メディアミックスは、現代の広告において欠かせない手法のひとつです。
インターネットが普及したことで、メディアミックスの需要が増えました。
しかし、正しい組み合わせをしないと、十分な効果は得られません。
メディアの選び方がとても重要になってきます。
今回は、メディアミックスの種類と各メディアの特徴を説明します。
メディアの組み合わせ例や成功するポイントを見て、自社商品やサービスをPRする広告の出稿を考えましょう。
また弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
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目次
メディアミックスとは?
メディアミックスとは、複数のメディアを組み合わせて広告やコンテンツを展開する手法のことです。
具体的には、以下のようなメディアを組み合わせます。
- テレビ
- 新聞
- ラジオ
- インターネット
- フリーペーパー など
本章では、メディアミックスに関して2つのポイントを解説します。
- メディアミックスの起源
- クロスメディア広告との違い
メディアミックスの起源
メディアミックスの起源については、さまざまな説があります。
まずは、1973年に刊行された小松左京の小説『日本沈没』が起源という説です。
日本沈没は上下巻を合わせて385万部を売り上げ、映画化やテレビドラマ化もされました。
さまざまなメディアで展開されたことが、メディアミックスの始まりだとされています。
また、角川書店は1970年代後半に、映画化させた作品の原作と映画イメージとを連動させた新装カバーをつけました。
本施策により売込業績を伸ばしたことで、メディアミックスが注目されたという説もあります。
いくつか異なる見解がありますが、メディアミックスの歴史や発展において重要な役割を果たしたといえるでしょう。
参考:ムサシノ広告社
クロスメディア広告との違い
メディアミックスとよく似た広告の手法に、クロスメディア広告があります。
両者の違いは、以下の通りです。
目的 | 手法 | |
メディアミックス |
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クロスメディア |
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複数のメディアに広告を出し、多くの人に商品やサービスを知ってもらうのがメディアミックスです。
一方でクロスメディアとは、複数のメディアに合った広告を掲載し、消費者とのコミュニケーションを深める広告手法になります。
「複数のメディアを使う」「商品やサービスの情報を多くのユーザーへ伝える」といった点は、メディアミックス・クロスメディアともに共通です。
クロスメディア広告に関しては、「クロスメディア広告とは?メリットと効果的なポイントを解説!」でも詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
メディアミックスの主な4つの媒体
メディアミックスには、大きく分けて以下4つの媒体があります。
- インターネットメディア
- ニッチメディア
- デジタルメディア
- アナログメディア
ターゲットに合った最適なアプローチをするためには、媒体ごとの特徴を把握しなくてはなりません。
本章では各メディアについて詳しく解説します。
①インターネットメディア
インターネットメディア広告とは、インターネットを利用して広告を出すメディアのことです。
インターネットメディアには、以下のような種類があります。
- インターネット広告
- Webサイト
- SNS
- ブログ
- 企業の公式サイト
- メルマガ
- 動画配信 など
インターネットメディアの特徴を、しっかり押さえましょう。
メリット | デメリット |
|
|
インターネットメディアの強みは、以下の通りです。
即時性 | ユーザーに最新トレンドを瞬時に伝えられる |
アクセスの容易さ | ユーザーに世界中どこからでもアクセスしてもらえる |
インタラクティビティ | コメントやシェアを通して、ユーザー同士のコミュニティの形成や意見交換が促進される |
カスタマイズ可能性 | 個々のユーザーに合わせたパーソナライズされた体験を提供できる |
広範なリーチ | 幅広いオーディエンスにアプローチできる |
ターゲット層に合わせて、最適なメディアを組み合わせましょう。
組み合わせるメディアの選び方については「クロスメディア広告の成功事例から学ぶメディアの組み合わせ」で解説しています。
成功事例についても解説しているため、ぜひ参照ください。
②ニッチメディア
ニッチメディアとは、ターゲットを特定せずに幅広い層に向けた媒体です。
例えば、以下のようなメディアがあります。
- 会員誌
- 顧客情報誌
- フリーペーパー など
例えば新店舗のオープン時に周辺地域に知らせたり、特定の悩みを持つ女性に応える商品・サービスを紹介したりするときなどに有効です。
ニッチメディアの特徴をチェックしておきましょう。
メリット | デメリット |
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③デジタルメディア
デジタルメディアとはマスメディアのことで、多くの人にアピールできるメディアです。
メディアの具体例としては、テレビやラジオなどがあります。
全国規模で商品・サービスをアピールしたいときや、さまざまな年齢層に新商品・新サービスを告知したいときなどに最適な手法です。
メリット | デメリット |
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④アナログメディア
アナログメディアとは、インターネットなどを使わない従来型のオフラインメディアです。
例えば、以下のようなメディアがあります。
- 新聞
- 雑誌
- ダイレクトメール
- 街頭広告(デジタルサイネージ)
- 店頭広告
- チラシ
- テレフォンアポイントメント など
訴求したいターゲットが高齢者であるときや、特定の地域でPRしたいときなどに向いています。
メリット | デメリット |
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オフラインメディアのマーケティング効果については「オフラインマーケティングの効果を上げるには?成功のコツと一緒に解説」をご覧ください。
メディアミックスの成功例
日本のメディアミックスは、成功例が多くあります。
8つの例を挙げるので、成功のポイントを確認しましょう。
- ポケモン
- アットホーム株式会社
- 鬼滅の刃
- Tokyo 7th シスターズ
- 日本沈没
- 鋼の錬金術師
- サントリーホールディングス株式会社
- JR東日本
ポケモン
ポケモンは、国内で最も成功したといえるメディアミックスの事例です。
さまざまなメディアを使って展開した多面的アプローチで、世界中で人気を博しました。
- ゲーム
- テレビアニメ
- 映画
- 漫画
- 関連商品 など
参考:メディア・ミックスの推進
ゲームでは、以下のようなヒット作があります。
- ゲームボーイ
- ポケモンカード
- Pokemon GO(ポケモンGO)
ポケモンが大人気になった理由は、メディアミックス戦略が功を奏したからです。
例えば、映画が公開される前には、映画館でしか手に入らないグッズがついた前売り券を販売しました。
また、社会現象となったPokemon GO(ポケモンGO)も、メディアミックスを使って成功しています。
Pokemon GO(ポケモンGO)は、ゲームボーイソフトを発売したときと同じく、子どもたちが楽しめる夏休みにアプリを配信しました。
細かく練られたヒット作りで『ポケモン』というブランド力も高めたのです。
アットホーム株式会社
アットホーム株式会社は、不動産情報サービスを提供する企業です。
テレビCMとYouTube動画のメディアミックスで、効果を高めることに成功しています。
アットホーム株式会社は最初、テレビとYouTubeで同じ素材を使っていました。
コストを抑えるために、素材を再利用することは有効な方法です。
しかし、媒体ごとに特徴が違うことを考慮しないと、メディアミックスの効果を十分に発揮できないこともあります。
アットホーム株式会社は、再利用した素材がYouTube広告にふさわしいかを検証し、Googleの『ABCDフレームワーク』を使って素材動画の最適化をおこないました。
テレビCMよりもテンポを重視し、メッセージをわかりやすく伝えることで、Web媒体に合った広告動画に変えることに成功しています。
結果、動画広告を見た人の検索数は以前の3.2倍に増えました。
他媒体で素材を再利用するときも、媒体特性に応じたカスタマイズが重要なポイントなのです。
参考:段階的な YouTube 広告活用でマーケティングをデジタル化──タウンワーク、アットホーム、 WOWOW – Think with Google
鬼滅の刃
『鬼滅の刃』はさまざまなメディアで展開されたことで、幅広い年齢層に支持され、大人気アニメとなりました。
ヒットした理由は、以下のようなメディアの組み合わせです。
- 漫画
- テレビアニメ
- 映画
- 小説化
- 関連グッズ
- 企業コラボ商品 など
映像化がきっかけで、大人気となった漫画は他にもあります。
- 鉄腕アトム
- るろうに剣心
- DEATH NOTE デスノート
- 銀魂
- プロミス・シンデレラ/橘オレコ など
映像化すると「アニメや漫画のイメージと違う」といった声が出がちです。
しかし上記作品は、原作の世界観やキャラクターを忠実に再現しており、原作ファンだけでなく新しいファンも増やしました。
映像化をきっかけに初めて原作を読み、より一層作品のファンになるケースも少なくありません。
メディアミックスは、幅広いターゲット層から安定して支持されるきっかけを作りました。
Tokyo 7th シスターズ
iOS用のアプリゲーム『Tokyo 7th シスターズ』は、初めからメディアミックスを視野に入れて動きました。
展開されたのは、以下のようなメディアです。
- iOS向けアプリゲーム
- アイドルコンテンツ制作
- 声優イベント
- CDの販売
- 小説
- 漫画
- グッズ販売 など
人気の背景にあるのは、Tokyo 7th シスターズのプロジェクトの原作者が、総監督としてメディアミックスをプロデュースしたことです。
ゲームの中でお気に入りのキャラクターを見つけたユーザーが、CDを買ってライブイベントに行くというメディアミックスのサイクルができあがりました。
プロジェクトの方向性がしっかりしていたからこそ、ユーザーに満足してもらえるサービスを提供できたのでしょう。
日本沈没
メディアミックスのもとともされている『日本沈没』は、上下巻で合わせて385万部も売れた小松左京の小説です。
1973年に出版されてから、以下のメディアで展開されました。
- 小説
- 映画
- テレビドラマ
小説が流行っていたときに映画が公開されたことは、メディアミックスの成功に大きく貢献したといえます。
映画やテレビドラマでは、ヒロインがアイドルになるという新たなビジネスモデルを作りました。
鋼の錬金術師
『鋼の錬金術師』は、漫画を原作としてアニメやゲームなどさまざまなメディアに展開し、大ヒットした作品です。
漫画が5巻まで刊行された後、テレビアニメ化されました。
アニメ放送前の漫画1巻あたりの発行部数は15万部ほどでしたが、アニメの影響で増え、放送後には150万部にまで増えています。
アニメを放映するにあたり、提供料として5億円が必要でしたが、アニメの人気で漫画の売り上げもあって、早い段階でもとを取っています。
さらに、ストーリーの展開もじょうずに作られていました。
アニメでは当初は漫画に忠実な内容でしたが、漫画で描かれていない部分をアニメオリジナルのストーリーとして入れ込んでいたのです。
オリジナルストーリーが入っていたとはいえ、漫画の世界観に沿ってつくられていたため、新しいファンからも原作のファンからも人気作品となりました。
サントリーホールディングス株式会社
サントリーホールディングス株式会社は、飲料業界の大手企業として、メディアごとに役割を分けて広告戦略を展開しています。
以下のさまざまなメディアを使って、ターゲットに合った情報を伝えているのです。
- テレビ
- 新聞
- 交通広告
- 自社のWebサイトやSNS
例えばテレビCMでは、ハイボールの作り方を見せて、氷の音や泡の音など視聴者の視覚・聴覚に訴える効果を狙っています。
Webメディアも効果的に活用しており、X(旧Twitter)ではキャンペーンや新製品の情報配信を怠りません。
ホームページではお酒や料理のレシピを紹介し、YouTubeでは動画でハイボールやカクテルの作り方を解説しています。
メディアごとにユーザーのニーズをしっかりと把握し、自社商品の魅力を具体的に伝えることで、新しい顧客からリピーターにまで幅広くアピールすることに成功している事例です。
JR東日本
JR東日本は、さまざまなメディアで商品やサービスをPRしています。
スマートフォンやパソコンで新幹線の予約・購入・乗車ができる『新幹線eチケットサービス』については、TVCMやWeb広告、駅のデジタルサイネージなどで紹介しました。
また『JR SKISKI』というキャッチフレーズを掲げ、冬のスキー旅行を促進するために、テレビCM・ポスター・雑誌などの展開もおこなっています。
スキー場や宿泊施設と連携して、JRの切符とセットになったお得なプランを提供し、スキー客の増加やブランドイメージの向上に貢献しました。
メディアミックスの失敗例
続いて、以下3つの失敗例も紹介します。
- FINAL FANTASY
- ビブリア古書堂の事件手帖
- 魔法先生ネギま!
FINAL FANTASY
FINAL FANTASYは、人気RPGゲームのフルCG映画化に挑戦したものの、失敗に終わりました。
3DのCG技術に不慣れなスタッフがいたり、脚本の練り直しなどがあったりなどで、制作費が膨れ上がってしまったのです。
さらに、ゲームは15作ものシリーズを持つ大ヒット作でしたが、映画は原作の世界観を十分に表現できていませんでした。
制作費は1億3700万ドルにも上ったものの、興行収入は8513万ドルにとどまり、アメリカや日本で早々に上映が打ち切られる結果を残しています。
ビブリア古書堂の事件手帖
ビブリア古書堂の事件手帖は、原作と大きく異なる設定によって失敗しました。
ドラマでは、主人公の外見・キャラクターの性格・主人公の家族構成などが原作とは大きく変えられてしまい、原作ファンの反発を招いたのです。
原作は2011年から刊行されており、累計700万部を売り上げるベストセラーでした。
2013年にドラマ化されましたが、原作の魅力を活かせなかったことで、視聴者の支持を得られなかったのです。
原作の人気に比べてドラマの評価は低く、期待を裏切られたファンからの批判が多く寄せられました。
魔法先生ネギま!
引用:ネギま!?
『魔法先生ネギま!』は、週刊少年マガジンで連載された大ヒット漫画です。
シリーズ累計発行部数は2600万部に達する人気漫画ですが、メディアミックスでは成功と失敗に終わっています。
今まで実施してきたメディアミックスは以下の通りです。
- CD
- テレビアニメ
- 映画
- テレビドラマ
- 舞台
- パチンコ など
CDやパチンコなどは、原作の声優やキャラクターの人気を活かしてヒットしました。
特にCDはアニメ化前から発売され、声優ブームの先駆けともされています。
一方、テレビアニメや映画は、原作とは異なる展開や設定によって原作ファンの反感を買いました。
メインヒロインが火葬されるなど、原作の世界観を壊すような内容が多くあったのです。
原作のファン層を無視したメディアミックスは、作品の評価を下げることになりました。
メディアミックスのメリット3つ
メディアミックスには、3つメリットがあります。
- 幅広いターゲットに訴求できる
- 広告に接触する回数が増える
- 各メディアの弱点を補える
それぞれ詳しく解説します。
①幅広いターゲットに訴求できる
メディアミックスのメリットは、幅広いターゲットに訴求でき、ターゲットに応じて最適なメディアを選べることです。
例えば、テレビやラジオは、広く一般的な層にリーチできます。
年齢層 | 最適なメディア | 組み合わせ例 |
若年層 | SNS | インターネットメディア×アナログメディア |
中高年、ビジネス層 | 新聞 | アナログメディア×インターネットメディア |
シニア世代 | 雑誌 | デジタルメディア×ニッチメディア |
インターネットやSNSは、若い世代や特定の趣味や嗜好を持つ層にリーチが可能です。
雑誌や新聞は、シニア世代に最適でしょう。
メディアミックスをするときは、ターゲット層の生活スタイルにあわせて訴求することが重要です。
1つのメディアだけではなく、複数のメディアを効果的に組み合わせることで、リーチ率や認知度を高められます。
②広告に接触する回数が増える
広告に複数回触れる機会を増やし、ユーザーの記憶に残りやすくできることもメディアミックスのメリットです。
異なるメディアを通じて同じ広告に繰り返し接触すると、商品やサービスの認知度が向上します。
例をあげるなら、電車のつり革広告で目にした後にインターネットやSNSで同じ広告を見るなどです。
他にも、新聞で読んだ広告がタクシー内のデジタルサイネージやラジオで流れる、SNSで見た広告がテレビCMで流れる、などもあげられます。
広告は、一度見たぐらいでは長く覚えていられません。
複数のメディアを通じて何度も広告に載っている商品・サービスを目にして、初めて深く印象に残り、認知度も高まるのです。
そして記憶に残った商品やサービスは、購入や利用を検討する際に前向きな影響を与える可能性が高まります。
広告に接触する回数を増やして印象付けて、商品・サービスの購入・利用を促せるのがメディアミックスの強力な効果です。
③各メディアの弱点を補える
組み合わせる各メディアで弱点を補える点もメリットです。
例えばテレビCMの場合、詳細な情報を伝えにくいというデメリットがあるものの、インパクトは強く残せます。
新聞は多くの情報を発信できますが、インパクトに欠けるのがデメリットです。
テレビCMと新聞広告を組み合わせれば、それぞれのデメリットを打ち消せます。
各メディアの長所と短所を考慮して、理想的な組み合わせを検討しましょう。
メディアミックスのデメリット
メディアミックスは、出稿する費用が高くなる傾向にあります。
メディアミックスとは、さまざまなメディアを使って商品やサービスを訴求する広告手法です。
使うメディアが多いほど、多くの費用が必要になってしまいます。
メディアミックスを利用する場合は、どのようなメディアがターゲットや目的に合っているかをよく考えて、効率的に広告効果を高めることが大切です。
メディアミックスで成功する広告戦略のポイント6つ
メディアミックスは魅力的な手法ですが、やみくもにメディアを組み合わせても十分な効果を得られません。
メディアミックスを取り入れる際は、以下の点に注意する必要があります。
- メディアの特性を理解する
- 訴求ポイントを明確にする
- 各メディアの担当者間で連携する
- キャラクター設定を原作通りにする
- 最終目標から逆算して戦略を立てる
- ターゲットのデータを取得・分析する
注意点を詳しく見ていきましょう。
メディアの特性を理解する
さまざまなメディアを使って商品やサービスをPRするのがメディアミックスですが、単にメディアをたくさん使うだけでは効果が得られません。
メディアにはそれぞれ強みと弱みがあります。
各メディアの特性をしっかり押さえておきましょう。
メディア | メリット | デメリット |
インターネットメディア |
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ニッチメディア |
|
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デジタルメディア |
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アナログメディア |
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さらに、効果的なメディアの組み合わせに必要なのは、ターゲットの動きを考えることです。
- 興味を引く
- 商品・サービスの概要を知ってもらう
- 購入・契約を検討してもらう
ターゲットに訴求するステップに応じて、最適なメディアで情報を提示しましょう。
訴求ポイントを明確にする
メディアミックスでは、同じ内容の広告で何度もターゲットに訴求をおこないます。
訴求ポイントをしっかりかためてから、組み合わせるメディアを決めましょう。
例えば、認知度をあげたいなら幅広い層に訴求できるテレビやラジオが向いています。
新商品やサービスをPRしたいなら、テレビや拡散力のあるSNSが最適です。
メディアをどう組み合わせるかは、伝えたいことによって変わります。
まずは商品・サービスの特徴をピックアップしてみましょう。
訴求ポイントの見直しに関しては「集客できるチラシ広告とは?Web集客との違いと新たなチラシ戦略」を確認してください。
各メディアの担当者間で連携する
メディアミックスの戦略では、メディア同士で連携するための工夫が大事です。
FINAL FANTASYの映画化は、ゲームと映画の制作チームが連携していなかったことがひとつの原因となり、失敗しました。
逆に『ちはやふる』の映画化は、脚本づくりから原作者と連携が取れていたため、原作ファンも満足する作品になりました。
小説や漫画などのコンテンツをメディアミックスするときには、原作ファンの気持ちを考えることが重要です。
原作ファンの期待を裏切るような展開にしてはいけません。
商品やサービスの世界観や価値観を各メディアで共有し、一貫したメッセージを伝えることが大切です。
キャラクター設定を原作通りにする
メディアミックスで成功するためには、原作のキャラクター設定を尊重して忠実に再現することが必要です。
原作のキャラクター設定は、ファンの期待や愛着を形成しています。
原作と異なるキャラクター設定をすると原作ファンの不満が広がり、メディアミックス戦略をおこなっても効果が出ず、失敗に終わってしまうかもしれません。
原作のキャラクター設定を原作のままにしてメディアミックス戦略を打つほうが、効果が期待できます。
最終目標から逆算して戦略を立てる
メディアミックスを取り入れるときは「商品・サービスを購入・利用してもらう」「商品・サービスの認知度をあげる」といった最終目標から逆算して戦略を立てることが重要です。
まず、ターゲットが商品やサービスを購入・利用するまでの心理や行動を予測します。
具体的には、ターゲットがよく見るメディア・見た後に起こしそうな行動の内容とタイミングなどです。
ターゲットの心理や行動を予測したうえで、ターゲットに届きやすく、かつ魅力的に見えるメディアを選びます。
例えば、商品やサービスの存在を知ってもらう段階では、目を引く画像や音楽が載せられるようなメディアを選ぶとよいでしょう。
商品やサービスの内容を理解してもらう段階では、実際の使い方がわかりやすかったりイメージがしやすかったりするようなメディアを選ぶのがベターです。
ターゲットのニーズと商品やサービスを提供する企業のメッセージとが離れすぎないよう、メディアを適切に組み合わせることが大切です。
ターゲットのデータを取得・分析する
ターゲットのデータを取得して分析することも、メディアミックスを取り入れる際には必要です。
商品やサービスの購入に関心があるかもしれない人々の属性や行動、嗜好などの情報を取得・分析することで、広告の効果を最大化できます。
ターゲットのことがわかれば、ターゲットに合わせて最適なメディアを選択することが可能です。
また、ターゲットの反応や効果測定をおこない、広告施策の改善や最適化もできます。
事例を参考にメディアミックスを成功させよう!
メディアミックスには、大きく分けて4つの媒体があります。
- インターネットメディア
- ニッチメディア
- デジタルメディア
- アナログメディア
インターネットメディアとは、WebサイトやSNSのことです。
ニッチメディアは情報誌やフリーペーパー、デジタルメディアはテレビやラジオが該当します。
アナログメディアは、新聞や雑誌などの紙媒体です。
メディアミックスを取り入れる際は、以下の6点に注意しましょう。
- メディアの特性を理解する
- 訴求ポイントを明確にする
- 各メディアの担当者間で連携する
- キャラクター設定を原作通りにする
- 最終目標から逆算して戦略を立てる
- ターゲットのデータを取得・分析する
ターゲットに合わせて、最適なメディアを選択することが重要です。
メディアをうまく組み合わせて、3つのメリットを享受しましょう。
- 幅広いターゲットに訴求できる
- 広告に接触する回数が増える
- 各メディアの弱点を補える
なお弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
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