企業のリード獲得に欠かせない広告は、新聞や雑誌といった紙媒体をはじめとするオフライン広告と、インターネット上に掲載されるオンライン広告の2種類に分けられます。
それぞれ細かくみると実にさまざまな種類があり、ポイントを押さえて最適な広告を選ぶのが重要です。
本記事では、オフライン・オンラインともに広告の種類をまとめ、広告の選び方や効果的な活用方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、弊社では「年代別のおすすめ媒体一覧表」を公開しています。
詳しく知りたい方はぜひバナーをクリックして、資料をダウンロードしてください。
目次
2種類に大別できる広告の媒体と特徴
広告の種類は、大きく2種類に分けられます。
新聞や雑誌、フリーペーパーなどのオフライン広告と、バナーやSNSなどを活用しインターネット上に掲載されるオンライン広告です。
直接手で触れられる広告か、インターネット上だけで確認できる広告かという違いがあります。
ここでは、オンライン広告とオフライン広告について、それぞれ特徴や違いをみていきましょう。
オンラインとオフラインを融合したOMOに関しては「オンラインとオフラインを融合したOMOとは?世界の事例と共に解説」で詳しく説明しているのでご確認ください。
①紙媒体などのオフライン広告
オフライン広告とは、インターネットを使わない広告で、新聞や雑誌、ラジオやテレビも含まれます。
特定の日時・地域を狙って広告を展開できるため、効果を予測しやすいのが特徴です。
インターネットに比べて、1回の露出で掲載される情報量が限られるため、競争率を抑えられます。
印刷代などの費用はかかりますが、ターゲットに情報をみてもらいやすいのがオフライン広告です。
ただし、オンライン広告のような詳細な効果測定が難しいのがオフライン広告のデメリットです。
オフライン広告のメリット・デメリットをまとめると、下記の通りとなります。
メリット | デメリット |
---|---|
・露出が保証され、効果が予測しやすい ・エリアを限定して発信できる ・知名度や企業イメージがアップする | ・コストがかかる ・厳密な効果測定がしにくい |
「オフラインマーケティングの効果を上げるには?成功のコツと一緒に解説」では、広告を含めたオフライン全般に関するマーケティングについて解説しているので、あわせて参考にしてください。
②インターネット媒体のオンライン広告
インターネットを利用した広告全般を、オンライン広告と呼びます。
不特定多数の人に向けた拡散が得意で、インターネットを使いこなす若年層に向けて発信がしやすいのが特徴です。
パソコン1台で手軽に広告を展開できますが、その手軽さからライバルが多く、効果的に運用するためには知識やスキルが必須となります。
広告効果をあげて成功するためには、綿密な戦略と戦術を必要とされるのがオンライン広告です。
オンライン広告のメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・低予算から始められる ・明確な効果測定ができる ・ターゲットを絞って発信できる | ・運用ノウハウが必要 ・競合企業の広告が多い |
「Webメディア広告とは?広告の種類やおすすめの手法を解説」では、オンライン広告(Web広告)の種類や特徴を解説しているので、あわせてご覧ください。
紙媒体(オフライン)での広告12種類と特徴
オフライン広告の種類は多く、「4大マス広告」といわれる新聞広告・雑誌広告・テレビCM・ラジオCMを含め、下記のような12種類に分類できます。
それぞれの広告の種類によって特徴が異なります。
- 新聞広告(4大マス)
- 雑誌広告(4大マス)
- テレビCM(4大マス)
- ラジオCM(4大マス)
- フリーペーパー(拡販誌、タブロイド紙、タウン誌など)
- 折込チラシ
- ポスティング
- 交通広告
- 屋外広告
- デジタルサイネージ
- カタログ同封・商品同梱
- イベントプロモーション
ここからは、それぞれの広告ごとの特徴を確認しましょう。
新聞広告(4大マス)
新聞の紙面に掲載する広告が、新聞広告です。
記事の下や、記事の間に挟まるように掲載されます。
新聞広告は、しっかりとした審査を受けた広告しか掲載されないため、掲載と同時に社会的信頼も得られる広告です。
また、新聞の読者は50代位の中年層から高齢者層が多いため、年配層に向けたアプローチに適しています。
新聞に掲載されている広告には、高齢者向けの商品である健康食品や健康グッズ・高級寝具などがメインとなります。
それ以外にも、情報感度が高く社会情勢や政治にも関心が高い人が多いことから、書籍類などが目立つのが特徴です。
また、経済的に余裕がある人が多い年代に合わせて、資産運用や投資に関するサービスやセミナーなどの広告も多く掲載されています。
インターネットの普及に伴い、多くの情報が無料で手軽に入手できるようになったため、新聞の発行部数は年々少なくなっているのが近年の傾向です。
しかし、新聞は社会的な信頼度の高いメディアとして長年に渡って発信を続けており、そこに掲載される広告も信頼できると多くの人から認知されています。
今後も貴重な広告媒体として、一定の地位を保ち続けるでしょう。
「新聞広告で話題になった事例9選!SNSで拡散された例も」では、新聞広告の成功例を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
雑誌広告(4大マス)
雑誌をみている時に、有名ブランドの写真や記事のような広告を目にしたことはありませんか?
雑誌広告は、ファッションやインテリアなど、趣味嗜好に分類されて制作されているものが多く、ターゲティングがしやすいのが特徴です。
雑誌の専門性が高ければその分ターゲットも絞られ、読者のニーズに合わせた広告を出稿しやすくなります。
雑誌広告では、ブランディング向上のためのイメージ広告だけでなく、クーポンなどを用いたキャンペーンや、販売に直接つなげるダイレクトマーケティングの媒体として活用されることも多いです。
また、保管もされやすいので、他の紙媒体と比べ長期間の効果が期待できます。
「雑誌広告の種類は?サイズや掲載までの流れを紹介!」では、雑誌広告について詳しく解説しています。
テレビCM(4大マス)
テレビCMとは、番組中や番組と番組の間に放送される動画広告のことです。
テレビは日常生活で毎日視聴している方が多く、CM発信にもしっかりした審査があることから、高い信頼性があります。
テレビCMには、番組のスポンサーとして提供するタイムCM、時間帯の枠に提供するスポットCMの2つのパターンがあります。
タイムCMは、スポンサーをしている番組の人気や制作した映像によって企業や商品の認知を広め、ブランディングを高めるのにぴったりです。
スポットCMは、枠に空きがあれば短時間で発信できる特徴を活かして、タイムリーな企画や期間限定のお知らせとして活用されるケースが多いです。
テレビを使った広告としては、通常のCM以外にもテレビショッピングなどでよく用いられるインフォマーシャルや、番組と番組の間に放送される数分間のミニ番組があります。
近年ではWeb広告がシェアを広げていますが、テレビCMは未だに強い影響力を持っている広告です。
テレビ広告の効果については「テレビ広告の効果・メリットは?効果を最大化するポイントも解説」にまとめているので、あわせて参考にしてください。
ラジオ(4大マス)
ラジオは、車の運転や家事・作業などをしながら、いつもの番組を聴いているリスナーが多いのが特徴です。
そのため、ラジオCMは何度も聴いてもらって、リスナーに刷り込む効果を狙うのに適しているといえるでしょう。
「引っ越しするなら〇〇社」「中古車を買うなら〇〇社」といったように覚えてもらうと、サービスが必要となったときに頭に浮かんで連絡してもらえるようになります。
ラジオのリスナー層は時間帯によって異なるので、商品やサービスに放送する時間帯を合わせる必要があります。
フリーペーパー(拡販誌・タブロイド紙・タウン誌など)
フリーペーパーは、地域密着性が高い紙媒体です。
特定の地域の住民や企業に向け、ターゲットを絞って広告を展開したい場合に最適です。
また、無料配布されているため、雑誌より不特定多数の人にみてもらえます。
割引きクーポンなども掲載でき、販売促進から購買促進までつなげられます。
フリーペーパーの広告費は、自前で折込チラシやポスティングをする場合と比べて比較的安価なので、広告予算が限られている店舗や中小企業でも利用しやすいでしょう。
地域密着で事業を展開している店舗やサービスなどが、住民やそこで働く人向けの宣伝媒体として適しています。
フリーペーパー広告のデザインについては「フリーペーパーに広告を載せたい人必見!みられるデザインとは」で解説しています。
折込チラシ
新聞と一緒に投函される折込チラシ。
フリーペーパーと同じく、特定地域に向けたターゲティングがしやすいです。
また、新聞に折込まれていることで信頼性もあります。
家に持ち帰ってからじっくりみてもらえるため、主婦層やシニア層に非常に効果的な広告手法です。
新聞や雑誌に比べてデザインの制約が少なく、自由度の高い広告を制作できるでしょう。
ただし、折込チラシは他の多数のチラシと一緒に配布されるため、埋もれてしまわないような工夫が重要です。
インパクトのあるデザインを取り入れたり、思い切った価格を打ち出したキャンペーンを実施したりして、人目を引くことを考えるとよいでしょう。
折込チラシの効果については「費用対効果が高まる!折込チラシ効果測定の方法を徹底解説」をお読みください。
ポスティング
チラシを直接ポストに投函するのが、ポスティングです。
配布エリアを細かく設定でき、試供品やパンフレットなども一緒に提供できます。
さらに、細かいターゲティングとして集合住宅や一戸建てで分けて配布をしたり、子どもや高齢者が多い地域に絞って配布したりも可能です。
自社のチラシが単品で配布されるため他の情報と紛れにくくなり、目に留まって印象に残りやすいでしょう。
また、新聞や雑誌を読まない人にも届けられるのが、ポスティングの利点といえます。
ポスティングの場合も、みる人の目に留まるようなデザインや思い切ったキャンペーン企画を実施するのが有効です。
ポスティングを集客につなげるコツは「効果的に集客を!チラシのポスティングの押さえるべきコツを紹介」で紹介しています。
交通広告
交通広告とは、電車やバスなどの公共交通機関で目にする中づり広告やポスター、出入り口付近のステッカー広告や車体ラッピング広告などのことです。
交通広告は、通勤や通学で毎日接触し、利用する路線や駅でターゲットを絞れるのがメリットです。
駅や電車内といった生活者の生活導線上にあるため強制的に視認されますが、コンテンツを遮って視聴させる広告ではないので、嫌われにくい特徴もあります。
また、公共交通機関で宣伝されていることから、比較的高い信頼性がある広告です。
近年では、都市部を中心として交通広告がデジタルサイネージに置き換わり、さらに効果を高めています。
電車の中でよくみる広告に関しては「中吊り広告特有のデザインを理解して効果的な広告を!」の記事で詳しく解説しています。
屋外広告
屋外広告は、屋外に掲出された看板などのことで、昔からある広告手法の一つです。
広告を設置する場所によってターゲットを絞れ、買い物や通勤・通学などの途中で何度も目に入り反復訴求できるメリットがあります。
また、人が多く集まる駅前などでは、不特定多数の幅広い年代の人にアピールでき、写真やブランドロゴを大きく印象的にみせることで、ブランディングの向上につながります。
24時間掲示され何度も目にすることで、認知を高めるのに適している広告です。
特に、地域で商売をしている店舗などでは、地域の住民やエリア内で活動する人に存在を知ってもらうことが重要であるため、屋外広告の活用が重要です。
近年では、デジタルに置き換わることも増え、SNS上で話題になるのを狙って制作させるものも出てきています。
デジタルサイネージ
近年街を歩いていると、目にすることが増えたのがデジタルサイネージ広告です。
ポスターや看板に代わって、公共交通機関や駅、店頭などに掲出されるほか、電車内のモニター画面に表示されるようになりました。
店舗内に設置されることも増えて、セールやイベントの案内をタイムリーに発信しています。
駅前など多くの人が集まる場所には、大型モニターが取り付けられて、人目を引く動画が常に流されるようになっています。
デジタルサイネージは、コンテンツの入れ替えが容易で、イベントなどとタイミングを合わせて発信できるようになりました。
また、通行量や天候に連動してコンテンツを自動で入れ替えるなど、AI技術などを導入した新たな広告手法として発展してきています。
デジタルサイネージについては「東京メトロのデジタルサイネージとは?特徴やメリット・広告プラン例を解説」の記事で詳しく紹介しています。
カタログ同封・商品同梱
カタログ同梱広告とは、商品や冊子などを送付する際に、カタログやチラシなどを同封する販促のことです。
自前でリストがない場合でも問題なく、単独でチラシを送付するのと比べて送付費用が少ないため、最近注目されている宣伝手法です。
自社商品の発送時に活用できるほか、同梱広告を扱っている広告代理店があるので、そこに依頼して同梱可能な商品の仲介をしてもらえます。
同梱広告は、同梱するものによってある程度ターゲットが絞られているので、むやみに送付する場合と比べて、高い反応が得られるのも大きなメリットです。
イベントプロモーション
イベントプロモーションは、展示会などに出展して来場者に直接アピールする広告手法です。
イベントによってどういった層の人が来るのかがある程度絞られているので、属性に合わせたアプローチがしやすくなります。
展示ブースのデザインなどでブランディングをしながら、来場者と直接接触して情報を提供できる機会となります。
来場者に資料を配るだけでなく、その場で実際に体験したり、試供品を渡したりして商品のよさを感じてもらえるのが大きなメリットです。
展示会で手にとってもらうだけでなく、実際に体験したユーザーをさらにフォローし、購買につなげられる体制を用意しておくとよいでしょう。
そのほか、その場でユーザーと直接話ができるので、改善のヒントを得る機会としても有効です。
また、他社の展示が同じ会場内にあるので、情報収集の場として活用したり、異業種の展示から開発のヒントや協業のチャンスを得たりできる可能性があります。
インターネット媒体(オンライン)の広告7種類と特徴
私たちの生活では、インターネットは欠かすことのできないインフラと機能するようになりました。
それに伴い、近年ではインターネット上に掲載される、さまざまなオンライン広告がみられるようになっています。
事業を展開していくには、ネット上での情報発信は必須となり、インターネット広告の知識を持って活用することが重要になってきました。
オンライン広告には、主に下記7種があります。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- アフィリエイト広告
- 記事広告
- 動画広告
- メール広告
ここからは、それぞれの広告の特徴について解説します。
リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!JAPANなどで検索した一覧ページに、検索キーワードと連動して表示される広告のことです。
検索ワードは、ユーザーが知りたいことや興味があることに直結しているため広告の反応がとりやすく、見込みの度合いが高いユーザーを集められます。
リスティング広告は、クリックごとに課金される成果報酬なので予算が管理しやすいのが特徴です。
管理画面を通じて広告がクリックされた結果の詳細が表示されるため、明確な成果測定や分析ができます。
少ない予算からでもスタートできるのが大きなメリットですが、その分競合も多く、成果を出すためにはしっかりした運用スキルが求められます。
また、人気のあるキーワードはクリック単価が高くなっているため、どのようなキーワードで広告を出稿するかを事前にしっかり考えておかなければなりません。
ツールを活用してリサーチを行い、シミュレーションとテストをして広告投入し、成果測定した結果を分析して改善していくといった運用をします。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、GoogleやYahoo!JAPANなどと提携し、画面上に設けた広告枠に表示される広告のことです。
静止画や動画などを使っているバナー形式の広告であるため、バナー広告といわれることもあります。
サイト内の情報と連動した広告が表示されるため反応が得やすく、表示させるユーザーの年齢や性別、居住エリアや趣味嗜好などで絞り込めるので、効率的な運用が可能です。
リスティング広告では、ニーズが言語化された見込み客を集められますが、ディスプレイ広告では、潜在的なニーズがある層にアプローチできるのが特徴といえます。
広告コンテンツの差し替えがすぐにできるので、複数のパターンの画像やコピー文などを試し、一番効果的な広告にたどり着くように改善を繰り返していきます。
SNS広告
SNS広告は、X(旧Twitter)やFacebook・InstagramなどのSNS上に配信される広告です。
特に若年層でSNSのヘビーユーザーが多いので、若者向けの商品やサービスを宣伝する場合にはSNS広告ははずせません。
一般ユーザーの発信と馴染ませた形で表示させて、明らかな広告とは違う形態であったり、ユーザーの属性や趣味嗜好に合わせて配信されたりするため、反応が得やすいのが特徴です。
ターゲットになるユーザー同士はつながりがあることが多く、拡散につながりやすいのも大きなメリットです。
SNS上でユーザー参加型のイベントを開催したり、他にはない面白いキャンペーンを実施したりして、ユーザー間での拡散を狙った広告展開をする企業が増えています。
各SNSでは独自の広告配信ツールを用意しており、広告主が手軽に出稿できるように工夫しています。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、成果報酬型の広告のことです。
資料請求や商品購入など、事前に設定した地点にユーザーがたどり着くことで料金が発生します。
アフィリエイト広告を出稿するには、広告主とアフィリエイターを仲介する役割を担う「ASP」と契約します。
例えば、アフィリエイターが運営するメディアに自社の広告を出稿してくれたとすると、それだけ自社商材の認知拡大や契約数増加が見込めるでしょう。
そして、アフィリエイターは成果を出せればその分報酬を受け取れるため、互いにメリットのある広告手法といえます。
ASPの初期費用および月額料金は5万円ほどと少なからず費用が発生するものの、広告費は成果報酬型のため、無駄なく運用できるのがポイントです。
一方、アフィリエイターがアフィリエイト広告を掲載したくなるかどうかで、成果が大きく変わってきます。
成果を高めるためには、報酬条件を工夫するなどしてアフィリエイターを集め、掲載場所を増やす取り組みが必要です。
記事広告
記事広告とは、紙媒体でも用いられる手法で、メディアや人気ブロガーなど影響力のあるサイトの運営者と提携し、あたかもそのサイトの記事であるかのような形で広告を出す手法です。
記事広告のメリットは、記事を掲載するメディアの影響力の効果を得られることと、記事のかたちで読まれやすくなるということの2つです。
明らかに広告であるとわかれば閲覧者から目を向けられにくいですが、記事形式であれば自然な流れで読んでもらえるようになります。
記事広告を出す場合は、自社のターゲットに合ったサイトと提携して記事を作成してもらうことが重要です。
また、記事内ではさりげなく紹介する工夫が必要で、アピールしすぎると逆に反応が悪くなります。
ブログやWebサイトなどの文字媒体だけでなく、YouTubeなどの動画メディアでも、人気の高いチャンネルと提携するケースが増えています。
動画広告
モバイル5G回線などネット環境が向上したことで、NetflixやAmazonPrimeVideoなどの動画配信サービスが広がり、スマートフォンやPCで動画を閲覧する機会が大幅に増えました。
SNSも、YouTubeやTikTokなど動画をメインとしたものが人気となっており、Web記事内でも動画の活用が進んでいます。
こうした動画閲覧の機会が急激に増える傾向に伴って、動画を使った広告の利用が広がっています。
動画広告は、短時間で大量の情報を届けられ、視聴者の記憶に残りやすいのがメリットです。
また、文章では伝わりにくいことも、動画を使えば一目で理解してもらいやすいでしょう。
一方、動画制作には作業コストがかかったり、一度制作したものはすぐに修正するのが難しかったりなどのデメリットもあります。
動画広告を用いるには、メリットとデメリットの両方を理解しておく必要があります。
メール広告
メール広告とは、電子メールを使って宣伝を行う広告手法です。
郵送によるDMとは異なり、送付コストがかからないのが大きなメリットです。
電子メールでは文字だけでなく画像や動画を送付できるため、受け取った人の興味を引き付け、購買などの行動に向かわせやすいということで利用が広がりました。
メールマガジン登録などで送付先のリストを集める際には、相手の承諾を得る必要があることや、一度に大量に送付すると迷惑メールとみなされる可能性があることに注意しておく必要があります。
パソコン操作だけで簡単にできることから、多くの広告メールを受け取るようになり、開封されずに削除されるケースも増えています。
送付先のユーザーとの関係を深めていくなど、メールを開封し読んでもらう工夫をすると、メール送付の効果を高められるでしょう。
広告の種類が拡大する中で最適な広告を選ぶ方法
ここまで紹介したように、オンラインとオフラインを合わせると、20種類近い非常に多くの種類の広告があります。
ここでは、商品やサービスに合った広告の選び方について解説します。
- 広告の目的とターゲットを明確にする
- ターゲット層に届くメディアをピックアップする
- 商品・サービスの特徴から最適な広告を選定する
ポイントを押さえて最適な広告を選びましょう。
広告の目的とターゲットを明確にする
第一のステップとして、広告の目的とターゲットを明確にします。
広告の目的には、新商品の認知、既存商品の拡販、キャンペーンやイベントの告知などがあります。
こうした広告の目的を明確にしたうえで、どのような人たちがターゲットになるのかを改めて確認しましょう。
商品やサービスの開発でターゲットは設定されているはずですが、広告を企画する段階ではさらに細かく丁寧に分析します。
仮想の顧客としてペルソナを設定し、年齢や職業・家族構成・生活スタイル・趣味などを想定すると、さらに明確なターゲット像がみえてくるでしょう。
ターゲット層に届くメディアをピックアップする
次の段階として、想定されるターゲット層に届くメディアをピックアップします。
広告には、それぞれ届きやすい層と届きにくい層があります。
最近ではSNSユーザーが急激に拡大していますが、それだけでは届かない層も考えられるでしょう。
高齢者向けの健康食品であれば、SNSを使うよりも新聞やテレビのほうが届きやすいメディアです。
ターゲットが明確になっていれば、メディア選びがスムーズになります。
商品・サービスの特徴から最適な広告を選定する
候補となるメディアの候補が見つかったら、最後のステップとして、商品やサービスの特徴に合う広告を選びます。
商品やサービスの特徴とは、価格、購入頻度、メリットわかりやすさ、これまでの売上実績、認知度などのことです。
こうした特徴を頭に入れて検討すると、最適な広告が選びやすくなります。
最終的には、広告予算を考慮して出稿する広告を決定します。
「なんとなくこの広告がよさそう」といった感覚で広告を選ぶのではなく、広告の目的とターゲットを明確にして、最適なメディアから広告を選ぶと失敗を減らせるでしょう。
効果的にアプローチするならクロスメディアがおすすめ
インターネットを通じて発信される情報が急激に増えている中で、オンライン広告の市場は急激に拡大しています。
そうした状況では、オフライン広告も併せて活用していくと、より効果的な広告運用ができます。
ここでは、オンラインとオフラインを併用するクロスメディアについて解説します。
メディア接触時間の変化
まずは、メディアとの接触時間の変化を確認しましょう。
テレビとの接触者は98.5%と依然として高い水準にあり、スマートフォンはこの10年で普及が進み、95.1%が利用している状況です。
メディア接触時間を世代別にみると、若年層を中心に多くの層でスマートフォンの接触時間が最長となっています。
また、すべての世代で、 2010年と比べるとメディア全般との接触総時間が増加しています。
上記の結果から、メディアを活用する重要性が増しており、自社にとって最適なメディアを見極める必要があるといえるでしょう。
情報が信頼できるメディアの重要性
インターネット上には膨大な情報が飛び交っていますが、自分にとって大切な健康・お金・教育などのことに関する情報は、信頼できるメディアで発信されていることが重要です。
そのため、広告が掲載されているメディアが信頼できるかどうかで、広告の効果には大きな違いとなって現れます。
新聞は、100年以上の昔から続くメディアで、その情報の信頼性は高く、現在でも約60%の信頼度を保持しています。
これは若年層においても同様で「情報が信頼できるメディア」としては、スマホよりもテレビをあげているのです。
こうしたことから、情報の信頼性が重要な商品・サービスの広告では、テレビや新聞といった従来のオフライン広告の活用が必要なことがわかるでしょう。
クロスメディア戦略とは
オンライン広告の市場が急速に拡大していますが、オンライン広告だけに偏ってしまうと、富裕層やアクティブシニアといった購買力のある層を取りこぼす可能性があります。
広告展開をする際には、オンラインメディアとオフラインメディアのように異なる媒体を横断することで、それぞれのメディアの弱点をカバーするのが重要です。
クロスメディア戦略を用いれば、次のような互いに補完する関係が期待できます。
- 高齢者層に弱いオンライン広告の弱点を新聞やテレビの広告で補う
- オンライン広告でデータを取得・分析し、効果測定がしにくいオフライン広告の弱点を補う
そして、メディアの信頼性も重要なため、信頼できるメディア同士によるクロスメディア戦略を狙いましょう。
クロスメディア戦略のメリットやポイントについては「クロスメディア戦略のメリットや重要性は?具体的な成功事例も紹介」を参考にしてください。
ターゲットに合った広告の種類を選ぼう
この記事では、オフライン広告とオンライン広告のニーズや広告の種類について解説しました。
オフラインの広告はターゲットに向けて、しっかり情報を届けられる媒体で、ターゲット層に合わせるのが重要です。
- 高齢者層がターゲットの場合は新聞広告
- 主婦層がターゲットの場合は折込チラシ
- 特定の地域を狙いたい場合はフリーペーパー
効果の高い組み合わせを設定し、売上につなげていくことが大切です。
精度の高いターゲティングをしたうえで、もっとも効果的と考えられる種類を選び、活用しましょう。
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