広告の料金相場を媒体別に解説！予算の決め方3選も紹介

広告戦略を成功させるためには、媒体ごとの特徴や料金相場を正しく理解し、自社の目的に合った選択をすることが欠かせません。

本記事では、新聞やテレビ、折込チラシなどのオフライン広告からオンライン広告まで、主要な広告媒体のポイントを整理し、料金相場を解説します。

広告は単なるコストではなく、適切な設計によって高い費用対効果を生み出す重要な投資です。

自社のターゲットや戦略に最適な広告媒体を見極め、効果的に活用することが重要です。

ぜひ最後まで読んで、今後の広告運用に役立ててください。

また弊社では、通販事業で紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の料金相場」を紹介しています。

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オフライン広告10種類の料金相場

オフライン広告の相場として、下記の10種類の紙媒体の広告の費用相場を解説します。

• 新聞広告
• 雑誌広告
• ラジオ広告
• テレビ広告
• フリーペーパー
• 折込チラシ
• 中吊り広告
• 看板広告
• デジタルサイネージ広告
• 同封・同梱広告

広告媒体を選ぶ目安にしてください。

新聞広告

新聞は社会的信頼度が高いメディアであり、商品や企業に対する信頼を獲得した場合に有効です。

その分、広告掲載料は比較的高いといえるでしょう。

年々読者は減少していますが、高齢者層へのアプローチに優れている点が特徴です。

各新聞の料金は、以下の通りです。

参考：広告ダイレクト

掲載地域や夕刊・朝刊、また掲載サイズによって料金は大きく異なるため、詳しくは各Webサイトをご参照ください。

新聞広告については、下記の記事もぜひご覧ください。

新聞広告は通販に効果的！成果をあげる5つのコツとは？

雑誌広告

雑誌の読者も年々減少の傾向にありますが、ターゲットの趣味嗜好・年齢層に合わせて広告を出せるため、反響率は期待できる媒体です。

新聞と同様、社会的信頼も得やすい媒体でしょう。

雑誌も新聞同様に、種類や地域によって金額が異なります。

検討される方は、以下の金額を参照にしてください。

参照：雑誌広告ドットコム

広告の商品が化粧品などの場合は女性誌を、商品が食品の場合は料理誌を、など目的に合わせて雑誌の種類を選ぶと効果的です。

ただし、地域や掲載サイズにより金額が異なるため、都度確認しましょう。

雑誌広告については、下記の記事もご参照ください。

雑誌広告は効果的？3つのメリットと2つのデメリットを紹介

ラジオ広告

ラジオCMの広告費用は、大きく分けて広告配信料と広告制作費の2つが必要です。

スポットCMと呼ばれる単発配信タイプなら、20秒程度のCMを2万円から流すことが可能で、メジャー局では1回あたり4〜6万円前後が目安となります。

一方、タイムCMは3か月単位などで契約し、20秒10万円から高いものでは200万円以上にも達するため、番組や放送局の人気度に応じたコストが発生します。

加えて、CMの内容を制作する広告制作費も考慮しなければなりません。生放送を利用する簡易的な制作なら5万円〜、収録タイプは15万〜50万円程度が相場です。

ナレーションやBGM、声優・パーソナリティの出演料などで価格は変動し、依頼先の制作会社によっても異なる点に注意が必要です。

テレビ広告

テレビCMの制作費は、提供する内容や撮影規模によって大きく異なります。

例えば、写真をスライドショーのように切り替えるだけの静止画広告なら30万～100万円程度と比較的低コストで作成可能です。

一方、アニメーションを加えた簡易動画広告は50万～120万円ほどかかり、スタジオ撮影を行う本格的な映像制作になると300万～600万円程度にアップします。

また、有名タレントを起用し、ロケやエキストラ、オリジナルBGMなどを組み合わせると、出演料を含め500万円以上から数千万円に達することも珍しくありません。

加えて、テレビCMには制作費だけでなく放送料金も大きく影響します。

放送枠には、特定番組のスポンサーになる「タイムCM」と、テレビ局側が指定する時間帯に流れる「スポットCM」があり、特にスポットCMの場合は、購入する放送パターンや時間帯、放送局やCMの長さ、放送の時期によって広告費が変動します。

19時～22時のゴールデンタイムやキー局への出稿は費用が高く、地方局や深夜帯などは比較的安価です。

需要期と閑散期でも価格差が生じるため、放送タイミングもしっかり検討する必要があります。

テレビ広告の費用については、下記記事も参考にしてください。

テレビ広告の費用はどれくらい？制作費と放送料金の目安を解説

フリーペーパー

フリーペーパーは、無料で配られる雑誌のことです。
新聞や雑誌に比べてかかるコストが低く、低予算で広告を出せます。

またグルメや美容など、趣味嗜好によって雑誌の目的が分かれているため、ターゲティングもしやすい媒体です。

参考：タウンニュース｜掲載料金表
参考：雑誌広告ドットコム
参考：メトロガイド｜媒体資料

新聞や雑誌に比べ低価格といっても、掲載のフリーペーパーによっては高額となる場合もあります。

掲載の際は各フリーペーパーまで問い合わせ、確認しましょう。

フリーペーパーへの掲載を検討している方は、下記の記事も参考にしてください。

フリーペーパーに広告を載せたい人必見！みられるデザインとは

折込チラシ

折込チラシは、各新聞にチラシを折り込んで配布する方法です。

1枚から計算が可能で、地域性が強く、地域に向けたターゲティングがしやすい媒体といえるでしょう。

料金については、以下を参考にしてください。

参考：マストチラシ.com

折込チラシを利用する際の注意点としては、サイズや紙の種類により料金が異なる場合があります。

また一部地域では、販売店ごとに別途手数料がかかるケースもあるので注意が必要です。

反面、発行枚数が多い時は割引となる場合があります。

委託する業者によっても料金が異なるため、予算を確認する場合は各業者へ問い合わせてください。

また、折込チラシについては、下記記事もご覧ください。

折込チラシの料金相場は？五大紙・有名ブロック紙の料金や配布以外の費用も解説

中吊り広告

中吊り広告は電車内に掲載される広告で、不特定多数の人に触れることが可能な媒体です。

選ぶ電車により地域も限定でき、ターゲティングにも効果があります。

以下は、中吊り広告の料金です。

参考：電車広告.com

広告を出稿する電車によって料金とプランが異なります。

日数によっても料金が異なるため、掲載した日数も踏まえて検討しましょう。

中吊り広告については、下記も参考にしてください。

中吊り広告特有のデザインを理解して効果的な広告を！

看板広告

看板広告は、通行人やドライバーなど多くの人の目に留まりやすく、ブランド認知や店舗誘導に効果的なプロモーション手段です。

目的や設置場所によって選べる種類はさまざまで、屋上看板や壁面看板といった大規模なものから、電柱広告のように地域密着型のものまで多岐にわたります。

一般的には大都市や人の往来が激しい場所ほど費用が高額になりがちですが、ターゲットや目的に合致すれば効果は十分に期待できます。

費用相場は広告のサイズや設置方法、照明の有無などによっても変動するため、事前に見積もりを取り、費用対効果をしっかりと検討することが大切です。

以下では、代表的な6種類の看板広告の特徴と費用目安をまとめました。

自社の宣伝目的や予算に合わせて、もっとも効果的な看板広告を選びましょう。

看板広告とは何？種類や活用する上でのメリットや注意点を解説

デジタルサイネージ広告

デジタルサイネージ広告の掲載料金は、設置場所や通行量、視認性などによって大きく変動します。

例えば、電車車両内に掲示される「トレインチャンネル」や「Tokyo Metro Vision」などは、主要路線全線セットで1週間あたり数百万円ほどです。

また、駅構内のサイネージは、新宿駅や渋谷駅で1週間十数万～百万円近くと幅があります。

さらに、渋谷スクランブル交差点など繁華街の大型ビジョンでは、1週間の出稿で数十万～数百万円ほどが一般的です。

そのほか、店内ビジョンやタクシービジョンといった新しい枠も増加傾向にあり、利用客やターゲット層に合わせた訴求が可能です。

一方、制作費は静止画であれば30万～100万円、簡易動画で50万～120万円、本格的なスタジオ撮影は300万～600万円とコンテンツの内容や制作手法で大きな違いがあります。

有名タレントを起用すると出演料が高額になるため、費用対効果を見極めながら検討することが重要です。

デジタルサイネージ広告については、下記も参考にしてください。

デジタルサイネージ広告の料金について種類別に内訳を解説

同封・同梱広告

同封・同梱広告とは、他社または自社の資料や商品に自社のチラシなどを同時に封入・同梱する形で実施する広告手法です。

配送コストを抑えながら確実に相手の手元に届けられるため、ターゲットへの到達率が高いのが魅力といえます。

各通販会社の商品の発送時にカタログやチラシを同送する「同梱広告」であれば、A4チラシ1枚につき封入費は5〜25円ほどです。

一方、他社のカタログや小冊子などにチラシを同封する「同封広告」では、封入費は5〜15円程度が費用相場です。

これらの封入費に加えて、チラシ本体の制作費（デザイン料・印刷費など）も必要となるため、実際の費用は送付枚数やデザインによって変動します。

同封・同梱広告については、下記の記事に詳しくまとめているのでご参照ください。

同封広告とは？費用やレスポンス率から成功事例まで徹底解説

同梱広告とは？媒体の種類や効果を上げる4つのポイントを解説

オンライン広告5種類の料金相場

インターネットを通じて情報を収集する人が増えたことにより、オンライン広告が広告市場の主流になりつつあります。

ここでは、下記のオンライン広告の費用相場について解説します。

• リスティング広告
• ディスプレイ広告
• 動画広告
• SNS広告
• アフィリエイト広告

それぞれ確認しましょう。

なお、Web広告については下記でまとめているので、あわせて参考にしてください。

Webメディア広告とは？広告の種類から運用時のポイントまで解説

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索サイト上で、ユーザーが入力したキーワードに連動して表示されるテキスト広告のことです。

ユーザーの検索意図に合わせて広告を表示できるため、高いコンバージョンが期待できます。

費用はクリック課金型が中心で、1クリックあたり1円～数百円程度が相場です。

具体的な金額は、設定するキーワードの人気度や競合状況、入札額や品質スコアなどよる広告ランクによって変動します。

例えば、競合が少なく検索ボリュームが低いキーワードなら1クリック10円以下になることもありますが、人気の高いキーワードでは数百円を超えることも珍しくありません。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上に表示されるバナーや動画形式のオンライン広告のことで、ネットユーザーに視覚的インパクトを与えやすいのが特徴です。

代表的な配信サービスとして「Googleディスプレイネットワーク」や「Yahoo!ディスプレイ広告」があり、興味・関心や行動履歴をもとに広告を表示するリターゲティングの活用も盛んです。

費用は主にクリック課金かインプレッション課金で算出され、クリック課金なら1クリック数十円～数百円程度、インプレッション課金なら1,000回表示あたり数百円～数千円ほどが相場とされています。

広告のフォーマットや出稿メディア、ターゲット設定の範囲などによって実際の料金は変動し、競合の多い業界や人気の高い枠ほどコストが高くなる傾向があります。

動画広告

動画広告とは、インターネットやSNSなどのプラットフォームで動画を通じて商品やサービスをPRする広告のことです。

視覚と聴覚の両方に訴求でき、ユーザーの記憶に残りやすい点が大きな特徴といえます。

費用の算出方法は配信先や配信方式によって異なり、代表的なものとしては、CPV（1回の視聴あたり課金）を採用している場合は1視聴あたり数円～数十円が相場です。

一方、CPM（1,000回の再生・表示あたり課金）をベースにしている場合は、1,000回あたり数百円～数千円ほどが目安になります。

SNS広告

SNS広告とは、FacebookやInstagram、X（旧Twitter）・LINE・TikTokなどのSNSプラットフォーム上に表示される広告のことです。

多くの場合、ユーザーの興味関心や行動データをもとにターゲティングを行うため、狙った層に効果的にアピールできる点が特徴です。

費用は主にCPC（クリック課金）やCPM（インプレッション課金）で設定されるケースが多く、CPCなら1クリック数十円～数百円、CPMなら1,000回表示あたり数百円～数千円が相場とされています。

また、動画広告を中心に配信する場合は、CPV（1回の再生あたり課金）や視聴率に基づく指標が導入されることもあります。

SNS広告については、下記記事も参考にしてください。

ソーシャルメディア広告とは？6大広告の特徴や成功事例を解説

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、ウェブサイト運営者やブロガー、インフルエンサーといったアフィリエイターが、企業の商品やサービスを紹介し、その紹介を経由して成果（購入や会員登録など）が発生した場合に報酬を支払う仕組みの広告手法です。

広告主は成果があった分だけ費用を負担する「成果報酬型」が中心となるため、広告費の無駄を抑えやすいのが特徴といえます。

報酬は1件の購入ごと、あるいは登録1件ごとに数百円～数千円や、売上金額の5％～50％など、商品・サービス内容や契約形態によって幅広く設定可能です。

また、アフィリエイト広告を始めるには、ASP（アフィリエイト・サービス・プロバイダ）への登録が一般的で、初期費用や月額費が数万円程度かかるケースがあります。

適正な広告料金（予算）の決め方3選

広告にかける予算の算出方法には、下記の3つがあります。

• 目標の売上高から算出
• 損益分岐点から算出
• LTV（ライフタイムバリュー）から算出

広告を成果につなげるためには、適切な予算を設定することが重要です。

目標の売上高から算出

目標の売上高から予算を決定する方法は、経営にとって無理なく予算を算出できます。

例えば、「目標売上の〇％を広告の予算にする」というように決定します。

毎月の全体の売上が100万円見込める場合で、広告費を10％使用すると決定した場合、広告にあてる予算は10万円です。

計算方法がシンプルなため、利用しやすい計算方法といえるでしょう。

しかし、売上が目標金額に届かなかった月や利益率の低い商品ばかり売れた場合、期待した純利益に届かないケースもあります。

期待していた効果が出なかった場合は、媒体や地域を変更するなどし、決まった予算の中で効果の高い広告を探しましょう。

損益分岐点から算出

損益分岐点から広告費を算出する方法は、広告投資による損失を防ぎ、最低限必要な売上を確保するための実践的な計算手法です。

損益分岐点とは、売上高と費用が一致し、利益がゼロとなる水準を指します。

このポイントをもとに広告費用を決定することで、過剰な支出を抑えつつ、収益性の確保が可能です。

まず、損益分岐点を計算するには、販売価格や原価、販売コストなどの固定費・変動費を把握する必要があります。

例えば、商品1個の価格が6万円で、その原価と販売コストが合計3万円の場合、損益分岐点は3万円です。

この3万円を超える売上から初めて利益が発生します。

広告費を損益分岐点から決める場合、損益分岐点額を参考に、目標とする利益を含めた売上予測を立てると良いでしょう。

LTV（ライフタイムバリュー）から算出

LTVとは「Life time value」の頭文字をとった言葉で、顧客が企業に生涯を通じ出てもたらす利益をいいます。

LTVを算出することで、適切な広告費の決定が可能です。

LTVの計算には、以下のような３つの方法があります。

1. （売上高-売上の原価）÷購入者の総数
2. 平均的な購買単価×平均的な購買頻度
3. 平均的な購買単価×平均的な購買の頻度×継続している購買の期間

以下の条件で、3番の計算方法でLTVを計算してみましょう。

• 平均的な購買単価：5,000円
• 購買の頻度：月1回
• 継続している購買の期間：8ヶ月

上記の場合、計算式は「5,000×1×8」となり、LTVは4万円です。

算出したLTVから一人あたりの顧客でどれくらいの利益を出したいかを計算し、広告費用を決定しましょう。

LTVなどの指標について詳しくは、こちらの記事でも解説しているので、あわせてご参照ください。

単品通販の事例を交えて成功するビジネスモデルを解説！

媒体ごとの広告料金を把握し予算と目標に合った運用をしよう

本記事では、新聞やテレビなどのオフライン広告から、リスティング広告やSNS広告といったオンライン広告まで、各媒体の料金相場と特徴を解説しました。

また、目標売上や損益分岐点、LTVをもとにした広告予算の適正な決め方も紹介しました。

広告戦略を検討する際には、自社のターゲットや目的に合った媒体選びを行い、費用対効果を最大化しましょう。

さらに、媒体や予算の見直しを定期的に行い、時代や市場の変化に対応する柔軟性を持つことが重要です。

効率的な広告運用を行い、事業成長につなげてください。

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