも呼ばれます。不特定多数に向けて発信する雑誌のため、広い範囲へアピールが可能です。
具体的には、全国広報コンクールで受賞したこともある「県民だよりあおもり」や、同じく市部部門での受賞実績がある「広報あいらAIRAview」などがあります。
特定の地域やコミュニティーペーパーの場合、活動の宣伝だけでなく、活動を通じて人と人が交流するひとつのきっかけとして活躍します。
通販などのカタログ・会員誌
通販カタログ・会員誌は、特定の顧客層に向けて情報を発信するフリーペーパーです。
通販カタログは、商品の写真や価格、サイズなどを詳しく掲載し、読者が自宅でじっくり検討・購入できます。ニッセンやベルーナといった大手が代表的な例です。
一方、会員誌はJAFやJCBなどの企業が会員向けに発行し、会員限定の特典や最新情報を提供します。
既存顧客との信頼関係を強化し、リピート購入を促すのに効果的です。会員誌広告について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
フリーペーパー広告のメリット

フリーペーパー広告には、他の広告媒体にはない多くのメリットがあります。
ここでは、そんなフリーペーパー広告のメリットを具体的に解説します。
ターゲットを絞り込める
フリーペーパー広告の大きなメリットは、ターゲットを絞り込める点です。子育て世代向けやビジネス層向け、趣味・ライフスタイル特化型など、読者層に合わせた媒体を選ぶことで、広告の効果を最大化できます。
例えば、地域限定の情報誌を活用すれば、地元住民に直接アプローチでき、認知拡大から集客までスムーズにつなげられます。
フリーペーパー広告は、無駄な広告費を抑えながらも、高い反応率を得られるのが魅力です。
費用相場を意識しつつ、デザイン面でもターゲットの関心を引く工夫をすることで、より効果的に広告を展開できます。
地域密着によりリピーターが育つ
フリーペーパー広告は、地域に根ざした情報発信を通じて、読者との信頼関係を築けるのが大きな強みです。
定期的に配布されるため、地元住民の生活に自然と溶け込み、広告主の存在を継続的に印象づけられます。積み重ねが地域密着のブランドイメージを形成し、リピーターの育成にもつながります。
地元イベントや季節特集と連動したデザインにすることで、地元の読者の共感を得やすくなり、広告効果もより高まるでしょう。
費用相場を抑えつつ長期的な顧客関係を築ける点が、フリーペーパー広告の魅力です。
多くの人に届けられる
フリーペーパー広告は、無料で配布されることで多くの人に届けられるのがメリットです。駅や商業施設、病院、図書館など、日常的に人が集まる場所に設置されているため、幅広い層の目に触れやすいのが特徴です。
新聞やインターネットをあまり利用しない層にも情報を届けられるため、潜在的な顧客層へのアプローチも可能です。
広告のデザインを工夫することで注目度が高まり、より高い広告効果が期待できます。費用相場も比較的手頃なため、コストを抑えつつ効率的に認知を広げられる広告手法です。
他のチラシに埋もれにくく目立つ
フリーペーパー広告は、他のチラシと比べて埋もれにくく目立ちやすいです。雑誌のようにまとまった体裁で配布されるため、新聞折込チラシやポスティング広告とは異なる印象を与えます。
広告だけでなく記事や特集も掲載されているため、読者が自然にページをめくる中で広告が目に留まりやすい構成です。
デザイン面で色使いやレイアウトに工夫を加えれば、より高い広告効果を発揮できます。費用相場を抑えながらも、印象に残る紙面を作れるのはフリーペーパーならではの魅力です。
コストパフォーマンスが高い
フリーペーパー広告は、コストパフォーマンス(費用対効果)の高さが大きな魅力です。
複数の企業が掲載料を分担する仕組みのため、印刷や配布にかかるコストを抑えつつ広範囲に広告を届けられます。以下の表では、費用目安や1部あたりのコストをチラシポスティングと比較しています。
| 広告媒体 | 発行・配布部数 | 費用の目安 | 1部あたりのコスト |
|---|---|---|---|
| フリーペーパー | 約10万部(関東地域) | 約50,000円 | 約0.5円 |
| チラシポスティング | 約10万部 | 約300,000円 | 約3円 |
同じ配布部数でも、フリーペーパーはチラシポスティングの約1/6のコストで広告を掲載可能です。フリーペーパー広告は、限られた予算でもデザインを工夫して効果的に訴求できます。
クーポンなどで引き付けやすい
フリーペーパー広告では、クーポンや特典情報を掲載することで読者の関心を引きつけやすいです。特にフリーペーパーのような地域密着型の媒体では、「地元限定割引」「初回特典」などを打ち出すことで、短期間での集客効果が高まります。
紙面上で同業他社と並ぶ場合でも、魅力的な特典を提示すれば差別化が図れます。
クーポンは単なる宣伝にとどまらず、実際の来店・購入へとつながる強力なツールです。
費用相場を抑えながらもデザインにこだわった効果的な紙面づくりを行えば、高い反応率を得られる広告となります。
広告会社に任せられる
フリーペーパー広告のメリットは、専門の広告会社に制作から配布まで任せられる点です。
広告会社は、ターゲット層に響くデザインや効果的なコピーライティング、配布エリアの選定など、豊富なノウハウを活かして最適な広告展開を提案してくれます。
企業側は手間をかけずに高品質な広告を発信できるため、限られたリソースを他の重要な業務に充てられます。
費用相場を把握しつつプロに依頼すれば、効率的に広告効果を最大化できるのがフリーペーパー広告の強みです。
フリーペーパー広告のデメリット

フリーペーパー広告には多くのメリットがありますが、注意すべきデメリットもあります。
ここからは、フリーペーパー広告を出稿する前に知っておきたいデメリットを解説します。
情報量が少なく鮮度を保ちにくい
フリーペーパー広告は紙媒体の特性上、情報量と鮮度の維持に限界があります。紙面スペースに制約があるため、伝えたい内容をすべて掲載できません。
また、印刷・配布の工程を経るため、掲載後に情報を更新したり修正したりすることが難しく、情報の鮮度を保ちにくいのも課題です。
イベント開催日や期間限定キャンペーンなど、タイムリーな情報を扱う広告では注意が必要です。Web広告やSNSと併用して最新情報を補完することで、効果を維持しやすくなります。
ターゲットではない層にも配布される
フリーペーパー広告は広範囲に配布される反面、意図しない層にも届いてしまうというデメリットがあります。
例えば若年層をターゲットにした広告が高齢者層に配布されてしまうと、効果が薄れ、広告費用の無駄につながる可能性があります。
非効率な配布を防ぐためには、エリアや設置場所の選定を慎重に行うことが重要です。
ターゲット層が集まる施設やイベントなど、接触ポイントを明確に絞ることで、広告効果を最大化できます。
費用相場を踏まえつつ、デザインや媒体選定の工夫によって無駄を抑えた効率的な広告展開を目指しましょう。
横並びで目立たないこともある
フリーペーパー広告は、同ジャンルの企業や店舗が横並びで掲載されることが多いため、目立ちにくいのがデメリットです。
特に、掲載数の多い媒体では読者の視線が分散しやすく、自社の広告が埋もれてしまうリスクがあります。
印象に残るデザインやレイアウト、フォントの選定、キャッチコピーの工夫が欠かせません。
色使いや構成にメリハリをつけることで、読者の注意を引きやすくなります。定期的にデザインを刷新して新鮮さを保つことも、広告効果を継続させるポイントです。
費用相場を考慮しつつ、効果を高めるデザイン戦略を立てることが重要です。
集客できるまで時間がかかる
紙媒体は即効性が低く、読者が広告を見てから行動に移すまでタイムラグが生じることも少なくありません。
フリーペーパー広告の効果を高めるには、継続的な掲載や複数回の配布を行い、徐々に認知度を高めることが重要です。
デザインやメッセージ内容を定期的に見直すことで、読者の興味を維持しやすくなります。費用相場を把握しながら、長期的な視点で戦略的に運用しましょう。
クーポン目当てのお客さんが増える
フリーペーパー広告にクーポンを掲載すると、クーポン目当ての一時的な来店客が増える傾向があります。
短期的な集客効果は期待できますが、割引だけを目的とする顧客はリピーターになりにくく、利益率の低下を招くリスクもあります。クーポンの設計には工夫が必要です。
例えば、「初回限定特典」「次回利用時の割引」など、継続利用を促す仕組みを取り入れることで、長期的な顧客育成が可能になります。
費用相場を意識しつつ、デザインや訴求内容を最適化することで、短期的な集客と長期的な顧客維持の両立を図れます。
【サイズ別】広告費用の相場

フリーペーパー広告の掲載費用は、広告サイズによって大きく異なります。一般的に掲載面積が広いほど目立ちやすく、読者の印象にも残りやすい反面、費用は高くなります。
一方で、小さいサイズはコストを抑えられますが、限られたスペースで内容を効果的に伝える工夫が必要です。ここからは、A4サイズを基準に各サイズごとのポイントを紹介します。
料金相場①:A4サイズ
フリーペーパーのA4サイズ(1ページ全面広告)を掲載する際の相場は、約20〜80万円程度です。A4サイズは多くの媒体で「1ページ分」とされるため、広告主としては大きな訴求力を確保できます。
例えば、見開き半面に掲出したり、全面に写真とキャッチコピーを配置したりすれば、読者の視線を強く引けます。
ただし、料金がかなり高額なため、費用対効果(コストパフォーマンス)を意識することが重要です。自社の商品やサービスが掲載先の媒体や読者層とマッチしていなければ、広告を出しても効果が出ずに終わってしまいます。
ターゲット層・媒体の方向性・デザイン(訴求力)をしっかり検討してから出稿しましょう。
料金相場②:A4の1/2サイズ
A4の1/2サイズ(1ページの約半面分)の広告掲載料は、約30〜40万円程度が目安です。全面掲載ほどのコストをかけずに視認性を確保できるため、費用対効果を意識する企業や店舗にとって魅力的です。
ただし、誌面の半面というスペース制限があるため、読み飛ばされる可能性もあります。
A4の1/2サイズでも効果的に伝えるためには、キャッチコピーや色彩、写真などを工夫し、ターゲット層に共感されるデザインに仕上げることが重要です。
紙媒体を好んで読む中高年層の読者が多い媒体では、内容や雰囲気に配慮した、ブランドイメージとの整合性を保つことがポイントです。
料金相場③:A4の1/4サイズ
A4の1/4サイズは、1ページを4分割したうちの1つのスペースが目安で、広告掲載料の相場は約10〜20万円程度です。
スペースが限られているため、伝えたい内容はシンプルにまとめる必要があります。社名だけで事業を想起できる場合は、余分な説明を省いてキャッチ+ビジュアルに集中すると効果的です。
対象読者層や媒体の方向性を一致させておくことで、400字程度が限界と言われる文字数でも十分な訴求が可能です。サイズと費用のバランスを考え、狙うターゲットに合った媒体を選びましょう。
料金相場④:A4の1/8サイズ
A4の1/8サイズは、A4サイズの約1/8(約7cm×10cm)で、掲載料金の目安は約5〜10万円程度です。
低コストで出稿できるのが魅力ですが、スペースが限られるため、情報の詰め込み過ぎには注意が必要です。文字数も少なく、他広告と並んだ際に目立たなくなる可能性があります。
背景の色使いや強いキャッチコピー、QRコードの導線など、目を引くデザイン工夫が重要です。説明が多く必要な商品・サービスの場合は、WebサイトやSNSへの誘導を併用する戦略が効果的です。
料金相場⑤:A4の1/16サイズ
A4の1/16サイズはA4の約1/16、約5cm×7cm程度の非常に小さい広告枠で、掲載料金の目安は約3〜5万円程度です。
コストが最も低く気軽に出稿できるため、初めての広告掲載や試し打ちには適しています。しかし、スペースが限られているため、文字数・視覚要素ともに制約が大きくなります。
A4の1/16サイズを有効活用するには、以下のポイントが重要です。
- 訴求内容を極限まで絞る(キャッチコピー+ロゴ+QRコードなど)
- 配置場所や掲載位置を事前に確認し、他の広告に埋もれない場所を選ぶ
- WebサイトやSNSへ誘導する導線を用意し、説明不足を補完する仕組みを設ける
低コストゆえに「安く出して終わり」ではなく、戦略的な設計と運用をしましょう。
【ジャンル別】フリーペーパーの広告費と特徴

フリーペーパーは読者層や掲載内容によって特徴が大きく異なり、広告費用にも差があります。
ここでは、ジャンル別に代表的なフリーペーパーと広告費用の相場、掲載する際のポイントを紹介します。
【富裕層向け】Nile’s NILE
引用:Nile’s NILE
Nile’s NILE(ナイルスナイル)は、富裕層に特化したハイクオリティ・ライフスタイル誌です。読者は独自の審査を通過した会員のみで、経営者や医師、会計士など、社会的地位の高く平均年収は2,500万円以上が中心です。
全国配布のうち約6割が関東圏で、自宅配送のほか高級ホテルやディーラーにも設置されます。
Nile’s NILE(ナイルスナイル)の発行部数や広告料金などを、以下の表にまとめした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行部数 | 約25,000部 |
| 主な読者層 | 経営者・医師・会計士など富裕層 |
| 平均年収 | 約2,500万円以上 |
| 主な広告業種 | 高級車・ジュエリー・不動産・ホテルなど |
| 広告料金 |
|
高い購買意欲を持つ読者の「書斎に届く雑誌」として、確実な反響を得られるのが特徴です。ブランド訴求や高額商材の販促に最適な媒体といえます。
【シニア向け】定年時代
定年時代は、朝日新聞社が発行していたシニア向けフリーペーパーで、1998年の創刊以来、首都圏を中心に最大約250万部を配布していた人気媒体です。
50〜80代を主な読者とし、特に60代以上が約7割を占めるなど、富裕で知的な層に高い信頼を得ていました。
朝日新聞販売店(ASA)経由で新聞とともに確実に届けられるため、配布精度が高いのも特徴です。広告料金の目安は以下の表のとおりです。
| 地域版 | 1段単価 | 題字下広告 | ミニ広告(1行) |
|---|---|---|---|
| 東京版 | 約22万円 | 約15万円 | 約5,000円 |
| 千葉版 | 約12万円 | 約9万円 | 約3,000円 |
| 埼玉版 | 約14万円 | 約9万円 | 約3,000円 |
| 横浜・川崎版 | 約13万円 | 約9万円 | 約3,000円 |
| 茨城版 | 約7万円 | 約5万円 | 約2,500円 |
広告の約6割を占める紙面構成で、健康食品や資産運用、旅行などの企業が多く出稿していました。読者の保存率が高く、反響が1週間以上続くケースが多かったため、費用対効果の高いシニア向け広告媒体でした。2025年8月号で惜しまれつつ休刊しましたが、依然として広告効果は高く評価されています。
【ママ・主婦向け】リビング新聞
引用:リビング新聞
リビング新聞は、株式会社サンケイリビング新聞社が1971年に創刊した主婦向け地域密着型フリーペーパーです。
30〜60代の主婦を中心に、家庭の購買決定権を持つ層に強く訴求できる媒体です。政府広報の掲載実績もあり、読者の約9割が「信頼している」と回答するなど、高い信頼性と閲読率を誇ります。
広告料金(1エリアあたり・税別)は以下の表のとおりです。
| 広告種類 | 東京版(通常号) | 東京リビングプラス(拡大号) | 神戸版 |
|---|---|---|---|
| 中面1段あたり | 約12.5万円 | 約16万円 | 約12.5万円 |
| 1ページ | 約125万円 | 約160万円 | 約125万円 |
| 終面題字横(小枠) | 約4.5万円 | 約5万円 | 約4.5万円 |
地元女性スタッフによる戸別配布(約500万部)で、新聞非購読世帯にも届くのが強みです。紙面広告に加え、Webやイベント、主婦ブロガーを活用した多角的なプロモーション展開が可能です。信頼性と費用対効果の高さから、主婦層への販促に適した媒体といえます。
【主婦向け】暮らしの百科
暮らしの百科は、産経新聞社が発行していたA4フルカラーの生活情報誌で、約45万部を配布していた主婦・シニア向けフリーペーパーです。
購読料集金時に販売店スタッフから手渡しされる方式で、産経新聞読者を中心に高い到達率を誇りました。
誌面は「健康・美容」「料理・家事」「介護」など、暮らしに役立つ実用的な情報で構成されており、保存率の高さが特徴です。暮らしの百科の広告料金は、以下の表のとおりです。
| 広告枠 | サイズ(天地×左右mm) | 料金 |
|---|---|---|
| 表4(裏表紙) | 297×200 | 約80万円 |
| 表2・表3 | 297×210 | 約45〜50万円 |
| 本文1ページ | 297×210 | 約40万円 |
| インフォメーション枠 | 94×81 | 約5万円 |
広告主は健康食品や保険、美容関連が多く、信頼性の高い媒体として長年支持されました。2023年7月号をもって休刊し、現在はリニューアル版「サクラス」として発行が続いています。
【女性・OL向け】シティリビング
シティリビングはサンケイリビング新聞社が発行する、オフィスで働く女性向けのフリーペーパーです。
1984年創刊以来、「オフィスに届く女性メディア」として確立され、全国5エリアで約35万部を発行しています。主に30〜40代の正社員OLを中心に、購買意欲の高い層へ確実にリーチできるのが特徴です。
読者の平均年収は約420万円、貯蓄額は約680万円と経済的にゆとりがあり、消費行動も積極的です。シティリビングの広告料金は以下の表のとおりです。
| スペース | 東京版 | 大阪・神戸版 |
|---|---|---|
| 1ページ | 200万円 | 140万円 |
| 1/2ページ | 100万円 | 70万円 |
| 1/8ページ | 25万円 | 17.5万円 |
オフィスを拠点にした配布体制により、企業勤めの女性たちへ直接アプローチが可能です。City’s会員制度を活用したサンプリングやモニター企画など、紙面広告に加えてリアルとデジタルを組み合わせたクロスメディアプロモーションが展開できます。読者との信頼関係を生かした高レスポンスな広告媒体として、多くの企業から支持されています。
【主婦向け】読売家庭版
引用:読売家庭版:読売情報開発
読売家庭版は、読売新聞東京本社が発行する主婦・シニア層向けの月刊生活情報誌です。1965年創刊以来、読売新聞購読者に長く親しまれており、主に関東を中心とした東日本全域に配布しています。
発行部数は約160〜350万部とされ、新聞販売店スタッフによる手渡し配布で高い到達率を誇ります。
読者の約9割が女性で、50〜80代の主婦層が中心です。Web広告ではリーチしづらいシニア層に確実に情報を届けられるのが強みです。読売家庭版の広告料金は以下の表のとおりです。
【レシピ情報】読売クック・ブック
引用:読売クック・ブック
読売クック・ブックは、読売新聞社が発行する料理・健康情報特化型の月刊フリーペーパーです。「楽しく・美味しく・健康に」をテーマに、家庭料理を支えるシニア女性層に人気の媒体です。
発行部数は100万部に達し、読売新聞購読者宅へ毎月手渡しで配布されるため、高い到達率と保存性を誇ります。
読者の約87%が50代以上の主婦層が中心です。Web広告では届きにくい層へ効果的にアプローチできます。読売クック・ブックの広告料金は以下の表のとおりです。
| 広告枠 | サイズ(mm) | 料金 |
|---|---|---|
| 表2 | 182×128 | 44万円 |
| 表3 | 182×128 | 40万円 |
| 中面2ページ | 182×256 | 72万円 |
発行部数の多さから1ページあたり約0.4円と費用対効果が高く、長期保存による繰り返し閲読も魅力です。
健康食品や通販企業からの出稿が多く、信頼感と実用性を兼ね備えた「キッチンに届く広告媒体」として高い反響が期待できます。
【エリア情報誌】メトロガイド
引用:LuSee
メトロガイドは、日刊工業新聞社が発行する東京メトロ全駅設置のエリア情報誌です。1995年の創刊以来「地下鉄で四季を感じる情報誌」をコンセプトに、東京の街歩きやグルメ、趣味などを特集してきました。
季節感あふれる構成で、30〜60代の社会人・OL・シニア層など幅広い層に読まれています。
メトロガイドの広告料金は以下の表のとおりです。
| 広告枠 | サイズ | 料金 |
|---|---|---|
| 表4(裏表紙) | A3 | 約60〜80万円 |
| 表2・表3 | A3 | 約50〜70万円 |
| 中面1ページ | A3 | 約30〜40万円 |
東京メトロ全駅のラック(約250〜300カ所)に設置されるため、通勤・通学中のビジネスパーソンやシニア層への到達率が高いのが特徴です。
内容は「宣伝色を抑えた読み物風」で広告も自然に受け入れられやすく、観光や飲食、健康関連企業からの継続出稿が多くあります。
【公立校退職者向け】公立共済友の会だより
公立共済友の会だよりは、一般財団法人公立学校共済組合友の会が発行する、公立学校共済組合の元組合員(年金受給者・年金待機者)向けの会報誌です。
年3回発行、発行部数は約50万部で、会員宅に直接郵送されるため到達率・精読率が高いのが特長です。読者の年齢層は以下のような割合です。
- 60代:62%
- 70代:21%
- 80代:17%
シニア層の中でも年齢層がやや高めで、知的で可処分所得が比較的高い層が中心となっています。広告出稿の際には、都道府県単位でのセグメント指定が可能です。
公立共済友の会だよりの広告料金は「要相談」とされており、明確な定価は公表されていません。
他のフリーペーパーの料金相場を知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
効果的なフリーペーパー広告デザインのコツ

フリーペーパー広告で高い効果を得るには、単に掲載するだけでなくデザインの工夫が欠かせません。
ここでは、フリーペーパー広告の効果的なデザインのコツを紹介します。
情報を詰め込み過ぎない
フリーペーパー広告では、情報を詰め込み過ぎないことが効果的なデザインの基本です。限られた紙面に多くの情報を載せると、読みにくくなり読者の関心を失ってしまいます。
伝えたい内容を整理し強調したいポイントを明確にすることで、視線を集めやすくなります。レイアウトは余白を意識し、見出しや画像で視覚的なメリハリをつけましょう。
写真やイラストを効果的に配置することで、印象に残るデザインになります。シンプルで伝わる構成こそが、読者の心に届く広告を生むポイントです。
アクションを促す情報を入れる
フリーペーパー広告の効果を高めるには、読者に行動を促す情報を明確に示すことが大切です。
単に商品やサービスを紹介するだけでなく、「問い合わせ」「来店」「アクセス」など次のアクションにつなげる仕掛けを組み込みましょう。
以下のような情報を掲載すると、読者は行動を起こしやすくなります。
| 読者の行動 | 掲載すべき情報例 |
|---|---|
| 電話で問い合わせする | 電話番号、店舗URL、QRコード |
| チラシを持参して来店 | 地図、住所、店舗URL、クーポン情報 |
| HP・SNSにアクセス | 店舗名、URL、SNSアカウント情報 |
上表のような情報を広告内の見やすい位置に配置することで、行動につながる効果的な広告を実現できます。
Web広告と連動させる
フリーペーパー広告は、Web広告と連動させることで効果を大幅に高められます。
スマートフォンの普及により、多くの読者が紙面で気になった情報をWebで検索する行動が一般化しています。
広告内にQRコードを掲載してWebサイトやSNSに誘導すれば、オンラインとオフラインの両方で効率的な集客が可能です。
さらに、Webアクセス数や問い合わせ件数などのデータを分析することで、広告の効果測定や改善にもつなげられます。
紙面デザインとデジタル施策を一体化することで、フリーペーパー広告の相乗効果を生み出せます。
フリーペーパーの配布方法

プッシュ型
プッシュ型は、広告主が積極的に読者へフリーペーパーを届ける手法です。主に以下の3つの方法があります。
| 配布方法 | 内容 | 主なメリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 新聞折り込み | 新聞の折り込み広告と一緒に配布 |
| 若年層など新聞非購読者には届きにくい |
| ポスティング | 各家庭のポストへ直接配布 |
|
|
| 直接手渡し | 街頭や店舗で手渡し |
| 配布できる人数や範囲に限界がある |
プッシュ型はターゲット層に確実に届く一方で、配布コストや手間も発生します。目的や地域性、費用相場を踏まえ、最適な配布方法を選びましょう。
プル型
プル型の配布方法は、読者が自ら手に取ることでフリーペーパーを届ける「待ちのスタイル」です。主な方法は以下の2つがあります。
| 配布方法 | 内容 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ラック設置 | 駅、スーパー、コンビニなど人通りの多い場所にラックを設置する |
|
| 特定施設への配布 | オフィス、保育園、病院など特定施設に定期配布する |
|
プル型は必要とする読者に届く反面、知名度や設置場所の工夫が成果を左右する配布方法です。効果的なデザインと配置戦略が重要です。
フリーペーパー広告を出稿したいときは費用の見積もりから

フリーペーパー広告を出稿したいときは、まず費用の見積もりから始めるのが安全です。配布エリア・部数・サイズ・掲載位置を整理し、複数媒体や代理店で相場を比較してください。
あわせて目的KPIと効果測定方法、入稿規定やデザイン要件(色数・修正回数・締切)の確認も必要です。
出稿する媒体は、QRやクーポン導線費も含め、総額と1部単価で判断しましょう。
こちらの記事では、媒体社の役割や種類、広告代理店との違いについて解説しています。
最適なフリーペーパー広告を選んで効率的に認知を広げよう

フリーペーパー広告は、地域や属性で的確に届けられる一方、紙面の制約や鮮度維持の難しさもある媒体です。
種類や配布方法(プッシュ/プル)を使い分け、相場を踏まえたサイズ選定とデザイン最適化、Web連動で広告効果を最大化できます。
出稿時は媒体選定と見積もりを行った上で、広告代理店に相談しましょう。
フリーペーパー広告の配布計画からクリエイティブ、計測設計まで一括で整えると、認知から来店・CV(コンバージョン)まで無駄なく進められます。
また弊社では、フリーペーパーでの集客方法や成功事例などを紹介しています。
詳しく知りたい方はぜひ「フリーペーパー広告概要・活用事例集」バナーをクリックして資料をダウンロードしてみてください。





















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