ポケットティッシュに広告が入ったものを、街なかで配布しているのを見たことはありませんか。
だれもが受け取りやすいポケットティッシュを、広告宣伝に利用するのがティッシュ広告です。
とはいえ、ティッシュ広告を利用してみたいけど活用方法がわからない方もいるでしょう。
今回の記事では、ティッシュ広告の特徴と活用方法を詳しく解説します。
記事を読むことで、ティッシュ広告の運用のコツや、注意すべきポイントを理解できます。
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目次
ティッシュ広告とは
ティッシュ広告は、ポケットティッシュを利用した広告の手法です。
ティッシュ広告の人気が高い理由について解説します。
ポケットティッシュを広告として使う
ティッシュ広告は、ポケットティッシュに広告面をつける広告宣伝の手段です。
多くの人々に配布できます。
新聞折込・チラシポスティング・Web広告など、広告宣伝の手段は数多くあるなかで、ティッシュ広告は、広告宣伝の効果が高い広告媒体のひとつです。
Web広告などの技術的にすすんだ広告手段に比べて、ティッシュ広告は古典的な手法と思われがちです。
しかし、だれでも手軽に広告を発信できる方法として、ティッシュ広告は根強い人気があります。
ティッシュ広告の人気が高い理由
ティッシュ広告の根強い人気には理由があります。
ティッシュ広告の人気が高い理由は次の通りです。
- ティッシュをもらって困る人はいない
- 捨てられることがない
- 企業名や店舗名を覚えてもらいやすい
ポケットティッシュは季節に関係なく使います。
鼻をかむ・手を拭く・衣服についた汚れを取るなど使うシーンは数多くあるため、もらっても困りません。
1回で使い切らなかったとしても捨てることはなく、使い切るまで手元に持っているものです。
さらに、企業名や店舗名を覚えてもらいやすいことも人気のひとつです。
例えば個人で運営している企業や店舗の場合、大手に比べると知名度は低めです。
新しく顧客を獲得するのが難しくなります。
いくらお金をかけて企業や店舗の宣伝をしても、認知して覚えてもらえなければ意味がありません。
ティッシュ広告なら手渡しで直接宣伝できるため、企業名や店舗名を覚えてもらいやすいのです。
ティッシュ広告は、手軽に受け取れて手元に長く置いてもらいやすい上に企業や店舗の認知度もあげやすいため、販促や集客に役立つといえるでしょう。
宣伝効果が抜群なティッシュ広告
新聞折込やポスティングなどに利用されるチラシと、ティッシュ広告を比べてみましょう。
手に取ったチラシの内容が自分に必要ないと判断したら、多くの場合チラシは捨てられます。
ティッシュ広告に使われるポケットティッシュは日常生活で必要なものであるため、簡単に捨てられることはありません。
またポケットティッシュを利用するのは1回限りではなく、必要に応じて何度も使います。
使う季節も決まっていないことから、1年の間いつのタイミングでも手に取る可能性があります。
そして毎回使うたびに、ポケットティッシュの広告面を目にするでしょう。
広告を見てもらえる頻度が高く、1年を通して利用できることから、ティッシュ広告は広告効果と利便性がとても高い広告媒体です。
ティッシュ広告の特徴3つ
ティッシュ広告には、他の広告媒体にはない以下のような特徴があります。
- 人が直接手渡しできる
- ターゲットを絞れる
- 受け取ってもらいやすい
ティッシュ広告の特徴を理解して、効果的な広告宣伝に活用しましょう。
①人が直接手渡しできる
ティッシュ広告は、人から人へ直接手渡しできることが特徴です。
他の広告と大きく異なる点になります。
ティッシュ配りには人手がかかるものの、手渡しができることは大きいです。
ティッシュの手渡しは、渡す対象が選べます。
ティッシュを渡す対象が選べれば、より確実にターゲットに広告を届けられるでしょう。
また、受け取ったほうの記憶にも残りやすく、ティッシュを使うたびに直接手渡されたことを思い出すため、認知度向上にもつながりやすいのです。
②ターゲットを絞れる
人から人へ直接手渡しするティッシュ広告は、ティッシュを渡す人を選ぶことで他の広告よりもターゲットを絞れます。
ターゲットを絞るポイントは次の2点です。
- 年齢と性別
- 場所と時間
年齢と性別でターゲットを絞る
年齢と性別でターゲットを絞ることは重要です。
例えばエステやヘアサロンといった美容系の集客を狙うなら、対象となる年齢の女性がターゲットになります。
学習塾や家庭教師への集客を考えるなら、学生を対象としてティッシュを配布するとよいでしょう。
場所と時間でターゲットを絞る
地域を限定したティッシュの配布では、その場所を通行する人々に広告を届けられます。
さらに配布する時間を限定により、ターゲットをより細かく選ぶことも可能。
場所と時間を選んでターゲットを絞ることに適している業種の例は次の通りです。
- 飲食店
- 携帯電話ショップ
- スポーツクラブ
- 学習塾や家庭教師
- 美容関係
地域を絞って広告を届けられる点で、ティッシュ広告は地域密着型の広告に向いています。
③受け取ってもらいやすい
日常生活のなかで、ポケットティッシュの出番はとても多くあります。
ポケットティッシュは広告の有無にかかわらず、必要なもの・あっても困らないものであるため、受け取ってもらいやすいでしょう。
ポケットティッシュ広告は、チラシと違ってほとんどの人が受け取ってくれることが人気である理由のひとつだといえます。
ティッシュ広告の費用対効果
ティッシュ広告は、他の広告媒体に比べて費用対効果が高めです。
ティッシュ広告の費用対効果を具体的に計算する方法と、効果をさらに高める手法を紹介します。
ティッシュ広告の費用対効果の具体例
費用対効果とは商品やサービスを販売する上で、かけた費用に対してどのような効果が得られたかを表す考え方のことです。
ティッシュ広告の費用対効果を考える上で、下記の条件を例として考えてみます。
ポケットティッシュ1個の原価の例 | 5円/個 |
1時間に配布できるポケットティッシュの数 | 200個 |
ティッシュを配布するための人件費 | 時給1000円 |
上記から、1時間あたりのティッシュ広告の費用を計算すると下記の通りになります。
1時間あたりの費用=(5円×200個)+1000円=2000円
上記の数字に、転換率を反映させます。
転換率とは、広告を受け取った人が成約に結びつく割合のことです。
広告媒体別の転換率は、おおよそ下記の通りです。
ティッシュ広告 | 4% |
新聞折込 | 0.03% |
ポスティング | 0.2% |
Web広告 | 3.3% |
上記の転換率を、今回のティッシュ広告の例に適用すると、
ティッシュ配布200個×4%=8人
ティッシュ広告に2000円の費用をかけて、8人の顧客を獲得できる計算になります。
費用2000円÷8人=1人あたり250円
顧客1人あたり250円以上の収益があれば、黒字になることがわかりますね。
参考:ポケットティッシュの広告効果は本当にあるのか? | ぺんくり
ちなみにポケットティッシュには6W・8W・10Wがあります。
Wはダブルを表しており、例えば6Wだと2枚1組のティッシュが6枚入りになります。
当然、枚数が増えればコストも増えるため注意しましょう。
ティッシュ広告の費用対効果をあげるためのポイントについては「ティッシュ広告の費用対効果って?効果アップのポイントを解説!」にて解説しているため、ぜひ参考にしてください。
メディアミックスで広告効果がアップ
広告宣伝をおこなう際には1つの媒体だけではなく、さまざまな媒体を連動させることが大切です。
複数の媒体によって広告を何度も目にすると、印象に残りやすくなります。
ティッシュ広告も他の媒体と連動させることで、一層大きな成果があがるでしょう。
ティッシュ広告と連動させる広告媒体は状況によってさまざまですが、いくつかの例を下記にあげておきます。
- 新聞折込
- ポスティング
- フリーペーパー
- 新聞広告・雑誌広告
- 店頭ポスターやPOP
連動させることで、1つの媒体だけのときよりも大きな結果が得られます。
ティッシュ広告5つのデメリット
ティッシュ広告は手軽におこなえて、費用対効果の高い宣伝方法です。
しかし、ティッシュ広告にはメリットだけではなくデメリットもいくつかあります。
- 即効性がない
- 配布に人件費がかかる
- 広告の面積が小さい
- ターゲット以外に配ってしまうこともある
- 小ロットで作れないことも
あらかじめティッシュ広告のデメリットを理解した上で、広告宣伝に活用しましょう。
①即効性がない
たくさんのメリットがあるティッシュ広告ですが、即効性はあまり期待できません。
ティッシュ広告を受け取った人の、行動の流れは次の通りです。
- ティッシュを受け取る
- ティッシュをかばんにしまう
- ティッシュを使う必要性が生まれる
- ティッシュにセットされた広告が目に留まる
- ティッシュをかばんにしまう
以降、ティッシュがなくなるまで、3から5が繰り返されます。
上記の通り、ティッシュの広告が繰り返し目に留まることで、広告が印象に残ることを期待するのが、ティッシュ広告です。
最初にティッシュを受け取った際にじっくりと広告を見てもらうことは期待できないため、即効性は低いでしょう。
②配布に人件費がかかる
ティッシュ広告は人から人へ直接手渡しするものなので、配布するためには人手がかかります。
配布のために人手を準備する方法をみてみましょう。
- 自社スタッフの空き時間などに配布してもらう
- ティッシュ広告を配布するためにアルバイトを雇う
- ティッシュ広告の業者に配布を委託する
自社スタッフに配布をしてもらうとすると、新たに人を雇う必要はないかもしれません。
しかし配布に時間を取られて、本来の業務に支障をきたす可能性があります。
ティッシュ広告のためにアルバイトを雇う場合は、新たに人件費が発生します。
新たな人件費に見合った費用対効果をあげないと、結果的に赤字となるでしょう。
業者に配布を委託すれば、手間と時間の節約が可能です。
しかし配布は有料なので、アルバイトを雇うのと同じく費用に見合った費用対効果をあげる必要があります。
③広告の面積が小さい
ティッシュ広告に使われる広告面のサイズは、もっとも定番のもので72mm×103mmです。
一般的なA4サイズのチラシに対して、約8分の1ほどの面積になります。
ティッシュ広告 | 72mm×103mm=7416平方mm |
A4チラシ | 210mm×297mm=62370平方mm |
上記の通り、ティッシュ広告は広告面が小さいため、記載できる情報量に限りがあります。
記載する文字サイズを小さくすると、なかなか読んでもらえません。
ティッシュ広告を見てもらい、印象づけるためには、広告面が小さいことを念頭に置く必要があります。
ティッシュ広告には、広告面の広いチラシなどとは異なるデザインを考えることが大切です。
ティッシュ広告の広告サイズについては「ティッシュ広告の費用とは?節約法や他媒体との比較も解説」でも紹介しています。
④ターゲット以外に配ってしまうこともある
人の手によって配布するティッシュ広告は、性別や年齢などによってターゲットを選ぶことが可能です。
ターゲットには積極的に配布し、ターゲットでない人には配布しません。
しかし、ターゲットではないのにもかかわらず、広告ではなくティッシュ自体が欲しくて求める人が一定数います。
ターゲット以外の人にティッシュを渡すと、渡した分の費用が無駄となり、費用対効果が下がる一因となります。
ターゲットのみに配布をおこなうためには、ターゲットを選ぶ意識の徹底と、配布する場所と時間の選定が重要です。
⑤小ロットで作れないことも
小ロットで作れないこともあるのが、ポケットティッシュ広告のデメリットです。
小ロットよりも大ロットで注文するほうが単価は安いことが多いため、小ロットだと余計に費用がかかってしまう可能性があります。
ポケットティッシュは、大勢の人に手渡しをするものです。
必然的に大ロットでの発注が多くなるため「小ロットでないと予算的に難しい……」といった場合は、諦めざるを得ないでしょう。
ティッシュ広告の作り方
ティッシュに入れる広告は、以下のようなツールを用いて作成します。
- イラストレーター
- Word・Excel
- PowerPoint
Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター)
ポケットティッシュに入れるチラシは、基本的にIllustrator(イラストレーター)を使って作成します。
Illustratorとは、Adobeが提供しているデザインツールです。
年間プラン契約の場合、月額料金を支払うことで利用できます。
チラシ以外にも、ロゴやアイコン、ポスター作成時などにも使われています。
業者に渡す作成データも、イラストレーターのデータを受け付けることが多いです。
Word・Excel
「イラストレーターを持っていない」「月額料金を払うのはちょっと……」といった方は、WordやExcelでも作成可能ですのでご安心ください。
印刷を頼む業者のルールに従って大まかなレイアウトをWordかExcelで作成し、業者にデータを渡します。
ただ、Illustrator のデータに変換してからの入稿・印刷になるため、データ変換料が別に発生することは頭に入れておかなくてはいけません。
PowerPoint
印刷会社によっては、PowerPointでの作成をOKとしているところもあります。
Word・Excelと同様、印刷を頼む業者のルールに従って大まかなレイアウトを作成し、業者にデータを渡します。
ただしPowerPointも印刷用のデータではないため、データ変換料が別途発生します。
ティッシュ広告のおすすめサイズは?
ポケットティッシュはよく目にしますが、細かいサイズまではわからないでしょう。
しかしサイズがわからないと、チラシが作成できません。
ポケットティッシュのサイズは主に2種類あります。
- レギュラーサイズ
- スクエアサイズ
各サイズの特徴について解説します。
レギュラーサイズ
レギュラーサイズは、120mm×80mmが定番です。
印刷ラベル、つまり中に入れるチラシのサイズは73×104mmになります。
ポケットティッシュのポケットの中に差し込むため、サイズがやや小さくなっています。
レギュラーサイズは、街で配布されているティッシュによく使われているサイズです。
コンビニやスーパー、100円均一ショップなどで買えるティッシュも多くがレギュラーサイズとなっています。
手のひらに馴染みやすい、ティッシュを広げたときに使いやすい大きさであることから多くの人に親しまれているため、広告で使う人も多くいます。
スクエアサイズ
スクエアサイズは、120mm×105mmが定番です。
印刷ラベルは99×104mmになります。
レギュラーサイズよりも広告が載せられる範囲が広いため、ポケットティッシュ広告に使う人が多いといえます。
チラシで伝えたい内容が多い、印象に大きく残るようなポケットティッシュを配布したい場合はスクエアサイズがおすすめです。
ただ、ポケットに入れにくい形であるため、人によっては受け取らない可能性もあります。
サイズが決まったら「ティッシュ広告のデザインを工夫して広告効果アップ!」を参考に、業者へ発注していきましょう。
宣伝効果の高いティッシュ広告を集客に生かしてみましょう
ティッシュ広告は、ポケットティッシュを利用した広告の手法です。
ポケットティッシュに広告面をつけて、多くの人々に配布できます。
ティッシュ広告には3つの特徴があります。
- 人が直接手渡しできる
- ターゲットを絞れる
- 受け取ってもらいやすい
ティッシュ広告は、他の広告媒体に比べて費用対効果が高いです。
ティッシュ広告の転換率の相場4%を当てはめて、事前に費用対効果を予測できます。
ティッシュ広告には5つのデメリットがあります。
- 即効性がない
- 配布に人件費がかかる
- 広告の面積が小さい
- ターゲット以外に配ってしまうことがある
- 小ロットで作れないこともある
ティッシュ広告の特徴や特性を十分に理解して、効果的な広告宣伝をおこないましょう。
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