インターネット広告が拡大する現代でも、紙媒体広告であるチラシの効果は十分に期待できます。
しかしチラシの作成をしたいと思い立っても、「効果的なチラシの作り方がわからず、自社のチラシに自信が持てない」「作ってみたけど、集客につながらなかった」などという経験はありませんか?
効果的なチラシを作るためには、集客できるチラシの作り方を理解し、デザインする必要があります。
今回は集客できるチラシの作り方を、9つのポイントに整理して紹介していきます。
さらには有効なチラシの配布方法、改善方法についても解説。
この記事のアイデアを生かし、継続的な売り上げアップにつなげましょう。
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集客チラシを作る前に決めること
チラシを作ると決めたら、制作に入る前にまずは事前準備をしましょう。
事前準備とは、目標やターゲット、配布方法など具体的な計画を立てることです。
事前準備をしっかりしているかどうかで、チラシの仕上がりが大きく左右されます。
チラシを作る前に決めるべきことを、順を追って見ていきましょう。
集客チラシの目的と目標を設定する
制作に入る前に、チラシを作る目的と目標を設定しておきましょう。
- 数ある宣伝方法の中から、どうしてチラシを選んだのか
- チラシを通してお客さんに何を伝えたいのか
- 配布後は何%の売り上げアップを期待するのか
- 売り上げを伸ばしたい商品は何か
- いつまでに目標を達成したいのか
- 現状どのような問題を抱えていて、それをチラシでどう解決したいのか など
具体的な数字を使いながらこれらをまとめておくと、制作から配布後の効果測定まで、一貫した目標をもって取り組むことができます。
目標と目的は、後ほど解説するPDCAサイクルの実施でも重要なポイントです。
集客したいターゲットを決める
チラシの目的と目標を設定したら、集客したいターゲットを決めましょう。
年齢や性別だけでなく、住んでいる場所や収入まで想定しておくと、チラシの配布方法を決める際にスムーズです。
- 誰に
- いつ
- 何を
- どうしてほしいのか
上記を軸に考えると、より詳細なターゲティングが可能。
ターゲットを選定することで、デザインの方向性も定めやすくなります。
そしてターゲット設定は戦略の指針となるため、時間をかけてしっかり決めましょう。
集客チラシの配布方法を決める
チラシの配布方法には、主に以下の4種類があります。
- 新聞折り込み
- ポスティング
- フリーペーパー
- 手配り
配布方法によって、受け取ってもらえるターゲット層が大きく異なる可能性も。
事前にそれぞれの特徴を掴んでおきましょう。
まずは、新聞折り込みから解説します。
①新聞折り込み
地域の新聞にチラシを挟んでもらう方法。
新聞を購読している人に一斉に届くので、ファミリーや高齢者をターゲットとしているビジネスにおすすめです。
新聞と一緒に配布してもらえることから、チラシの信頼性が上がります。
反面、若者や他社の新聞を購読している人には届きづらいデメリットがあります。
新聞折り込みの詳しい費用対効果や、チラシの作り方については「費用対効果は抜群!?成功に導く新聞折り込みチラシ設計」を見てみてください。
②ポスティング
それぞれの家のポストに直接チラシを入れる方法。
新聞折り込みと違って、指定した地域にまんべんなく配布できたり、一戸建てやマンションのみに配布できたりするメリットがあります。
ポストに直接入れるので、チラシを一緒に無料サンプルやカタログなどを配布できます。
無料サンプルやカタログを配布することで、より多くのターゲット層に興味を持ってもらうことが可能です。
ポスティングの際は、ポスティングだからこそできるメリットを最大限に生かしましょう。
ポスティングの詳しい特徴については、「チラシのポスティングは効果あり?反応率を上げるコツを紹介」を見てみてください。
③フリーペーパー
フリーペーパーとは、広告収入によって作成され、無料で配布される紙メディアの総称。
ページの一部に広告として印刷してもらう他、自分で用意したチラシを間に挟んで配布してもらうことができます。
クーポン付きで配布することも可能。
さらには手元に保管されやすい、というメリットもあります。
フリーペーパーは地域性にも強く、有効に使えば集客に直結する紙媒体広告です。
フリーペーパーの掲載方法については、「フリーペーパーの広告費について【掲載の仕方や費用を徹底解説】」の記事を参考にしてください。
④手配り
制作したチラシを、店先や街頭に立って配る方法。
通行者に直接渡すので、サンプルやカタログなどを一緒に配布できます。
また自社の従業員を活用しての配布も容易であるため、経費を抑えることが可能。
配布と同時に相手との会話も可能で、ターゲットとコミュニケーションがとりやすい配布方法です。
チラシさえあれば気軽に試せる配布方法なので、チラシ効果のテストにも使えます。
集客のためにチラシの配布日を決める
チラシの効果を最大限に生かすためには、配布日の設定も重要です。
チラシを見てもらいやすいタイミングを狙い、配布日を決めましょう。
チラシ配布に最適な曜日
チラシ配布の最適な曜日は、土曜日と言われています。
平日にチラシを見る時間がない人でも、土曜日は休みの場合が多く、チラシを手に取る可能性が高いでしょう。
また休日である日曜日に、来店を促す効果もあります。
業種ごとで最適な曜日は異なる場合もありますが、チラシ配布をする際には、ぜひ土曜日を含めた日程で検討してください。
「折込チラシの効果が高いのは何曜日?配布する曜日の選び方」の記事もぜひ、参考にしてください。
チラシ配布に最適な時間帯
チラシを配る際は、朝の7時~8時・夕方の6時~7時の時間帯がおすすめです。
どちらも新聞の配布が終わった頃の時間帯であり、チラシが新聞の下に隠れてしまうことを防ぎます。
ターゲットになるべくチラシを見てもらうためにも、ポストを開けた瞬間に自社のチラシが一番上に置いてある状態がベストと言えるでしょう。
見られることなく捨てられてしまう事態を避けるため、配布の時間帯には十分に気を付けてください。
チラシ配布の期間
もしキャンペーンに向けてチラシを配る場合、キャンペーンの時期に合わせてチラシ配布の計画を立てましょう。
例えばキャンペーン1週間前より配布を開始し、キャンペーン開始日までに目標枚数を配り終わるように逆算します。
キャンペーン期間の途中でもチラシの効果はあるため、キャンペーンの中日まで配布を継続するのも効果的。
チラシの効果は即効性があるため、キャンペーンの期間内での配布はとても有効です。
チラシ配布の頻度
継続的にチラシを配布する場合、配布の頻度は週1回が理想的だとされています。
週1回の配布は頻度が高いと思うかもしれませんが、チラシは配ったからと言って、必ず見てもらえるわけではありません。
残念ながら気づかれずに捨てられてしまう場合も多いため、効果が出るまでは根気強く配りましょう。
予算と相談しながら、地域ごとに週1回、月1回など戦略を変えていくのもおすすめです。
集客できるチラシを作る9つのポイント
「目的・目標」「ターゲット」「配布方法」「配布日」を決定した後は、実際に配るチラシを作っていきましょう。
宣伝効果を最大限に発揮するためには、チラシのデザインは非常に重要です。
デザイン制作で押さえるべきポイントは、9つあります。
今回の記事で紹介する9つのポイントを意識しながら制作すると、より集客効果の高いチラシを作ることができます。
重要なポイントを、それぞれ見ていきましょう。
①問い合わせ方法を明確にする
チラシを見て商品やサービスに興味を持った人が、スムーズに問い合わせできるように問い合わせ方法は明確に記載しましょう。
問い合わせ先が不明確の場合、ターゲットが問い合わせを後回しにしてしまいます。
後回しになると、ターゲットの商品への熱量も時間と共に低下してしまうでしょう。
わかりやすい問い合わせの記載方法について、具体的に解説していきます。
次のステップがわかりやすいデザイン
ターゲットに起こしてほしいアクションを明確化し、問い合わせのステップを明記しましょう。
以下の例を参考にしてください。
- 「見積書依頼は、当社までお電話を!」の文言と共に、電話番号を明記。
- 「予約は当社Webサイトまで!」の文言と共に、ホームページURLもしくはQRコードを明記。
- 「クーポンを持って今すぐ来店!」の文言と共に、店舗の住所と地図を記載。
次のステップが「見積もり」なのか「予約」もしくは「購入」なのか、ターゲットに促したいアクションを明確化に記載しましょう。
アクションを明確に記載してから問い合わせ先を掲載することで、ターゲットが行動を起こしやすくなります。
ダイレクトレスポンス広告に関して
ダイレクトレスポンス広告とは、企業のイメージアップを狙うための広告ではありません。
ターゲットからの問い合わせ・資料請求、商品購入など、具体的なアクションを起こしてもらうための広告が、ダイレクトレスポンス広告です。
ダイレクトレスポンス広告を作成する場合、上記で解説したように、ターゲットがアクションを起こすための導線を明記する必要があります。
販売につなげるためにも、購入までのステップをチラシ内にわかりやすく記載しましょう。
参考に「ダイレクトレスポンス広告とは?種類やポイントなどを詳しく解説」の記事も、ご覧ください。
②キャンペーンで集客効果を上げる
キャンペーンを使い集客する方法は、即効性のある効果的な手法です。
特に期間限定でおこなわれるキャンペーンは、ターゲットの購買意欲を高めます。
チラシとセットで戦略的に使うことで、短期間で集客を上げることも可能。
チラシにキャンペーンを載せる際の、コツを紹介します。
購買意欲を高める内容
「今だけ半額」「このチラシを持参したら割引します」などのキャンペーンを打ち出し、お客さんの購買意欲を高めましょう。
お得感を大きな文字で表しアピールすることで、お客さんの目に留まりやすくなります。
またチラシにクーポンを印刷しておくと、手元に置いておいて、後から見返してもらえる可能性が高くなります。
チラシによるメリット
チラシはなぜキャンペーンに効果的かと言うと、実際に手に取って見るものだからです。
インターネット広告とは異なり、人は物質的にクーポンなどを持っていると「使わないと損だ」という心理がより働きます。
カバンや家にも保管してもらいやすくなるため、一時的に忘れられてしまった場合でも、目にしてもらえる可能性が高いのがチラシによるメリット。
キャンペーンとチラシを同時活用し、集客につなげましょう。
③親しみやすいデザイン
デザインを通して、ターゲットに親しみやすさを持ってもらいましょう。
親しみやすさを持ってもらうことは、リピーターの獲得にも効果的。
リピーターの獲得は集客の安定を支える、重要な要素です。
具体的に以下の要素をデザインに組み込むと、親近感を持ってもらいやすくなります。
手書きのメッセージを素材として使用
手書きのメッセージはフォントでタイピングされた文字とは異なり、より温かみを感じてもらうことができます。
さらに、他のチラシ内の要素からも差別化が可能。
自社が大切にしているこだわりや、創業理念などを手書きにすることで、メッセージをターゲットに届けやすくなります。
ターゲットにメッセージを届け、ファンを獲得していきましょう。
従業員の写真
サービスを運営する従業員の写真をチラシに掲載することで、人々に安心感を与えることができます。
特に大企業やフランチャイズ経営ではない場合、従業員の写真を掲載する方法は効果的です。
名前を知られていない事業者でも、写真を通して親近感を与えることが可能。
小規模事業者の人に、ぜひ活用してもらいたい方法です。
④3秒で内容を理解できるデザインにする
「3秒ルール」という言葉をご存じですか?
アメリカのビジネス系メディア「Dealer Marketing Magazine」は、あらゆる媒体において「目に入って3秒以内に内容を理解できないと、人は広告から目を逸らしてしまう」と言います。
ここでは、3秒でチラシの内容が理解できるデザインを作るコツを紹介します。
商品の写真を大きく掲載する
一度に大量のチラシを受け取る新聞折り込みやポスティングでは、いかに短時間でお客さんの興味を引けるかが成功への近道です。
商品の写真を大きく掲載し、「これが何についてのチラシなのか」が一瞬で伝わるようにしましょう。
一目で商品の特徴を伝えることで、商品のジャンルに興味・関心があるターゲットをひきつけることが可能です。
魅力的な写真を掲載し、自社のチラシを見てもらえるようにしましょう。
説明はシンプルに
限られたスペースの中にたくさん情報を詰め込みたい気持ちを抑えて、説明はできるだけシンプルにしましょう。
細かい文字が多すぎると、読む気を失わせてしまい重要なことが伝わりません。
チラシ自体が読まれないと、ターゲットが購買行動に移ることもないでしょう。
もし詳細な情報を追加したい場合は、チラシの裏面に記載するか、QRコードを載せてランディングページに誘導しましょう。
⑤キャッチコピーで共感を得る
よくある小さな悩み事をキャッチコピーに取り入れて、お客さんの共感を得ましょう。
例えば、2つのキャッチコピーどちらが共感できますか?
- 「安いのに焦げ付かないフライパン」
- 「1日置いてもつるんと落ちる!たわし要らずのお手軽フライパン」
2つとも内容は一緒ですが、後者の方が共感しやすいですよね。
共感できるということは、それだけ読み手の心が動かされているということ。
擬音語や話し言葉をうまく活用して、記憶に残るキャッチーなフレーズを考えてみましょう。
お店に行ってみたくなるフレーズを入れる
なかなか買う機会のない高単価の商品を扱う場合は、お客さんに来てもらうことにフォーカスしたキャンペーンがおすすめです。
例えば「来店で○○プレゼント」のように、購入が目的ではなくてもターゲットが気軽に来店できるキャンペーンを考えましょう。
実際に来店時に何も購入してもらえなくても、ブランドやお店自体の魅力を体感してもらうことで、将来的に顧客になってもらえる可能性があります。
まずは自社の商品やブランドを体感してもらい、より多くの人に興味を持ってもらえるキャンペーンを考えます。
そして来店したくなるフレーズをチラシに記載し、来店を促しましょう。
「売れるキャッチコピーでインパクトのあるチラシを作る3つの方法」の記事も、参照してみてください。
⑥具体的な数字でアピールする
チラシに載せる情報は、具体的な数字を意識しましょう。
- 「実績多数」ではなく「実績10,000件」
- 「ダイエット大成功」ではなく「10キロのダイエットに成功」
- 「短期間で難関大合格」ではなく「3ヵ月で偏差値70の大学に合格」
具体的に実績が数字で表記されていると、ターゲットの信頼を獲得しやすくなります。
自社の実績を数値化し、目立つようチラシにレイアウトしてください。
コツとしては大きな数字となる場合、「1万→10,000」「10g→10,000mg」のように「0」を多くしてみると、読み手の印象に残りやすいです。
⑦熱い思いをいれてアプローチする
事業者の理念や、サービスの信念など、熱い思いをチラシ内に掲載するとファンを獲得しやすくなります。
人々は理性ではなく、感情で行動を起こす傾向があるためです。
単純に「好きだ!」と思わせることで、人は購買行動を起こしやすくなります。
ターゲットの心を揺さぶるような、熱いメッセージをチラシ内に掲載しましょう。
⑧口コミやお客様の声を載せる
口コミやお客様の声の掲載は、商品を購入する人に安心感を与えることが可能。
評価の高い口コミはもちろん、正直なお客様の声を届けることは、商品に対する信頼感を高める効果もあります。
モデルや芸能人に愛用者がいる場合は、彼らの口コミや感想を掲載することで、宣伝効果はさらにアップ。
口コミやお客様の声がある場合は、積極的に掲載しましょう。
⑨チラシの内容によって紙質やサイズを変える
チラシの内容によって紙質やサイズを変えてみましょう。
一見地味な作戦ですが、新聞折り込みやポスティングなど何枚もまとめて受け取る場合は、感触や視覚効果で他のチラシより目立せることができます。
紙の種類ごとの特徴と効果は、以下の表を参考にしてください。
紙の種類 | 特徴 | 効果 |
光沢紙(コート紙) | 光沢があってツルツルした紙 | 印刷した際の発色が良い。写真を目立たせたい場合や、高級感のある雰囲気にしたい場合に向いています。 |
マット紙 | 表面につや消しを施し、サラサラした紙 | 光沢紙より落ち着いた発色なので、シックな雰囲気にしたい場合におすすめ。 |
普通紙(上質紙) | ザラザラしていて、鉛筆で書き込みができる紙。 | 片面印刷にすれば、家庭によってはメモや子供のお絵かき用に取っておいてもらえる可能性が高くなります。 |
厚紙 | 雑誌の表紙かそれ以上の厚さ | 高級感を出したいときに。予算が高くなることが多いですが、読み手に信用性が高いチラシだと感じてもらえます。 |
薄紙 | チラシでよく使われる薄手の紙 | コストパフォーマンスを重視する人におすすめ。一度に大量に配布する新聞折り込みやポスティングでは、薄めの紙を使う場合が多いです。 |
各用紙によって特徴が異なるため、狙いたい効果と経費を見合わせながら、紙の種類を決定しましょう。
集客チラシを作った後にすること
戦略通りにチラシを完成させ配布したからといって、終わりではありません。
実際にチラシの効果が目標に届くまで、検証をおこなう必要があります。
まずチラシの配布が終わったら、目標に対してどれくらいの効果があったか計算してみましょう。
反応率の測定と、実行から改善までの流れを説明しています。
チラシの反響率から効果を測定する
反応率とは、チラシを見て商品やサービスを購入したり、来店、資料請求したりしたお客さんの割合のこと。
式に表すと以下です。
反響率=反応したお客さんの数(反響数)÷チラシの配布数
これをもとに、チラシの配布数に対して、何%のお客さんが反響したか計算してみましょう。
新聞折り込みのチラシでは平均0.01~0.1%、ポスティングでは平均0.1~0.3%の反応率があると言われています。
この平均より明らかに割合が少ない場合は、チラシの内容や配布方法に改善点があるかもしれません。
反響数の調べ方
どれくらいのお客さんに対して反応があったかは、以下の方法で調べることができます。
- 来店動機のアンケートを実施する
- チラシにクーポンを付ける
- チラシ専用の電話番号を設ける
- チラシにランディングページのQRコードを付ける
少々手間と感じるかもしれませんが、効果測定には欠かせないプロセスです。
反応率の計測までを計画し、チラシの作成をしましょう。
チラシの効果測定については、「費用対効果が高まる!折込チラシ効果測定の方法を徹底解説」の記事でも紹介しています。
「ダイレクトレスポンスマーケティングとは?成功するポイントを解説」の記事でも効果測定について解説しているため、参考にしてください。
同じエリアに対して繰り返し配布する
一回配布したからといって、満足してしまってはいませんか?
実はチラシの集客効果を上げるためには、定期的に同じ人に配布することが不可欠です。
特にオープンしたてて知名度の低いお店や、今回初めてチラシを作った場合は、今後も配布を継続することで、少しずつお客さんに認知してもらえます。
「今まで何度も配布したのに効果があまりない」という場合は、一度チラシの内容や配布方法を見直してみましょう。
毎回反響数を計測してグラフにすると、配布の効果が出る前と出た後の違いがわかりやすくなります。
エリア選定についてさらに知りたい方は、「新聞折込はエリア選定が肝心!重要ポイントを徹底解説」の記事を見てください。
PDCAサイクルをまわす
PDCAサイクルとは、計画・実行・評価・改善のサイクルを繰り返し、施策や商品について継続的に改善するサイクルのことを言います。
出展:野村総合研究所(NRI)
チラシを作って配るだけでは、販売促進としては不十分です。
PDCAサイクルを実行しながら、より効果のあるチラシへ改善していくこともとても重要。
PDCAサイクルをチラシに当てはめて、解説していきます。
計画(Plan)
チラシを使うことで達成したい目標を設定し、目標に向けての実行計画を立てていきます。
事業者が飲食店だった場合、以下の例を参考にしてください。
目標 | 計画 |
ランチタイムの売り上げ30%増 | 近隣住民へ向け ランチメニューのチラシを1ヶ月で5,000枚配布 |
宅配弁当の売り上げ20%増 | ビジネス街を対象地域として 団体注文用クーポン付きのチラシを1週間で50件を目標に配布 |
目標に対して、実行計画を具体的に数字に落とし込んでいきましょう。
実行(Do)
計画を立てた後は、実行に移していきます。
そして実行に移した過程で、計画通りに行かなかった場合はその原因も記録してください。
ただしチラシの配布計画を完璧に実行する必要はありません。
テストをしながら反応を見て、臨機応変に実行していきましょう。
評価(Check)
実行が終了した後は、計画と実行・結果を見合わせて評価します。
例えばチラシの配布が目標枚数に届いたのか、配布の計画は実行可能であったか、などを評価。
問題があった場合は、解決策が有効だったかどうかも検証しましょう。
改善する(Action)
評価が終わった後は、改善をするための実施策を考えます。
チラシの配布枚数が目標数に届かなかった場合、次回に向けて配布する人員を増やす、などです。
改善の時点ですでにPDCAサイクルの最初の地点に戻っており、引き続き計画・実行、そして評価・改善を繰り返していきましょう。
反響のあったチラシを分析する
PDCAサイクルの評価の際に重要なのが、反響のあったチラシの分析です。
最初にチラシを配布する際は、可能であれば複数のデザインを展開し、各デザインの反響率をチェックしましょう。
例えばレイアウトが同様のチラシでも、カラーリングを変えた2パターンを展開します。
2パターンの中で反響率の高かったカラーリングを生かし、次回のチラシを作成。
そして次は、フォントの違う2パターンを展開します。
上記のように反響率の高いデザインを絞り込んでいくことで、より効果的なチラシのデザインを展開していくことが可能です。
チラシの作り方を工夫して戦略的に集客しよう
今回の記事では、集客ができる効果的なチラシの作り方について解説しました。
効果的なチラシを作る上で重要なポイントは、以下の9つです。
- 問い合わせ方法を明確にする
- キャンペーンで集客効果を上げる
- 親しみやすいデザイン
- 3秒で内容を理解できるデザインにする
- キャッチコピーで共感を得る
- 具体的な数字でアピールする
- 熱い思いをいれてアプローチする
- 口コミやお客様の声を載せる
- チラシの内容によって紙質やサイズを変える
またターゲティングの設定や、チラシの配布方法もチラシの効果を左右する重要な要素です。
配布方法は、主に以下の4つが代表的です。
- 新聞折り込み
- ポスティング
- フリーペーパー
- 手配り
自社の予算と計画に合った方法を、選んで実行しましょう。
そして計画・実行・評価・改善を重ねる、PDCAサイクルも必ず実施してください。
PDCAサイクルを繰り返し行い、自社のチラシの効果を高めていきましょう。
チラシの効果を高め、集客を獲得し、さらなる売り上げアップを目指してください。
なお、弊社では、紙媒体の広告を出稿をご検討の方に「紙媒体広告の戦略本」を紹介しています。
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