広告は大きく、イメージ広告とレスポンス広告の2種類に分けられます。
レスポンス広告はダイレクトレスポンス広告ともいいます。
ダイレクトレスポンス広告に対して、次のような疑問を持っていないでしょうか。
- ダイレクトレスポンス広告とはどのような広告なのか
- 具体的にどのような効果が得られるのか
- イメージ広告など他の広告とはどう違うのか
この記事では、ダイレクトレスポンス広告のメリットやポイント、ほかの広告との違いについて解説します。
コンバージョンを多く獲得する広告を出したい人は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ダイレクトレスポンス広告とは顧客から広告主に直接反響が伝わる広告
ダイレクトレスポンス広告とは、広告を見たターゲットの直接的な反応を知れる広告のことです。
広告からの反応が「受注件数」「資料請求」などでわかり、反響を測定できます。
反響データを用いて効果測定しながら、その後の販売につなげられるのが大きな特徴です。
ダイレクトレスポンス広告を使って、下記のような反応を狙えます。
- 商品の購入
- 資料請求
- メルマガ登録
- 来店・来場 など
この章では以下の2つのポイントを説明します。
- ダイレクトレスポンス広告で用意すべき情報
- ダイレクトレスポンス広告に相性のよい業種
ダイレクトレスポンス広告では販売までの導線が重要
ダイレクトレスポンス広告では、購入までの動線が重要になります。
例えば、サプリメントの販売のために折り込み広告チラシに広告を出した場合、最たる目的は購入申し込みをしてもらうことです。
広告を見た人が効果を理解できるか、信頼感を持っているか、といったことも重要です。
しかし、なによりも、欲しいと思ったときにすぐ反応できるように「お申し込みはフリーダイヤル0120-××××-××××まで!」とわかりやすく表記しておかなければなりません。
ダイレクトレスポンス広告は、反応を得ることにフォーカスした広告です。
広告を見た人がどのような心理状態となっているのか、そこで有効な導線はどうなのかを考え抜いて、広告に落とし込む必要があります。
ダイレクトレスポンス広告と相性がよい業種
実はダイレクトレスポンス広告は、すべてのビジネスにおいて活用できます。
直接販売のほか、商品やサービスによっては、ダイレクトレスポンス広告を使って商品に興味がある見込み客を集めて、そこから販売につなげるケースも考えられます。
特に、高額商品や法人向け商品などは、広告だけではなかなか売れないでしょう。
そうした場合にはダイレクトレスポンス広告の手法を使って、資料請求や無料お試しをしてもらうのです。
そう考えると、ダイレクトレスポンス広告は、どのようなビジネスでも使えることがわかります。
ダイレクトレスポンス広告の種類
Web媒体から紙媒体、テレビやラジオのCMなどダイレクトレスポンス広告の種類は多岐にわたります。
ダイレクトレスポンス広告は、広告を見た人の反応がわかればよいので、媒体を選ばずに活用が可能です。
ここでは、ダイレクトレスポンス広告に使える広告媒体を紹介します。
テレビCM
テレビCMは、多くの人に一斉にメッセージを届けられるのが特徴です。
テレビCMを使ったダイレクトレスポンス広告としては、健康食品や便利グッズの紹介が代表的で、インフォマーシャルといわれる番組形式のCMがよく知られています。
視聴者に今すぐ購入してもらうように、「本日限定価格」「今から30分間、電話受付します」といった表現を使い、購入用のフリーダイヤルやWebサイトへのアクセスなどの行動を促します。
インフォマーシャルについては「インフォマーシャルとは?事例やメリット・費用を解説!」を参考にしてください。
新聞広告
年齢層が高い人によく見られている媒体で、シニア向け商品や健康関連の商品に適しています。
信頼度が高い読み物であることから、手元に置いてじっくり目を通す人が多いのが特徴です。
化粧品や健康食品などの効能をしっかりと表現し、そこからフリーダイヤルでの注文や、QRコードでのWeb登録などにつなげていきます。
雑誌広告
雑誌は読者の趣味嗜好や年代などが絞られるため、ターゲットに沿った広告展開ができます。
雑誌広告は新聞広告と近い使われ方をしますが、読者のニーズに合わせた商品掲載や読者限定の特典をつけるなどで反応を高められます。
雑誌の特集などと連動したり記事形式の広告などを使ったりすると、さらに効果的です。
折込チラシ
新聞の折込チラシは配布エリアを指定できるので、地域密着の集客やサービス提供などに適した媒体です。
配布先が新聞の購読世帯であることから、高齢者向け商品の広告にもよく利用されています。
大きな紙面を活用してしっかりと情報を詰め込んだり、大胆な表現で目立たせたりといったさまざまな工夫をすると、より高い反応が得られます。
メルマガ
メールマガジンは、さまざまな場面で活用されている広告媒体です。
商品の紹介から1クリックで申し込みページに移ることができて反応がとりやすいことや、反応のデータが詳細に得られることから広く使われています。
メールマガジンを送付するには、メールアドレスなどの個人情報の取得が必要です。
無料サンプルや資料請求を通じてメールアドレスを取得し、そこに対して継続的に情報提供を続けて販売につなげるといった手法が一般的です。
DM
郵送によるDMも、ダイレクトレスポンス広告として多く活用されています。
以前に資料請求した人や購入履歴のある人など、何らかの接点があってターゲットとして見込みがあるところに送付すると反応が得やすくなるでしょう。
電子メールによるDMのほうがコストは抑えられますが、受け取るメールの数が増えて目を通してもらえない可能性があります。
郵送DMはコストはかかりますが、自宅に届く郵送物であれば手に取ってもらう確率は高くなります。
テストをしながら利益とコストのバランスを予測して運用すると、効果的に活用できるでしょう。
同梱広告
同梱広告とは、他社の商品送付時に一緒にチラシなどを入れて送る広告手法のことです。
趣味嗜好や年齢層が近い商品に同梱すると、より高い効果が見込めます。
狙ったタイミングでの送付はできませんが、自社で個人情報を取得する必要がないため、DMと比較してコストを抑えらます。
Web広告
検索と連動したリスティング広告や、Webサイトに掲載されるディスプレイ広告など、Web広告のほとんどはダイレクトレスポンス広告の手法を採り入れています。
広告をクリックすると商品購入や資料請求のページに行き、そこからの反応が得られるようになっています。
Web広告では、反応のデータ取得がしやすく、詳細なデータが得られるためダイレクトレスポンス・マーケティングとの相性がよい広告手法です。
ダイレクトレスポンス・マーケティングに関しては「ダイレクトレスポンスマーケティングとは?成功するポイントを解説」をご参照ください。
ダイレクトレスポンス広告のメリット5つ
ダイレクトレスポンス広告のメリットは、次の5つが考えられます。
- 費用対効果が数値化できる
- さまざまな媒体から選べる
- 広告のテストができる
- 直接的なCVにつなげられる
- 少ない費用から始められる
それぞれ詳しくみていきましょう。
メリット①費用対効果が数値化できる
ダイレクトレスポンス広告の大きなメリットは、ターゲットの広告に対しての直接的な反応がわかることです。
反応がわかることにより、広告の費用対効果を数値化できます。
広告費に対して、コンバージョンが効率的に獲得できているのかを数値化できるようになります。
ダイレクトレスポンス広告は、マーケティングに対して有効的な広告手法です。
メリット②さまざまな媒体から選べる
ダイレクトレスポンス広告は、数多くの媒体から選んで出稿できるのもメリットです。
媒体は新聞・折込などの紙媒体はもちろんのこと、Webサイト・SNS・テレビCMなど多岐にわたります。
媒体ごとに見る年齢層は違うため、購入してほしい年齢層にあわせて媒体を選ぶことが重要です。
例えばミドル・シニア層がターゲットであれば新聞広告や折込チラシ、10代~20代の若い世代がターゲットであればWebサイトやSNSが最適といえます。
出稿できる媒体が少ないとターゲットにあう媒体も選びづらくなってしまいますが、多ければ多い分だけ選びやすくなり、広告効果も高められるでしょう。
メリット③広告のテストができる
ダイレクトレスポンス広告は、広告の成果を数値化できることから、さまざまなターゲット層に対してどのような反応が起きるのかを確認できます。
コンバージョン率が悪いのであれば、そのターゲット層では効果が出ない理由をデータから確認し、吟味します。
広告は、出したからといってすぐによい結果が出るとは限りません。
具体的な集客目標を計画し、目標を達成するための施策を実行。
実行した施策の結果をデータや数字から確認し、改善策を考えるというPDCAサイクルを常に回すことが、効果を出すためには非常に重要です。
ダイレクトレスポンス広告は何度かテストをし、次に活かしやすい広告です。
メリット④直接的なCVにつなげられる
ダイレクトレスポンス広告は、直接的なCVにつなげられます。
CVとはconversionの略で、Webサイトにおける最終的な成果のことです。
例えば、小売業やサービス業などの場合は、お客様が商品を購入する・サービスを利用することがCVになります。
商品購入・サービス利用というCVを得るために、購入や利用する動線を作るダイレクトレスポンス広告を出稿することで、直接的なCVにつなげられます。
メリット⑤少ない予算から始められる
ダイレクトレスポンス広告はイメージ広告と異なり、文書で情報を伝える方法が主体なので、出稿するサイズも小さく、少ない予算からでも始められます。
結果を数値化し、検証を繰り返しながら広告費を少しずつ引き上げられます。
ダイレクトレスポンス広告の媒体のひとつである、折込チラシの細かい料金については「自分の地域の相場がわかる!折込チラシ料金相場の調べ方」を参考にしてください。
また、信頼性が高い新聞広告に関しての料金は「新聞広告の費用はいくらかかる?料金プランの仕組みを丁寧に解説」を読めば詳しくわかります。
ダイレクトレスポンス広告のデメリット3つ
ダイレクトレスポンス広告のデメリット3つを紹介します。
- 広告を出す位置に注意が必要
- 複雑なデザインは次のアクションにつながらない
- かっこいい広告ではない
それぞれ詳しくみてみましょう。
デメリット①広告を出す位置に注意が必要
ダイレクトレスポンス広告を出稿する際は、出稿する位置に注意しなければなりません。
例えば、Webサイトに出てくるフローティング広告は、目を引きつけるポイントにはなりますが、サイト閲覧の邪魔になってしまいます。
広告の大きさを小さくし、ターゲットが目障りと感じないような広告作りが必要です。
折込チラシなど紙媒体のダイレクトレスポンス広告は、1枚でひとつの広告になるので位置を気にせず作成できます。
デメリット②複雑なデザインは次のアクションにつながらない
ダイレクトレスポンス広告は、複雑なデザインにすると次のアクションにつながりにくくなります。
詳細を詰め込み過ぎると、広告を見た人の反応がもらえない場合があるので注意しましょう。
ダイレクトレスポンス広告は、広告を見たターゲットが次のアクションを起こすことが目的です。
シンプルかつ、わかりやすいデザインを心がけましょう。
デメリット③ダイレクトレスポンス広告はかっこいい広告ではない
すてきなモデルや商品の写真などをメインにした、かっこよくてスタイリッシュなデザインは、ダイレクトレスポンス広告にはあいません。
なぜなら、写真やブランドのイメージだけだと、広告を見た人は次のアクションを起こさないからです。
ダイレクトレスポンス広告では次のアクションを促す連絡先などを、わかりやすく記載するようにしましょう。
ダイレクトレスポンス広告のデザインのコツについては「レスポンス広告は見やすさが重要!デザインのコツを紹介」で詳しく解説しているのでご参考ください。
ダイレクトレスポンス広告は紙媒体の活用がおすすめ
紙媒体のダイレクトレスポンス広告はおすすめです。
紙媒体の方が電子媒体よりも、文章理解や記憶に残るという点で優れている研究結果もあるほど。
(参考:小林亮太ら. HCI.2012;147:1-7)
数ある紙媒体の中でもおすすめなのが次の4つです。
- 新聞広告
- 新聞折込チラシ
- チラシ
- ダイレクトメール
紙媒体での活用①新聞広告
紙媒体のダイレクトレスポンス広告をおこなう場合は、新聞広告が効果的。
理由としては、新聞はさまざまな媒体の中でも情報の信頼性が高い媒体だからです。
新聞広告に関しての統計を確認してみましょう。
新聞広告は34.1%の人が「知るきっかけになる」、23.1%の人が「興味をもつきっかけになる」と回答。
新聞広告が購入や利用の決め手になると答えた人もいます。
新聞広告であれば、ほかの紙媒体である新聞折込チラシや雑誌広告よりも認知や興味のきっかけになります。
新聞広告は信頼性が高いことから、ターゲットの直接的な反応につながりやすいダイレクトレスポンス広告に向いているでしょう。
新聞広告についてさらに詳しく知りたい方は「新聞広告の効果がないって本当?メリットデメリットを徹底解説!」もご参照ください。
紙媒体での活用②新聞折込チラシ
新聞広告だけでなく、新聞の折込チラシもダイレクトレスポンス広告として効果的です。
特に50代以上の年齢層がターゲットであれば、有効性を発揮します。
世代別の新聞を読む頻度を数値化した表です。
男女共に、50歳以上で毎日新聞に触れる頻度は60%以上となっています。
新聞に毎日触れる頻度が高いことは、新聞の折込チラシを出した場合、目にしてもらう頻度も高くなると考えられます。
50歳以上がターゲットの商品やサービスの場合は、新聞の折込チラシを検討しましょう。
折込チラシに興味がある人は、折込チラシの期待できる効果についてまとめた「折込チラシ配布で期待できる5つの効果!【ポスティングとの比較】」を参考にしてください。
紙媒体での活用③チラシ
チラシもダイレクトレスポンス広告をおこなうにはおすすめの媒体。
「○○町の集合住宅のみ配布!」など、細かくターゲットを絞れるところが魅力です。
ホームページのQRコードなどを印刷することで、アナログ媒体とあわせたアプローチも可能です。
チラシは見てすぐというよりも、何日か考えて検討した上で行動したり、一旦はチラシを保管しておき、必要になってから行動したりといった人が多いという特徴があります。
保管性が高く、ある程度日がたってから効果が表れることが多いため、時間差の反応が期待できます。
チラシ広告については「集客できるチラシ広告とは?Web集客との違いと新たなチラシ戦略」で詳しく解説しているので参考にしてください。
紙媒体での活用④ダイレクトメール
ダイレクトメールは、広告を見たターゲットの直接的な反応のチェックが可能です。
手紙やはがきの場合、目立つ場所にクーポンを印刷することで問い合わせを促せます。
特に、Webをあまり使用しないミドルやシニア層にマッチするアプローチ法といえるでしょう。
さらに「FAXでもご注文受付中!」と記載したり、QRコードを読み取るよう促す記載をしたりなど、購入への動線がほかにもあることを作るとなおよいです。
最近のダイレクトメールは、手紙やはがきなどのアナログ媒体だけでなく、Eメールも含めてお客さんに直接情報を送る方法もあります。
ダイレクトメールに関しては「ダイレクトメールとは?特性やレスポンス率向上の方法を解説!」を参考にしてください。
紙媒体のダイレクトレスポンス広告を活用した事例
実際に紙媒体でダイレクトレスポンス広告を活用した例を紹介します。
飲食店・エステ・イベントの3つです。
①飲食店
飲食店のダイレクトレスポンス広告の活用例です。
こちらのお店はスナックなどが入っているビルの1階にお店があるため、入りづらい雰囲気があり、飲食店だとわかってもらいにくいという悩みがありました。
お店への来店・飲食といった直接的な効果を狙うため、飲食店の雰囲気や料理を載せて「何杯飲んでもビール199円」「平日15%OFF」といったクーポンをつけて配布。
少ない部数で店近辺に配布を続けた結果、認知度は上昇し、4/25~5/2のGW前半に差し掛かった段階でクーポン回収枚数も50枚以上となりました。
②エステ
参考:Instagram
レース調の背景や白を使ってブライダル感を出し、ブライダルエステの利用を促しているチラシです。
ブライダルエステを利用してもらうため、初回限定としてブライダルエステの体験とカウンセリングが受けられることを記載しています。
あわせてエステを受ける前と受けた後の写真も載せているため、効果への期待感を高めることでさらに利用を促せるでしょう。
③イベント
墓石・仏壇のイベントで集客するために作られたチラシです。
売るのではなく「イベント来場」という目的のため、プレゼント引換券や、全員ではないもののアンケートに答えることでコシヒカリがもらえることを記載しています。
墓石・仏壇に感じるハードルの高さを下げるため、気軽に来場できるようなデザインにして、安心感を訴求しました。
結果、今までの来場者は購入者のみでしたが、今回は200数名が来場されたようです。
1日目は60組ほど、2日目は140組ほどが来場しました。
1日目は台風のような天気だったため、天候次第ではさらに来場者が多かったかもしれません。
イベントの集客を成功させたのは「イベントの集客を成功させるチラシのデザインのコツとは?」で紹介したポイントをチラシに反映させているからこそなので、ぜひラシ作成の際は参考にしてください。
Web上でダイレクトレスポンス広告を活用した事例
ダイレクトレスポンス広告は、Web上でも活用できます。
ここでは、ダイレクトレスポンス広告を使ったWeb広告の種類を解説します。
Web上での活用例①アフィリエイト広告
Webサイトやブログサイトなどに広告を掲載して、そのページを見た人が商品を買ったり会員登録をしたりなどの成果に対して、広告料が発生するのがアフィリエイト広告(成果報酬型広告)です。
アフィリエイト ・サービス・プロバイダー(ASP)などのサービスを利用して、アフィリエイト広告を依頼できます。
例えば、下記は株式会社キュービックが運営している、ウォーターサーバー選びをサポートするためのメディアの一部を切り取ったものです。
さまざまなメーカーのウォーターサーバーをランキング形式で宣伝しています。
参考:ミズコム
商品の画像や、「公式ページで申込む」をクリックすると公式サイトに飛びます。
ユーザーが公式サイトに飛んで実際に商品を買えば、広告料が発生するという仕組みです。
アフィリエイターが個人ブログやサイトで宣伝記事を書いてくれるので、人件費の削減につながります。
Web上での活用例②リスティング広告
検索エンジンのGoogleやYahoo!JAPANに入力された検索ワードに対して、広告を出せるのがリスティング広告です。
下記の画像をご覧ください。
【AEAJ】のすぐ左上に太字で「広告」という文字があります。
この表示がある広告がリスティング広告で、キーワード連動型広告とも呼ばれています。
掲載のみで広告料は発生せず、ユーザーが広告をクリックした場合のみ発生するクリック課金制です。
アフィリエイト広告はクリック後、商品の購入や登録までいかないと広告料が発生しないのに対し、リスティング広告はクリックされるだけで発生します。
クリックした後に、購入や申し込みをおこなったかどうかを計測するタグをWebサイトに設置することで、広告を見た人がどのようなアクションを取ったのかがわかります。
クリックされると費用が発生しますが、表示させるだけであれば無料なので、広告費を抑えながら認知度を高められるでしょう。
Web上での活用例③フローティング広告
フローティング広告とは、Webページにアクセスするとページ上に表示される広告です。
オーバーレイ広告とも呼ばれています。
自分の意思で表示するのではなく、Webページにアクセスするだけで自動的に表示されます。
広告の画像がページ内を浮遊し、ある程度時間が過ぎると決められた場所に位置したり、閉じるなどの文字をクリックすると消えたりする広告です。
予期せず出てくる広告なので、閲覧している人に対して強いインパクトを与えられます。
例えば、下記はマイナビニュースのサイトですが、ずっと画面をスクロールしても「世界一周の船旅 バルコニー付218万円~」の広告は追従してきます。
参考:マイナビニュース
ダイレクトレスポンス広告のポイント5つ
ダイレクトレスポンス広告を作るのに、おさえておきたいポイントを5つ紹介します。
- 明確なターゲット設定
- 出稿する媒体
- ターゲットへのメリット
- キャッチコピー
- 次のアクションを示す
順にみていきましょう。
ポイント①ターゲットは明確に設定
ダイレクトレスポンス広告を出すには、ターゲットを絞る必要があります。
大衆向けへ広告を出したい場合は、ダイレクトレスポンス広告はあまり効果が出ません。
ターゲットに刺さらなければ、期待するアクションを起こしてもらえないからです。
商品やサービスのターゲットと考えられる層はさまざまです。
- 高齢者
- 主婦
- バリバリ働く世代
- 子供をもつ家庭 など
年齢だけでなく、家族構成などターゲットを細かく設定しましょう。
ポイント②広告を出稿する媒体を考える
ターゲットが決まれば次は媒体です。
20代向けのサービスや商品であれば、新聞広告に出すよりも、Web広告の方が効果的です。
反対に50歳以上がターゲットであれば、新聞広告や新聞の折込チラシが有効だと考えられます。
ターゲット層が広いのであれば、広く世代にみられるテレビのCMも選択肢のひとつです。
ターゲットが、どのような媒体に毎日触れるのかをリサーチし、広告媒体を選びましょう。
ポイント③ターゲットにメリットを与える
ダイレクトレスポンス広告は、ターゲットに広告に対して反応してもらうことを目的としています。
ターゲットに対して、広告に反応することで得られるメリットをつけると、反応する確率は高くなります。
例えば、次のようなメリットが多いです。
- 割引券
- 無料プレゼント
- 無料診断 など
「無料」のメリットは、強いインパクトを与えます。
効果的ですが頻用することはおすすめできません。
無料を使い過ぎることで、サービスや商品の価値を下げてしまう可能性があるからです。
ポイント④キャッチコピーが重要
商品名と連絡先だと、シンプルですが広告の内容としては不十分です。
広告へ興味をもってもらうことが重要になります。
そのためには、広告を見てもらうためのキャッチコピーが重要です。
ぱっと目を引くようなキャッチコピーを、広告に掲載するようにしましょう。
「売れるキャッチコピーでインパクトのあるチラシを作る3つの方法」では、インパクトのあるキャッチコピーを作るための方法を解説していますので、よいキャッチコピーが思いつかないときはぜひご一読ください。
ポイント⑤わかりやすい次のアクション
ダイレクトレスポンス広告は、ターゲットに次のアクションを起こしてもらうことが目的です。
次におこなうアクションは何なのかを広告内に明記するようにしましょう。
- 電話をする
- メールを送る
- クリックする など
何をするとサービスや購入につながるのかをわかりやすく示しましょう。
ひとつの広告に、さまざまなアクションの選択肢があればあるほど、ターゲットも迷ってしまいます。
ダイレクトレスポンス広告とほかの広告の違いを解説
ダイレクトレスポンス広告の対になる言葉として使われるのが、イメージ広告やブランディング広告です。
イメージ広告・ブランディング広告と、ダイレクトレスポンス広告の違いを確認しましょう。
イメージ広告とは
イメージ広告とは、商品や会社の印象をよくしたり、認知度をあげたりするための広告のことです。
ブランディング広告や、ブランド広告とも呼ばれ、媒体はテレビや新聞・雑誌などのマスメディアが多く使われています。
例えば、テレビCMで、とあるメーカーのラーメンをタレントが食べてコメントしている映像を見ることがあります。
購入を促すような内容ではありません。
あくまでも商品のイメージをあげる・メーカー名を知ってもらうことを目的としています。
認知を広げるため広告が、イメージ広告です。
ブランディング広告とは
ブランディング広告とは、商品やサービスなどのブランドのイメージをあげるために出す広告のことです。
媒体はテレビや新聞・雑誌などのマスメディアが多く使われていますが、最近ではWeb広告も積極的に利用されています。
購入を促すような直接的なメッセージやアピールを出さず、見る人に憧れや共感を抱いてもらうことを目的としています。
ダイレクトレスポンス広告とほかの広告との違い
ダイレクトレスポンス広告は、直接的な反応を得るためにターゲットを絞って発信していくのに対し、イメージ広告やブランディング広告は、ターゲットを絞らず幅広く商品や会社を広めていくのが大きな違いです。
ブランディング広告とイメージ広告はほぼ同じ意味で使われますが、ブランディング広告という言葉は、すでにブランドを構築している企業が出すときに使われます。
イメージ広告は「もっとブランドを認知させたい」という考えをもった、まだブランドが構築されていない企業が出すときに使われます。
一方、ダイレクトレスポンス広告は、認知度をあげるのではなく直接購入へつなげるための広告です。
また、ダイレクトレスポンス広告は、購入する・利用するという直接的な反応を得るため、問い合わせ先などを明確に記載しており、全体的に文字のほうが多めです。
対してイメージ広告やブランディング広告は、写真やモデルを大きく使うことが多く、文字は少なめにしてスタイリッシュなイメージに仕上げています。
目的が違う2つの広告が合わさった事例
広告業界では、ダイレクトレスポンス広告とイメージ広告は目的が異なるため融合させるべきではないといわれてきました。
そんな広告業界の理論を覆したのが、再春館製薬所のドモホルンリンクルのCMです。
内容は、製品づくりに真摯(しんし)に取り組んでいること、お客様の喜びを重視していることなど企業姿勢の在り方が映像とナレーションで流れ、最後に無料サンプルの請求先が出て終わります。
最後だけみると、この広告はダイレクトレスポンス広告だとわかります。
電話番号が出るまでの冒頭部分は、ドモホルンリンクルという商品・再春館製薬所という企業のよさをアピールしているためイメージ広告です。
つまり、最後を除いてブランドに対するイメージや信頼性をPRする内容になっています。
ブランドに対するイメージをあげてから、問い合わせというアクションにつなげるという流れになっているこのCMは、2004年放映のものです。
ビジネスや顧客に対する真摯な姿勢には誰もが共感して「ドモホルンリンクルを作っている会社っていいところだな」と、記憶に残ります。
業界としてはタブーでも、見ている人がどう感じるかが大切だと思えるようなCMです。
目的が違うからといって避けるのではなく、再春館製薬所のようにチャレンジしてみるのも、広告で効果を出すためには必要なのでしょう。
ダイレクトレスポンス広告の特徴を理解して活用しよう
ダイレクトレスポンス広告について解説しました。
ダイレクトレスポンス広告は、ターゲットが次に起こすアクションを直接的に知れる広告手法です。
紙媒体では、新聞広告や新聞の折込チラシ・雑誌広告などがあげられます。
対してイメージ広告・ブランディング広告は、商品やサービスなどのブランドのイメージをあげて認知度を広げる広告です。
イメージではなく売上をあげたいと考えるなら、ダイレクトレスポンス広告を選びましょう。
ダイレクトレスポンス広告を出す場合のポイントは、次の5つです。
- 明確なターゲット設定
- 出稿する媒体
- ターゲットへのメリット
- キャッチコピー
- 次のアクションを示す
ダイレクトレスポンス広告を検討する場合はぜひ参考にしてください。
なお、弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
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