紙広告で効果を得るには?効果測定の方法もあわせて紹介

「どのようにすれば紙広告でも効果が得られるのだろう?」
「紙広告を出しても効果の出具合が調べられない」

紙での広告出稿を考えている広告担当の方の中には、紙広告での効果の出し方や効果測定の仕方について悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに今の時代はWeb広告が主流となりつつあり、紙広告は肩身が狭くなっています。

しかし、紙広告のことをしっかりと理解して対策していけば、効果を狙うことは十分可能です。

今回は、紙広告で効果を出すための方法や効果測定の仕方について解説します。

本記事を読めば、紙広告で効果を出すために意識すべきことや大切なことがわかります。

また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。

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広告で得られる効果の種類は3つ

広告で得られる効果には、以下の3つがあります。

  • 接触効果
  • 心理効果
  • 売上効果

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

接触効果

接触効果とは、広告によって商品やサービスの認知度をあげる効果のことです。

新しい商品やサービスを売るためには、まず多くの人に商品やサービスを知ってもらわなくてはいけません。
多くの人が繰り返し広告を見る、つまり広告に何度も接触することで認知度があがります。

商品やサービスをもっと広めたい場合は、接触効果につながりやすい広告を出稿してみましょう。

心理効果

心理効果は、商品やサービスに対して理解度を高め、親近感を抱かせる効果です。

実際に購入・利用してもらうためには、中身を知ってもらわなければなりません。
何もわからないと不信感を抱いてしまうからです。

  • どのような商品・サービスなのか
  • 利用することでどのようなメリットがあるのか

しっかりと理解できれば不信感はなくなり、好感が持てます。

購入・利用してもらうことを目的とする場合は、商品やサービスの特徴や魅力を存分に詰め込んだ広告を出稿しましょう。

売上効果

資料請求やサンプル送付などの行動喚起が、売上効果に分類されます。

認知度・理解度が高まったら、次は直接的な売上アップにつなげなくてはいけません。
売上につなげるために、購買意欲を掻き立てられるような施策をおこないましょう。

広告で効果を出すには種類と特徴を理解すること

広告で効果を出すために必要なのは、種類や特徴をしっかり把握して理解することです。

広告は、ただ商品やサービスをアピールして、デザイン性が高く見やすいものを作って出せば効果が出るわけではありません。

例えば、紙広告には新聞広告・折込チラシ・フリーペーパーなどさまざまな媒体があります。

新聞であれば、購読率が高いシニア層からの効果が得やすい傾向です。
フリーペーパーなら、地域に根ざしたお店の訴求に向いているど媒体によって特徴があり、ターゲットも異なります。

広告とは、種類や特徴を把握した上でターゲットを決めて出すことで、効果が得られるものなのです。

紙広告の種類ごとの特徴と得られる効果

紙広告で効果を出すなら、媒体の種類やそれぞれの特徴を理解しておかなくてはいけません。

以下の紙広告の種類や特徴、広告ごとに得られる効果について解説します。

  • チラシ(ポスティング)
  • チラシ(折込)
  • 新聞
  • 雑誌
  • フリーペーパー
  • DM(ダイレクトメール)

チラシ(ポスティング)

ポスティングとは、個人の自宅やマンション・アパート、会社のビルなどのポストにチラシを投函する販促手法です。

ポスティングの大きな特徴は、配布先エリアを自由に選べることと、丁目単位で地域を指定できること。
幅広いエリアに配れるため、接触効果が期待できます。

ターゲットの決め方としては、例えばファミリー層を集客したいのであれば一戸建てや家族で住んでいる人が多そうなマンションへ。

独身者や一人暮らしの学生を集客したいのであれば、比較的若い層が住んでいる地域でファミリーマンション以外のマンションへ配りましょう。

エリアとターゲットを細かく決めれば、ポスティング広告からの効果が得られます。

また、新聞の折込チラシと異なり、新聞を購読していない層にも届けることが可能です。

チラシのポスティングは集客できる?反響率や業者の選び方を紹介!」の記事では、ポスティングで集客するための業者の選び方や、反響率などを解説しています。

チラシ(折込)

折込チラシとは、新聞と一緒に折り込まれているチラシのことをいいます。

新聞と一緒に配られるため、特に新聞の購読者が高いミドル~シニア層に訴求力を発揮するのが特徴です。
ポスティングのチラシ同様、接触効果が期待できます。

地域で区切って配布できるため、地域密着型の販促手法として利用できるのも大きなメリットです。

また、家にいる時間が比較的長く目に留められやすいであろう土日のみに配布してみましょう。
広告を使ってピンポイントで宣伝したい場合には、大きな効果が期待できます。

長く見てもらいやすい曜日を狙って配布するほうがより接触効果を得やすいため、ぜひ「折込チラシの効果が高いのは何曜日?配布する曜日の選び方」をご参照ください。

新聞

新聞広告は、新聞の紙面に掲載する広告のことです。
購読している層はミドル~シニア世代だと比較的はっきりしているため、ターゲティングもしやすい広告媒体とされています。

新聞の購読率は年々落ちてきてはいるものの、ミドル~シニア層だけでなく高所得者層における新聞の購読率も高い傾向です。

定年を迎えている・働いていても短時間であるなど比較的時間が取れる世代のため、じっくり目を通してもらいやすく、特に心理効果や売上効果が得やすい広告となっています。

また、全国区や地方区単位で打てる販促手法であるため、新聞に広告を掲載したというだけで社会的な信頼を得やすいでしょう。

新聞広告とは?段って何?その特徴や種類を徹底解説!」は、新聞広告の特徴についてもっと詳しく知れる内容になっています。
新聞広告に興味がある方は、ぜひご覧ください。

雑誌

雑誌内にある広告枠に掲載する広告を、雑誌広告といいます。

特定の年代の女性や男性をターゲットにした趣味やライフスタイルの雑誌、ミドルやシニア層をターゲットにした健康系の雑誌など、読者層を把握しやすい媒体です。

雑誌ごとの読者層にあわせて広告を出せば、かなり高い効果が期待できます。
特に認知度をあげる接触効果、親近感を抱かせる心理効果が得やすいです。

雑誌も新聞と同様に購読者は減ってきているものの、病院・銀行・美容室などの待合室には置いていることがあるため、まだまだ訴求力はあるでしょう。

ぜひ「雑誌広告は効果的?3つのメリットと2つのデメリットを紹介」を一読いただいてメリット・デメリットを把握した上で、出稿を考えてみてください。

フリーペーパー

フリーペーパーは、各地域の店舗やイベントの情報などを載せている地域密着型の広告です。
無料で配布しているため、新聞や雑誌などと比べると掲載料は安い傾向にあります。

地域に根ざした集客を狙うのに向いており、接触効果や心理効果が期待できます。

しかし、フリーペーパーは駅やコンビニのラックに置いてあったり街中で配布されたりするものです。
自宅に届けられるわけではないため、広告を1回出しただけではなかなか効果が出ません。

ぜひ「フリーペーパーでの広告効果を高めるポイントは?メリットを紹介!」で、効果的な配布方法と広告を出す上でのメリットとデメリットをご覧ください。

ベストな方法を知り、定期的に配布していけば徐々に効果が得られやすくなります。

DM(ダイレクトメール)

DMとは、企業や団体が持っている個人や法人のリストをもとに送られる広告です。

紙媒体の場合、ハガキや封筒といった郵便がメインです。
FAX送付なども含まれ、紙の媒体以外であれば電子メールもDMのひとつになります。

DMは売上アップを狙うために利用されることが多い媒体です。
「50%オフ!」や「割引券つき!」といった記載で購買意欲を掻き立てることで、売上効果を得る可能性が高められます。

ハガキや封筒などはデザインや封入物に手を加えられるため、少し工夫するだけで開封率をあげることが可能です。
件名のみで読むかどうかが決まってしまいがちな電子メールとの決定的な違いといえるでしょう。

具体的な開封率のあげ方は「ダイレクトメールとは?特性やレスポンス率向上の方法を解説!」で解説しています。

紙の広告でもできる5つの効果測定方法

紙広告はまだ存在しているものの、Webの発達によって少しずつ存在感が薄くなっています。
だからこそ効果計測をしっかりし、成果の見える化が重要です。

紙の広告でもできる効果測定方法を5つお伝えしますので、しっかり成果を目で見えるようにしていきましょう。

  1. CPR法
  2. CPO
  3. QRコードを掲載する
  4. クーポン券を使う
  5. コールトラッキングを使う

①CPR法

CPRとは、コンバージョン1件につきかかっているコストのこと。
コンバージョンとは最終的な成果のことを指す言葉で、CVとも略されます。

広告にかけた費用に対してどれぐらい成果があったのかを測る指標となっており、下記の計算式で算出します。

広告費÷設定したコンバージョン数=CPR

例えば、広告費に50万円費やしたとします。
目標としていた会員登録数が100件だった場合は、500,000÷100=5,000円です。

CPRが高ければ高いほど、広告予算を圧迫します。

②CPO

CPOはコスト・パー・オーダーの略です。
1件の注文を獲得するのにかかった費用のことをいい、コスト÷受注件数という計算式で求められます。

例えば広告にかけたコストが100万円だったとして、広告から100件の新規購入があったとしましょう。
100万円÷100件で、CPOは10,000円となります。

③QRコードを掲載する

紙広告にQRコードを載せることで、効果測定が可能です。

QRコードの作成~印刷物への配置までは広告会社が対応してくれることもあります。
参考として簡単に手順を紹介します。

手順1:Googleアナリティクスを使ってURLを作成

Google社が提供するアクセス解析ツール・Googleアナリティクスを使って、パラメータを設定したURLを作ります。

参考:URLにパラメータを設定する方法とGoogleアナリティクスでの分析方法

手順2:QRコードを作成する

QRコードが作成できるサイトで、パラメータを設定したURLを貼りつけて作成します。

QR作成サイトは、無料で作成可能なサービスが多数あるので活用しましょう。

手順3:紙広告に配置

チラシやフリーペーパーなど対象となる紙広告に配置。
媒体ごとに別のQRコードの掲載も可能です。

紙広告を手に取った人がQRコードを読み込むことで、どの媒体がよく見られたのかがわかります。

また、QRコードを読み込んだ人がそのまま電話をした・実際に商品を購入したなどの行動を記録することも可能です。

④クーポン券をつける

紙広告には、端のほうに切り取り線がついているクーポン券をつけていることがあります。

クーポン券には「クーポン券を持って来店された方には20%オフ!」や「クーポン券を見てお電話いただけた方にはプレゼント配布中!」といった記載をしていることが多いです。

クーポン券を切り取って実際にお店に持ってきた枚数や、クーポン券を見て電話で問い合わせがあった数を集めることが、効果の測定につながります。

⑤コールトラッキングを使う

コールトラッキングとは、電話がかかってきたときに下記のデータを計測・記録できるツールのことです。

  • いつ
  • どこから
  • どのくらい

上記の内容を記録したデータをもとに費用対効果を検証・分析できます。
導入により、チラシ・フリーペーパー・新聞など媒体によって別の番号を用意できるため、媒体ごとに検証・分析が可能です。

コールトラッキングの導入により記録できる内容はツールによって異なりますが、主に以下の通りです。

  • どの媒体を見たのか(チラシ?新聞?フリーペーパー?DM?など)
  • 通話時間(何分話したのか)
  • 電話番号(携帯?固定電話から?)
  • 通話内容(問い合わせのみなのか、購入・利用までに至ったのかなど)

コールトラッキングツールの仕組みは文章だけではわかりにくいので、図とあわせて解説しましょう。

引用:コールトラッキング(電話効果測定)とは?仕組みやシステムツールの導入について

  1. 広告を見た人が、記載されている電話番号に電話をかける
  2. それぞれの広告によって異なる番号からコールトラッキングシステムへとつながる
  3. コールトラッキングシステムに、電話をかけてきた人の情報(日にち・場所・通話時間・内容)が蓄積
  4. 広告主の電話につなぐため、そのまま着信を広告主に転送
  5. コールトラッキングシステムを経由しているため、どの媒体からの電話なのかわかる状態で受信。広告主は発信者と会話

通話終了後は、媒体や通話時間などをもとにした情報の確認が可能です。

電話がかかってきたときに会話の中で、情報を聞いてメモができます。
しかし状況によってはメモができなかったり、メモをなくしてしまったりすることも考えられます。

電話の内容が記録できれば、内容の控えに漏れがあった・控えをなくしたといった事態には陥りません。
内容が消えることもないため、時間がたってからも分析できます。

電話による広告の流入経路がわかるため、的確に集客率をあげられるでしょう。

新聞広告の効果測定におすすめの方法

新聞広告の効果測定には、CPRやCPOを用いるのが一般的です。
もし効果を詳細まで把握したいのであれば、新聞広告の調査プラットフォームであるJ-MONITORの利用をおすすめします。

J-MONITORは、広告がどのくらい見られたか、新聞の面がどのくらい見られたかといった効果データを公表しています。

新聞広告を出稿後に効果測定をおこないたい場合は、J-MONITORをチェックしてみましょう。

新聞広告の効果がないって本当?メリットデメリットを徹底解説!」では新聞広告の効果について詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。

雑誌広告の効果測定におすすめの方法

雑誌は、販売部数をもとにリーチ数を出すことが可能です。
リーチ数とは、広告を見たユーザーの数を指します。

ただ、雑誌広告は具体的な効果データを出すのは難しいです。
広告が掲載されているページを見ることはあっても、広告自体を本当に見ているかどうかまで細かくはわかりません。

そのような雑誌広告の効果測定に足りない部分を補うためにあるのが、M-VALUEです。

M-VALUEとは、日本雑誌協会と日本雑誌広告協会が、株式会社ビデオリサーチとともに雑誌広告効果の共通指標整備を目的としておこなっている調査です。

雑誌を読んでいる人が広告を見たときの心理状態の変化や、問い合わせや会員登録など広告を見た後の行動などを測定して、蓄積したデータをもとに雑誌広告効果の基準値を整備しています。

参考:M-VALUE(エム バリュー)

現在は日本雑誌協会のホームページでデータが見られます。
雑誌広告の効果が知りたいときは、一度利用してみましょう。

広告の種類と特徴の把握が効果につながる!

今回は、紙広告で効果を出すための方法や効果測定の仕方を紹介しました。

紙広告の種類は以下6つです。

  • チラシ(ポスティング)
  • チラシ(折込)
  • 新聞
  • 雑誌
  • フリーペーパー
  • DM

紙広告は、種類ごとに特徴も異なります。

新聞を購読していない若い世代にも訴求したいなら、ポスティングを試してみましょう。
逆にシニア層や富裕層にPRしたい商材であれば、新聞がおすすめです。

それぞれの特徴をしっかり把握し、ターゲットにあった紙広告を出すことが効果につながります。

ターゲットにあった広告が出せたら、次はどれだけ効果が出たのか確かめることが重要です。
効果の出具合を確認して、次出稿すべきか・出稿するのにしても今のままでいいのか別の種類がいいかなどが判断できます。

紙広告の効果測定には以下5つの方法がおすすめです。

  1. CPR法
  2. CPO
  3. QRコードを掲載する
  4. クーポン券を使う
  5. コールトラッキングを使う

出稿する際にはしっかり意識して、効果が出る紙広告を生み出しましょう。

また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。

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