「食品メーカーに適した広告は、どんなものがあるだろう?」
広告にはオンラインとオフラインがありますが、それぞれに多くの方法があります。
近年はオンライン広告が多いですが、オフライン広告は昔から一定の効果があり信頼性の高い方法です。
この記事では、オフライン広告をおすすめする理由と食品メーカーに適したオフライン広告4種類と差別化の詳しい方法を解説します。
食品メーカーの広告に悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
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オフライン広告をすすめる理由
食品メーカーの広告には、オフライン広告が有効です。
なぜなら、食品の魅力を伝えるのにはオフライン広告が適しているからです。
紙面などで食品の写真を大きく載せることで、「おいしそうだな……」と視覚に訴えかけることができます。
オンライン広告は、スマートフォンで目にする機会が多いです。
スマートフォンの小さい画面で食品の写真を見ても、魅力が伝わりづらいのではないでしょうか。
近年流行しているオンライン広告は、ターゲティングや広告の効果測定がしやすいというメリットがあります。
しかし、エリアやターゲットをしぼればオフライン広告であっても競合は多くなりません。
オンライン広告は、費用を抑えて手軽に始められますが、その分競合が多くなりやすい傾向に。
継続的に運用していくには専門的なスキルも必要です。
よって競合が少なく食品の魅力を伝えるのに適しているオフラインでの広告は、食品メーカーの宣伝におすすめします。
食品メーカーに適したオフライン広告
食品メーカーの広告に適している方法を、費用対効果・ターゲティングのしやすさなどから次の4種類にまとめました。
- 新聞折込広告
- 雑誌広告
- ポスティング
- 同梱広告
オフライン広告ほとんどにいえるメリットとしては、次のようなものがあります。
- エリアターゲティングがしやすい
- 手元に保管してもらいやすい
- オンラインを利用しない顧客層にも直接アプローチできる
デメリットは、一度配布した広告を後から修正することが難しいということ。
広告を作成する際には慎重な判断が必要です。
メリット・デメリットをふまえてそれぞれの媒体の特徴を解説します。
①新聞折込広告
新聞折込広告の強みは、信頼性と地域密着性の高さです。
新聞の折込広告は、「新聞折込広告取扱基準」が設けられているため内容が審査されています。
そのため内容の信頼性が高いのです。
(参考:日本新聞協会新聞折込広告基準(抜粋))
折込広告はエリアやターゲットを正しく選定して配布することが重要ですが、その地域の食品メーカーの認知度を上げるのに有効です。
また、マイボイスコム株式会社による折込チラシに関するアンケート調査結果によると、折り込み広告を見る人の割合は新聞購読者の9割にのぼります。
折込広告から、実際に何らかの購買行動を起こす人たちも一定数います。
◆折込チラシを見たときの行動
直近1年間に折込チラシを見てしたこと・きっかけとなってしたことは(複数回答)、「折込チラシのお店に行く」がチラシを見る人の66.0%、「キャンペーン期間に、商品・サービスを購入・利用する」「折込チラシについているクーポンや割引券を利用する」「商品・サービスについて、他の媒体で調べる」が各20%台です。引用:【折込チラシに関するアンケート調査】折込チラシを見る人は新聞購読者の9割弱、「ほぼ毎日」が6割。電子チラシの利用経験者は6割弱で増加傾向-PR TIMES
折込チラシを見たときの行動を調査した結果からもわかるように、新聞の購読者が減っている今でも折込広告は有効です。
読んでもらえる確率も高いので、食品の魅力を伝える効果的な広告を作成しましょう。
効果的な折込広告の作り方について以下の記事で解説していますのでご参照ください。
>>費用対効果は抜群!?成功に導く新聞折り込みチラシ設計
②雑誌広告
雑誌広告は、商品に合わせて雑誌を選べるので、ターゲットをしぼるのが比較的容易です。
雑誌はテーマが決まっていて、購読者が自分からお金を払って入手します。
そのため、食品に関する雑誌を選べば食品の情報に関心のある人たちが集まります。
雑誌は保管して繰り返し読むことも多いため、紙媒体の中でも保管率が高いことが特徴。
よって、掲載されている広告が目にとまりやすいのが利点です。
複数のページに渡って出稿することも可能なので載せられるスペースが広く、食品の写真を使っての商品アピールには効果的です。
③ポスティング
ポスティングとは、家のポストに直接広告を配る方法です。
一軒ずつ配布するので手間はかかりますが、基本的に見てもらいやすい方法といえます。
新聞や雑誌を読む習慣のない人たちや、インターネットを利用しない人たちにも直接アプローチできるのがポイント。
新規の顧客開拓や食品メーカーの認知度向上に向いている方法です。
ただし、食品メーカーに限らず多数の広告がポスティングされ、住民からクレームが入ることもあります。
チラシお断りの張り紙などがある場合は配らないように気をつけましょう。
ポスティングについて、詳しくは以下の記事でご紹介していますのでご覧ください。
>>チラシのポスティングは集客できる?反響率や業者の選び方を紹介!
④同梱広告
同梱広告とは、通販などで購入された商品を発送する際に広告を入れて送る方法のことです。
主に新しい商品やサービスを紹介したり、関連商品の広告を入れてリピーター獲得を目指したりするときに有効です。
新規の顧客開拓とは違い、すでに通販で商品を購入されていることが前提になります。
その分すでに取引のあるお客様が対象になるので、関心をもってくれる確率が高く効果的な方法です。
チラシの他に試供品やカタログ・割引クーポンなど、積極的に送っても迷惑に思われることは少なく自然なアプローチができます。
差別化した広告を作るためのポイント
広告をどんな方法で作成するかが決まったら、次は差別化の方法を考えていきましょう。
オフライン広告は競合が多くないとはいえ、印象に残らない広告では食品の魅力は伝わりませんし、メーカーを認知してもらうこともできません。
他の食品メーカーとの違いや、自社商品のこだわりを記載するなどの工夫が必要です。
独自の付加価値をつけ差別化する方法を解説します。
自社食品を用いたレシピ
広告に自社食品を用いたレシピを記載すると、その商品の具体的な活用の仕方がわかるのでおすすめします。
商品自体に興味があっても、どうやって利用すればよいかわからない、といった理由から購入をためらってしまうことはよくあるものです。
そこで独自のレシピがあると、具体的にその食品を活用するシーンが思い浮かび、購入する後押しになります。
例えば、食品のコンセプトに合わせたレシピを載せると効果的です。
- これならいつも家にある材料と一緒に簡単に作れる。
- 誕生日や記念日など特別な日に作りたい!
食品モニター結果
商品の購入者やネットリサーチ会社から食品モニターを募り、自社の食品を客観的に評価してもらうとよいでしょう。
その結果を記載することで信頼性が高まり、差別化を図ることができます。
普段は新聞やチラシなど紙媒体の広告をみる場合でも、購入前にWebで口コミを調べる人が増えている傾向があるからです。
食品メーカーに限らず、購入しようとする商品やメーカーの評判を知りたい、失敗したくないという思いがあるのではないでしょうか。
そこで、実際にその食品を食べた人たちがおいしいと言っていた、という事実を盛り込むことで納得して購入してもらうことができます。
食品のおいしさに説得力が出ますので、モニター結果を記載するとよいでしょう。
商品のこだわり
自社の商品についてのこだわりを記載することで、他の食品メーカーとの違いをアピールしましょう。
こだわったポイントと理由がわかるようにすることで、安心感やプレミアム感が得られ、差別化につながります。
下のチラシの画像をご覧ください。
- 食の安全・安心そして美味しさは国産への”こだわり”から
- 化学調味料不使用
- こだわりのすし酢付き
食品としてこだわっているポイントについて記載されています。
他にも、さまざまなこだわりを下の表にまとめました。
素材 | 旬の果物を使用したジャム、井戸水をろ過した純水を使用、皮が薄く実がやわらかい南高梅など |
安全性 | 国産、無添加・無農薬、有機栽培、遺伝子組み換えでない、トレーサビリティーなど |
技術 | 新含気調理食品(味・風味を損なわず長期保存が可能)、急速凍結など |
商品によりこだわりが違うので、素材・安全性・技術の3点をポイントとしてアピールしましょう。
食品メーカーの思い
食品メーカーとして、お客様に伝えたい思いや企業の理念などがあるかと思います。
どんな食品メーカーが作っている商品なのかがわかるように記載すると、企業としての信頼度があがり好感をもってもらえます。
参考に食品メーカーの企業理念から抜粋しました。
私たちは「安全・安心」と「価値ある商品・サービス」の提供を通じて、お客様の健康で豊かな食生活に貢献します。
私たちは、お客様が買ってよかった、また買いたいと思っていただける食品を開発・製造・販売し続けることを使命とし、お客様、会社に関わる方へ感謝の気持ちと謙虚の気持ちを持ち、社員全員で協力しあい使命を達成します。
引用:石垣食品株式会社
食品メーカーの思いを記載するうえで大切なのは、お客様に共感してもらえることです。
この食品メーカーの商品は安心して食べられる、また買いたいと思ってもらえることを目指しましょう。
目の前にいるお客さんに話すつもりで、丁寧に思いを伝えてください。
商品開発のストーリー
商品開発にいたる経緯を、ひとつのストーリーにして紹介することで、親近感をもってもらうことができます。
- 商品のコンセプトがうまれた背景
- 試行錯誤・苦労したポイント
- なぜ開発に成功したのか。
有名なスナック菓子「じゃがりこ」の開発ストーリーをご紹介します。
- 1991年の開発スタート時カルビーはそれまでのプロダクトアウト的なやり方から離れ、より生活者に求められる新商品をつくろうとしていました。
- 『屋外消費型』のスナック菓子。持ち運びに便利で手が汚れず、食べやすいカップに入ったもの。生のじゃがいもにこだわった新しいスナック菓子をつくろう、ということが目標に。
- 最初はガリガリに堅くて食べられたもんじゃなかった。上手くいっても、次の日に同じようにやると全く違う油っぽいものができてしまう。
- そんな困難を乗り越えられた理由こそ、メンバー全員が持っていた頑固さや負けん気の強さ。
- 壁にぶつかった時に諦めてしまうか、諦めずにやり続けるかのどちらかで将来が決まります。当時のメンバーは、困難に負けないだけの想いや挑戦心があったんだと思いますね。
どんな商品にも、開発にいたるまでの経緯というものがあります。
自分たちがいつも口にしている食品を開発するのにこんな背景があったんだ、とわかると今までと見方が変わることがありますよね。
そこで、驚きや親近感という感情がうまれることでより強く商品にもメーカーにも興味をもってもらうことができます。
オフライン広告をうまく活用して食品メーカーとして差別化を図ろう
今回の記事では、食品メーカーに適したオフライン広告の種類と差別化について解説しました。
食品メーカーに適したオフライン広告の種類は次の4種類です。
- 新聞折込広告
- 雑誌広告
- ポスティング
- 同梱広告
また、他食品メーカーとの差別化を図ることが課題です。
差別化をする際には次の5つを意識しましょう。
- 自社食品を用いたレシピ
- 食品モニター結果
- 商品のこだわり
- 食品メーカーの思い
- 商品開発のストーリー
食品メーカーと相性のよいオフライン広告を活用して、差別化を図る工夫をしていきましょう。
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