「イベントのチラシを配布してもなかなか集客できない」
「イベントの集客を成功させるチラシのデザインってどう考えればいいのだろう?」
イベント集客のためにチラシを出してもうまくいかない、デザインが考えられないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
イベントのチラシで集客するには、デザインが非常に重要です。
デザインの良し悪しで、集客に差が出るといっても過言ではありません。
本記事では、チラシでイベントの集客を成功させるためポイントを解説します。
チラシを配布しても、なかなか集客につなげられず悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
イベントのチラシを作成する際のポイント3つ
イベントのチラシで集客するためには、特に以下3つを押さえておくべきです。
- ターゲットを明確にする
- 参加するメリットを伝える
- 情報を整理する
上記3つを頭に入れたうえでイベントのチラシをデザインできれば、集客が成功する可能性が高まります。
ひとつずつ例をあげながら解説します。
ターゲットを明確にする
イベント集客のためのチラシをデザインする前に大切なのは、ターゲットと作る目的を明確にしておくことです。
例えば、住宅リフォームの相談会チラシをデザインするとします。
住宅リフォームをおこなっている会社の業務内容は、キッチン・トイレ・浴室・リビングなど幅広いことが多いです。
チラシを作るとなると、幅広いリフォームに対応できることをアピールするため、業務内容をすべて載せたいと考えてしまうでしょう。
しかし業務内容を載せるだけでは、会社の魅力や強みは伝わりません。
住宅リフォームの相談会チラシであれば、ターゲットは住宅リフォームを考えている人です。
住宅リフォームを考えている人に向けて認知度をあげるならDIYが体験できるイベントの告知広告にする。
リフォーム需要を高めたいならリフォーム相談会の案内広告にするなど、目的をしっかり決めましょう。
ターゲットや目的を絞り込むと、顧客が持っている不安やニーズについて考えやすくなります。
ターゲットや目的がわかると、自然にチラシのコンセプトが見えてくるため、デザインに頭を悩ませることも減るでしょう。
イベントに参加するメリットを伝える
イベントに参加すると得られるメリットを明確に伝えることは大切です。
例えば、以下のようにメリットをしっかりデザインに盛り込みましょう。
- 住宅リフォームの相談会に来たお子様にお菓子をプレゼント!
- イベント会場で●●を注文したら割引券プレゼント!
イラストや写真でメリットを表現できるのであれば、文字のまわりに装飾すると参加意欲が高まります。
人間は、得られるメリットが大きいほど欲が高まるものです。
イベントの参加意欲を高めるようなデザインにすることは、イベントの集客効果につながります。
なお、チラシを使って集客するうえで大切なことは「効果的に集客!売れるチラシの作り方とは?」でも詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
情報を整理する
イベントのチラシに載せる情報に優先順位をつけて整理することも、集客するうえで欠かせません。
チラシを作成していると、載せたい情報が次々と出てくるものです。
しかし、情報が多すぎると逆に何を伝えたいチラシなのかがわかりにくくなり、チラシを見た人に情報を正しく伝えられません。
イベントのチラシに必要な情報は、主に以下です。
- タイトル
- 導入文
- ターゲット
- 特典
- 講師プロフィール
- 写真
- イベントの概要
イベント概要や日時はもちろん、申し込み方法や連絡先などの詳細がないと、チラシを見ても「イベントに行ってみよう」とはなりません。
また、詳細があったとしても、チラシを見た人の興味を引くようなイベント名やキャッチコピーも必須です。
イベントのチラシを作る際は、載せる情報を整理したうえで進めましょう。
イベントのチラシで考えるべき7つの内容
イベントのチラシには、載せるべき項目があります。
内容は以下の7つです。
- タイトル
- 導入文
- ターゲット
- 特典
- 講師プロフィール
- 写真
- イベントの概要
イベントに興味を持ってもらうだけなく、誰が見てもイベントの内容がわかるようなチラシにしないと、集客は見込めません。
デザインを考えるときは、必須項目のこともあわせて考える必要があります。
①タイトル
イベントのチラシを見たとき、最初に目に入るのはタイトルです。
一目でイベントの内容がわかるようなタイトルを考える必要があります。
具体例としては以下です。
- ○月●日(△)・●日(△)住宅リフォーム相談会を開催!一級建築士とじっくり話せる2日間!
- ○月●日(△)今年こそ手作りチョコに挑戦!お菓子づくり教室開催!未経験OKです!講師は○○でおなじみの〇〇さん!
開催日時は参加者の判断に大きく影響するため、タイトルに含めるか、タイトルと同等に目立たせると効果的です。
さらに、イベントの内容や参加予定者も、参加を決める際の重要な要素となります。
興味を引くようなタイトルやキャッチコピーの作り方については「売れるキャッチコピーでインパクトのあるチラシを作る3つの方法」の記事も参考にしてください。
②導入文
導入文には、イベントを開催する理由や思いを簡潔に書きましょう。
例えば、具体例に挙げたお菓子作り教室なら『初心者でもかわいくて美味しいチョコレートを作れるため、バレンタインのプレゼントを通じてお菓子作りの楽しさを知ってほしい』という思いが、イベント開催をする理由です。
主催者の気持ちやイベントの目的がチラシから伝わることは、参加者の動機付けになります。
③ターゲット
イベントの対象となる参加者はどのような人なのか、参加者に提供したい内容は何かを明確にしましょう。
例えば、お菓子作り教室のターゲットとしては次のような人々が考えられます。
- お菓子作りは初めてだけど、バレンタインには手作りのチョコを贈りたい方
- 料理が苦手な方
- お菓子作りに興味がある方
ターゲット層の関心やニーズに応じた情報を提供できれば参加意欲が高まり、効果的なメッセージが伝わりやすくなります。
④特典
イベントに申し込む・参加するうえで特典が付く場合は、必ず記載しましょう。
例えば『簡単に作れる特製お菓子レシピ集をプレゼント!』や『●●で使える10%割引券配布!』など具体的な特典内容を伝えると、参加意欲を高められます。
特典がない場合、何も記載しないのはNGです。
イベントに参加すると得られるメリットや体験価値を明確に伝えましょう。
⑤講師プロフィール
学習塾や料理教室など、講師がいて参加者に直接教えるようなイベントでは、できるだけ講師の顔写真を掲載しましょう。
明るい表情の写真を選ぶことで、講師の好感度がアップします。
さらに、プロフィールの項目や紹介文も参加者に親しみやすい内容にしましょう。
参加者が講師に親しみを感じれば、参加へのハードルや緊張感が軽減され、イベントの集客にもつながります。
⑥写真
イベントの様子が写っている写真も、可能であれば載せましょう。
以前に開催したことがあるイベントであれば、開催時の写真を載せるのがおすすめです。
写真があれば、参加したときのイメージを抱きやすくなります。
写真がない場合は、使用料無料のフリー素材サイトからダウンロードをして使う方法もあります。
フリー素材サイトはデザイナーがよく使用しているPhotoACや、クオリティが高い綺麗な写真を提供しているUnsplashなどがおすすめです。
⑦イベントの概要
イベントのチラシの最後には、イベントの概要を記載します。
最低でも控えておくべき項目は以下の通りです。
- 日程
- 場所
- アクセス案内(必要に応じて駐車場なども記載)
- 参加費用(税込か税別も記載)
- 申し込み方法と連絡先
- 主催者情報
以下の項目は、イベントの内容によって記載する項目です。
- 対象年齢
- タイムスケジュール
- 会場内マップ
- 当日の持ちもの
タイトルなどで記載した内容であっても、改めて記載するようにしましょう。
イベントのチラシのデザインで参考にしたいテンプレート10選
思い描いている色や雰囲気など、チラシのイメージを言葉で伝えるのは難しいものです。
イメージが思い浮かばず悩んだときや、デザイナーにうまく伝えられないときは、イベント向けのチラシのテンプレートを提供しているサイトを利用しましょう。
デザインのネタが多く見つかります。
本章では、チラシのデザインイメージを制作会社に伝えるときに参考にできそうな10個のサイトをご紹介します。
①ラスクル
印刷会社であるラスクルは、無料でチラシデザインがダウンロードできるサイトを運営しています。
住宅リフォーム・美容室・飲食店などを含む28個の業種用テンプレートが用意されており、その数は1000種類以上にものぼります。
業種ごとにテンプレートの検索ができるため、目的に合ったデザインが探しやすいでしょう。
テンプレートの種類としてはコンサートや演奏会、夏や秋のイベント、セミナーや教室などがあります。
②Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestとは、インターネット上で見つけた好きな写真や画像を自分専用のコルクボードにピン留めして、シェアできるサービスです。
自分の好きな世界観やブランドを周囲の人に知ってもらうのを目的としています。
会員登録をすれば、サービスを利用できます。
Googleアカウントを持っていれば、簡単に登録可能です。
写真や画像の調べ方は、まずサイトにログインして検索バーに例えば『学習塾 チラシ』と入れます。
すると、学習塾のチラシの画像が出てきます。
テンプレートではなく実際のチラシが出てきますが、チラシのデザインのイメージを伝える際には非常に役立つでしょう。
③Canva(キャンバ)
Canvaは、ブラウザベースのデザイン作成ツールです。
オーストラリアのスタートアップ企業が提供しています。
さまざまなカテゴリがあり、ポスター・チラシ・イベント向けの3つだけでも1800種類以上あります。
テンプレートを見るだけであれば、会員登録をしなくても閲覧可能です。
④パワポン
パワポンは、アスクル株式会社のネット印刷・パプリが運営するデザインテンプレートサイトです。
用途・シーンから探す、業種・お仕事から探すなどカテゴリから検索のほか、夏・セールなどそのときの人気キーワードでも検索できます。
⑤PIXTA(ピクスタ)
PIXTAは、2005年に設立されたストックフォトサービスです。
イベント、セミナー・講演会、季節のイベントなどカテゴリ別で検索できます。
さらに、毎週日曜日に更新されている先週の人気テンプレートからもテンプレートが見られます。
本社が日本にあるため、日本人モデルや日本の風景など日本人向けの素材を多く掲載しているのが特徴です。
また、写真素材を提供しているサービスでは珍しく、動画素材や音楽素材もあります。
⑥素材の道具箱
素材の道具箱は、富士ゼロックス株式会社が提供するサイトです。
季節のイベント、飲食店や教室向けのフェアやキャンペーンなどで使えそうなテンプレートが豊富にあります。
他にも、企業が提供しているサイトだけあって、ノー残業デーやテレワーク推進など働き方を提言するポスターがあります。
また、コロナウイルスの感染症対策を呼びかけるポスターなどもあり、時代に沿ったテンプレートを揃えているのも魅力です。
⑦マイクロソフトオフィス
日本マイクロソフト株式会社が提供するチラシテンプレートのサイトです。
ショップ・商店街、会社、学校・学生の3つのカテゴリでまとめられており、さらにチラシとポスターでわかれています。
種類が豊富で、用途に合わせて簡単に検索が可能です。
⑧デザインAC
デザインACは、PCやスマートフォンでも使える無料のチラシ作成ツールです。
豊富で多彩なテンプレートから簡単にチラシをデザインできます。
日本人デザイナーによるテンプレートも多くあるため、すぐにオリジナルのチラシが作成可能です。
また、フォントも多数用意されているため、画像の切り抜きや図形の作成など、細部までこだわるデザインにも対応しています。
⑨Visme(ビスメ)
Vismeは、無料で始められるデザイン作成ツールです。
海外製品で日本語対応はしていませんが、個人から大企業まで幅広く利用されています。
インターネットができる環境なら簡単に利用可能できますが、ソフトをダウンロードすればオフラインでもチラシ作成ができます。
印刷物だけでなく、SNS用の動画なども手軽に作成できるのが大きな特徴です。
有料版ではプレミアムテンプレートが利用できたり、ストレージの容量も無料版より多かったりなどメリットもありますが、無料版でも十分利用できます。
⑩Picky-Pics(ピッキーピックス)
Picky-Picsは、無料で利用できるオンラインデザインツールです。
会員登録はFacebookやTwitterのアカウントですぐにでき、チラシ作成もドラッグ&ドロップでできるため、使いやすいツールとなっています。
チラシ以外にも名刺やはがきなども作れるため、コストを気にして大量発注ができない企業にもおすすめです。
イベントのチラシを作成する際の注意点3つ
イベントのチラシを作成する際は、以下の点に気を付ける必要があります。
- 情報を詰め込み過ぎない
- クリエイティブは専任の人に任せる
- 著作権に注意する
- 3分割のレイアウトで作成する
上記のポイントを押さえて、見やすい・わかりやすいイベントチラシを作成しましょう。
情報を詰め込み過ぎない
イベントのチラシをデザインする際、情報を詰め込みすぎてはいけません。
チラシを最初に見るとき、ほとんどの人は紙面全体を見て漠然と全体像を把握しようとするものです。
紙面全体を見て気になる情報があれば、端から端までをしっかり見ます。
視点が『全体』から『ピンポイント』に切り替わるのです。
全体を見てみて情報が多いと、読み手の視点はピンポイントに切り替わることなく終わってしまいます。
また、情報がありすぎると、読み手は情報の多さに疲れて読むのを止めてしまいます。
チラシで伝える情報はできるだけ絞り込み、厳選したアピールポイントを際立たせて、サッと読んだだけで全体を把握できるような内容にするのが大切です。
イベント広告のデザインに重要なポイントについては「イベント集客には紙媒体がおすすめ!目を引く広告を制作するポイント」でも詳しく解説しています。
クリエイティブは専任の人に任せる
クリエイティブの制作は、デザインの知識や経験が豊富な人に任せましょう。
専任のデザイナーが制作することで、仕上がりの品質が保証されます。
色合い・ポイントを押さえた文字や画像の配置など、質が高ければイベントのプロモーション効果が期待できます。
また、チラシには人や物のイラストを入れることもありますが、イラスト部分も専任の人に任せましょう。
イラスト部分の作成を複数人でおこなうと、イラストのテイストがズレてしまいます。
一人ひとりのデザインのスキルやセンスも異なるため、統一感が出ません。
クリエイティブは専任の人に任せることにより、ポイントを押さえながらも魅力的で、かつブランドの一貫性が保たれている高品質なチラシができあがります。
著作権に注意する
イベントのチラシを作成する際には、著作権に十分気を付けましょう。
著作権は、創作者がその創作物に対して持つ権利です。
他人のイラスト・写真・文章などの著作物を無断で使用することは、著作権侵害になります。
チラシを作成する際、インターネット上にある画像やイラストを見ることもありますが、基本的にネット上の画像やイラストには著作権があります。
インターネット上の画像やイラストの向こうには、制作のために時間を費やして撮影をした方や作成した方が存在するのです。
著作権侵害は法的な問題を引き起こすだけでなく、イベントの信頼性や評判にも悪影響を及ぼします。
使用する素材のライセンス確認や許諾取得、自作やフリー素材の利用、適切なクレジット表記など基本的なルールを守りながら作成しましょう。
3分割のレイアウトで作成する
3分割を意識することは、見やすい・わかりやすいチラシを作成するのに非常に役立ちます。
3分割は、デザインにおける基本的な構図技法のひとつです。
上から順に3つに段落分けをして情報をわかりやすくまとめ、見やすいチラシを作ります。
例えば、上段にはタイトルとキャッチコピーと日程を載せます。
中段には、イベント内容がわかる写真やイラストです。
そして下段に説明文・参加費用・申し込み方法・お問い合わせ先などを載せます。
情報の位置を決めて配置すると、視覚的にバランスの取れた魅力的なレイアウトになります。
魅力的なチラシでイベント集客を成功させよう
イベント集客が成功できるかどうかは、いかにチラシのデザイン性を高めるかで決まります。
しかし、デザイン性を高めるとは、単にイベント内容を記載したりおしゃれなデザインにしたりといったことではありません。
デザイン性を高めるには、制作者にイベントの内容や目的を明確に伝え、ターゲットに響きそうなキーワードを入れてもらうが大切です。
制作者はあくまでも制作のみであるため、イベント主催の思いまではわかりません。
主催者側からイベントに対する思いや目的をしっかり伝えることが、チラシでイベント集客を成功させるための近道となります。
主催者自身の思いが込められているデザインであれば、チラシを見た人も興味を持ちます。
さらに情報が明確に記載されていれば、参加を決めるきっかけになるはずです。
主催者の好感度もあがり、結果的に集客へとつなげられるでしょう。
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